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2017年10月10日

(再録・日本一周記097)2003/10/10・来ました志摩! ごく潰しで妻無し 「ええかげん 仕事探さんかいっ!」

(第97日目)三重県磯部町~伊勢市~二見町~阿児町~
大王町~志摩町~紀伊長島町



朝5時、磯部町の道の駅「伊勢志摩」にて起床・・・

今日の予定は伊勢神宮の参拝がメインな訳だが、正直言うともうすぐ100日目に突入するんで 先に岐阜県から滋賀県に行って、なんとか100日を迎えたキリのいい時点で奈良の東大寺とか法隆寺とか伊勢神宮とか高野山とか そういう格式の高い神社・仏閣で旅の安全祈願なんかをしたかったわけだ。

まあ滋賀県や奈良県は わしのエリア分けによると近畿圏に位置するし 先に中部圏に区分けした三重県を片付けておいたほうがややこしくなくていい、と思ったからな・・・
それに良く考えたら 世間ではなんだか明日から3連休らしい。会社を辞めてすでに120連休を突破した 世俗を超越したわしにとってはどうでもいいことなんだが やはり一般庶民はこの連休を利用して行楽地に出かけるパターンが多いはずだ。
と、なれば やはり混むことが簡単に予測される伊勢神宮・志摩エリアは今日中に回っておいたほうが得策だろう。

・・・てなわけで いつものように道の駅の駐車場でHPの更新分を作るという もはやルーチンワークと化した作業を済ませ、8時頃、伊勢神宮に向けて出発。



途中、磯部町の山の道で「天の岩戸」とかかれた看板が目に付く。

天の岩戸?やっぱりあの「天の岩戸」の事なんだろうな・・・実在する洞窟だったんだ・・・。さすが伊勢神社のある土地柄だけのことはあるな。こりゃちょっと見ておこうかのぅ。

伊勢神社に向かう道から山に向かう参道らしき道を車で1キロばかり進むと駐車場があって このような鳥居が祭られた参道にたどり着く。
鬱蒼と茂った森の中で 雰囲気はばっちりだ。

これを400Mほど登ったところに 祠や修験者が体を清める滝なんかがあって、そこにあるのがこの下の写真の「天岩戸」だ。天照大神のひきこもり伝説のアレだな。

こういう神話絡みの怪しげポイントというのは 今までも宮崎の高千穂や島根の出雲なんかで見てきたし そういう曰くつきのものは全国あちこちにあるんだが さすがに「伊勢にある」というだけで 格式と言うか どこか本格的だなあ。
ちなみにココの洞穴から湧き出ている水は「恵利原の水穴」と呼ばれるもので 名水百選にも選ばれている有り難いものじゃ。
朝からポリタンクをかかえて汲みに来る人がチラホラいて わしと同じ頃にココにいた若いアベックも喜んでペットボトルに水を汲んでガブガブと飲んでいたな・・・

わしは解説の看板に小さい字で書かれた「生水の飲用はお控えください」という文字に気付いてしまったんで 飲めなかったな・・・そのかわり むさくるしい顔だけ洗わせて頂いたが わしのような怪しい風体の男が解説の看板の前に立って見入っていたんで 「生水の飲用に注意」という警告文が読めなかったアベックには悪いことをしたな・・・
まあ 有り難い水だから 別に問題はなかろう。当たるも八卦だ。(そうか?)





いよいよ 本日のメインイベント、伊勢神宮に到着~♪

う~ん、わしはかつてココに来たことがあるようなないような・・・大学生の頃 サークルの旅行で鳥羽水族館あたりには来た事があるんだが 若いときはこんなものや景色なんかには さほど興味が無かったんで 全然覚えてないな・・・。覚えているのは秘宝館に初めて入ったことくらいか。

パックの旅行で鳥羽まで来て伊勢神宮を見ないで帰る、というのも考えにくい気がするんで おそらく初めてではないと思うんだが、いかに若いときに時間を無駄にしていたかが悔やまれるな。
前にこの辺りに来たときも風景などはロクに見ずに 秘宝館の上の階で上映してされていたアダルティな映画を皆で見て時間を潰していたような気がするぞ。なんだかなあ。

