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2020年5月20日

【山口県の滝データ】山口市の滝・重石の滝(仮称)

山口市大字仁保下郷
落差 約40M



山口市のトレッキング愛好者には割と知られた「蕎麦が岳」は 防府市に近い「一貫野」からのルートがメジャーなんだが、反対の仁保方面から東川に沿って「小麦が岳」を経由するルート「重石コース」にあるのが この滝だ。



「重石」とは 達磨落としのように五段に重なって聳え立っている 大岩のことを言うのだが、この「重石」は「仁保三景」の一つに数えられる風光明媚なスポットだったりする。(もちろん 三景のうち「残り2つ」は何なのかは知らないがな・・・)
(注:「浅地の滝」と「犬鳴の滝」らしい・・・)


 

表題の滝は この重石のすぐ傍に流れている 巨大なナメ滝のことを指す。

ナメ滝なんで落差はハッキリしないが、S字に流れていてメインの部分で40M程度か。その下にも数メートルのナメが連続して流れていて 上流にも数段あるらしい。長さで言えばメインの部分だけで5~60Mはありそうな感じだ。

「沢」といってしまえばそれまでかも知れないが 幅があって角度も十分あるんで 見た目だけでも県下有数の滝と評価できると思う。何故コレほどまでの滝が 無名であまり知られていないのか、不思議でならないな。

もし山口県の滝について書かれた「防長四十八滝」に記載されていれば 間違いなくもう少し知名度は上がっていたと思われるのだが、実は「防長四十八滝」の著者、清水先生がこの滝を確認したのが脱稿後だったんで 惜しくも選に漏れてしまったらしい。

その後書かれた先生の著書、「防長四十八渓」では「七分三分沢」として記載されているんだが そこでも「脱稿後だったが この滝はやはり四十八滝に加えたほうが良かったんではないか」・・・というような感想を書かれていたりするぞ。



確かに「迫力」という意味では県下有数の規模だろうし 正面の「重石」とあわせて ダブルでインパクトがあるスポットだと思うぞ。

山口ICから県道26号を仁保の道の駅方面に進み、「八王子バス停」を過ぎたあたりに 天体観測施設の装備された個人の家があるんで そこを東を曲がる。(「秋川牧園」の看板あり)

四つ角にぶち当たると 一番怪しそうな正面の林道を進み、「徳地53」のナンバーの付いた中国自動車道の高架下をくぐると そこから林道の入り口だ。

この付近は車を止めるスペースがないんで 迷惑のならないように注意すること。ちなみに林道はかなり荒れている上に狭いんで ジムニーやパジェロミニのような小さい4輪駆動車なら 無理をすれば行けなくも無いかも。

林道の突き当りから蕎麦が岳の登山道になっており 看板の指示通り進めば10分くらいでこの滝に到着することができる。登山道はわかりやすいし それほどキツくもないんだが、滝の下に出ようと思えば備え付けのロープを利用して4M程度の垂直ロッククライミングに挑戦しなくてはならないし 重石の周辺とかは万が一 足を滑らせたら確実に死んでしまうので 小さいお子様やハイヒールの女性なんかは連れて行かないほうがいいと思うぞ。

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