長門市日置中西坂本
落差 2M+1M
長徳三年(997年)、真言宗の道場として創設された利生山永福寺の敷地内にある小瀑。
永福寺は現在は廃寺となっていて 年に1~2回、法要が行われる以外は無人で訪れる人もいない。
この"うてなの滝”は「台の滝」とも表記されるようだが 現場の手書きの看板には「宇天那の滝」と書かれている。資料によって表記が違うので どれが正しいかは不明。
メインとなる滝は高さが2M程度だが 良く見ると上にもう一段あって2段構造と言うことがわかる。 千畳敷からの水の流れは小さくて 写真では貧相に見えるが、岩の形や周辺の風景、横に鎮座しているお地蔵様など いかにも仏教チックな風情があって それなりに趣はあると思う。
ただ この利生山は 街の観光マップにも記載されているが案内板がどこにも見当たらないんで 地元民で無いと探すのに相当苦労すると思う。この場所を見つけたときは 我ながら良く発見できたな、と少し感動したからな。
千畳敷に向かう道路の十字路から黄波戸・二位の浜方面に進み、4つ角に見えない4つ角を左折、田んぼのなかを走る農道の行き着く先の小高い丘にある建物が利生寺だ。わかんなかったら素直に集落の人に聞くのが正解だと思うぞ。
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長門市日置上二位の浜
落差 3M+5M
キャンプ場が最近になって整備された二位の浜海水浴場の駐車場入り口にドドンとある滝。 これはトイレを探して彷徨っているときに偶然に発見した滝なんだが、これほどアクセスの良い場所にあって なんで今までどんな本にもHPにも観光案内にも記載されていないのかが不思議な一品だ。
周辺に解説や案内板の類は何もないんだが 日置町の役所にメールで確認したところ「観音滝」という返事を頂いたんで ここで紹介しておこう。
「二位の浜」というのは源平合戦で 幼い安徳天皇とともに壇ノ浦で身を投じた「二位局」が流れ着いた場所なんだが、ハマユウの自生地としても有名な場所だったりする。この滝のそばにある祠や 岩をくりぬいて安置された観音様も 恐らくは二位局と関連のあるものではなかろうか。
写真の滝は落差が約3M。木に囲まれて良く見えないが この上にも崖から流れ込んでいるもう一段の滝があって 無名な割になかなか格好の良い姿をしている。
どうみても「台の滝」より見栄えもいいしアクセスも簡単なんだが 夏場は海水浴客やキャンプ客で溢れそうなんで 鑑賞にはシーズンオフをオススメするなっ。
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