いきなりだが上高地にやって来たぞぉ~!!
今日は朝4時に(寒さで)目を覚まし、明るくなるのを待って 6時には上高地行きのバス停に並んでいたのだ。ここはマイカー規制地域なんでバスを使う必要があるのだが ま、人気の場所だから混むことが予測されるし 早めに歩き回るに越したことは無いだろうからな。
元々 ココには来る予定は無かったんだが 昨日乗鞍岳に行ったときに貰ったチラシによると 乗鞍高原と上高地はセットで見ないと勿体無いような気がしてきたし、わしの地図によると「日本人なら一度は訪れたい 国の特別名勝であり特別天然記念物」とか書かれていたからな。
そんなわけで安曇村の沢渡パーキングというところから往復1800円払ってバスに乗り込み、幾つものトンネルをくぐり抜けながら走ること数十分で上高地に到着。
「散策する人は大正池で下車して 帰りはターミナルで御乗車して頂いた方が楽ですよ」
というアナウンスどおりに「大正池」で下車して いきなり見せられたのが上の写真の風景、と言うわけだ。
上高地は隅々まで歩けばとても一日では足りないし、ましてや穂高の登山なんかにチャレンジするのなら泊りがけで何日か滞在するような場所なんだが、わしがチョイスしたのはノホホンと大正池から明神池まで行って バスターミナルで早めに戻る、というお手軽コースだ。それでも10キロくらいはトレッキングするんだがな。
上高地の見どころは何と言っても穂高や焼岳、六百山などの山岳風景なんだが 曇りだが何とか今日は霧も雨も無く、山もくっきり見えるみたいだな。歩きながら写真ばかり撮っていたんだが やっぱり穂高の写真ばかりになってしまったな・・・
いかに穂高が見栄えの良い山だとは言え こういうところが写真シロウトなんだろうな。
で、今回も写真が多いんで いつものように簡単な解説をつけていくだけにするぞっ!
上高地を流れる梓川と 今も噴煙を上げつづける活火山、焼岳。
最初に見た大正池は大正4年にこの山の噴火によって梓川の一部がせき止められて出来た湖だそうな。
以前は上高地はマイカーでも来ることができたらしいが 交通の難所と言われた安房峠にトンネルが開通して交通がスムーズになった頃から「自然保護」の名目でマイカー規制が始まったらしい。
ちなみにこの安房トンネルは活火山・焼岳から3キロくらいしか離れてない地盤をくりぬいて作られた「世紀の難工事」だったらしいぞ。
六百山(標高2449M)と田代池。
どうでもいいけど この梓川の透明度には感心するばかりで こんな沼みたいな流れの無い場所でも底が完璧に見えてしまうぞ。
このあたりの川や池にはマガモがヘコヘコと泳いでいる仕草が丸見えでかわいいぞ。
ちなみに上高地に住んでいるマガモは 渡り鳥のくせに一年を通じてココに住み着いているんだとか。確かに人が近づくと逃げるどころかヘコヘコと近づいてくるもんなあ・・・ほんとに野生か?こいつら・・・
それと気になったのは、この梓川の水は確かに神秘的なくらい青く透き通っているんだが 沼地や湿地帯に行くと底に1円玉や10円玉が無数に投げ込まれていることだな。
あの感覚だけは同じ日本人でありながら わしにはわかんないなあ。自然をあがめたい気持ちはわかるが 自然にとっては単なる「ありがた迷惑」以外の何物でもないと思うんだが・・・。
それより何より まさに「金をドブに捨てる」ような感じがするんだが・・・ドブじゃなくて透き通っている水だけど やっぱ勿体無いだろ?
♪よ~く考えよ~ お金は大事だよ~ ルールルルル~・・・♪
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全てのアルピニストの基本であり 憧れでもある 日本第三位の穂高岳(3190M)。
上高地の風景で絶対に欠かせないのがこれだな。
ちょっと紅葉が始まりかけた今の時期もいいんだが もう一回くらい冷え込んだら更に赤みが増すんではないかな?
