根子岳は阿蘇五岳の中では一番古く、崩壊が進んでギザギザになった岩峰が特徴的な山。
古くは「猫岳」と呼ばれ、肥後の国の猫は7歳になるとこの山に修行に来る、とか 死んだらココに来る、とか 猫にまつわる昔話も多い山だったりするんで興味は持って居たんだが・・・
なんせ見た目で 「この山はシロウトは手を出しちゃダメなんじゃないか?」と思わせるものがあるんで、なかなか登ろうという気にならなかったのも確かじゃ。
実際、根子岳の最高峰・天狗岩(1433M)は崩壊が激しく立ち入り禁止で その他のいくつかのコースも崩落のために通行禁止になっていたり ザイルを使った高度なロッククライムの技術が必要だったりする。
が、最近購入した「九州の山歩き」なるガイド本によると、一般的に歩かれる「大戸尾根コース」は 岩登りの必要もないし、もちろん余所見をして足でも踏み外せば死んでしまうだろうが 普通に歩く分には特に難しい技術もいらない初心者向けコース、ということらしい。
今回の週末は土曜日の昼から雨予報が出ていたんで 登山後のキャンプは却下して温泉めぐりを中心に考えて居たんだが、今の時期に紅葉が拝めそうな標高で温泉巡りができそうなところといえば・・・
中国山地は紅葉はベストの時期だろうが 温泉めぐりを絡めた場合、下関からだとやはり九州であろう。その気になれば日帰りでも長期滞在でもできそうなのが都合良いしな。
くじゅうはもうピークが過ぎた感があるんで 阿蘇の情報を集めていたら、根子岳の紅葉写真の素晴らしさに感動して 今回のチャレンジに繋がったわけじゃ。
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金曜日に下関を出発して深夜2時頃に登山口付近までやってきたが、阿蘇の高森エリアって真っ暗で車中泊適地が見つからなかったんで、国道まで移動して どこぞのパチンコ屋の駐車場で朝まで車中泊。
タイマーを5時前にセットしたが 疲れていたのか思いのほか爆睡して 6時過ぎに起床。登山道に到着したのは7時前だったな・・・
朝日に映える根子岳の勇姿。
なんか予想に反して天気も上々だが、「山の天気は変わりやすい」ということを この1時間後に知ることになろうとは・・・
7時過ぎ、いよいよ登山開始じゃ!
登山道は最初は牧場の作業道を歩いていくことになるが 地面には所々に地雷が落ちているんで ある意味で既に危険地帯に突入しているぞっ!
いくつもの地雷を避けつつ、牧場の行き止まりまで歩いていくと・・・
ココからがいよいよ本格的な山歩きとなる。
ちなみに この大戸尾根コースは頂上まで尾根の直線の一本道なんで 黙々と登っていくだけじゃ!!くはっ!!
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最初の半分は植林地帯と自然林の間を抜ける尾根コース。
特に危険も無い単調な上り坂ではあるが、この山の土壌はくじゅう同様の黒い粘土質のもので 雨上がりなんかはズルズルのヌチュヌチュで非常に滑りやすいもの。
わしも登りは別に危険も感じなかったが 下りでは容赦なく足を滑らせて何回か尻餅をついてしまったぞ(´□`)
振り返ると高森側の外輪山が拝めるが、ココから先は樹林帯の中に入るんで木々越しにわずかな景色が拝めるだけじゃ。
自然保安林の看板が見えてきたら 徐々に植林の杉は少なくなって自然林の味のあるゾーンになっていく。
(´・ω・`) 娘・・・。
巨岩がむき出しのエリアに突入。
ここに立派なハシゴが掛けてあって これを乗り越えて少し行けば景色の開ける灌木帯となるんだが、ここからがハイライトとなるんで次回に引っ張るぞッ!!
続くッ!!
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