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2017年9月2日

(再録・日本一周記072)2003/09/15・この脂汗は筑波のガマの呪いなのか!?

(第72日目)埼玉県久喜市~茨城県下妻市~つくば市~石岡市~美野里町~大宮町~大子町



朝6時半に埼玉県久喜市のDONBE宅にて起床。
何ヶ月かぶりに「おはスタ」などを見ながら朝食をいただき 7時半にふたたび放浪の旅に出発。

今日の予定は茨城県方面なんだが やっぱ関東平野はでかいし 都市部は町や道路が入り組んでよくわからないな。国道○号をまっすぐ走っていたら いつのまにか県道になっていたり 越谷とか古河市やら春日部やら聞いたことある都市名が道路標識に次々と出てくるんだが、位置関係を把握してないんでチンプンカンプンだ。車が多くて地図を見ながらの走行もままならないし、大幅に道に迷いながら 結局かなりの大回りをして なんとか茨城県に突入。とりあえず最初の休憩地点、下妻市の道の駅「しもつま」にヘロヘロになりながら到着~~。

出発した久喜市から見たら この下妻市って地図上ではやや上にあるはずなのに 何故かなり下にあるはずの「さいたまスタジアム」なんかを途中で見ることができたんだろう???ま、いいけど・・・

この道の駅でトイレ休憩して 朝から快便を楽しむ。
この2日ばかりDONBEんちで3食をしっかり食べていたんで少し下腹部が愛らしく膨れてきたような気がするな。この旅をはじめて体重も多少は減少したんだが なんせ一時的に間食が減っただけで胃袋そのものは全然縮んでないから 出されたものはしっかり入ってしまうからな。

しかし今日も暑いな・・・朝9時過ぎだが既に30度を越えているんではなかろうか?天気がいいから筑波山もはっきり見えるぞ。
今日の最初の目的地は「関東平野の展望台」にして「日本百名山で最も標高の低い山」、この筑波山だ!
実は以前 友人HANTが茨城県に住んでいたこともあって 筑波山は初めてではないんだが 今回はより深くこの筑波山を調査してここで発表したいと思うぞ。

今日は休日だから人も多いんだろうな・・・家族連れやアベックの群れに混じって一人で散策するのも何となく嫌だなあ・・・

筑波山中腹にある市営の無料駐車場に車を停めた後、ほんとは「がま園」なる怪しげな公園も見てみたかったんだが有料みたいだったんでパスして まずは筑波山神社を散策。



この筑波山は万葉集なんかにも詠まれているくらい古くから信仰の対象になっている山で 神社も非常に歴史と風格のあるたたずまいをしておる。筑波山には「男体山」と「女体山」の二つの峰があって 山そのものがこの神社の御神体になっているらしいな。

普通の神社の山門には阿吽の像が門番として立っているんだが ここの門番は右の写真のように神話に出てくるような武人だったりする。
なんとなくカッチョいいぞ!


左は神社の敷地の中にひっそりとあった「出世稲荷」。わしは現在 出世とは何の関係も無い 文字通りのクライング・フリーマンなんだが まあ拝んでおいて損は無かろう。賽銭は勿体無いからあげないがな。(←人生捨てとるのぅ・・・)

右の妙な物体は「宇宙の卵」なるオブジェ。つくば博覧会でゲートの前に置かれていたモノなんだそうだが、そういえばそんな万博もあったっけなあ。









神社も見終わったんで そろそろ山頂に登ってみることにしよう。筑波山は日本百名山で最も低い山なんだが それでも裕に800Mはあるんで この真夏日の炎天下の中 歩いて登山する気にもならないな・・・
ルートは有料道路を使ってロープウェイで女体山に登るコースと ケーブルカーで男体山に登るコースがあるんだが 安そうなケーブルカーコースをチョイス。

登った後で後悔したんだが 往復乗車券を買わずに還りは遊歩道を使ったほうが奇岩とかがいろいろあって面白そうだったな。
まずは男体山。(標高870M) 
ケーブルカーは「山頂駅」まで登るくせに そこから400Mほど登山をしなくてはならない。標高はそれなりにあって木陰に行くと涼しいんだが それでもやっぱり今日の炎天下では汗が止まんないぞ。

山が御神体になっているんで 男体山と女体山のそれぞれにこのような社が祭られている。一応イザナギノミコトだかイザナミノミコトやらが それぞれに祭られているんだとか。
尾根をあるいて女体山まで行く途中にある「がま石」。まあ そう見えなくも無いか・・・

口の中に石を入れると何か良いことがあるらしく 大人も子供も口めがけて小石を投げつけていたな。神社の鳥居の上に石を放り投げて乗っけるのと同じ原理だと思うが あれはどういう意味があるのかなあ?

