玖珂郡周東町大字獺瀬
落差15M / 16M(シャンシャン滝)
6M(ちょうの落としの滝)
周東町と美川町の境をなす物見ヶ岳中腹に落ちる滝。
この渓谷は「宮杉峡」と呼ばれ 周東町を代表するハイキングコースになっていて、町のホームページやパンフレットにも「宮杉峡」「シャンシャン滝」の名前はキッチリと記載されている。
しかし 実際に「宮杉峡」を訪れる人は少なく それ以前に地図にも載っていないし道路には案内板の一つすらない。
実はわしも以前、この宮杉峡にアプローチしようと試みて地元のおばちゃんや公民館の職員に話を聞いたんだが、数年前の台風で土砂崩れを起こしてしまい、それ以来 集落の中でも近づいた人はいないんだそうだ。また去年の台風でも倒木があったらしく 今はどうなっているのか良く知らない、ということらしい。
人が歩かなければ道も荒れる、とは言うが 結局 過疎と高齢化で山に入って林業や山菜取りなどの作業をする人がいなくなった、ということと 雑木を伐採して建材として利用できる杉を大量に植林したことにより 山の保水力がなくなった、ということの結果なんだろうな・・・。
わしは前回 林道の終点まで行ったんだが そこから先は道が二手に分かれていて どっちに進んで良いのかわからずにリタイアしてしまったのだ。その後 HPを読んでくださったA子さん(仮名)から 「林道終点からは左に進むのが吉」という助言を頂いたんで 今回 再びチャレンジすることにしたんだが・・・
************************
県道5号の周東~美川線の久杉集落、川越郵便局付近から少し美川方面に進むと 山側から小さい川に沿って林道が延びているのが判る。この林道は途中まで舗装してあるが これが元もとの「宮杉峡遊歩道」なんだろうな。何の表示もないけど。
最初のカーブのところで竹やぶ越しに6Mくらいの落差がある滝を見ることが出来る。
わしの日記ブログを見て メールでシャンシャン滝の情報をくれたA子さん(仮名)によると これは「ちょうの落としの滝」という名前がついているんだそうな。
「ちょうの」とは「斧」のことではないか?ということらしいが 当てられる漢字は不明じゃ。
林道は舗装が終わって石を敷き詰めた道になり しばらくすると砂利になって植林地帯で終了・・・
良く見ると 杉林の右奥に20Mくらいの滝を見ることが出来るが この滝は流れが細くて「沢」と言っても差しさわりがないレベルなんで それほど重要視することもあるまい。岩国や美川町あたりでは このような沢というか岩清水みたいな流れは イヤというほど拝むことができるからな。名前がついていれば別だが・・・
と、ここまでは前回も確認したんだが 道は二手に分かれていて 右に進めば砂防ダムの上部に、左に進めば砂防ダムの下流に出ることができる。
歩きやすいのは右方向で ダムの上から林を降りていく手もあるのだろうが、本来の「宮杉峡散策ルート」は左の道になる。
10mも進むと遊歩道は藪、しかもイバラに埋もれていて さらには倒木も容赦なく転がっているから 普通の登山道感覚では とても進めたもんじゃない。
てなわけで少し面倒くさいけど 砂防ダムまでは沢伝いにいくのがベターだろうな。
砂防ダムがヤブ越しに見えてくると 左側に昔の遊歩道というか 登山道の跡が見えるので やはり進めるところまでは進んで 道が判らなくなったり進めなくなったりしたら 迷う前に沢に降りて沢登りをしながら上流を進む。
そんなこんなで約1時間掛かって ようやく滝らしき急流のところまで辿り着いたぞっ!
一番下の落差と滝つぼ
長い長い斜滝
この「シャンシャン滝」は2つの流れから構成されていて それぞれ「上シャンシャン」「下シャンシャン」と名づけられているんだそうな。 シャンシャン滝は2つある、ということは当然知っていたんだが 正直言うと 今回もほとんど思いつきで宮杉峡まで手ぶらでやってきて おまけに下調べも不十分だったんで それぞれ「どんな滝か」ということまで頭に入ってなかったのだ。
家に帰って 改めて「防長四十八滝」を読み返して気がついたんだが、「上シャンシャン滝」はやや斜滝で15M、「下シャンシャン滝」は途中で跳ねている標準型の滝で 両者の距離は200Mほどらしい・・・
わしはてっきり 長い斜めの流れが落差も10M以上はありそうだし「下シャンシャン」で その上に位置する「く」の字に折れ曲がった滝が「上シャンシャン」で間違いない、と信じて これ以上溯上はしなかったんだが、どうやら わしが「上」と思っていた滝が「下」で 「下」と思っていたのが「普通の沢」だったらしい。
と、いうことは ここからさらに上流に真の「上シャンシャン」がある、ということなんだろうな
。一応 滝の上に登って上流に別の滝が無いかどうか 確認はしたんだが よもや200Mも距離があるとは思ってなかったぞ。
200M離れている、という情報が確かならば この滝は間違いなく「下シャンシャン滝」なわけだ・・・・
むぅ、何となく納得できない部分もあるんだが ネットでもシャンシャン滝の画像は殆ど無いから 「おそらく」としか言えないぞ。これも後日 再度確認してみる予定じゃ。
ちなみに この宮杉峡の散策コースは往復で約2時間。 ヤブが多く 沢登りも行程の約半分を占め、倒木超えも度々あって難易度は結構高い。
夏場は虫やマムシの危険性が高いし クマはいるかどうかは不明だが 人が滅多に入らない場所なんで 何かあっても誰も助けてくれないと思われるぞ。
もし 真の「上シャンシャン滝」があれば 確認した時点で画像をアップするつもりだが、やはり季節を選ぶんで 今の所 何時になるかは不明だ。
あっ、 実際に上下のシャンシャン滝を見た人からの情報もお待ちしてます♪
※文章は掲載当時のものをそのままコピペしています
0 件のコメント:
コメントを投稿