(第10日目) | 沖縄県那覇市~恩納村 |
相変わらず今日も汗が噴き出るような快晴だったな。
ほんとは今日は沖縄本島の北部を攻める予定だったんだが、昨日 肝心の首里城を見れなかったんで午前中にそちらに行って 午後から時間があれば北部に行ってみることにしたぞっ。朝からペットボトルのサンピン茶をがぶ飲みして元気に出発だ!!
では例によってバスでトコトコと首里城に向かう事にしようかのう・・・(←すでに滝のように流れる汗・・・)
ここが那覇市のメインの観光地、首里城だ。公園になっているんで有名な守礼門をくぐって城壁までは誰でも入れるんだが そこから先の本殿と言うか天守閣と言うか木造建築の色鮮やかな部分を見るには ちゃんと入場料を取られるぞ。
しかしながら首里城は沖縄に来たら見るだけの価値はある建物だと思うぞ。よくこれだけのものを昔の人は作ったな、というか よくここまで復元したなと感心したぞ。
本土の城や寺院にも立派なものがたくさんあるが 首里城は明らかに文化が違うから 見ごたえがあるというか趣が違うと言うか・・・
上手く言えないが そういうことだ。(なんのこっちゃ)
城の中は撮影禁止なんで画像は無いんだが 小一時間くらいで見終わることができたぞ。さすがに首里城辺りは女子大生のグループ旅行なんかが目立って オジサンはそちらの方にも目を細めていたぞ。(←オヤジ・・・)
しかし今日も異様に暑いな・・・あまり腹も減っては無いんだが(それよりも水が飲みたかったりする・・・)涼みにレストランで昼飯を取ることにしよう。
で、頼んだのが未だ食してない「沖縄そば」。
味は・・・ほんとにラーメンとうどんの中間みたいな感じだったな。
店によっても味が違うだろうから ココだけで判断してもマズかろうが、わし的にはうどんかラーメンのほうが食べなれている分 洗練されて美味いと思うぞ。
右のカクテキみたいなのは興味本位で頼んだ「豆腐よう」。美味しんぼで山岡の上司が一口食べてビックリしてた奴だ。
この2片で400円というシロモノなんでジックリ味わって食べることにしたが、これは酒が弱い人には受け付けないだろうな。
「腹が減っているわけではない」といいつつ 食べてばかりだが、これは食後のデザートとしていただいたブルーシールアイスの「ウベ」というバージョン。
なんでもムラサキ芋が原料に使われているらしい。
味は美味かったが それよりもウダルような暑さだったせいか 手渡された瞬間に見る見るうちに溶け出して悲惨な状態に陥ってしまったぞ・・・
おかげで一気食いを余儀なくされることに。
さて、ほんとはこれから島の北部、わしとしては沖縄海洋博の舞台となった本部町のほうに行って 観光客のあまりいない海や「美ら海水族館」なんかを見たかったんだが どうやらバスで2時間以上は平気でかかってしまうらしいことが判明。
首里城でウダウダ飯を食っていたら既に13時を回っていたんで これから北部に出向いたとしても何もせずにとんぼ返りをしなければならないだろうから 今回は諦めてしまったな・・・今度沖縄に来る機会があったら北部や離れ小島なんかも散策したいな・・・
で、ちょっと近いところで 島の中部にある恩納村の万座に向かう事にしたぞ。有名な万座ビーチのあるところなんだが 観光パンフレットに「県内でも指折りのビュースポット」として「万座毛」とやらの写真があったんで ちょいと実物を見たくなったのだ。
これは昨日行った玉泉洞よりバスの本数も多そうだし 乗り換えなしで行けるみたいだからラクそうだしな。
早速バスの運ちゃんに行き先を確認して乗り込むことに。
「あのぉ~、『まんげ座』ってコレに乗ればいいんですよね?」
「は?」
「あっ、そうじゃなくて『万座ゲ』でした。」
「・・・ああ、『万座モウ』ね、このバスでいいですよ~。」
むぅ!あれは「ケ」じゃなくて「モウ」と読むんだったか・・・このわしともあろう者が「おんな村」というキーワードだけで自分の好きなように(しかも漢字の順序まで変えて)読んでしまったではないか・・・。
このような僻地を走る路線バスは相変わらず乗客がわし一人で貸しきり状態だったから それほど恥をかかずに済んだようだな。「聞くは一時の恥じ」とは良く言ったものよのぅ・・・
このことはわしの小さな心の内だけのささやかな秘密にしておくとして、そんなこんなでバスで約一時間半揺られながらやってきた ここが噂の「万座毛」だっ!