この伊勢神宮には内宮と外宮が離れたところにあって どっちかが国のための神社で もう片方が庶民のための神社だと思ったな。 両方回らないと「方参り」などと陰口を叩かれてしまうんで 当然の事ながら両方に行くわけだが 見て回るにも確か順序があったような気がするな・・・
めんどくさいんで近いほうの内宮から見ていくことに決定。仮に間違ってたとしても お伊勢さんくらいの格式の高い神様だったら少々の細かいことは気にせずに面倒見てくれるだろ。ねぇ、お伊勢さん?(←なれなれしい・・・)



これが伊勢神宮外宮(左)と内宮(右)だな。

さすが天皇絡みの神社だけあって 警備の人もちゃんといたぞ。わしは何日も放浪生活をして無精ひげが伸び切り、まるで神話に出てくるような人物のように風体が変化していたんだが 拝まれるわけでもなく むしろ余計にチェックの目が厳しかったような気がしたな・・・

さすがの威厳と言うか 粛々とした雰囲気が漂っていて ふざけた記念写真を撮るわけにもいかず それぞれ20円の賽銭(あいかわらずセコイぞ)を投入して ここは厳かに拝ませていただいたぞ。

この鳥居の向こうは国家の重要機密というか 天皇の存在意義に直接触れる御神体が格納されているんで 緞帳のような幕で見えないようになっているし写真撮影も厳禁だそうな。まあ まかり間違って妙な心霊写真でも写ろうものなら それこそ それを元に新しい神社が一つ出来てもおかしくない事態になるからな。

あと、折角お参りに来たんだから、と 売店で交通安全のワッペンでもお土産に買っていこうと思ったんだが 格式が高いせいか 普通のお守りはあったがワッペンなどという近年になって登場したようなアイテムは一切無かったぞ。当然 キティの伊勢バージョンなども神社の売店では買うことは不可能だ。当たり前だが。
「天照大神」と書かれただけの3万円のシンプルな掛け軸、わしはちょっと欲しかったな・・・




「伊勢」といえば 一番有名なのが「赤福」なんだが、外宮から参道に向かって入り口の一番良い場所に赤福の店舗があるのを発見。
今まで知人が名古屋に行ったときにJRの売店なんかで買ってくるお土産の定番、赤福がここで食べられるらしい・・・

いやいや、赤福は伊勢に来たときには何とか食べたかったんだが、あれは箱入りしか無いと思っていたからなあ・・・1箱買って 全部一人で食ってしまう可能性もあったんで こういう「銘菓のバラ売り」システムは フラッと旅をしていて 箱ごと持ってかえるわけには行かない わしなどには非常に有り難いシステムだな。

本来は先に内宮を参って 外宮が終わった時点でホッとお茶などをすすりながら食べるためにこの位置に店舗を構えているんだろうな。

赤福3ヶに熱いほうじ茶がセットで230円。おみやの箱入りではなくて 出来立ての赤福は(味の違いはわかんないものの)格別じゃのぅ。

ここには定番の赤福のほかに「赤福氷」などという 抹茶の蜜の上に餅とコシ餡の乗ったカキ氷も400円で売られていたが これも大変興味があったな。おそらく友人TARO先生なら 迷わずこちらをセレクトするに違いなかろう。

これは やはり参道の店で昼食として頂いた伊勢うどんと釜めしのセット、「伊勢合わせ」(850円)

伊勢うどんは やはり伊勢の名物で 普通のうどんのように汁に浸っているのではなく 真っ黒なタレがぶっかけてあるだけのシンプルなものだ。ちょっと変わってて面白かったな。

さて、伊勢神宮も拝んだことだし 次に進むんだが ここで海沿いの過疎地帯を走る前にガソリン給油。(315.7K地点 29.6L / 2828円)

伊勢市でのガソリン価格は だいたいリッター単価で95円、セルフで93円程度が相場だったが 91円というひときわ安いスタンドを発見したんで タンク残量には余裕があったが給油することに。

安いかわりに「JOMO」とか「ENEOS」とか「COSMO」などというブランドはなく どこの会社かもわかんないようなスタンドだったが・・・おそらく 作業をしていたオネエチャンの服装に付いていたマークから想像するに 三菱石油からガソリンを仕入れている個人経営のスタンドなんだろうな。まあ ブランドのない分、安いんだろうが 走っていく上で問題なければいいだろ。




伊勢市を離れ となりの二見町へ。ここには「夫婦岩」がある、というんで さっそく拝みに行ってみることに。




全国 いろんな海岸に「夫婦岩」というのはあって その数は計り知れないものがあるわけだ。まあ どんな海岸でも岩が二つ並んでありさえすれば それが夫婦岩だからなあ。たいがい 注連縄で結ばれたりしていて その町の観光名所や信仰の対象になっていたりする。

