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2017年10月7日

(再録・日本一周記095)2003/10/08・ゲロの焦点

(第95日目)岐阜県白鳥町~八幡町~明宝村~下呂町~七宗町~
美濃加茂市~坂祝町~各務原市~関ヶ原町~平田町



最近は夜中に寒くて度々目を覚ますんだが その際に暖を取るためにアイドリング運転などをしてしまったりする。

単に暖房を取るためだけにエンジンを動かすのも何なんで こそこそとパソコンをいじってHPの更新作業などをしているから 今までは目覚めてからしていた作業がなくなったんで朝は出発が早いぞ。日が暮れるのが早くなってきたから できるだけ早め早めに動くに越したことはないからなあ。


で、今日も白鳥町「道の駅 白鳥」にて 6時頃に目覚めたんだが、30分後には山の中にある「阿弥陀ヶ滝」を鑑賞などしてたりするわけだ。

いやいや、朝から滝を見る、というのも すがすがしいというか オツだよなあ~♪

この滝の落差は約60M、もちろん「日本の滝百選」の名瀑だ。名前のとおり信仰の対象になっていたらしく 傍にはお不動様かなんかの祠があったな。



さて、すっかり心も洗われたことだし(身はまだだけど・・・) さっそく南下を始めようかのぅ。最近は進むペースが落ちてきたんで 少し急がなくてはならないんだが 今日はできれば都会は一気に通り抜けて なんとか関ヶ原あたりまで進みたいのだ。

岐阜県は愛知に近い岐阜市、大垣市、美濃加茂市あたりは それなりの都市が並んでいるんだが 上半分は高山市くらいしか市制都市はない。今まで上半分はグルッと回ったけれども わし的には琴線が刺激を受けるポイントは山間部がメインだし、都会部は混むからできるだけ避けたいのだ。

とりあえず白鳥町を離れ 八幡町に到着。ここでは郡上八幡城なるものがあるらしいんで ちょっとチェック・・・


ふふぅ~。サイズは小さいがなかなか立派なものだな。なんかこうゆう山城も 他の都会にあるでっかい城に比べて構造的な違いというか特色が出ていて 見ていても面白いもんだな。

右は城のわきから城下町を見下ろした絵。ココに立っただけでも少し偉くなったような気がするわい。下々の者は働いとるのぅ・・・(←おまえも働かなくていいのか?と 自問自答など・・・)

山に向かう前に八幡町でガソリン給油。(シェル石油 241.6K地点 28.6L / 3237円) やっぱアイドリングのし過ぎで かなり燃費が落ちてるなあ・・・完全にリッターあたり走行距離10キロを割っているぞ・・・。

少し遠回りになるが 高山方向に上がって明宝村道の駅「明宝・磨墨の里」に立ち寄る。

実はネットによる事前調査によると この明宝村には例によって無料の露天風呂があるらしいのだ。入るかどうかはともかく、チェックだけはしておこう、ということで 道の駅に明宝温泉の情報を探りに来たのだ。

・・・探したんだが どうもココでは有力な情報は得られなかったな・・・

明宝温泉は確かにあるんだが 最近 村営の日帰り温泉施設が出来たということで もしかして綺麗な施設を作って有料化されたかもしれないな。

ま、村としても観光資源に温泉を生かすつもりなら 金を取れるだけの施設を運営するのが当然の対応だろうし 仮に無料露天風呂が未だにあるとしても 村営の入浴施設があるのに観光案内チラシなんかで紹介するのも変だしな。

ま、今日のメインイベントは下呂温泉だから ここの温泉は無理に探さなくてもいいか・・・。 でも折角この村を通過したんだから 名物の明宝ハムでも食っておけばよかったかなあ。

ちなみにこの道の駅の名前、「磨墨(するすみ)」とは写真の銅像の馬の名前だ。磨墨は戦国時代の名馬で 像の磨墨を操っているオッサンは なんかよく知らない人だったぞ。



このあと 明宝村から坂本峠を越えて清見村へ抜けるんだが、この「坂本峠」というのがクセモノだったな。アップダウンとヘアピンカーブが連続する細い山道なんだが 時々落石が道路の真ん中に落ちているから全然気が抜けないぞ。

ちゃんと石は避けていたつもりだったが カーブを曲がったすぐ先に漬物石大の岩が転がっていて 避けきれなかったではないか。おかげで鈍い音とともに 車体底の 何のために付いているのか良くわからないプラスチックのカバーが粉砕してしまった・・・。
いやいや つくづく愛車ロードスター号が可哀想になってきたぞ・・・すまんのぅ、こんなご主人様で・・・(T-T)



清見村を離れ さらに南下すると いよいよ日本三名湯の一つで本日のメインイベント、下呂温泉に到着だ!



