(第41日目)青森県大間町~むつ市~風間浦村~佐井村~大間町
昨日は12時近くまで何だかんだと動いていたせいもあって普通に7時に起床。雨が降って気温もだいぶ下がっているみたいだな。
昨日1日 風呂に入らなかったら やっぱり少し気持ちが悪いんで、朝から温泉を求めて「大間温泉海峡保養センター」に向かうことに。
・・・で、これがその「大間温泉 海峡保養センター」。
「最北端の温泉」ということで 地元の人もそこそこいるが やっぱり「見るからにライダー」という若い兄ちゃんが多いなあ。
この施設は町から少し離れた丘の上にあるんだが 前が公園になっているんで 建物の前にテントを張って野宿していたツワモノもいたぞ。まあクマが出てくる可能性もあるから あまり林の中とかには入れないんだろうけど。
内部は「熱い湯」「ぬるい湯」「水風呂」「打たせ湯」などがあるが ちょいとした健康センターみたいな作りになっていて 風呂にも子供が遊べるように「滑り台つきの風呂」なんかがあったりする。
朝から滑り台の回りではキャッキャと走り回り バシャバシャと水しぶきをたてながら遊ぶ数名のガキがいて あんまり落ち着ける雰囲気ではないような気も・・・
お湯の性質はやっぱり少々塩辛い海水がベースになったもの。浸透圧の関係かどうかは知らんが汗が吹き出るぞ。
・・・・・・・・・むぅ、温泉の休憩室でのんびりしていたら すでに12時を回っているのぅ・・・やっぱ朝は早めに起きないと このHPの更新作業が意外と時間的な負担となるんで行動も制限されるわい。
昨日も書いたかもしれないが このあたりの人々の「お盆」に対する風習はまだまだ根強く、どの家でも家の前にちょうちんをぶら下げているし 盆の期間は何度も墓参りをするという習慣もあるみたいだ。だから東北には知り合いが数人 帰省して戻っているにも関わらず なかなか各々の家庭行事が忙しくて会うこともできずに一人でウロウロせざるを得ないんだが・・・
・・・わしはお盆と言うのに 墓参りはおろか このような本州の正反対の東北に来て ひとりホロホロしていていいんだろうか?祖先を敬ったり供養する心がない不届きものとして人から見られてしまうんではないのか?
で、あれば せめてもの供養として お盆に祖先の霊が実家に戻るのなら わしは住民が帰省して留守になった霊たちの住処をお参りしてやろうではないか!
・・・と、いうわけで今日は「都会以外で 住民の皆さんが実家に帰省して閑散としているはずの場所」の恐山に行って来たぞっ!
お盆らしく FMラジオから流れてくる番組でゲストの稲川淳二の語りを聞きながら 車を走らせること一時間弱・・・
いきなり「三途の川」が見えてきたな。
さすがに霊場に近づくと 徐々に硫黄のにおいが鼻につき出してきた。そう、ここがウワサに名高い日本三大霊場のひとつ、「恐山」だ。
天候もあまり良くはないんだが さすがにお盆は人がいっぱい・・・おまえら 祖先がせっかく家に戻っているのに 入れ違いでこんなところに来ている場合じゃないだろ?(←わしが言うな)
有名な「イタコの口寄せ」の道場にも 先祖の言葉を求めてか人がいっぱいいたな。TVでマリリンモンローとかブルースリーなんかの海外の有名人との交霊までをもやっていた あの霊能者もまだいるのかしら?
わしもこーゆー怪しげな儀式は興味がないわけではないんだが 特に呼び寄せたい故人もいないし ほんとに交霊に成功したとして 他人様の前であらぬ「秘密の暴露」なんかをされてもたまらないんでな・・・
「死人に口なし」とも言うしな。(←ココでそんなことを言ってもいいのか?)
ここでは(興味本位で)たくさん写真を撮ったんだが 全部はとても紹介できないな・・
これは「八角円堂」とかいう建物。内部には故人のものと思われる形見の衣装や遺品が供養されていたな・・・
小さい子供の靴なんかが並べられているのを見ると 少ししんみりとしてしまったな。ちょっと「家族の絆」「人の思い」なんかを感じ取ってしまったぞ。
ここでは賽銭として11円を投下。(相変わらずせこい・・・) 10円だと「とおえん」で縁が遠くなるからなっ!(だから・・・)
恐山を一周したあと ちょっとブレイクタイム。
ここで頂いた「合掌 霊場アイス・ヨモギ風味」 250円也。
この涼しい中、そのネーミングを見ただけで「食べてみたい」という衝動を抑えることができなくなる一品だな。
「良薬口に苦し、お試しあれ!」という謎のコピーもついていたが 味は何の変哲もないヨモギ味で 全然苦くないぞ。
恐山を後にして むつ市の市街地に出てみることに。
さすが下北半島の唯一の市だけあって PHSの電波もかろうじて届いていたな。ここで昨日と一昨日のHP更新分をアップロード。
そのあと 「折角ココまで来たんだから」と むつ市に帰省している「T塚のOんな」さん(←伏せているような いないような・・・)に電話をしてみるが なかなかつながらず・・・まあ 何かと忙しいらしい、とウワサでは聞いていたんで仕方がないか。
(後でわかったんだが 実はわしが単に電話番号を掛け間違えていただけだったりするんだが・・・PHSの相手に電話するのに最初に090を付けた時点で「間違っている」と気づかないわし・・・)
ほんとは時間に余裕があれば尻屋崎のほうにも足を伸ばそうかと思ったんだが すでに4時を回っているし なにより天候が芳しくないからな・・・無理をしてもしかたがないし どーせ大間には明日も滞在するつもりでいたんで まあいいだろ。
てなわけで 中途半端になった時間を潰すため 「下北半島の観光情報、特産品がだいたいわかる」という「まさかりプラザ」に立ち寄ることに。