ここ、二見の夫婦岩は さすが伊勢と言う土地にあるだけあって神話に直接絡んでいて どうも全国に数多ある全ての夫婦岩の代表格というか、基本みたいな存在のようだな。ちゃんとそれ専用の神社が建立されているし 夫婦岩の間から昇る太陽を拝むための鳥居なんかも装備されている。 もっといえば 二見町という町そのものが この夫婦岩を中心に成り立っている・・・そんな雰囲気だ。

ちなみにここにはカエルの形をした岩があって、神社のあちこちにもカエルの置物が鎮座している。「無事カエル」という縁起かつぎも全国にたくさんあるんだが やはり土地柄か ここの「無事カエル」が一番威厳があるみたいだな。

この辺りで一番賑わうのは 「スペイン村」やら「合歓の郷」 それに水族館がある鳥羽市あたりなんだが そういうチャラチャラしたスポットには全く興味ないんで 志摩半島の入り江の風景を見るために阿児町へ。
入り江を走って風景を見るのもオツなんだが やはりこういうのは高いところから眺めるのがベストだろう。


おっ~、なかなか・・・

これは大王町登茂山というところから眺めた図だ。本来は夕日が沈む光景がベストらしいが わしのデジカメは逆光には向かないしな。いやいや それでもさすが国立公園だけあって大した景色じゃのう。

あちこち見て回ったが こういう展望スポットからの景色だけではなく 磯部町や志摩町、浜島町なんかを走っていて見られる 普通の入り江の漁村風景も味があって 大変よろしい。観光ナイズされてない分、そちらの景色の方がわしの好みかもしれんなあ。

このあと 夕方も近くなってきたんで 今日の寝床となる紀伊長島町の道の駅まで 延々と入り江と山の峠の交互にある細い国道260号を走って行く訳だが、伊勢志摩から離れた五ヶ所湾とか神前湾、古和浦湾などのマイナーな漁村の風景も 伊勢志摩がメジャーすぎて目立たないだけで かなりの風光明媚さだ。

とくに急な山の尾根と見事な入り江の風景がマッチした南島町あたりの風景はオススメだな。国道のクセに道が余りにも狭くて車を止めることが出来ないし よそ見をしたらカーブに激突してしまいそうな厳しいルートなんで写真には残せなかったが・・・(それでも 後で道の駅の人に聞いたら あの道はかなり整備されて使いやすくなったんだとか。ちょっと前までは それは凄い道だったらしい・・・)


海岸線を嫌になるくらい走って 夕方6時前に紀伊長島町にある道の駅「紀伊長島マンボウ」に到着~。

伊勢からではかなり距離があるが さすが国道の交差する町にある道の駅だけあって 広いし綺麗だし明るいし かなり過ごしやすそうだな。

この紀伊長島町は「神宮」のある伊勢と 「那智大社」のある熊野、あと「奈良」を結ぶ伊勢路の要所に位置し、観光のメインは「熊野古道」という峠道だったりする。
なんでも来年あたりに この「紀伊山地の霊場と参道道」は世界遺産への登録が内定しているそうだ。
世界遺産で「峠道」というのも凄いな・・・

この道の駅で夕食として頂いた「さんま鮨セット」(600円)。

さんま鮨は伊勢の名物なんだが ついでにつけられている稲荷寿司は中に地元産のタコのブツ切りが収納されていると言う変わったものだ。
あとで売店を覗いたら さんま鮨が1パック480円で売られていたのには少々悔やんでしまったが、まあ 良かろう。

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よく考えたら 下呂温泉で露天風呂に入ったものの、ちゃんと石鹸を使って体を洗ったのは乗鞍高原の白骨温泉以来 無いような気がするな・・・

涼しくなってきたんで体の匂いは気にならないが 頭髪をシャンプーしてないのが我慢出来なくなってきたんで この道の駅の食堂で働いているオバチャンに「この辺りで町営の温泉か銭湯みたいな施設はないですか?」と聞いてみた。

するとオバチャンが考えたあげく、「ちょっと待ってくださいね」と道の駅のスタッフ(やっぱ「駅員さん」と言うんだろうな・・・)を連れてきてくれたんだが、この人がなかなか親切で わしが日本一周をしていることなど話すと観光パンフレットなんかを持ち出してくれて オススメの温泉施設の位置を詳しく教えてくれたぞ。