見るからに温泉街なんだが なんでチャップリンの像がココにあるのかは良くわかんないな・・・

さて この下呂温泉、「日本三名湯」の一つとして草津・有馬と並び全国にその名を馳せているわけだが、パッと見たところ小ぢんまりしていて どちらかというと「鄙びた」と言う方が合っているような気がするぞ。

個人的に言わせてもらえば ココよりも別府とか登別、あるいは伊豆や道後のほうが「三名湯」の名にふさわしい気もするわけだ。

ま、「三名湯」といっても なにか評議会や人気投票、あるいは湯量などの客観的な要因で選ばれたわけではなく、江戸時代の儒学者、林羅山の独断と偏見で3つが選ばれたらしい。しかしながら現代に至っても ちゃんとその地位を守っているんだから それにはそれ相当の理由があるはずだ。

・・・前置きは良いとして では早速「下呂温泉」を堪能してみようかのぅ♪


おととい 岐阜に入って最初に立ち寄った道の駅で 「下呂町」の観光案内のチラシをゲットしていたんだが それによると下呂温泉には ちゃんと「噴泉池」という温泉の湧いているところがあって、地図のイラストから判断すると どうやらそこが露天風呂らしい。

駅前通りのすぐ近くを流れている川があるんだが イラストではその河川公園に露天風呂が・・・
まあ どんなものかは知らないが おそらく町営の有料露天風呂で それなりの囲いがある施設か、もしくは観光のために保存されていて お湯が沸いているだけで入浴は不可、なんていう源泉なんだろう。とりあえず最初にチェックだけしておくかのぅ。

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うっ・・・予想に反して ちゃんと入浴できる無料露天風呂だったか・・・

それにしても ほんとに駅からメインストリートに渡る橋の真下で 囲いも何も無く 何処から見ても丸見えじゃないか・・・。
ロケーションというか ロケーションは今まで見てきた露天風呂の中でもピカイチの部類だな。しかも御丁寧に「下着等の着用は禁ずる」とか注意書きがしてあるし・・・



そうと知っていれば 朝 思いっきり早くか 夜の闇に紛れて入りに来たんだがなあ・・・さすがに昼間っから こんな公衆の面前で粗品をさらけ出すには 勇気が要るな。

ま、勇気を振り絞って入浴したとして その勇気と引き換えに何か大事なものを失ってしまいそうな気もするしなあ・・・

止むを得まい、今回はちゃんとした公営の立ち寄り湯を利用するしかあるまいな。とりあえずココに来た目的は 他人の目の前にわしの粗品をさらけ出すことではなくて 下呂温泉がいかなるものかを確かめることだからなあ。

・・・その前に 何か変わったモノがないか 街中をうろついてチェックなどをしてみようかの。

小高い丘の上にある「温泉寺」

下呂温泉は薬師如来が鷺に姿を変えて 村人に温泉のありかを教えた、という伝説が残っているんだが このお寺はその薬師如来をまつっているんだとか。

土産物屋で見つけた「赤影スナック」

そうか、赤影は飛騨忍者だったか・・・

今日は温泉通りの店が軒並み定休日だったが なんとかお昼ご飯にありつくことが出来たのが この白樺ホテルの「つづみ食堂」



「お手軽ランチ」と銘打った このメニューは飛騨牛の串焼き、牛の笹寿司、麺がセットで580円。ランチなんでお昼限定のメニューらしい。
量はレディーズ向けなんで少し物足りなかったが 名物を組み合わせたメニューなんで 観光に来た若い女性には人気がありそうだな。美味かったし。