それと新緑の時期や残雪のある頃も かなり見ごたえがありそうだな。
かっこいいのは文句のつけようがないが こんな岩だらけの山、どうやって登るのか 下から眺めながら考えただけでも途方にくれてしまうな・・・
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上高地のシンボル、「河童橋」。業務用厨房用品とは全く関係が無いぞ。
この吊橋から見る穂高と焼岳は さすがに素晴らしいんで 観光客が真っ先に大挙して押し寄せる場所だ。芥川龍之介も この橋の周辺を舞台に風刺小説「河童」を書いたんだとか。
上高地のパンフレットやチラシには 絶対と言って良いほど この橋の写真が載っているんだが、わしも同じような写真を撮ろうとウロウロしたが どうしても木の枝が邪魔してしまうし ポイントがわからなかったな。
それに集団で橋の上に立ち止まって写真を撮るオバチャンやオッチャンの多い事・・・平日だと言うのに何でこんなに人が多いんだろうな? あんたら仕事はしなくていいのかっ?
さすがに片道4キロ強も遊歩道があると 山岳の雄姿だけではなく 原生林や湿地帯、渓流や急流など いろんな風景が楽しめて面白いぞ。
湿地帯や池に流れる水には岩魚がウロウロ泳いでいるし 水草もココ特有の種類のものが生えているんだそうな。
山岳風景ばかりに見とれていると足を踏み外して 遊歩道から沼地に落っこちてしまう危険もあるんで気をつけないとな。
明神池のそばにある穂高神社・奥宮。
本宮はふもとの穂高町にあって 穂高岳の頂上にも宮がある 交通の神様でもあり日本アルプスの総鎮守でもあるんだそうな。山岳遭難者の慰霊塔みたいなものもあったぞ。
明神池はこの神社の聖域になっていて 見学するにはお布施と言うか参拝料として250円が必要らしい。
湖を見るだけで金を取られたのは初めてだな・・・
で、その明神池は右の画像。明神岳が真上にそびえたち 浮いている小島も少し紅葉が始まっていて 確かに見ごたえはあるわなあ。
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さすがに朝から歩き回っていると 腹が減ってきたな・・・一通り散策も済んで これから戻って峠越えをするわけだが 途中にコンビニも食堂も無さそうだったんで ここで何か食おうと思ったんだが・・・
さすが高原の観光地だけあって 何を食べるにも価格が高いぞ。
おやきでも食べて簡単に済ませたかったんだが ここら辺のおやきは御丁寧に生地に蕎麦粉が練りこんでいるんで 蕎麦アレルギーのわしには手が出せなかったな・・・。
レストランで食事をしても良かったんだが どうせならやはり それっぽいものを食いたいんでセレクトしたのがこれ。
まいたけご飯弁当(650円)と岩魚の燻製(500円)
わしの購入希望価格は 舞茸ごはん400円、岩魚は350円ってところだな。野沢菜漬(100円)がサービスじゃなかったら頼んでなかったと思うぞ。
ちなみにココでは岩魚の塩焼きは一匹800円前後で売買されていて わしのような放浪の旅人などには とてもじゃないが手が出せなかったわいっ!