「今日は何処に泊まるんですか?」などと 触れられたくない部分を聞かれたんだが 素直に かつ遠まわしに 「もしかしたらココの駐車場で車中泊させてもらうかも知れませんよ・・・」などと ほのめかしたら 「どーぞどーぞ、駐車場、使っていってください。日本一周、頑張ってくださいね!」・・・などと励ましの言葉を頂いたぞ。

今までいろんな道の駅を渡り歩いてきたが 駅員公認で駐車場に宿泊するのは初めてだな・・・いやいや ありがたいこっちゃ。お礼に何も差し上げることは出来ないが 『ここは観光拠点たる「道の駅」の鏡だ』、と 日記には書いておこう・・・。



道の駅のスタッフに教えてもらったのは 紀伊長島町の町営温泉施設、「古里の郷」という場所だったが これは町からかなり離れていて 夜には目立つ照明も看板もなく 非常にわかりにくい場所にあったな。
わしの地図には温泉地には温泉マークがついていて ちゃんとその土地の温泉がどこにあるか わかるようになっているんだが この紀伊長島町にはそのような温泉はない。

おそらく ごく最近に 村おこしのために掘り当てた温泉なんだろう。最初は温泉の名を語った単なる銭湯かと思ったが 意外や意外 なかなか本格的な温泉で、柔らかい上に入った瞬間に肌がツルツルになる上等な泉質だったな。
建物はちょっとミニマムだが そんなに一度に町民が大挙して押しかけることもなさそうな 落ち着いた場所にあるし、建物も新しくて綺麗。何気にオススメな温泉施設だったな。
夜の訪問でデジカメの写真もなんだかわかんないものだったから ココでは画像は無しじゃ。






温泉を堪能し、8時頃に再び道の駅に戻ってきて そ
ろそろデジカメの整理をして睡眠活動にでも入ろうと 車の中でくつろぎタイムなどを・・・

目の前に観光ツアーのバスから降りたおじさん おばさんのタムロしている集団がいたんだが たくさんのお土産を持ちきれなくて 一まとめにして駐車場の真ん中に並べて置いて ぺちゃぺちゃと話し込んでいたな。

他の車が駐車場から出ようとしていたんだが オバチャン達の荷物が邪魔で発進することが出来ず、クラクションをでっかい音でずっと鳴らしっぱなしだったんだが・・・

そのうち その車、シビレを切らせて置いてある荷物を無視し、荷物を強引に踏み越えながら進みだしたんで 気が付いたオバチャンが数名 あわてて荷物の移動を始めたんだが その車はオバチャン数名にぶつかりながら タイヤを鳴らす急発進をして駐車場から去っていったな。

・・・う~ん、なんか不穏な空気がしたから 車の中からじっと観察していたんだが、まさか目の前で当て逃げが発生するとは・・・あまりにも急だったんで わしもナンバーや車種は確認してなかったんだが まあ目撃者はいっぱいいるみたいだし それはいいだろ。当て逃げと言ってもオバチャンはピンピンしてたし、被害はお土産の包み数個みたいだからな。

そのうち警察がやってきて 現場検証を始めたんだが わしは特に有力な目撃証言をできるわけでもないんで その様子をじっと見守っていたぞ。と、いうか 目の前でおまわりさんがウロウロしているのに 寝ることも何も出来なかったからな。
おまけに「あんた、山口からこんなとこまで来て ココで何してんの?」などと とばっちりで職務質問を受けたり、「へぇ!日本一周!この御時世に優雅だねぇ~」などと イヤミみたいなことも言われたな・・・まあ そう思われるのも当然だから別にいいけどさ。

そんなこんなで11時前に警察が立ち去ってから就寝。 なんか天気予報では あしたから少し崩れるみたいなことを言っていたが・・・とりあえず明日のことはまだ何にも考えてないぞ・・・



今日の一枚・・・
阿児町・横山展望台からみた賢島方面の様子。

走行距離218K
出費金額コンビニにてパン・野菜ジュース・お茶・その他・・・1228円
赤福・・・230円
伊勢うどん・釜めしセット・・・850円
賽銭(内宮・外宮)・・・40円
ガソリン給油(29.6L)・・・2828円
さんま鮨セット・・・600円
紀伊長島・古里温泉・・・500円
風呂上りの野菜ジュース・・・110円
計・6386円

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