・・・この「一見なんでもないが なんとなくバチあたりなタイトル」を考えるのに 小一時間ほど 頭をひねってしまったぞ・・・そのエネルギーを他に回せば もう少しマトモな生活が送れるんだろうが・・・
朝5時頃、本宮町の道の駅「奥熊野古道ほんぐう」にて起床。
ここは住宅地の真ん中にあるんだが その割に静かで、駐車場にはわしのほかにも数台の車中泊があったんだが なんか恐ろしく静かで物音ひとつせず・・・
こんなところでアイドリング運転をしながらパソコンを朝からいじっていると なんかかなり目立って迷惑をかけてしまいそうなんで 周りに誰もいなさそうな山の中まで進み 道路わきのスペースを見つけて そこで7時過ぎまでHPの更新作業など・・・
今日の予定は瀞峡と那智大社周辺の散策なんだが、その前にこの本宮町にある「本宮熊野神社」と周辺の温泉などを調査だな。昨日は熊野川も薄暗くてよく見えなかったし、本宮町についたときには真っ暗で何も見えなかったからなあ。
それでも怪しい雰囲気だけはプンプンと漂っていたんで ちょっと期待はしてたりするぞ。では早速行ってみよう!!
次にやってきたのは湯の峰温泉郷。
ココは実は昨日の夜 道の駅を探しているときにウッカリ迷い込んでしまったんだが、全然景色は見えなかったものの なんか鄙びた雰囲気のイイ感じがしたんで少し気になっていたのだ。
なんか日本最古の部類の温泉地らしいが 川からモウモウと蒸気が噴出して温泉地独特の硫黄臭が立ちこめているな・・・いい雰囲気だ♪
毒殺されかかった小栗判官が温泉で湯治をして蘇生した、という有名な話があるが この湯の峰温泉がその湯治場だったらしい・・・もちろんわしはココに来るまで小栗判官の話などは知らなかったんだが。
て、いうか 小栗判官って誰よ?
この「つぼ湯」なる 川から湧いている温泉を直接ひっぱった小っちゃな小屋が その物語に出てくる温泉そのものらしいな。
これは是非お試ししたかったんだが やはり人気の温泉で しかもご覧のとおりミニマムな小屋なんで順番待ちで1時間半くらい待たないとダメなんだとか。くそぅ~残念じゃ・・・。
ちなみにこの「つぼ湯」は入浴料260円だったかな?あと公衆浴場は温泉50パーセントのノーマル湯が200円、源泉100パーセントの薬湯が300円と かなりお手軽な価格設定だ。
歴史のある素朴な温泉ってこういうところもポイント高いよなあ。この公衆浴場で今日の入浴を済ませても良かったんだが ここはグッとガマンして すぐ近くにある「川湯温泉」とやらを覗いてみよう。
なんでも事前調査によると川湯温泉には無料露天風呂があるという話なんだが・・・
こ、これは・・・・
余りにそのまんまのネーミングなんで逆に意表を突かれてしまったな。
ココは「川湯」という名前のとおり、スコップで適当に自分の好きな場所に穴を掘れば 地熱で温められた川の水が温泉になってしまう、というものらしい。
ちなみにこの衝立がしてある少し規模の大きな穴は すぐ上のホテルが掘った穴。どうりで河原の特設駐車場に小さいショベルカーがあったわけだ。
たまたま近くにいたホテルの従業員のおねえちゃんに聞いてみたら 別に誰が入っても構わない、ということらしい。ま、単なる穴だからなあ・・・
ふぅ・・・・ (´ー`)
完全無料!完全露天!完全混浴!
水着は別に着用の義務はないんだが やはり今日のような休日だと家族連れやアベック、若いねーちゃんの集団(なぜか外人ギャル集団もいたぞ♪)なんかもいるんで 風紀を保つためにも水着は着用した方が良かろうな。
少し離れたところに旅館組合が作った立派な露天風呂があったが そこならフルチンでも大丈夫そうな雰囲気だったな。ただし 「組合加盟の旅館の利用者以外は御遠慮ください」とか書かれていたし お湯が張られるのが午後3時以降、ということだ。
わしも水着の着用をしての入浴はいまひとつスッキリしなかったんだが 周りには幼い女児もいたし外人ギャルもいたし わしの粗品が日本の大人のスタンダードだと思われても 教育上 よろしくなさそうだったしな・・・
ここの川は さすが山の中を流れる清流だけあって綺麗だし 人に良くなれた鴨までノコノコ近づいてくるから なかなかポイント高いな。
ちなみにわしが「鴨を撮るフリをして実は水着のねーちゃんをカメラに収めようなどと考えていたんでは?」というゲスな疑惑を持たれる人もいようかと思うが、それは疑問でもなんでもない純粋な欲望で 間違いなく真実だぞ。
どうせわしはゲスな男~♪(^^)/ ふふふっ
川風呂に入って温まった後に 「水風呂」と称して川で泳いで見たりもしたが やっぱ川底が温泉のせいか冷たすぎるというわけでもなく 普通に泳げる温度だったような気がするな。やはり水着を持って旅をしていて良かったぞ。ふふふ・・・
この時期に川で泳げるとも思ってなかったが よく考えたら わしは川で水泳をしたのは人生で初めてじゃなかったのかなあ?