予定通り帰りのバスが混む前の午前中で上高地を切り上げ バスに乗り込んだ沢渡の駐車場に昼頃に到着。
さて、長野県もだいたい見るところはチェックも済んだし、いよいよ岐阜県に入るんだが・・・・やはり計画どおり野麦峠を走ってみることにしよう。雨が降ったら国道を使う予定だったが なんとか天気も持ちそうだしな。
長いトンネルと山道を走ると 名前だけはわしでも知っている野麦峠に差し掛かったぞ。
写真は上から「旧 野麦峠」、「『あぁ野麦峠』の像」、そして「野麦峠自然公園」だ。
峠の上に作られた自然公園に 上の写真の旧道入り口(遊歩道)やら小説をモデルにした像があるんだが、その他に「峠資料館」やら「お助け小屋」とかいうレストハウスもあったな。
それにしても「あぁ野麦峠」って 実話だったんだな。ココにはこの峠で飛騨を見ながら息絶えた女工さんのお墓なんかもちゃんとあったぞ。
わしなどは真ん中の「兄の背に担がれて峠を越える 病に冒された少女の像」を見て ただでさえ「野菊の墓」と話がごっちゃになっているのに そのうえ「楢山節考」までダブってしまったぞ。
野麦峠に登った時点で岐阜県に突入。まずは最初のチェックポイント、日本三名山の「御嶽山」だ。
・・・と、いっても別に登山をするわけじゃなくて その姿を眺めるだけでいいや、・・・と 御嶽山の中腹を通る県道を走ってみたんだが なんかあんまり良い絵は撮れなかったな。
御嶽山の裾野には岐阜県側では濁河温泉とかスキー場とか鈴蘭高原とか いくつかのレジャーの場所があって それらに通じる県道441号というのがあるわけだが、今の時期はスキーのシーズンオフなんで 来るべき時期に備えて道路の改修工事なんかがエッサコッサと行われているわけだ。
いくつか御嶽山の眺めの良い場所もあったにはあったが もともと細い道なんで駐停車がなかなかできなかったな・・・
もともと御嶽山は「信仰の山」という意味合いが大きい山なんで ほんとに堪能しようと思えば岐阜からではなく 神社や御岳高原のある長野県側からアプローチをしたほうがいいのかもしれないな。
それともやはり保養施設なんかがあると思われる濁河温泉まで面倒臭がらずに行ってみたほうが良かったのかしら?
この写真は小坂町に入ってからも延々と山の峠道を走りつづけ、だいぶ離れたところで「大平展望台」とか言うところを発見したんで そこで撮った一枚だ。
ちょうどそれまで掛かっていた雲も横に動いていたんで 遠目ではあるが なんとか全貌は拝むことが出来たな。よしよし。
小坂町の市街地に下りて とりあえず岐阜最初の道の駅「南飛騨小坂 はなもも」にてトイレ休憩。
これはそこで頂いた「五平餅」(180円)。
最近はちょっとしたパーキングエリアに行けば どこでも目にすることができるんだが その割にあんまり食ってはなかったな、五平餅・・・
この後、山道を走り回ってガソリンのメーターが厳しくなってきたんで 国道41号まで出てガソリン給油。(エッソ 341.4K地点 38.7L / 4144円)
昨日の乗鞍とか今日の上高地とか バスに乗り継いでいるからそんなに走行してないし、HPの更新や 夜中に寒さで目を覚ましたときに暖を取るために何時間も駐車場でアイドリング運転をしていたんで そうとう燃費が悪くなっているな・・・
さて、地図によると ここいらに日本の滝百選の「根尾の滝」なるものがあるらしい。道の駅で拝借した「小坂町観光地図」で大体の位置は把握したんで さっそく行ってみることにしよう。ガソリンも補給したし 多少の山道でもこの時点で4時前だったから見て帰るくらいなら明るいうちに戻れるだろう。
・・・とか思っていたんだが・・・
この地図では町の外れの「巌立峡」という場所から さらに林道を6キロ走って滝に向かう遊歩道をしばらく歩いたところに「根尾の滝」はあるらしい。
「秘境の滝」ということなんだが まあ遊歩道があるくらいならそんなに大したことはないはずなんだが とりあえず最初の「林道」というのが余りにも悪路だったな。
右は断崖の壁、左は絶壁の谷、ガードレールの無い対向車が来たらすれ違うのも厳しい一本道が6キロ・・・
それはまあ良いとして(良くないけど・・・) 工事用トラックがバンバン通るせいか タイヤの通る部分だけ極端に地面がへこんで道の中央が盛り上がっている状態だったな。
