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2022年4月27日

萩市川上 おうと滝(リベンジ編)

「おうと滝」とは…

萩市川上地区、県道360号を佐々並方面に少し進んだ遠谷地区、中道川にかかる滝。

わしがこの滝をはじめて訪問したのはもうかれこれ10年以上前になるんだが、その時に撮影したのは沢の入り口から200~300Mほど進んだところにある コチラの滝。

当時のレポにも書いているが この中道川の渓谷にはいくつもの滝が掛かっていて この3Mほどの形の良い滝は一番最初に現れる滝、ということにすぎない。真の「おうと滝」はデータによれば落差が19Mなんで この滝を指すものではない事は明らかであろう。

なかなか形も良いし、入り口さえわかればアクセスも簡単だからネットでも「これがおうと滝」と紹介しているサイトもいくつかあったりする。萩市の博物館が提供している川上おたからマップでも「おうと滝」の記載があるが 使われているイラストのモデルはたぶんコレだからな・・・

この滝も実は綺麗な釜をもつ3段の滝の最下流のもので わし的にはアクセスもしやすいこの滝を「おうと滝」ということにしちゃって たまにスキモノが探索に来てもケガをしない程度の整備をして公園化でもすればいいんじゃないかと思っているんだけどな。

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さて、真の「おうと滝」へのアプローチは この滝のさらに上流を1キロ先まで遡ったところに落ちているんだとか。
当然 沢登りや藪漕ぎなど道なき道を進む必要があると思われるが 単独行でそのような危険を冒すのもどうなんだろう・・・と、諦めていたんだが・・・

今年になって 以前 滝の話題で何回かやり取りをさせてもらっているAPHAKUSYAKUさんのYOUTUBEに この「おうと滝」へのアプローチルートが投稿されているのを発見!

一度は断念した滝ではあるが ルートがあるのならアプローチせぬわけにはいくまい。行くなら藪が成長して虫や蛇なんかが活発に動き出す前のGWくらいまでだろう、、、
と、いうことで 先の十種ヶ峰登山の帰りにちょっと散策してきたぞ。(実はその前の週に少し下調べで歩いているんだけどな・・・)

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県道350号、笹尾筏場線を佐々並方面に約1キロ、中道川に入る沢入り口に掛かる「中道橋」を進んでいく。

こんな感じの作業道をそのまま進めば冒頭の滝に出会えるんだが、そこから先は岸壁に阻まれて進むことはできない。

この道を入って少しのところから雑木を伝って登っていくと 昔の峠越えと思われるルートに出会うことができる。たぶん林業で使われていたのか あるいは山越えの集落に向かう旧道なのか・・・場所は説明しにくいが APHAKUSYAKUさんの動画を見てもらったほうが判りやすいだろうな。

朽ちかけた丸太橋を渡る・・・

推定体重85㎏のわしがおっかなびっくりで何とか渡れたが 足を置く位置を間違えたら落下してしまうかもしれないな・・・どこに体重を掛ければ良いのか正解が判んないんだが わしは頓智を働かせて一休さん方式で真ん中を歩かせていただいたぞ。(もしこのルートを歩こうとする人がいれば己の頓智を信じて 自己責任でお願いします・・・)

眼下に先ほどの滝に続く流れが確認できる。

先ほどの滝の上流から見ると綺麗な釜が3つ並んでいるのを確認。ここから先は流れも普通になるが 何よりルートが荒れているんで、

行けそうなところまで進んで どうにも進みようがない場所に来たら 沢に降りるしかないと思う。

ただ、沢に降りてもこんな感じの小滝がいくつも現れて行く手を阻むんで 簡単には進めないぞ。

なんとかして行けるところまで進み、どうにもならないと思ったくらいで左手の崖をみると
石垣で作られた旧道の痕跡を見ることができる。

こんなガレを危険を顧みず登って行くと・・・

なんとか旧道に戻ってこれたぞ(;・∀・)

ここから少し進んだところに それらしく沢に降りれるような場所がある。別にルートになっているわけじゃないから 結局は無理矢理進んでいくんだが、そこに現れるのが

こちらが「おうと滝」の下流に流れる落差が約10Mの斜滝。

「もう これが『おうと滝』で良いんじゃないか?」という気持ちもあるんだが やはりそういうわけにもいくまい。

この滝を遡上していくにもやはりそれなりの技術が必要だと思うんで もういちど斜面を登って登山道に戻ることに。

先ほどの斜滝の落ち口を眺めて・・・

ちょろちょろと流れる渓流爆

登山道から「おうと滝」本体の落ち口を上から見るとこんな感じ。

ただ ここからでは全体像は拝めないんで もう一度雑木をつかみながら下っていく。

この「おうと滝」本体は岩に挟まれたゴルジュのような場所に流れているんだが 全体を見ようと思えばゴルジュの岩と岩の間を2Mほど降りていく必要がある。

ただし、岩にはコケが生えて滑りまくるし掴めるような場所も無いんで 下からの全体像を写真に収めようと思えばロープは必須。(無いと降りた後に戻れなくなるぞ)

