今回のターゲットは岩国ICから割と近く、多田地区にある渓谷に流れる滝。
下多田の丁字路を美和方面に曲がり、新幹線の高架をくぐって藤河小学校を過ぎたところの空き地に渓谷の入り口がある。
「岩国往来」は江戸時代の岩国市今津から錦帯橋~松尾峠を通り 錦町の本郷までを結ぶルートで 近年 地元の有志の方が散策道として整備。平成19年に国土交通省の「夢街道ルネサンス」に認定され「手づくり郷土賞」も受賞しているんだとか。
多田渓谷は多田エリアの岩国往来沿いに流れていて 案内板によれば最上流の「渓谷一の大滝」から「五の滝」の5本が流れているんだそうな。
これも10年くらい前にじんじんさんのブログで存在は知っていたものの 「岩国は遠い」というだけの理由で なかなか散策する気が起きなかったんだよな・・・
入り口を進んでいくと道が二つに分かれ、左の狭い方がメインの「岩国往来」。渓谷は右の歩きやすそうな・・・それでいて結構な傾斜の上り坂を進んでいく。
ふと下を眺めると そこそこの落差のある斜滝が・・・
これは名前は付けられていないが「六の滝」と言っても差し支えない規模だと思うんだが
やはり砂防ダムの直下だと滝としてカウントされないのかな?
しばし歩くと「五の滝」の案内板が。
ロープを辿りながら降りていくと滝の全体が拝めるようになっている。落差は4Mってところか。時期的に水量が少ないのは仕方ないけど。
そこからまた登って行くと 上方向と下方向を示した矢印だけの看板が・・・
この先に「マンガン鉱採掘口」があるんだが 崩落して道路が陥没、通行止めになっていたな。
有志によって架けられた橋や手すりも見事に崩壊していたな・・・
で、矢印の山の斜面を登る方向が迂回路、下方向は
2Mくらいのちょっとした落差があるけど もしかしたらこれが「四の滝」ではないのかな?
ちなみにこの滝に至るルートは 矢印の看板が設置されている割にロープや案内板が無いんで できるだけ青々とした竹を掴みながら注意してズルズル斜面を下っていくしかない。できればロープでもあればと思うが 果たしてそこまでしてみる価値があるかどうかは個人の判断で。
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わしは迂回路の山斜面を登るのが嫌だったんで 「四の滝」(仮)を見たついでに川底からそのままマンガン鉱採掘口跡を超えた散策道まで這い上がったが これはけっこう大変なルートなんであまりお勧めはしないぞ。
崩壊したマンガン鉱採掘口跡を超えると「三の滝」の看板が。
降りてみると奥にも形のいい滝が流れていて 実はこれが「二の滝」。
三の滝、二の滝が各8Mで 総落差18M~20Mって感じかな?
二の滝は看板だけで下に降りる手段はない。
進んですぐのところに この渓谷のハイライト、「渓谷一の大滝」の看板が。
ちなみに さすが一番の見せ場だけあって 滝の正面の観瀑台みたいな場所に行けるように手作りの階段やロープが設けられているぞ。
4~5段に落ちていく多段構造で 総落差は約20M。
川の本流の割に流れが細いが 形はなかなか。満足満足♪
散策ルートは傾斜が結構あるし 途中 ほんとの獣道やズルズル斜面もあったりするから 運動靴と軍手くらいは用意して歩いたほうが良いかもな。
とりあえず岩国エリアで簡単に拝めそうな滝はこれでだいたい見終わったかな・・・残りは二鹿エリアとか木谷峡の黒滝、河津滝とか浦石峡水系とか・・・沢登り技術や場所確定から事前調査が必要な難儀な滝ばかり残っているんだが はてさて どうしたものか・・・
ふぅ・・・
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