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2014年7月4日

【備忘録】大分県の温泉 2

過去のブログ、サイトで紹介した温泉で ブログの記事と言うより個人的な記録として。

データが数年前のものもあるため施設によっては廃業や改装、料金等の変更の可能性があります。

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  • 大勢温泉
    中津市山国町宇曽



    ※この「大勢温泉」は平成5年に地元の有志が手作りで作り上げた温泉施設なんだとか。

    看板も目印も無いし、普通の民家と田んぼの横にポツンとある。パッと見たところ普通の農作業小屋にしか見えないんで 知らないとまず探しきれないと思う。

    観光協会や新聞社の記事としてネットでもけっこう詳しく紹介しているんで 興味のある方は下調べしてからトライしてみたほうが良かろう。


  • 浴槽横にあるパイプから源泉がドバドバと流されているが 浴槽に筒が向いてないからそのまま外に流れ出ていて 肝心の浴槽は完全に乾ききっていたな・・・

    実はこの温泉の源泉は32度とかなり低めで、夏はともかく冬季はとても入れるような温度ではないのだ。
    傍には地元ボランティアによって集められた薪が置かれていて 入りたい人はセルフで五右衛門風呂に湯を張って 薪を焚いて適温まで沸かさなくてはならないらしい。(大きい浴槽は加熱ができないから相当ヌル湯だぞ)



    いや、素晴らしい!!
    このような温泉を提供してくれる地元ボランティアの人には感謝感激なんだが、この素晴らしい温泉がいつまでも守られていくように 集落以外の部外者はくれぐれもマナーを守っていただきたいぞ。








  • 天ヶ瀬温泉 薬師湯/益次郎の湯
    日田市天ヶ瀬町



    ※玖珠川沿いに湧く露天風呂が有名な大分の名湯。公共露天風呂は5つほどあるらしい。



    その中で一番わかりやすい位置にある薬師湯は一応は簡素な布切れで囲いがあるが 実は対岸のホテルからは丸見えで 入るにはそれなりの勇気を求められる一品じゃ。

    しかし それだけ開放感と言うか 川と一体化できる素晴らしい混浴露天風呂じゃ。さすがに公共露天風呂のなかでも随一の被ロケーション度を誇るだけあって あまり入る人もいないのかな?湯舟の周囲に藻が生えて お湯が緑色に見えるぞ。



    幕末に大村益次郎がココに立ち寄った、という謂れがある共同湯が「益次郎の湯」

    ここの風呂は周囲に簡単な目隠しがされているんで ビギナーでも比較的安心して入ることが出来る。(とはいっても 混浴なんで女性はムリだろうな・・・)

    湯舟の傍に蛇口があるんで 薬師湯に比べて温度もヌル目に設定されていたからノンビリ入ることが出来たぞ。(ま、あくまで先客や 他の人の好みに合わせてヌルかったり熱かったりするんだろうけど・・・)

    今回はこの二つの公衆浴場しか試さなかったが 「駅前温泉」ももちろんだが 「公衆浴場の中で もっともワイルド」という「神田湯」、一番オープン度が高いらしい「鶴舞の湯」もいつかは試さなければなるまいなあ・・・くふぅ~


  • 法華院温泉・法華院温泉山荘
    竹田市久住町法華院



    ※この法華院温泉を経営する山小屋は かつては九重山法華院白水寺というお寺で、温泉そのものの開湯も約500年前に遡るという 非常に由緒正しいものだったりする。

    「九州で一番高い位置(標高1303M)」にあるだけでなく、通常 最低でも山道を徒歩で2時間ほど歩かないと到達できない その立地条件から言っても堂々たる「秘湯」と言って差し支えあるまい。



    お湯は少し白濁して湯の花が大量に漂う 実に素晴らしいお湯だ。 昔はもっと白濁していたらしいが1995年の硫黄山噴火で少し透明度が上がったんだそうな。

    浴槽の温度は42度前後で疲れた体に染み入る丁度良い塩梅(寒くなると少し加熱するらしいが)で、もちろん源泉掛け流し。
     
    ちなみにこの法華院温泉のお湯は 山の中で掛け流し、というか 垂れ流しなんで 当然 シャンプーや石鹸の類は使用禁止じゃ。


  • 壁湯温泉・旅館福元屋
    玖珠郡九重町大字町田62-1



    ※九重九湯の一つでもあり「日本秘湯を守る会」の会員でもある老舗温泉宿。

    なんと言っても川から湧出する温泉をそのまま取り込んだ混浴の岩風呂が有名なんだが オーバーハングした岩に囲まれた湯舟は結構深くて 水が何処から流れ込んでいるのかわからないが 底まで青く透き通る高い透明度を誇っている。



