いやいや、何岡仕事納めも終わって萩の実家に戻ってきたが 特に何もいいこともなく今年ももう終わってしまうな。中居君の接待みたいに何か良いことでもあれば少しは人生に張りもできようというものだが・・・9千万もポンと出せる身分でもないから無理かな・・・
それにしても年末年始だというのに TVも今年は全く見るものがないのぅ。スポーツは興味ないし映画やアニメでも特に金を払ってまで見たいと思うものもないからサブスクもアマプラ以外は加入してないし・・・やっぱネットフリックスやU-NEXTくらいは加入しておいた方が良いのかしら?でもそもそも普段の生活では録画した朝ドラや数本のアニメですら見る時間がないからなあ。
「はたらく細胞」は観ようかどうしようか考えるところではあるが そのためにわざわざ防府や宇部まで足を延ばすのもアレだし、何かないかな・・・と スマホで検索したところ「北浦唯一の映画館」萩のツインシネマで「侍タイムスリッパー」を上演中ということを発見。
この作品は気にはなっていたが 仕事が忙しくてどうにも動けない時期だったし どうしたものかと迷っているうちにチャンスを逃してしまったのじゃ。どうせヒマだし 見に行くことにしたぞ。
で、久しぶりに萩ツインシネマへ・・・相変わらず唯一無二の独特の雰囲気・・・
ここは少しマニアックな映画を わかりにくい変則的なタイムスケジュールで上映しているんだが ネットでいちいち確認しないとちゃんとした情報が手に入らないから なかなか思い付きで来るには敷居が高い映画館でもあるのじゃ。
相変わらず駐車場がどこにあるかわかりにくいが とりあえず車を停めてチケット購入。
やっぱ話題になった作品だけあって いつもはほぼ貸切状態で映画が観賞できるが今日は10名くらいのお客さんがいたな。
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で、今回見た「侍タイムスリッパー」という作品。
ストーリーはタイトル通り、侍がタイムスリップして現代にやってくる、というもの。
やって来たのが時代劇の撮影スタジオなんで侍の格好をしてても周囲からそんなに不思議がられずに 「記憶をなくした役者」として認識されるわけだが 本人は戸惑いながらも「それしか生きる道はない」と斬られ役俳優として生きていく、という流れじゃ。
この映画、最初は上映館1館のみのインディーズ作品で 出演している役者さんも もちろん詳しい人は知っているんだろうが わしなどのように芸能界に特に造詣が深いわけではない人間にとってはほぼ無名な役者さんばかり。唯一 紅萬子さんだけは知っていたが 役者としてというより名前だけ知っていた感じかな。おそらくは上岡龍太郎か笑福亭鶴光のトーク番組で聞いた名前のインパクトだけ頭に残っている感じなんだろうけど。
ストーリーは判りやすいが良く練られていて 何より映画が好き、時代劇が好きというスタッフ 役者さんの熱意がビシビシ伝わってくる。
この国の将来のことを真剣に思う 不器用だけど純朴な幕末の武士と 彼を温かく受け入れる京都の人々。映画を作るスタッフ、俳優たちの真剣さ。有名な役者でないから逆にそういう細かい演出がけっこう沁みるのかもしれないな。
基本的に登場人物にホントの悪人はいないし みんな優しいし心に熱いものを持っているんで安心して2時間11分を見ていられる。インディーズという意味では入り口が狭いというか万人受けするかどうか難しいところだが 老若男女 誰にでも受け入れやすい作りだと思う。
特にラスト30分は本当に時代劇をしていたし なかなか引き込まれるものがあったし 会津と長州のくだりとか ケーキを食べて涙を流すくだりとか 胸が熱くなったのも正直なところじゃ。
オススメじゃ!!