いやいや 良い経験をさせてもらったわい。
次は瀞峡とやら。
トウトウと流れる山間の渓流、熊野川の上流はいかだや水上ジェットで風流に楽しめるスポットらしい。
しかし川の水はホントに見事なまでにエメラルドグリーンだよなあ・・・
これはもっと上流の北山村まで行ったところにある「奥瀞峡」。
こちらは当然 ジェットバスはおろか いかだも通れないような細い急流の渓谷なんだが ここはカヌーのメッカなんだとか。
ここの水も見事なエメラルドグリーンだったが 一番上流にはダムがあって そこの水がすでに真緑だったな・・・もしかして単に藻で濁っているだけなのか?
昨日も書いたんだが この熊野川沿いの道は山に囲まれているだけあって あっちこっちで結構な規模の滝を見ることができる。今日も「白見の滝」や山の谷を滑り落ちる名も無い滝を数本確認したんだが いちいち全てのデジカメ写真を載せてもしょうがないんで それらは割愛じゃ。
このあたりで一番有名なのは やっぱ「那智の滝」なんだが それは後でゆっくり鑑賞するとして、その前に「那智の滝」の近くにありながら 逆にその陰に隠れてしまって今ひとつ目立たない存在の日本百名瀑の一つ、「桑の木滝」を見に行くことにしよう。
地図によると「桑の木滝」は新宮市の山の中、雲取温泉とかいう温泉地のすぐ近くにあるらしい・・・
少し迷ってしまったんだが 地元のオバチャンの説明を聞いてなんとかルートを発見し、「桑の木滝」と書かれた看板を曲がると 山の上から流れ落ちている巨大な滝が姿を現したぞ!
「おおっ!さすが百名瀑!!」と 思わず歓喜の声を上げてしまったが 実はこれは地図にも載っていない名も無い滝であることが判明・・・もちろんそれなりの名前はあるんだろうが・・・
遠目でよくわかんないが それでも落差は5~60Mはあるであろう 立派な滝なんだがなあ・・・
この滝の全貌は 薮を掻き分けて山の中に入らないと見れないんだが 道路わきには滝からの水をホースで引っ張ってきて この箱のような物体に入る仕組みになっていたな。
何かを滝の水を利用して冷やしているんだとは思うが どういう目的の物なのかは不明だ。この滝の名前とこの箱の正体を知っている人がいたら教えてもらいたいのぅ。
実は後日(2004年4月7日)、このHPを見てくれていた人からこの滝についての情報を頂いたんでご紹介しよう。
和歌山県新宮市の滝の名前は、正式名 高滝 通称名 おぎゃ滝 または、 風穴の滝 それとあそこにあるバスタブ等は、鮎の友釣りに使う、友鮎を入れている箱です。 毎日のように、友釣りに行かれる釣人は、一匹500円位する友鮎代もバカにならないので、釣った鮎を次の日の友鮎にするために、あの箱に入れて飼っているのです |
いやいや、疑問が解決して何か胸のつかえがなくなったようにすっきりしたな。「黄色いワゴン」さん、ありがとうございました~♪
肝心の「桑の木滝」は もう少し先、県道沿いの酒屋のそばの「桑の木橋」をわたって墓場の横を通り、このような林の中を突き進む遊歩道を15分ほど歩いたところにあるらしい。
この遊歩道、最初は森林浴気分で 渓谷沿いにノホホンと歩いていけるんだが 怪しげな吊橋を渡ったあたりから徐々に険しくなり、最後の方は丸太を組み合わせただけのはしごと コケが生えまくった岩の上を渡る なかなかアドベンチャーなルートに変わっていくぞ。
まあ それでも一応は遊歩道なんで なかなか楽しめるんだが 今日のように雨が降っているとやたら足元が滑るんで そのなりの靴や服装で歩いた方がいいだろうな。
で、ヒーヒー言いながらたどり着いた、これが「那智の滝」の陰に隠れてあんまり噂にならない「桑の木滝」だぁっ!!
