周南市大道理
落差 18M
下から眺めた瀬戸兼の滝(?) |
大道理の交差点から川上ダム方向に向かって 約500M進むと道路の左手に広い駐車スペースがある。山のほうから水が中国電力が作った溝を通って流れているんだが、この溝のすぐ傍に馬頭観音が鎮座しているのを発見。
恐らくは「瀬戸兼の滝」に絡んで祀られたものだと思うのだが 道路の通過で滝から離されてしまったんだろうな・・・
その駐車スペースから50Mくらい新南陽方向の右側に 少し小さい 数台くらいの車が駐車可能なスペースがあって、滝はこの真下にある。
ガードレールの隙間から雑木の中を無理やりくぐって沢に向かって降りていけば 滝の真上に到着するのだが、危険を冒した割に滝の全体像は全く見えないから 止めたほうが良いだろうな・・・。
滝の全体像を拝みたければ さらに100Mくらい川下方向にある杉の植林地帯を降りていくしか無いと思う。 杉林の前にもガードレールの隙間があって ここから杉林に進入。
斜めに突っ切って行けば滝の下流近くにアプローチできるのだが そこからはいかにも崩れそうな 瓦礫状に堆積している岩の上を歩いていくしかない。 夏場は絶対にマムシが出るだろうな、ここは・・・。何かあっても恐らくは誰も気付いてくれないと思うから この滝にアプローチする時は単独行動は避けたほうが無難かもしれないな。
滝の正面には崩壊しかけた石垣があって 昔はココに何かしらの建物があったことがわかる。もしかしたら馬頭観音を祀ってあった祠でもあったのかもしれない。
今は川の上に県道が通っているが 地元の人に聞いたところ、昔は川上ダム付近から大道理に抜ける旧道があって川の両端には畑が広がっていたようだ。
実は先日、この旧道からのアプローチを試みてみたんだが、今は竹やぶと雑木によってすっかり荒れ果てて通れなくなってしまっていたぞ。
高低差は大したことが無いが 水量も迫力もあってなかなか面白い滝なのに この立地条件ではなかなか整備する、というわけにもいかないんだろうな。
駐車スペースの真下ということもあって 車から崖に向かってゴミを不法投棄する輩もいるのだろう。滝の周辺は上から投げ捨てられたと思われるゴミが やたらと目立っていたのが見ていて悲しかったぞ。
この県道3号沿いの渓流には これだけじゃなくて他にもいくつもの小瀑があるようだ。数メートルのものなら何個か確認できたが なにせ藪が多くて良くわかんないのが難点だな。
この写真のものが いわゆる「瀬戸兼の滝」「モミジの滝」なのかは断定は出来ないが 「防長四十八滝」の記述にある「高低差18Mの斜滝」という記述と符合する滝はこのくらいじゃないかと思うんだが・・・
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【情報訂正】
H22年に瀬戸兼にある滝に地元住人有志が遊歩道を整備した、というニュースをやっていたが 平成23年GW直前にチェックしに行く機会を得たぞ。
その結果、上で紹介した滝は「瀬戸兼の滝」とは別物だったことが判明したんで ここで追加記事という形で訂正させていただこう。
現在、幹線道路沿いの川に沿った部分は雑木が綺麗に払われて沢が道路から確認できるようになっているが それに伴って「瀬戸兼の滝」も全貌が簡単に拝めるようになっているぞ。
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