キャンプの後に汗を流しにやって来たのは 麓に降りた鹿野エリアにある石船温泉・・・ではなく 阿東を越えて津和野を越えて日原を越えて・・・
益田市の多田にある一軒宿、「白龍館」。
ここは10年以上前に何度か来ていたんだが 久しぶりの再訪だな・・・
前回、サウナ目当てにMASCOS HOTELに来た時に 「そういえば益田には多田温泉ってのもあったっけ」と思い出したんだが 同じころにココに再訪した友人TARO先生も「意外とよかった」と評価していたし ネッ友のSNS投稿にも高い評価が書かれていたし、何より前に来た時の記憶がほとんど消えかかっていたんで 再確認のためにもう一度来る必要があるなあ、とは思っていたのじゃ。
同じ温泉でも巡り始めた最初の頃と数をこなしている今とでは感じ方も違うだろうし、やはり10年以上の時の流れは大きいしな。温泉の記憶は浴室に置かれていた水槽の鯉のインパクトにほぼ浸食されているしな・・・
ちなみに 旅館そのものもそうだろうが温泉もリニューアルされていて 名物だった浴室の壁に埋め込まれた錦鯉の水槽も無くなってしまったようじゃ。
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多田温泉 白龍館
島根県益田市多田383
泉質 :単純酸性含鉄冷鉱泉 PH2.8 14.6℃
効能 :神経痛・リウマチ・疲労回復・冷え性など
営業時間 :10:00~21:00
料金 :470円
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他にもお客さんがいたんで浴室の撮影は不可能だったが 白龍館さんの公式サイトより無断借用した画像を置いておこう。
リニューアルされた浴室は 清潔感のあるシックで落ち着いた感じ。浴槽と洗い場、露天というスッキリとした造りだが シャンプー・ソープ類は完備で470円という価格設定は良心的だと思う。
浴槽はメインの白湯と 小さな浴槽が噂の鉱泉。
メインの白湯は 昔は麦飯石を使った人工温泉だとうっすら記憶があるんだが 壁には「アルカリ性の美人湯」とかなんとかの説明が貼ってあったんで もしかしたら別源泉の温泉を引っ張っているのかもしれない。麦飯石温泉ならPHはあまり関係ないだろうしな。(ただ ネットを調べてもそういう資料が出てこないんだよなあ・・・)
で、注目はやはり 大正時代に廃鉱山跡地から湧きだしているのを発見したという源泉が注がれた こちらの小さな浴槽だろう。
冷鉱泉なんで当然 沸かし湯なんだが、PH2.8の含鉄酸性泉という この辺りではほとんど聞いたことのないスペックに驚いたな。それほど個性的な湯なのに以前入った記憶が全くない、というのは 単にわしが未熟者だったからなのか よほど錦鯉水槽のインパクトが大きかったのか・・・
雰囲気は 昔 やはり益田にあって今は廃業してしまった「大谷温泉 かじか荘」の薬湯に似ていると思ったが もしかして「かじか荘」の薬湯も似たような成分だったのか・・・今となっては確かめようがないのが悔やまれるな。
今回は残念ながら露天風呂に湯が注がれてなかったんで入れなかったが ネットの画像を見ると どうもやや白濁しているような感じなんだよなあ。こちらもネットの情報が少ないんで詳細不明じゃ。
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と、いうわけでこの「白龍館」の湯なんだが、かなり個性的でマニア受けする 渋い感じでいい湯だと思う。
ただ、成分が濃いいのか、けっこう短時間でぐったりしてしまうのが難点か。壁には「長湯しないでください」と書かれた注意書きが目立つように張られているから やはり成分の濃さに負けてしまう人も多いんだろう。
できれば露天エリアに外気浴ができるスペースでもあれば 休み休みでゆっくり堪能できると思うが やはり一番いいのは泊りの湯治スタイルで利用することだろうな。遠くから日帰りで立ち寄り湯を目当てにココに来ると 浴後に家まで戻るのがちょっと辛いかもしれない。
周囲が山に囲まれて いかにも世俗と隔離された感があるし 老後にこういうところで何泊もして過ごせたら幸せな人生なんだろうが 今の生活のままではそんな資金も溜められないだろうな・・・
ふぅ・・・
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