マイナスイオン浴びまくりだな、こりゃ。
遊歩道をあるいて大きな岩の壁を曲がると いきなり滝の正面に出てくるんだが 飛沫が凄くてやはり足元がすべりまくりだ。
思ったより落差も小さく 写真の収まりはいいんだが 滝壷と川のせいで滝の正面になかなか行けないのがちょっと残念だな。
まあ、どんなものかわかっただけでも これはこれで満足したんで では本日のメインイベント、那智の滝を拝みに行くかのぅ!!
連休ということもあろうが さすがに華厳の滝、袋田の滝と並んで日本三名瀑の一つに数えられているだけあって こんな雨模様の日でもツアー客やらアベックやら かなりの賑わいだな。
ここは滝を本尊とした神社や寺も一緒の山にある いわば聖域。日本の伝統文化が色濃く出ている場所だから 韓国だか台湾からの海外観光客集団もたくさんいたぞ。
坂を登って那智山への入り口に渋滞に巻き込まれながら進んでいくと 切り立った山の崖に流れ落ちる巨大な水の流れが見えてきたぞ!あれが噂の那智の滝かぁ!!
うっ・・・さすがの風格というか迫力というか威厳というか、、、、バケモンだな、こりゃ。(←罰当たり・・・)
非常に個人的な感想だが カッコ良さでは袋田の滝、華厳の滝よりも こちらの方が上のような気がするな。
いやいや、さすが「日本で3本の指に入る」というのは伊達じゃないな、と感じてしまったぞ。
上の写真は「那智の滝」から さらに参道を登ったところにある「那智大社」と「青岸渡寺」。せっかく滝を見るためにココまで来たのなら ついでに拝んでおかないと勿体無い神社仏閣だ。わしも大奮発して総額20円を賽銭として投入。
一番右の写真は「那智黒」と呼ばれる この辺りで産出される独特の石を使った加工品の数々。よく黒の碁石なんかで使われる石だな。わしも石好きなんでついつい見入ってしまったぞ。
ちなみに那智黒は非常に固い石で加工は難しいそうだ。本物の石を使って加工したとしても硯とか碁石とか 特に複雑な形を要求されないものくらいしか出来ないらしい。
店の御主人に聞いたところ 全商品のうち 本物の石を使ったものは2割程度で ほとんどがプラスチックに黒の色付けをしたもの、あるいは粉にした石を型にはめ込んで圧縮して固め、それを磨き上げたものなんだとか。この写真のフクロウやら招き猫やらの商品は いちおう「那智黒シール」みたいなものが貼られているが 全て型にはめ込んで作ったものだ。
持ってみたらプラスチックか石の再加工品かは重さでわかるんだが 値段はプラスチックも石のものも変わんないらしい・・・。聞いてみるものだなあ・・・
この後 那智勝浦町のガソリンスタンドで給油。
これからしばらく海岸線と山の連続する田舎方面を走るんで 一応の備えとして給油したんだが このあたりのガソリンスタンドはリッター当たりの単価をどこも表示してないんで 悩んでしまったな。
結局 適当に決めて満タン給油。(エッソ石油 311.5K地点 32.3L / 3831円)
嫌な予感はしたんだが レギュラー単価が113円もしやがったぞ。伊勢市では単価91円だったのに同じ紀伊半島でありながら一気に20円以上も上がるか?
この先は白浜の近くまで行かないと道の駅はないし 夕方を過ぎると食事が出来そうな店もなさそうなんでコンビニで弁当を買ってディナータイムを済ませ、今日は隣の古座町まで進んでみたぞ。
昨日みたいに寝床を探して夜中に暗い道を当ても無く走り回るのも嫌だし 雨も徐々に激しくなってきたんで 国道42号沿いに見つけた「テレホンパーキング」なる ちょっとした駐車エリアを見つけたんで ここで夜を過ごすことに。
おそらく「携帯電話を使いたいときはココを利用しなさい」という意図で設けられたパーキングエリアなんだろうが「疲れたときは一休みしてください」と書かれているんで ココを利用して一夜過ごしても誰にも文句は言われまいな。
車も適度に走っているし 山の中だが照明も明るいし オバケの心配もなさそうだしな。ふふふ・・・(←その後の大雨で 幌から雨漏りしたり 車に落下する雨音がやたらうるさくて 安眠と言うわけには行かなかったが・・・)
今日の一枚・・・
落差133Mの日本三名瀑、那智の滝と三重の塔
走行距離 | 176K |
出費金額 | 寝起きのコーヒー・・・120円 茶粥定食・・・650円 賽銭・・・20円 那智の滝駐車場・・・500円 ガソリン給油(32.3L)・・・3831円 |
計・6386円 |
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