ちなみに麺は「あたたかい素麺」。たまにはこういうのも悪くないな。意外と満足した一品だ。



あと、山の方に行けば「下呂の合掌造り集落」というスポットもあるようだが 昨日 白川郷や飛騨の里を見たから それはもう良かろう。
それよりも 町も一回りしたことだし、いよいよ温泉に・・・

と、思ったんだが ご覧のちょっとレトロっぽい公衆浴場「白鷺の湯」は あいにく今日が定休日らしい。むむむ・・・

かわりに「クアガーデン」とかいう立ち寄り露天風呂があるみたいだが、こちらは川のほとり、先ほどの河原露天風呂の対岸にあって 入浴料600円。
もう一つの公衆浴場「幸の湯」とやらは町民メインの公共浴場らしく 価格もお手軽な300円ほどだが やはり河原にある露天風呂のすぐ上に位置するらしい。

いずれにしても すぐ目の前に無料の天然露天温泉があるのに わざわざ金を払って入ると言うのも良く考えたら馬鹿らしいし、何よりそれでは「ありのままの温泉を堪能する」という わしが今までの旅行で培ってきた精神に反するんではないのか?しかも三名湯だぞ、三名湯。

あぁ、下呂温泉ともなれば やっぱりできるだけ自然に近い形の露天風呂に入りたい・・・でも丸見えで恥ずかしいし・・・
入りたい・・恥ずかしい・・入りたい・・・恥ずかしい・・・入りたい・・・

う~~~ん・・・・

でゅわっ!!

・・・いやいや、さすが「三名湯」と言うだけのことはあるな。ニュルッとしてツルッとしてスベッとして それでいて飲用可だ。(不味かったけど)

完全無料!完全露天!完全混浴!

ああ、心が解き放たれていくのぅ・・・(羞恥心も)

ちなみにこの時は一緒におじいさん おばあさん、それと中年の男性が入浴していたが 観光客はともかく 町の住民にとっては別にあたり前の風景みたいだから 必要以上に警戒することも無いみたいだな。
君も下呂温泉に行くことがあれば そのときには是非ともこの露天風呂をチャレンジしてみたほうがいいし その価値は充分あるぞっ!!

・・・見知らぬおっさんにカメラのシャッターを押してもらいながら 「私にもいろいろ事情があって・・・」などと言い訳を口走るのは 自分でもどうかと思うな。




風呂上りに買い求めた 「濃いんやさぁ~」とか書かれていた下呂温泉仕様の飛騨牛ミルク(150円)と温泉玉子(55円)。

玉子はいい感じの半熟で美味かったが 店先でそのまま食べるには少し難しいかな?
 


いや、なかなかいいお湯だったな、下呂温泉・・・満足満足。 今日の最大の目的も達成されたんで 再び南下を始めるとするか。

そうそう、余談だが 下呂温泉にはちゃんと有料の町営駐車場があるんだが ここは一時間以内であれば無料だ。わしは下呂の町を散策するのに3回ほど出たり入ったりして駐車代を節約したんだが、時間をオーバーしても30分毎に100円追加と 割とリーズナブルなんで 路上駐車するよりは全然いいと思うぞ。

わしなどはそういうところに 行政が観光客のことをちゃんと考えているな、と感心してしまうわけだ。



下呂町から国道41号線を使って飛騨川を見ながら南下をしたのだが このあたりは飛騨木曽川国定公園となっていて なかなかの眺めの渓谷美が延々と続くぞ。 断崖がひときわ厳しい「中山七里」とかいう名所もあるみたいだが どこがそうなのか良くわかんなかったな・・・

これは七宗町の道の駅「ロックガーデンひちそう」の敷地内にあった「日本最古の石博物館」
このあたりで発見されたという 約20億年前の日本創生期の頃の石が展示されているみたいだ。

入ってみても良かったんだが 入場料500円を払うのが勿体無くて却下。おそらくわしなんかが見ても20億年前のものかどうか どこで判断してよいかわかんないだろうからな。
と、いうか その石を発見したとして 「これはもしかして日本で一番古い石なんでは?」とか思う人のほうが凄いと思うぞ。
どういう根拠でそう判断するのか、そのあたりを知るにはやはり入場した方がいいんだろうなあ。
美濃加茂市に入った辺りで飛騨川が木曽川と合流して一本の巨大な木曽川となる。
ここから坂祝町のあたりの木曽川は「日本ライン」と呼ばれる観光川下りのメッカなんだとか。