我が愛車 ロードスター号は車高が低いんで底腹を何度も擦りながらの走行を余儀なくされたぞ。崖と壁で路肩の部分がないんでタイヤの轍の上を走らざるを得なかったからなあ・・・この旅では幾度もこういうひどい目に合わされているから もう底はボロボロだろうな。可哀想な我がロードスター号・・・
滝への道なんて多くは僻地にあるものだから 無理して舗装しろとは言わないけど せめて平らで岩の転がってない程度に整備してもらいたいのぅ。
特に「滝百選」なんて立派な観光資源なんだから それをチラシに載せて「足を運んでみてはいかがですか?」などと誘うのなら尚更だぞ。
で、6キロの砂利道をヒーコラ言って進んだ先に 「滝遊歩道」の専用駐車場があるわけだが そこにあった看板がこれ。
この駐車場から滝まで 遊歩道を歩いて片道1時間ほど掛かるらしい・・・往復で2時間、休憩や滝見学を考えると2時間半は必要らしいぞ。
オマケに「岩登りや沢を渡る険しいルートだから それなりの靴や服装で」とか「体力を維持するだけの食糧と飲み物を持っていけ」とか「時間と体力に余裕を持って歩きましょう」とか書かれているし。
むぅ・・・今 4時半だから滝についたときには5時過ぎで山の中では薄暗くなっているはずだから 肝心の滝がマトモに見れるかどうかわかんないし、戻る頃には7時で真っ暗闇だな・・・
「険しいルート」とか「それなりの服装」「食糧や水」なんていうのは わしにとって精神論でしかないんで何とか克服する自信はあるんだが、「日が暮れて真っ暗な山の中を彷徨う」というのは「オバケが出るかもしれない」という極めて科学的な理由から とても容認することはできないな・・・
明日 もう一度出直してもいいんだが 再度この過酷な林道を走ってココまで来れば マジで車が壊れてしまいそうで嫌だしなあ・・・
まったく そういうことなら林道に入る前に看板を出しておくか、観光チラシにちょこっとでも注意書きをしていてくれれば良かったのにな。
しょうがなしに また車の底を擦りながら虚しく6キロの林道をそのまま逆戻りすることに。写真や絵で見た「根尾の滝」はそれなりにカッチョ良かったんで 是非とも見たかったんだが 今回は諦めた方が良さそうだな・・。
岐阜県には「養老の滝」をはじめ まだ名瀑がいくつかあるみたいなんで そちらを楽しみにしておこうかのぅ。
なんだかんだで適当な時間になったんで 国道41号に乗って小坂町を離れ 隣の久々野町の道の駅「飛騨街道なぎさ」に到着。
国道沿いの明るい雰囲気の道の駅で トラッカーも多く駐車しているから一夜を過ごすには居心地が良さそうだな。今夜はここで過ごすとしよう。
レストランがすでに閉店していたんで 夕食としてベーカリーコーナーで処分品として売られていたアンパンとクリームパンを一個づつ購入。売れ残り処分品と言うには一個100円は高いな・・・それなりに美味かったけど。
それと夜食 兼 明日の朝食 兼 オヤツとして またまた岐阜産の地元農家が作ったという「日本一おいしいリンゴ」とやらを一袋(8個入り)を500円で購入。
なんかほんとにリンゴダイエットみたいだな・・・
あと 画像は載せていないが 秘境・飛騨白川郷の「どくだみ野草茶」なるお茶も購入してみたぞ。
味はともかく なんか顔がほてって痒くなって来たと思って書かれている原材料を見たら 白川郷秘伝の野草茶と言うだけあって ちゃっかり蕎麦が入っていることに気が付かなかったな。
いやいや、寒い時期だからチビチビと飲んでいて助かったな。風呂上りやトレッキング後で一気飲みしていたら どうなっていたんだろうなあ?
今日の一枚・・・
標高2455M、北アルプス唯一の活火山、焼岳。
走行距離 | 161K |
出費金額 | コーヒー・お茶・その他・・・570円 沢渡パーキング・・・500円 上高地行き定期バス乗車代(往復)・・・1800円 上高地トレッキングガイド(募金)・・・100円 明神池参拝料・・・250円 まいたけご飯弁当・・・650円 岩魚の燻製・・・500円 五平餅・・・180円 ガソリン給油(38.7L)・・・4144円 どくだみ茶・・・160円 岐阜産りんご(8ヶ)・・・500円 パン・・・200円 |
計・9554円 |
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