落差 10M
俵山の秘境、金の口林道にひっそりと流れる滝。
この滝に関しては「土砂に埋もれて消滅してしまった」という話も聞いたんだが、とある情報筋から「それらしい滝があった」という話を聞いて確認に向ったわけだ。
この金の口林道には「連理の榊」なる天然記念物があるんだが 位置的にはその「連理の榊」がある小高い丘の真裏になる。 実は2年前にもこの滝を探しに金の口川の渓谷を散策したことがあるんだが、そのときは滝らしい流れなど全く発見できなかったのだ。
で、その時に調査に同行してくれた地元の元・市の観光課職員で 昔「連理の滝」を見たことがあると言うお婆さんの話では 「千代の滝を小さくしたような直瀑で 落差は10Mほど」という話は聞いていたんだが、周辺には大きな山もないし 山道と川の流れをくまなく歩いたにも拘らず全く手ごたえが無かったんで そんな滝が今でも存在している可能性はきわめて低い、と思って居たんだが・・・
今回は林道沿いの岩に でっかく赤ペンキで「タキ→」と書かれた跡があったんで あっさりと滝の位置が場所が判明したわけだ・・・
しかしこの赤ペンキの目印は・・・・以前、周南市の「樸玉(あらたま)の滝」で目撃したものと同じ人によるものだと思われるが・・・・
今回はある意味 確かに滝発見のためには助けられたし、後から来た人への親切心で悪気は無かったと思いたいんだが、、、、
やっぱ景観や自然環境のことを考えるとペンキで目印をつけるのは なにか特別な立場の人とか もしくはそれ相当の理由が無い限り 単に山歩きや滝探しが好きだからといって 一個人が勝手に塗りたくるのはいかがなものかなあ。
左側メインの流れ |
今は山も荒れて保水力が落ちているせいか 水量はチョロチョロだが、杉の植林が始まる前などはそれなりに水量があったんだろうな。もしかしたら今 砂防ダムのある位置にメインの落差があったのかもしれない。
右の流れ |
ちなみにこの滝の上には かつて俵山と豊田町西の市を結んでいた旧道が延びていて 滝の落ち口には昔の炭焼き場、もしくは鉱山の名残か、石垣で囲まれた何かの建造物らしい跡がある。そういう過去の歴史を垣間見ることができそうな環境も わし的にはポイントが高いわけだ。
さらにこの辺りには 別に「八足の滝」という滝があるらしいんだが、 Toshioさんから頂いた資料によると「『連理の榊』の由来によると「八足の大蛇が連理の榊に成った」という記述があるそうな。 そのことから考えると もしかしたら「連理の滝」=「八足の滝」なのかもしれない。確かに複雑な岩の形に沿って水が流れ落ちている形状から「八本の足を伸ばした」という風にも見えるしな。
「連理の滝」とは、「防長源流行」に出てくる「連理榊の瀧」の滝でしょうか?道路建設の為、涸れて消失したと記されていたので、探すのを諦めていました。まさか、まだ見られるとは思っていませんでした。
返信削除はくらびさん>どもです。「連理の滝」は記述にもある通り、「消滅した」という話も聞いていて この滝が本当に「連理の滝」なのかは「?」の部分もありますが、「このあたりにこんな滝がある」程度の御理解でお願いします。
削除この記事を書いた当時は私もそうですが県内、あるいは中国エリア、九州エリアの滝関連サイトをアップしている人が何人か居て ホームページを持たなくても個人的に散策しているマニア的な人も居て そういう人たちが競い合ったり情報を共有したりしていました。
私など足元にも及ばないようなマニアックな知識の人も何人もいましたが 私以上の年齢の人にとっては「ホームページを運営する」ことが少しハードルの高い時代だったので そういう人と一緒に滝散策をして ネットにアップするのが私の担当、みたいな感じのこともありました。
まだネットそのものも一般化したばかりの頃だったんで情報も少なかったし、図書館で本を調べたり役所に聞きに行ったり地元の民家を尋ねたりしてリスト化していたんですが 我ながら行動力があったと思うし懐かしい思い出です(´▽`)
阿武町の千滝とか阿東町の猿渓瀑布とかネットで探しても誰もアップしておらず 画像としては見当たらなかった滝が数多くあったんで けっこう使命感に燃えて滝探しをしていました・・・「誰が最初にその滝の映像をネットに上げるか」という感じでしたが 今 ネットで見ることのできる滝リストの一覧サイトはそのあたりの影響を残しているはずです。
この滝も当時の情報筋と言われる方々からの情報を元に散策したんですが 当時いっしょに散策してくれた地元のおばあさんとかお元気なのかなあ・・・