国道からでは木や岩が邪魔して あんまりいい絵が撮れなかったな・・。

各務原市に入ったあたりでネットに接続してHPの更新とメールチェックを。あとは国道41号と21号を延々と関ヶ原に向けて走るんだが さすがに岐阜、大垣の都市と米原、名古屋、富山を結ぶ主要幹線だけあって交通量も多いぞ。

ヒーコラ言いながら 夕方になんとか関ヶ原町に到着したんだが どこに関ヶ原古戦場があるのかが今ひとつ良くわからなかったなあ・・・有名な場所だから探せば碑の一つくらいはあるはずだが もしかして町全体が古戦場なのかな?
まあ、探しても良かったんだが 夕方のラッシュ時間だし日も傾いてきたんで めんどくさいからもういいや。

隣の養老町に 岐阜県最後のチェックポイント、「養老の滝」があるんだが、これはもう明日にまわすとして 余裕があれば再度 古戦場を探してもいいしな。



そのまま養老町を通り越し、今日の夜を過ごす平田町の道の駅、「クレール平田」に 6時前に到着。

ここは岐阜県でも端っこに位置する道の駅で名神高速のインターからも近いから トラックや一般ドライバーの利用客も多い。 建物の作りも明るいし駐車場も広いしアクセスもいいし いろんな条件を満たした良い道の駅だな。

ここのレストランは夜7時まで営業しているんで ここで夕食などを頂くことに。
名古屋に近いこともあって ちゃんと「みそかつ定食」があったな。これは愛知では食べ損ねていたから ほいほいと喜んで注文。

まあ今では「みそかつ」もメジャーで 案外どこででも食べられるんだが、やはり旅を続けていると たまにはトンカツなどでブタミンパワーを摂取しなければなるまい。それに「赤だしの味噌汁」というのも わしは久しぶりに頂いたんだが たまに食すると美味いもんだな。
さ、飯も食ったし 明日は養老の滝を見学して いよいよ三重県に入る予定だ。

昨日起こった桑名の幼児誘拐事件も 今日 犯人が捕まった見たいだし、これで見た目がすっかり怪しいわしも そんなに警察の職務質問を受けることもあるまいて。 ふふぅ~~~。



・・・・・・・・どうでもいいけど 今日の日記のタイトルを考えるのに やっぱり30分くらい 喧喧囂囂と一人会議をしてしまったぞ。

いろんな人に見てもらっているから元ネタにあまりマイナーすぎるものを選んでも殆どの人がわかんないだろうし、そのあたりを考慮してちょいと知的に 松本清張の「ゼロの焦点」などをもじってみたんだが・・・「下呂で昇天」などにすると わしが歓楽街で妙な行動をとったか あるいは温泉で心臓発作でも起こしたような印象を持たれてしまうからな。

わし個人では「ゼロテスター」をもじった「下呂テスター」、もしくは「知性を守れ!下呂テスター」というタイトル候補が気に入っていたんだがなあ・・・。
その他にも「0戦はやと」をもじった「ゲロ泉入ろっと」、「コマンダー0」をもじった「露天だー ゲロ」というタイトルも浮かんだんだが そこまで行くと もはや何だかわかんないしな。

ちなみに昨日のタイトルも なんとなく語呂が悪くて今ひとつ気に入らなかったのだが、「さすがの猿飛」をもじった「さすがのさるぼぼ」や 「ボボボーボ ボーボボ」をもじった「ボボボーボ サルボボ」よりは広い年齢層に対応できるし 内容もなんとなく伝わるからな・・・(そうか?)

あとはちょっとアダルティに「飛騨飛騨!さるのぼぼ」というオリジナル作品も用意したんだが・・・

・・・・ほんとにどうでもいいことだな・・・(-_-;)



今日の一枚・・・
飛騨木曽川国定公園・飛騨川の飛水峡

走行距離271K
出費金額目覚めのコーヒー・・・120円
ガソリン給油(28.6L)・・・3273円
温泉玉子・・・55円
飛騨牛乳・・・150円
つづみ食堂「お手軽ランチセット」・・・580円
お茶・パン・その他・・・726円
みそかつ定食・・・750円
計・5654円

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