どっちにしても石を放り込まれる岩のカエル様には迷惑な話だよな・・・
これが徒歩15分ほど歩いたところにある女体山(876M)の山頂。

狭い岩場なんだが眺めがいいんで人で溢れ返っていたぞ。

今日は天気は素晴らしく良いんだが あいかわらず霞が出ていて景色はそれほどでもなかったな・・・
季節の問題だろうが冬なんかの空気が澄み切った晴れの日は 富士山や日光、新宿の高層ビルなんかも見えるそうだが 今日は霞ヶ浦さえも良くわかんなかったぞ・・・
この筑波山、関東平野の中にぽつんとある山で 百名山の一つでもあるし ケーブルカーやロープウェイなどの登山手段も頂上付近の売店なんかもちゃんと充実しているんで 登山愛好家から家族連れ、子供からお年寄りまで いろんな人が休みともなるとやってくるんだが それゆえに今まで見てきた山の中でも少々騒がしい場所のような気がするぞ。

特に気になったのが 今にも倒れそうな顔をして一心不乱に登っているお爺さんお婆さんもどうかと思うんだが 都会の一人っ子と思われる我侭なガキの多いことだな。

地方では小さい子供も一生懸命に山を散策しているのに ここの山に来る子供は「もう歩きたくない」と立ち止まったり 「ゲームがしたいから帰る」とか泣いているような子供が多かったし 目立ったな。親も地方なら頭を叩くとか置いて行くとかして教育するのに 都会の親はなんとかご機嫌を取ってなだめようとする傾向があるみたいだ。もっと言えばそういうのは殆ど小学校低学年の男の子で 女の子はちっちゃくても一生懸命歩いているのになあ。

やっぱ都会の子供は外で遊ぶ機会が少ないし 甘やかされて育っているんだなあ、と比較してしまったぞ。ケーブルカーやロープウェイで山頂付近まで来ておきながら そのくせ「もう歩きたくない」とか我侭を言うようなガキは ランニングシャツ一枚で2000M級の山に置き去りにしてくるくらいの教育が必要ではないかと思うぞ。



・・・これで筑波山は神社も山頂も制覇したはずなのに なにか物足りないな・・・

そういえば以前 友人HANTらと来たときは もう少しインパクトのあった公園のような場所に行ったような記憶があるんだが・・・なにかこう 筑波山ならではの巨大なガマのオブジェが記憶にうっすらと残っているんだが。

観光案内所のオバサンに「たしか筑波山に怪しげなでっかいガマの像があったと思うんですが?」と尋ねると どうやら有料道路を使った先の「つつじヶ丘公園」というところがそうらしいな。
くそ~、やっぱり有料道路は使う羽目になるのか・・・



 「・・・・。」

これが有料道路を使ってロープウェイ乗り場まで来たところにある「つつじヶ丘駐車場」だ。ロープウェイの駅なんだが 売店や食堂、ツツジの植えてある遊歩道や ヤギやポニーの放し飼い、手作り感に溢れた時代錯誤の遊園地なんかがあるぞ。

ここには様々な怪しげアイテムが点在しているんで 少し紹介しよう。

・・・一番怪しげな「ガマ洞窟」は入場料500円を徴収されるんで今回はパスじゃ。なんせ500円払って見るほどの価値があるかどうか 非常に疑わしかったからな・・・
「石に手を当てるとエネルギーが伝わる」という 名物・「手の石」

エネルギーって・・・
筑波山名物、「ガマの油」。どの売店でも必ず売っているが 一日にどの程度の売れ行きがあるものかは想像もつかないな・・・

それにしても ガマの出す汁をクスリとして売り出そうと最初に考えた人は エライというか怖いもの知らずというか・・・もしかして単なる詐欺師じゃなかったのかな?

「今 あなたが生まれたことに幸せを感じましょう。1札300円」と 看板に書かれた「生命の石」

どう見ても普通の石なんだが 小さい石にはマジックでオス(♂)マーク、大きい石には やはりマジックでメス(♀)マークが施されているぞ。これを見て何をわしに想像せよ、というんだろうな?
素朴な手作り感と札一冊300円という価格設定が どうも怪しい・・・



だいたい お地蔵様が妙にルネッサンスというかローマというか・・・ 一言で言うと変だぞ。


さて 筑波山も堪能したし そろそろ飯にしたいんだが・・・

先ほども書いたように 茨城県には以前 友人HANTが前職の関係で石岡市に住んでいたんだが、わしも神奈川に住んでいたこともあって月に一度はやはり神奈川に住んでいたTARSHIさんなどを引き連れて遊びに行っていたわけだ。

今回は折角の機会だから そのとき足しげく通っていた食堂に久しぶりに行ってみることにしよう。 わしもあんまり食通ではないから 本当に美味い店というのは余り知らないわけだが そんなわしでも「ここは美味い!」と認める数少ない料理店、それが石岡市にある「健康食堂・食道」だ。
おそらく わしが過去に行ったことのある食堂・レストランのなかでも10の指に入るほどの名店だ。 何が美味いというか どれも美味いんだが 特に印象深かったのが普通のご飯がやたら美味かったことだな。

店名にもあるように「健康」をテーマにしたメニューが目白押しなんだが あれから10年以上経っているが まだやっているのかな・・・?