    温度は今の季節なら若干ヌルめだから 長時間入らないとダメだと思うが、夏にはホタルを眺めながら湯に浸かるロケーションも可能だとか。

    お湯はそれほど特徴のある泉質では無いが 雰囲気だけで値千金というか 視覚効果も効能のうちというか、細かいことはどうでも良くなるような豪快さだ。

    ネタ的にも見る価値のあるオススメの一品。

  • 筌の口温泉 炭酸泉・山里の湯
    玖珠郡九重町田野松原



    ※地元の人も そのお湯の良さからひそかに利用している、という穴場的存在の施設らしいが ここの特徴は比較的温度の高い高濃度の炭酸泉が掛け流しで提供されている、ということらしい。

    なんでも 当初は筌の口らしい濁ったお湯が出ていたらしいが、パイプ詰まりのために一時休業。その後設備を改修して平成19年に再オープンしたときには なぜか泉質が透明度の高い高濃度の炭酸泉に生まれ変わっていた、という一品なんだとか。



    浴室には2つに仕切られた浴槽が1つあるだけのシンプルなつくり。 左が源泉の直接入る小浴槽で 右は少し時間が経ったお湯が溜まる浴槽。温度もビミョーに左の方が高いが それでも40度弱で 今の季節だと少しヌルメのちょうど良い塩梅。 

    おそらく炭酸濃度が保たれたエリアを確保するために仕切られているんだと思うが この2つの浴槽を交互に入ることで効果が充分に得られるんだとか。

    ここの炭酸泉は遊離二酸化炭素1080、成分総計3,387mgのスペックを誇っているが 数値だけ見れば七里田や山口県の柚木慈生温泉には及ばないものの 一般的に冷泉が多い炭酸泉にあって40度近い適温を保っている、というのがウリなわけだ。



    この「山里の湯」は 秘湯揃いでマニア向けの多い炭酸泉の中では 入りやすさというかフツーの温泉施設っぽくて敷居は低いと思う。

    もちろん成分は入ってすぐに泡にまみれることの出来るほどの濃さだし 温度も熱くも無くヌルすぎることもなく ゆっくり入れる絶妙な温度。 その割にまだあまり知られてなくてマイナーっぽい雰囲気もあるから結構オススメ度は高いと思うぞ。


  • 筌の口温泉 筌の口共同浴場
    玖珠郡九重町田野筌の口



    ※筌の口温泉での立ち寄りの町営公衆浴場は 歴史の古い「共同浴場」と最近になってできたと思われる「第二共同浴場」の2つがある。
    共同浴場も平成5年にリニューアルされて今の建物になったらしいが 昔ながらの雰囲気を大切に残しているのが伺えるな。



    シャンプーも石鹸も無く、浴室には巨大な湯舟がデデンと1つあるだけだが 縁からは鉄分を多く含む含亡硝重炭酸土類泉の温泉が惜しげもなくドバドバと大量に流れ出し 平成になってから改装したとは思えないほど 浴室全体を析出物でコーティングしておる。



    湯の注ぎ口にはコップが装備されているからホイホイと飲んでみたが、鉄の独特のにおいと味がして 島根辺りの炭酸泉に良く似ている感じ。これは胃腸に効くんだろうな~。

    温度も適温でまさに自然の恵みそのものじゃ。こーゆー良質の温泉が低価格で24時間利用できるとは 地元の人が羨ましい限りじゃ。


  • 赤川温泉・赤川荘
    竹田市久住町赤川4008-1



    ※なんでも鎌倉時代に発見されたと言う古い歴史を持ち、日本の鉱泉の中でも随一の硫黄含有量を誇っているらしい。 
    おまけに誰が決めたか知らないが「日本露天風呂百選」、「にごり湯百選」、「名湯秘湯百選」なんかにも選出されている。特に滝の見える露天風呂が有名な一軒宿。



    硫黄泉にしては珍しい冷鉱泉で、おまけに炭酸成分も入っているから 肌がツルツルになって 湯上り後の保温効果もかなり高いらしい。

    ここは内湯は2つの浴槽があって、それぞれ加熱浴槽と源泉掛け流しの浴槽がある。 源泉風呂の温度は20度程度しかないから今の季節だとまだ少し厳しいかな? 



