落差 10M
今は萩市となった旧・旭村の佐々並中心部に落ちる滝。
この集落の周辺は道の駅がある関係で車でしょっちゅう通っているし、「淵が平の滝」という滝もあるんだが この滝に関しては“にしきさん”から掲示板に情報を書き込んで頂くまで全くのノーマークだったな。 地元の滝にもかかわらず全く知らなかった、というのもアレなんで さっそく確認に出向いてきたぞ。
萩方面から来ると「道の駅あさひ」手前の十字路を左折。 ちょっと進むと郵便局があって その4つ角を左折して50Mほど進めば小橋の下を流れるナメ滝を見ることができるが この「荒神の滝」は その沢の上流に存在している。
沢のすぐ傍に小さい神社が祀られているが これが荒神様の社。
丘の上に社があって のどかな佐々並の集落が一望できる位置にあるんだが、いかにも地元の人の信仰を集めている、という雰囲気。
こういう風に集落と神社が深く関わっている雰囲気が 昔ながらに残っている土地ってのも少なくなったような気がするぞ。素朴な感じがなかなか良いな。
この荒神社の参道を少し登れば いよいよ「荒神の滝」とご対面だ。
恐らく昔は清めの打たせ滝のような役割を持っていたのか はたまた滝を神様に見立てて信仰の対象になっていたか、いずれにしても神様と直結した関係だったと思うのだが、見てお解かりの通り、滝の落ち口がコンクリで固められて すぐ上には砂防ダムが建てられているんで 景観的には少し厳しい。
この滝から流れる沢はかなり急な角度で集落の中心に向って流れているんで 危険防止のためにも治山の目的でこういう対策を採るしかなかったんだとは思うが・・・今の時代はコンクリで固めて災害を最小限に食い止める方法を選べるが 昔は神様にすがるしかなかったんだろうな。あるいは酷い災害が起きたとしても「神様の戒め」として捕らえていたのかもしれんな。
滝としては若干 残念なところもあるが、やはり神社とのセットで考えるとそれなりに趣きがあるというか いにしえの人たちの考え方や信仰といった生活を垣間見ることができる 面白い一品だと思うぞ。
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