今までめんどくさいところや危険を伴うような滝は適当な写真でごまかしてきたんだが、一時間近くかけてここまで来てそのまま帰るのもアレだし・・・
購入して数年、ようやくこのロープを使用する機会がやってこようとは・・・

そんなこんなで ようやくその姿を拝むことのできた、こちらが「おうと滝」本体。

落差約19Mの まさに「秘境の滝」と言って差し支えない一品じゃ!!( ゚Д゚)クワッ!!

ヒーヒー言いながら滑りまくる岩をロープ一本を頼りに登り切り もう一度登山道へ。

「おうと滝」上流にはこのような小滝が続いているが 滝と呼べる流れはこれで終了。

その先はかなりの広さを誇る林道に合流するんだが、ココに来るまで相当の苦労をして最後にこんな立派に整備された林道を見た日にゃ、あんた・・・(つД`)

この道がどこから繋がっているのかは不明だが、Google MAPを見るとかなりの距離の道が通っているのがわかる。
仮にこの林道が一般車の侵入が許されているならば 林道終点から5分もかからずに「おうと滝」の落ち口にアプローチができるんだが・・・たぶん そんな甘い話は無いと思うんで 入口にロープが張られているんじゃないかな?確認してないけど。

わし的には せっかく昔の山越えルートがところどころで残っているのなら ちょっと整備して途中に流れるいくつかの無名滝には適当に名づけして、渓谷散策のルートにしても面白いと思うんだがなあ。(たぶん経済効果は何もないだろうけど)
単なる沢の落差と比べれば ネームドの滝は格が上がって何らかの進化をもたらす、と聞いたことがあるぞ。(転スラ?)

これからの季節は やはり草の成長も進むだろうし 蛇や虫の危険もあるからアレなんだが 冬から春にかけてのシーズンで「適当に雑木を伐採したり目印をつけたり ロープを張ったりしてルートを復元しても構わないよ」という許可でもくれたら 好き勝手に整備して「おうと峡」とか命名しても面白いと思うんだが。

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それにしても「おうと滝」というネーミング・・・どういう意味でどういう漢字を書くのか 想像もつかないな。

たぶん「嘔吐」ではないと思うんだが 形から想像するに「おうと」ではなく「大戸(おおと)」のような気がするんだが。

アレだったら沢散策を終えた後に川上の公民館か庁舎に出向いて詳しい人に話が聞けないかとも考えたが この日は土曜日だったんで誰も居らず・・・まあ観光案内資料の「川上おたからMAP」に最下流の滝のイラストを描いて「おうと滝」と紹介しているくらいだから 詳しい話を聞くことは望めないかもな・・・

ちなみに 沢から脱出して撤退する前に、道路沿いの民家のおっさんが洗車をしていたんで「何か詳しい話が聞けないか?」と調査してみたが、「滝なんかあるの?へぇ!」とか言われたんで 地元の人にもあんまり知られてない存在なんだろうな・・・やっぱこういうのは集落の古老と呼ばれる人がご存命の間に聞いとかないと 由来とか謂れとか判らないままネットであやふやな情報だけが生き残ってしまう、なんてことになってしまうんだろうなあ・・・

むぅ・・・

2 件のコメント:

  1. BARAさん、お疲れ様です。
    上流に現れた林道ですが多分、海ヶ垰山に続く林道に繋がった林道だと思います。
    川上温泉の温泉施設の向こう側から笹尾筏場線に接続される道の途中から行けますがBARAさんの車なら底を打たずに何とか途中までは行けると思いますが、私も全線は通ってないので途中でチェーンがあるかもです。
    私のYAMAPの方の活動記録で2月末に海ヶ垰山に登った詳細が有るのでそちらを見れば雰囲気はわかるかと思います。
    当日は雪が積もっていたので車ではなく徒歩で登っていますが…。

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    1. 風待人さん> 地図で見るとこの林道、相当な距離がありそうですし 林道に轍のような跡が見当たらなかったんで途中がどうなっているのか読めないですね・・・かといって歩いて確かめようという距離でもないんですが。
      海ヶ垰山、チェックさせていただきます。

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