    名物の露天風呂なんだが、森の中に流れ落ちている「飛雄の滝」を正面から眺められる露天風呂は女湯で 男性には僅かに滝が見える「岩風呂」だったな。日替わりで入れ替え制になっているのかな?
    全体的な雰囲気もモチロンだが、やっぱりお湯は流石の一言で実に素晴らしいものだ。 

    温泉の濃度が高いから湯上りもしばらくポカポカなのは良いんだが、このあと2日くらいは体から硫黄の匂いが取れなかったけどな・・・


  • 山香温泉 杵築市山香温泉センター
    杵築市山香町大字野原2028



    ※国道10号を少し進んでから細い道を降りれば 風車の回る甲尾山の麓にゲートボール場がある。そのゲートボール場の傍にひっそりと佇むのが ジモティ向け公共温泉施設の「山香温泉センター」



    湯船は2つに分かれていて 奥が少しぬるい湯で 手前がそれなりに加熱してある湯。ちなみに奥の湯船の湯口にはコップが備え付けられていて飲用が可能。

    かなり成分の濃い塩化物泉で 鉄分や炭酸はそれほどでもないようだが 塩分濃度の濃さが第一の特徴となっている。 
    かつては「神塩鉱泉」と呼ばれていたこの温泉、口に含むと海水以上に塩辛くて そのままだと刺激が強すぎると言う理由から 加水して薄めているんだそうな。いや、実に素晴らしい!! 

    入浴後は肌がツルツル・・・というか 塩分の強さゆえにピキピキになってしまうが ハッキリ言って想像以上のいいお湯だったな。

  • 山香温泉 風の郷
    杵築市山香町大字倉成3003番地



    ※「九州温泉道八十八湯」にエントリーされている「温泉感が変わるほどの衝撃的な香りの湯」という評判の一品。
    朝っぱらから多くの人で賑わっていたから 内部の撮影は不可能だったが、写真は風の郷HPからの無断借用じゃ。

    施設としては内風呂はメインの大浴槽と ヌルめの浴槽、サウナと水風呂。そして露天風呂と源泉そのままの樽風呂。 趣の違う「豊前の湯」「豊後の湯」の2種類があって 日替わりで交代となっているようじゃ。



    噂の源泉樽風呂は温泉成分がコーティングされていて石風呂のような風格に変わっていたが・・・それほど濃い温泉だということだろう。

    ナトリウム泉ということで塩気がベースになっているが金気も炭酸臭も感じる複雑な味で 確かに深いぞ。ただし源泉はヌルいんで季節は選ぶかも。

    施設としては敷居が低くて入りやすいし料金も良心的、アメニティ・装備もしっかりしているしモダンな雰囲気で万人向けの施設だと思う。それでいて温泉はかなり個性的でツウも唸る濃いものだし、オススメ度はかなり高いぞっ!ひぃっ!

  • 赤松温泉
    速見郡日出町藤原赤松6371



    ※別府の入り口にあたる日出ICから少し北、「ハーモニーランド」の手前の「赤松峠」に怪しげな黄色いプレハブっぽい建物があるんで すぐに判ると思う。

     建物は男女浴場併せて約1000㎡と 相当に広く 天井もかなり高い開放的な作り。 金魚の入った水槽や観葉植物が適当に置かれて 有線放送で浴室全体にエンドレスに流れる演歌が 心をくすぐるチープな演出と言うか 一種独特な雰囲気がたまらないな~(´ー`) 

    岩風呂は4つに区切られていて 「熱めの湯」、「普通の湯」、「ぬるめの湯」、「水風呂」と 温度が分かれているから季節や体感によって好みの浴槽を選べば良かろう。 

    わしのオススメは3番目の「ぬるい湯」で、源泉は50度近いと聞いているが このヌル湯は人肌温度というか なかなか温度設定が絶妙で 時間に余裕があれば気の済むまでゆっくりできると思う。お湯はアル単特有のヌルヌル系のかなりグレードの高いものだが、体感的にはph9以上で間違いないと思うぞ。

    こういう泉質は山口県北部の長門、豊田あたりには多いが別府周辺にはあまり無いんで 別府の硫黄泉がちょっとキツイと思われる方は覚えておいても損は無いかも知れないな・・・個人経営ゆえに石鹸の類やアメニティなどというハイカラな設備は無し。 

    まさに演歌のスピリットというか トラック野郎のオアシスというか・・・小奇麗な公共立ち寄り温泉施設では決して出せない雰囲気が素晴らしいな。 

    こういう雰囲気だから観光ガイドや温泉本にもあまり紹介されてない温泉だと思うが、お湯は良いし料金は安いし、なにげにオススメ度は高いぞッ!!ふふぅ~!!



