先の土曜日、午後からはいつものメンバーと合流して二川でキャンプの予定だったが その前に軽く一山登っておこう・・・
と、いうことで 芸北からも近い位置で 手軽に登れる山はないかしら・・・?と検討した結果 安芸高田の島根県境に聳える「犬伏山」に挑戦することに。
犬伏山は正直言って そんなにメジャーな山ではないと思う。
わしも分県ガイドを眺めるまで気が付かなかったし、登山アプリのYAMAPにも地図が掲載されてなかったからな・・・
しかしながら 麓の案内板にあるように、妖怪変化が棲むという言い伝えなど「七不思議伝説」の残る なにげに興味深い山だったりするわけだ・・・
ココに来るまでの山道には石見銀山にリンクすると思われる坑道跡とか製鉄所跡とか 昔から人との生活に関わっていたことが判る遺構がいくつもあったが、そういうのも調べながら散策するとそれなりに面白いんじゃないかと思うわけだ・・・
とりあえず 麓につくと「出店権現のウラジロガシ」なる巨木があるようなんで ちょっと観察して行こう♪
むぅ・・・まあ、どんなものか確認できただけでも良しとするか・・・
振り返るとピークの判らない山塊が横たわっているが あれが犬伏山なのかな?
よく判らないが ココに来るまでに萩から相当な時間を費やして すでに11時近いんで サッサと登っておこうかの・・・
麓の集落から林道を1キロほど進んで登山道入り口に到着。
ここから右の砂利道を進めば「霧の海コース」なる東ルート、西に進めば「七不思議コース」なる西ルート。
わしが来た時にはマイクロバスと普通乗用車が1台停まっていたが、先客は東西コースを周回しているんだろうな。
ただ 両コースともここから林道を4~50分進んで登山道入り口に至るらしい。今回は一周回る時間がないんで 東西どちらが良いかと検討した結果、大澤田湿原のある駐車場まで行って 西コースをピストンで歩いてみることに。
林道を車で2キロほど進んだところに駐車場があるらしいが、こりゃ車高の高い車じゃないと無理じゃないか?
もう少しで駐車場、というところで 急激に道が狭くなり倒木なんかもあって到底車など通れない感じに。
ここから50Mも進めば駐車場だが、仕方ないんで少し戻って林道作業のエリアにちょっと車を置かせてもらって そこからスタートすることに。
で、こちらが西コースの駐車場。
結構広くて10台くらいは余裕で駐車可能だが いかんせんココに来るまでのルートが荒れすぎていて 当然のように誰も利用者は居ないな・・・(-_-;)
大澤田(おおぞうだ)湿原の散策は下山後に行うとして、とりあえず山頂を目指そう♪
駐車場から植林地帯に入り、これを右に進めば登山道、左に進めば大澤田湿原じゃ。
明らかに先ほどの林道よりはるかにマシな作業道を進み・・・
ここから本格的な西コース登山道となるぞっ!
ここからいきなりササの藪漕ぎを強いられるとは・・・
結局 歩いてみてから判ったんだが この犬伏山西コース、尾根道でわずかに普通のルートを歩く場面もあるが、登山口から頂上までのほとんどが藪漕ぎコースじゃ。
ところどころ 目の高さにテーピングはされているが ウッカリ見失うと迷ってしまう危険も高そうじゃ。しかもいかにも熊の出そうな雰囲気もプンプンだし・・・
ちなみに「七不思議ルート」といいつつ、藪漕ぎばかりで特にそういったスポットとリンクはしないようじゃ。まあ、道を外れてあっちこっち散策しようという気も起らないルートなのは確かだけど。
20分ほど歩いたところで「三瓶山展望所」への分岐が。
ここから左方向に5分ほど進めば この山行で唯一と言っていいほど貴重な展望スポットに到着するんで ココは迷わず拝んでおこう♪
・・・春霞なのかPM2.5なのか黄砂なのか知らないが 思ったほど展望もないな・・・そもそも三瓶山が特定できないし・・・
三瓶山展望所の標高は775M。 犬伏山山頂は791.3M なんで ほとんど標高差のない行程をここから30分歩くことになる。
取り立てて急登もないし、頂上まで片道1時間程度のハイキングコースの山なんだが、なんせほとんどが藪漕ぎなんで そういう意味では退屈しないで歩ける面白い趣向の山だとは思うぞ。
頂上直下に来ると馬酔木の巨木群なるエリアに到着~♪
「巨木群」と言っても 高いもので5Mくらい。
まあ馬酔木そのものであまり「巨木」というようなものを見たことも無いが、雪の重みの影響だろうか ほとんどがペチャンコにつぶれて地を這うように成長していたぞ。これはこれで迫力があると思うが できれば花の咲く時期に来て見たかったな・・・
ゆるい起伏のササ藪を超えて進むと・・・
いまひとつピークらしくないが こちらが犬伏山山頂(791.3M)。
駐車場で見かけたマイクロバスでやってきた団体さんが頂上広場に陣取っていたが、わしの姿を見て「あっ、人が・・・」と驚いていたぞ。
普段はほとんど登山者もいないようだが 逆に言えばこの日の混雑ぶりが異常なのかな・・・?
ちょっと東ルートへの下り道も覗いてみたが やっぱりササ藪漕ぎのルートみたいだな・・・
少し離れたところにササのないスペースがあったんで 座り込んで山ラーなど。
落ち葉が気持ちい~♪などと喜びつつ なんかケツがちくちくすると思ったら やたら毬栗が転がっていたぞ。
あ~、やっぱ熊の生息地なんだなあ・・・
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ラーメンを食して一服した後は 登ってきたルートをそのまま降りてきて 今回の山行も終了。
登山口まで戻ってきたら とりあえず気になっていた「大澤田湿原」などを観察することに。
なんでも貴重な動植物の生息する天然記念物らしいが、思った以上にちゃんと湿原らしい湿原なんだな。遊歩道らしきものもないから足を沼に落とさないように注意して歩かないとダメだな。
ま、今の季節はまだ生き物が目覚めてないらしく 特に見どころもなかったが、これが夏になるとサルトリイバラなんかが生い茂り、足場もないほどの植物に覆われて さらにはマムシなんかの危険もあって近寄れる状態でもないくらいに自然に覆われるみたいだけどな・・・
ふぅ・・・
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