周防大島には萩から下道を使って3時間ちょい掛かって到着したんだが、文殊山の滝の散策に意外と時間が掛かってしまったな・・・あと2つほど見たい滝があったんだが その2つとも情報が少なくて探すのに時間が掛かりそうだが、とりあえず回れるだけ回らねば。
で、やってきたのは「滝の観音」として地域の人には知られているという「茂敷の滝」とやら・・・
わしのデータベースに名前だけは記載されていたが場所の特定はできずにいた一品。しかしインターネットにぽつぽつと情報も見かけるようになって気になっていた滝でもあるのじゃ。
情報によれば屋代ダムの源流に位置するそうだが それだけの情報でとりあえず屋代ダムまで来たものの そこからこの位置を探し当てるのにだいぶ苦労したぞ・・・集落でたまたま見かけた地元のおばあちゃんに聞き取り調査をしてなんとかたどり着いたが、、、
大島町役場から屋代ダムを通り過ぎ、ぐるんぐるんと高台の集落を進んでいくと 右に曲がれば笛吹峠・橘集落に向かう県道、左に曲がれば農道オレンジロードとなる三叉路につく。これを左のオレンジロードに曲がって2つ目の橋のたもとに上の写真の「滝の観音」と書かれた小さな案内板を見ることができるが、ここが駐車場。
ここから落ち葉で埋もれかけたコンクリの作業道を約15分くらい…距離にして1キロくらいかな?てくてくと歩いていく。
この道はジムニークラスの軽自動車であれば通れないこともなさそうだが、ところどころで陥没・崩壊しているし 落ち葉・落ち枝・落石などもあるから やはり車での通行はお勧めできないな。モトクロスバイクでも欲しいところだが・・・
それにしても この滝の観音様は今でも縁日には地元の人がお参りに来るらしいんだが、観音様に向かう参道であれば途中に石仏や幟旗の1つでもありそうなものだが そういう宗教を感じさせるものが一切ないのが不思議だな。おまけに距離が妙に長いから「ほんとにこれで合っているのか?」と不安になりながら進むと・・・
何かの中継基地らしき施設が見えてきたぞ。
この先には砂防ダムも出てくるんだが もともとは参道というよりこの施設あるいは砂防ダムを管理するための作業道なんだろうな・・・
妙に立派な石垣なんかも現れるが 住居でもあったのかしら?
コンクリ道の終点が見えてきて ここからは沢を登って行くことになる。
実はこの「観音の滝」ルートはここまでが約半分で 残りの半分は未舗装のルートをやはり15分くらい進むことになるから 滝を見るだけで往復で1時間はかかるぞ。そんなことは散策を終えてから知ったことなんだけどな・・・
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ここから滝を源流とする沢を登って行くことになるが、ちょっとした渓谷の趣があってなかなか面白いコースだと思う。コンクリ道は想像以上に長かったが 恐らく本来の参道は谷底集落から別に延びていたんじゃないかと思うんだが・・・
沢沿いのコースは荒れ気味ではあるが分かりやすく歩きやすく迷うことはない。
ただ、
昔の住居跡か寺院跡なのか これまた立派な石垣が現れて
川を渡る2つの石橋が現れたが、奥の石橋を渡るのが正解のようじゃ。
ここから何故か竹で荒れ始めた山道を登って行くように強要されるぞ・・・なんとなく残っている踏み跡を辿っていくことになるが 迷いやすいというか先が読めないというか 人の気配がないんですこぶる不安になりながら進んでいくと・・・
ふたたび石垣の遺跡が。やはり何か寺院のようなものがあったんじゃなかろうか?けっこう規模はでかいし立派なものじゃ。
ここからもやっぱりルート案内などはないんだが、「なんとなくこっちだろ?」的な勘を頼りに不安定なガレ場を登って行く・・・
あっ・・・(; ・`д・´)
なんとか拝むことに成功した こちらが「滝の観音」こと「茂敷の滝」。
岩の間を流れ落ちる独特な形状で 落差は目視でだいたい20Mってところかな?
滝のそばには十一面観音菩薩が祀られている。なむなむ・・・
一枚岩ではなく下部は堆積した岩の塊が壁になっている、というのも面白いな・・・
趣はあるんだがこの滝を拝むだけで片道30分以上の山道を歩かされることを思うと 観光に生かすのは難しいかもなあ。
ただ、古から続く地元の信仰を今に伝える貴重な一品であることは間違いないから このまま埋もれさせるには惜しいし わしのような滝好きには広く知られてほしい、とも思うわけだ。
まあ、よそ者のわしがどうのこうのするわけにもいかないが できれば由緒を記した説明文や ルートの全貌や距離・所要時間などの案内板、赤テープなどの道順を示す小細工などを施してもらえれば ネットなんかで少なからずやってくる人も出てくるはずだから もう少し知ってもらうことはできるんじゃないかなあ・・・
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と、いうわけで「茂敷の滝」の紹介はそんなところじゃ。
滝の散策を終えて参道入り口に戻ってきた時点で夕方4時近かったんで もう一つ狙っていた安下庄の「鳴滝」とやらの散策は次回に持ち越しじゃ。(情報量が少なくて探すのに手こずりそうだしな・・・)
ふぅ・・・
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