むぅ・・・
山口県・広島県あたりは地震も火山活動もないし 気候も穏やかで全国レベルでそんなに豪雨地帯というわけでもないから 比較的災害の少ないエリアだ、と言われているし わしも少なからずそういう意識を持っていたんだが、今朝未明の広島の土砂災害ニュースなんかをみると 決して安心できるエリアでもない、ということなんだろうな。
ニュースでもやっていたが 広島山口あたりは花崗岩の真砂土の多い地形なんで 今回のような大雨が降れば土石流が発生しやすい、というのも判るわけだ。数年前の防府の老人ホームを襲った土石流や去年の萩市須佐・山口市阿東の災害も あるいは先日の岩国の災害も みな同じような構造で発生している災害だろうしな。
トレッキングで瀬戸内エリアの山を見渡すと、秋穂の大海山、串山連邦あたりから右田ヶ岳、矢筈ヶ岳あたりから竜ヶ岳、岩国の白滝山、広島の経小屋山、河平連山、三倉岳、行者山、宮島の弥山から尾道のしまなみ海道に向かうラインも いくつか特徴的な岩山が連なっているのがわかる。
そういう山は山岳仏教があったり あるいは瀬戸内の景色が良かったりと なかなか面白いトレッキング対象でもあるんだが、保水力がないから大木が無いし登山道も砂利道でズルズルするし 大雨が降ったら簡単に崩壊してしまう、というのも 実際登って山道を歩いてみるとよく判るわけだ。
自然の浸食作用だから いくら災害を防ごうと画策しても いつかは風化して流れてしまうだろうし 一度崩れればしばらくは大きな被害は起きないのかもしれないが 自然の侵食サイクルというか なんか崩壊の順番待ちをしているような感じもするなあ・・・
地球の歴史の長いサイクルで見れば止むを得ない部分もあるが、しかし最近の「一時間に100ミリ」とか「3時間で一か月分」とか 今までの「豪雨」「長雨」のパターンには当てはまらない降り方をされると 予測もつかないだろうし ましてや深夜にそんな状態だと いくら避難警報が適切に発令されたところで どうにもならない部分はあるんだろうな。
そんな災害があった日に 「セレブが氷水をかぶって喜んでいる動画がネットで流行っている」と聞いても なんなんだろうな?という思いが浮かんでしまうわけだ。
もちろんALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気の認知と募金が目的で 水害とは全く別の話だから くっつけて批判するのもお門違いだとは重々承知しているんだが・・・年寄りの冷や水という言葉もあるが 氷水をかぶって心臓発作でも起こしたらどうするんだろう? というか 浜崎あゆみやロンブー淳も 喜んで氷水を被るのはいいけど 行動の理念に賛同してやっているのか 単に指名されたから あるいは誰かを指名したいからやってるだけじゃないのか?
ふぅ・・・(-_-;)
とりあえず 広島県だとキャンプやドライブに行くエリアにも近いし、似たような地形に住んでいる住民としては そんなに他人事のようにも思えないしなあ。 自然相手・・・しかも今までのパターンにはないような気候が引き起こす災害だから 実際にそういう被害を受ける立場になっても避けようも無いかもしれないが、とりあえず思い当たるフシがあれば 出来る範囲で気をつけるしかないんだろうな。
今回の被害にあわれた方々にはお見舞いを申し上げるとともに、特に書くことも無いから今日はこれまでじゃ。
ごきげんよう さようなら・・・