  • 赤根温泉 湯の里渓泉
    国東市国見町赤根180



    ※「あかねの郷」は合併前の国見町が宿泊の出来る温泉レジャー施設として開業したもので 「渓泉」の方は「研修センター」として開業したものらしい。
    「お湯で勝る」、という評価の渓泉は露天はなくて内湯のみだが、10名くらいが入れるメインの浴槽と 画面右には小さいながらもいっちょまえにサウナルームなんかが設置されている。

    お湯は無色透明だが 浴室に入った瞬間にしっかり硫黄臭を感じるんで なかなか良いお湯だということがわかるぞ♪


  • 国見温泉 あかねの郷
    国東市国見町赤根2064番地3



    ※施設的には内湯・露天・数席の洗い場というシンプルなもの。



    肝心のお湯なんだが、やや薄緑の色がついたスベスベ系のもの。硫黄の臭いがハッキリしている渓泉のほうが判りやすいとは思うが マニアックというほど強烈でもなく 施設もお湯も万人向け、といった感じか。


  • 夷谷温泉
    豊後高田市夷1851-1



    ※なんでも2002年にリニューアルされた町営の温泉施設らしく、お湯の良さで遠方からもお客さんがやってくるくらい人気があるらしいが、やはりメインのお客さんは地元のご老人たちのようじゃ。

    カランにシャンプーなどのアメニティは揃っているが 基本的に湯船と洗い場だけのシンプルな作りじゃ。お湯はやや緑色の入った褐色で 金気臭の感じられる鉄泉系の極上の湯。

    老人客が多いためか元々の源泉の温度がそうだからか それともこの日がたまたまそうだったのか不明だが、ヌルめのお湯がオーバーフローの掛け流しで使われている。

    いやいや、噂どおり極上のお湯で なかなかノホホンとした心休まる施設だと思うぞ。 ちょっと心細くなる山道を進む必要がある場所に存在しているが 国東半島に来る機会があれば覚えておいても損は無い温泉だと思うな。


  • 真玉温泉 ほうらいの里・仙人湯
    豊後高田市大岩屋45-1



    ※国東半島の古湯として知られる真玉温泉には「スパランド真玉」なる公共の施設があるんだが、見た目が今風のレジャースパだったんでイマイチ触手が動かず・・・

    で、民間の経営みたいだが 見た目がログハウスっぽい「仙人湯」をチョイスしてみたぞ。



    中の作りは凝っていて コテージ風というか、オールウッドで非常に落ち着く良い感じのもの。館内も綺麗でスタッフの対応もなかなか良い印象だったな。

    浴槽はメインの内湯と露天、そしてサウナがある。お湯はそれほど熱いわけでもなく ゆっくり長湯ができる温度だったな。

    で、肝心のお湯なんだが、薄く色の付いた やや塩気の感じるもの。それほど特徴があるわけでもないが保温効果のある良いお湯だと思うぞ。もちろん源泉掛け流しで使われている。

  • 姫島村健康管理センター 拍子水温泉
    東国東郡姫島5118-2



    ※姫島七不思議のひとつ、「拍子水」を利用した入浴施設。

    晴れていれば四国を拝むことが出来るというオシャレなロケーションと 析出物でコーティングされた浴槽の対比が見事じゃのぅ・・・(*´-`)

    ちなみに右の浴槽は源泉にお湯を混ぜて適温に調整されたもので 左は源泉がそのまま投入された浴槽。

    外の源泉プールでは拍子水が想像以上に勢いよく噴出していたんで 含まれる炭酸の量もそれなりにあると思うんだが、浴室に注がれる源泉は意外と泡つきはないんで 炭酸成分を打ち消すほかの成分が多いのか あるいは噴出したときに多くの炭酸が飛んでしまうのか・・・

    それでも金気臭・炭酸臭のする 素晴らしい成分であることは間違いないぞ。
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