おお、あるにはあったが 「今日と明日は石岡市のお祭りのために臨時休業」とか・・・

う~ん、、、残念じゃ。久しぶりに豪勢に「食道定食」が食いたかったんだが・・・世の中 ままならんものよのぅ・・・
止むを得ずチョイスしたのは 茨城でのもう一つの定番、ラーメンチェーン店の「珍来」だ。この店もまだまだ健在みたいだな。
たしか石岡にもあったような気がしたんだが 見当たらなかったんで隣の美野里町の店まで足を運んだぞ。(ま、通り沿いだったし・・・)
ここはチェーン店なんで 味はそれなりなんだが 特筆すべき点はその量の多さだな。
わしは怖くて「食っても食ってもなくならない」という伝説を持つ「ジャンボソースやきそば」にはチャレンジできずに普通の野菜炒めをチョイス。

それでもドンブリに詰められたご飯はかなりのボリュームだったな。出来心でギョーザなどを頼んでしまって 食いすぎで苦しくなってしまったぞ。
さて、腹も膨れたし もう4時近いから今日は夕食ももういいだろう。
今後の予定だが この時間になっては何処にも行き様がないんで 今日は明日に備えて袋田の滝近くの道の駅まで行くとしよう。

その前に大宮町の半セルフのガソリンスタンドで給油。(26.12L 2496円 / 昭和シェル石油・345.4K地点) 

まだまだ燃料タンクには余裕があったんだが この前の秩父あたりまではリッター辺り101円とか102円だったのに 埼玉・茨城はいきなり91円まで単価が下がったからなあ。これから山に入って給油するよりは安いうちに入れておくに越したことはなかろう。



この辺りから 私の下腹部に変化が起こりはじめてしまう。

今朝までDONBEんちで3食マトモに頂く食事をしていた上に 炎天下の中で山に登ってジュースとお茶を大量にがぶ飲みし、さらに珍来の定食を押し込んだために腸内の物体が暴れだしているようなのだ。

う~ん、朝に道の駅で未曾有の快便をしたんで安心しきっていたんだが どうやら第二波が襲ってきたようだな・・・一応 次による道の駅は大子町の道の駅「奥久慈だいご」なんだが あと30キロ近くあるぞ・・・・たのむ、間に合ってくれ~~~

クソ暑い中、何故か全身に鳥肌を立てながら震えているわしを乗せて田舎道を疾走するロードスター号。今日が連休最終日でみんな東京方面に戻る車で良かったぞ。これで下りの帰宅ラッシュに巻き込まれていたなら わしのこの日本一周記も文字通り汚れた思い出を残すことになるからな。


夕方6時過ぎに道の駅「奥久慈だいご」に到着~~~。

なんとか最悪の事態だけにはならずに済んだな。便座に座った瞬間に荒れ狂ったような雄叫びと共に龍のごとく物体が降臨なさったぞ。(←嫌な比喩・・・) この旅行では「三名瀑」といっても過言ではない規模の排便だったからな・・・

むぅ・・・まさに危機一髪だったな。全身から流れ出ている脂汗はガマ大明神を馬鹿にした祟りだったのかもしれん。だからといって「生命の石」に300円投資しなかったことには 別に後悔も反省もしてないんだが・・・

この道の駅「奥久慈だいご」は大子温泉を併設しているようだ。関東の風呂屋はだいたい入浴料1000円が基準で 筑波山温泉などは一回1200円もかかるみたいだったし 昨日までしっかり風呂も入っていたんで今日は温泉はパスしようと思っていたんだが・・・。 
なんせ炎天下の登山や妙な脂汗でシャツもぐちゃぐちゃだし なにより一日2回も快便をしてしまった以上 止むを得まいな。それにここの温泉は500円と普通だし、今日入らないと また明日に適当な温泉が見つかるとも限らないしなあ。



そんな適当な理由をつけ 温泉を堪能した後は 夜9時過ぎにいつものように就寝。 なんかタイガーズが18年ぶりのリーグ優勝を決めたそうで。おめでとうございます。星野監督も わしと同じようにすっきりとした顔をしておられるなあ。(比べちゃあ・・・)

さ、明日は茨城県二日目、いよいよ「袋田の滝」に行くぞっ!



今日の一枚・・・
筑波山つつじヶ丘駅の守り神、巨大なガマ大明神様・・・

走行距離243K
出費金額筑波山ケーブルカー・・・1020円
つくばスカイライン・・・400円
野菜炒め定食・・・700円
餃子・・・350円
ガソリン給油(26.12L)・・・2496円
お茶・ジュース・その他・・・1047円
道の駅大子温泉・・・500円
風呂上りの牛乳・・・110円
計・6623円

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