真ん中の写真の一面の芝生の大地が「万座毛」だ。数十メートルの断崖絶壁の上にあるんで さすがに眺めは凄いぞ。
昔 琉球の王様がココにやってきたときに「万人を座するに足る毛(=芝生)」と賞賛したことが名前の由来らしいが 細かいことは覚えてないんでツッコミは無しでお願いしたいぞ。
断崖や海の美しさがまさに絶景、那覇からノコノコ景色だけを見に来た甲斐もあったと思うぞ。
ちなみに上は万座ビーチを見下ろしたもので 下の画像はさらに手前側を見下ろしたもの。しかしまあ なんとも恐るべき海の透明度だな・・・
万座毛そのものは順路を辿ると10分くらいで 写真を撮りながらでも20分もあれば余裕で一周を回ってしまう。でも片道1230円もかけてやってきたのに それでもう那覇に戻ってしまうのもアレだろう。
てなわけで万座毛の左側には散策のためのコースがあるんだが それを使ってちょっと海に下りてみたぞ。
ちょうど波も引いていたんで このように岩肌もくっきり見えて凄い自然美だな。
これが見れただけでもココに来た価値は十分あるぞ。
これほどの美しい海で しかもこの暑さなら泳いで見たくなるというのも当然だろうな。現にわしも「沖縄に来たら やっぱ泳がないと・・・」と思って海パンはこっそりカバンの中に仕込んできたのだ。
しかし観光客のために道ばたに掲げられた看板によると やはり南国沖縄の海だけあって 本土ではあまり聞いたことも無い危険もあるらしい。
有名なウミヘビをはじめ 「ハブクラゲ」とか「毒イソギンチャク」とか「毒ウニ」とか・・・
やっぱシロウトには そういう危険がなるべく起きないように防護ネットなんかで囲われた「ビーチ」という きちんとした海水浴場で泳いだ方が無難なんだろうな・・・
ちなみにこれも「なんでこんなに暑いのに誰も海で泳いでないんだろう?」と不思議に思ってバスの運ちゃんに聞いた話なんだが 沖縄の人は意外にもあまり海では泳がないそうだ。
よく楽しそうに沖縄の海ではしゃいでいる若者は ほとんどが本土からの観光客なんだと。
理由は色々あるんだが そういう危険を避けるためにちゃんとした「ビーチ」と呼ばれる施設で泳ぐには まず何をするにも金を取られる、というのがあるらしい。要は金を払ってまで海で泳ぐ人はいないみたいなんだな。
それと一番大きな理由は 「肌が焼けるから」ということらしい。だから地元沖縄の若者は 泳ぎたいのなら日が暮れだしてから海に行くんだとか・・・。ま、そんなものかもしれないな。
で、この素晴らしい透明度の海にやって来た海賊王(38歳)は といえば、子供に帰って磯のくぼみに出来た潮溜まりで 小動物を眺めて1時間以上は黙々と一人で喜んでいたぞっ。
本州の岩場とは明らかに違う生態系に目をランランと輝かせていたな・・・ さすが元・科学部生物班・・・
常に触手をウニウニさせていた 怪しげなヒトデのようなゴカイのような物体。
本州で見かけたのなら 触りまくって遊ぶんだが こういうところの生き物は何か変な毒を持っていそうで躊躇してしまったぞ。
多分何の問題も無いと思うんだが・・・。
なにはともあれ気色悪いぞ。
イソギンチャクのなかで戯れているクマノミ。
こんな図鑑でしか見たこと無いような生き物が ごくごく普通の潮溜まりに普通にいると言うのが沖縄の凄いところだな。
・・・ああ、捕まえて持ち帰って飼ってみたいのぅ・・・。
黒い物体は 便秘に悩むわしが大自然に心を癒され 海面に向かって一気にヒリ出したウ・・・
・・・じゃなくて、単なるナマコ。気がつけばそこらへんにウジャウジャいたぞ。
見た感じだけで決め付けてもダメだろうけど 食用はおろか おそらく何の役にも立つまい。
ちなみに青い物体は あっちこっちに泳いでいた まさに熱帯魚。
これもペットショップで買うと いい値段なんだよな~。
う~ん、磯遊びをしていたら 民宿に着いた頃にはすっかり日も暮れてしまったではないか・・・。しかしながら わし的には結構 充実した一日だったな。
予定では明日は(寝過ごさなければ)フェリーに乗り込んで 鹿児島に向かうつもりだ。
沖縄は 本島もそうだが周りの小島を含めると とても2,3日の日程では回りきれない内容だし なんといってもこの自然は素晴らしすぎるな。
いつか奄美大島や西表、石垣島や沖永良部などの沖縄~鹿児島間の島々を含め ゆっくりもう一度回ってみたいな・・・
今日の一枚
岩と芝の緑と 空と海の青が織り成す自然の芸術、万座毛。
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走行距離 | ****** |
出費金額 | バス代合計・・・2860円 お茶・その他(缶及びペットボトル)合計・・・1050円 首里城入場料・・・800円 沖縄そば・・・650円 豆腐よう・・・400円 ブルーシール・ウベアイス・・・250円 洗濯代・・・250円 夕食(野菜炒め定食)・・・450円 宿泊費・・・2000円 |
計・8710円 |
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