で、これが「まさかりプラザ」。
「まさかり」とは下北半島の形状を表したもので 下北半島の愛称みたいなもんだな。
ここのレストランは下北半島の各市町村の名物を集めた定食がメニューにあって いちいち回らなくても味めぐりができる、というメリットがあるぞ。
このときは5時前で時間も中途半端だったから止めておいたんだが 後で考えたら夕飯はここで済ませておけば良かったかもな・・・
下は想さんから「覗いてみたら?」と電話を頂いたんで覗いてみた まさかりプラザのすぐ近くにある「妖怪ハウス」。
くわしいことは知らないから うる覚えの知識で書くが 先日行われた「下北妖怪会議」(だったっけ?)の拠点となった場所らしい。
想さんの話しによるとココには想さんのBBSに出入りしている「くまさん」という方がいらっしゃるらしいんだが 店の中に入っても誰もいなかったんで 眺めるだけで・・・
店には鬼多郎などの水木しげるの妖怪キャラのハリボテが何体か展示してあったが、わしは店の入り口に誇らしげに置かれていたアオシマの「合体空母 レッドホーク」プラモデルが妙に気になってしまったな・・・。
「まさかりプラザ」で下北半島の各市町村のパンフを眺めていると どうやらこのあたりでは名物として「ホタテアイス」とか「なまこアイス」なるものがあるらしい、という情報をGET。
ホタテは何となく味も想像できるのだが なまこはちょっと・・・何でも凍らせれば良いってモンでも無かろうに・・・。
まあ ココに来る前にOさんからも そーゆーウワサは聞いていたんだが 実際に写真を見てしまうと食べたくなるのが心情、というものだろう。
てなわけで これまた「下北の特産・観光案内・郷土料理が全てまかなえてしまう」と地元では有名らしい佐井村の「アルサス」なる施設に向かうことに。
さすがお盆だな・・・。
昨日は大間で「ブルーマリンフェスティバル」をやっていたんだが 今日はどうやら隣の風間浦村や佐井村がお祭りらしく 神社に幟が掲げられて神輿がウロチョロしているな。
やっぱお盆だけあって こういうスタンダードな夏祭りもちゃんと行われるんだな。
あ、大間でも奥戸という部落では神輿(というか ちっちゃなネブタみたいな形だったな・・・あとで聞いたら「子供ネブタ」とかいう子供の祭りで本式の祭りは明日からなんだと。)が道を練り歩いていたぞ。
写真はその奥戸地区で見かけた山車。
で、これが佐井村にある「津軽海峡文化館・アルサス」。
一階が観光の総合案内施設で二階が「海峡ミュージアム」やレストラン、三階が展望台だ。
ただ お盆だからか 単に閉店時間が早いだけなのかは知らないが ここにたどり着いたときはすでに閉店した後だったな・・・
ま、無理してまで食べることも無いか。「なまこアイス」・・・。
いつものように時間が中途半端に余ってしまったんで 佐井村をおととい通り過ぎたときにチョコッと見かけた「願掛け岩」を散策することに。
よくある「夫婦岩」なんだが 岩と言うより島だな、これは・・・
縁結びのご利益があるように、と「鍵を掛けて願を掛ける」ための金網なんかがセットされていたな。鍵は佐井村の店で購入すると さらにご利益がパワーアップするそうな。
この願掛け岩、下の岩陰はキャンプ場になっているほどデカいんだが ちょっと頂上も見てみたいと思い 登ってみたらやっぱり結構 体力を消耗したぞ。
夕闇の中、「景色に見とれて ここで不幸な出来事がありました。住民のみなさんに迷惑がかかりますから 足元に注意し 柵は乗り越えないようにしましょう」
・・・などという看板を見てしまったんで 怖くなって早々に引き上げたが・・・(お盆だしな・・・)
7時頃、再び大間に戻る。
今日は通常どおり、車の中で睡眠活動に入る予定だが その前に飯などを。
どこで食ったらいいのか聞いとけば良かったな・・・まあ 悩んでもしょうがないし ラーメンでもいいかな?と思ったけど 昨日 夜食としてラーメンを食ったんで ここは最北端の大間崎まで行って定食屋で適当に済ませることに。
夕方遅かったんで名物のマグロが切れてしまった、ということで やむなくチョイスした「はまなす定食」。
実体は普通の鮭いくら丼のミニサイズなんだが プライスもグッと観光地らしく1000円だ。割高だとは思うが やっぱこういうところは「最北端の食堂で食った」というのが売りだし 一種のステイタスなんだろうな。
それに「うに丼」とか「いくら丼」「まぐろ丼」「あわび丼」って やっぱりこういう観光客相手の店では最低1500円を下らないし・・・。
で、肝心の味なんだが 鮭のフレークがやたらポロポロとほぐれて食いにくかったが それなりに美味かったかも。(←微妙だったらしい・・・)
でも やっぱ大間温泉の近くで見かけたラーメン屋の「ねばり昆布ラーメン」を選んだ方が良かったかも知れないな・・・
そのあと フェリーの駐車場に戻って やっぱり夜の8時に就寝。
こーゆー生活も慣れてしまうと だんだん一日が過ぎていくのが早く感じるようになってしまったなあ・・・
今日の一枚・・・
恐山での一枚。寺のマスコット(そうなのか?)のカラスがアクセント。
恐山での一枚。寺のマスコット(そうなのか?)のカラスがアクセント。
走行距離 | 169K |
出費金額 | 大間町海峡保養センター・・・370円 風呂上りの牛乳・その他・・・370円 恐山入山料・・・500円 賽銭・・・11円 蓬アイス・・・250円 はまなす定食・・・1000円 |
計・2501円 |
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