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2017年6月4日

(再録・日本一周記026)2003/07/31・ゲゲゲとコナンとカカクケド

(第26日目)島根県斐川町~鹿島町~美保関町~八束町~
鳥取県境港市~赤碕町~大栄町~気高町

朝、6時すぎに起床・・・目覚めたら どーも何かディーゼル臭いんで良く観たら わしの車の左右にでっかいトラックがエンジンをウォンウォンかけながら停車していたな・・・よくこの環境で狭苦しいロードスター号で7時間も熟睡できるものだと我ながら感心するわい。

HPの更新作業をして10時半に「道の駅・湯の川」を出発。今日の予定はまず美保関なんだが その前に「鹿島町」という町にある天然記念物、「加賀潜戸」とやらがどういうものなのか気になるんで ちょっと見に行くことに。

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宍道湖のほとり、松江市には目もくれず一路 島根半島へ。松江は前職を辞める原因となった上司のお膝元なんで 名前を聞いただけであまり良い印象が持てないのだ。(私情だなあ・・・) ま、松江城くらいは見ても良かったんだが 元々あんまり都会にゃ興味ないからいいだろ。

そうこうしているうちに鹿島町に突入。しかし「加賀潜戸」ってほんとに観光地なのかな?途中までは道路に看板が出ていて ちゃんと遊覧船の発着場まではわかったんだが そこから先の細い道になって「これからがややこしそうだ」というところでプッツリと看板がなくなってしまったからな・・・

舗装はされているものの 中央が荒れ果てて雑草が生え、路肩もあちこちで陥没しているような道路を通り過ぎると なんとかそれらしい場所に到着・・・どうやら「潜戸鼻灯台」の下にあるらしいが それにしてもものすごい場所にあるなあ、「加賀潜戸」・・・

全然 観光ナイズされてないというか これは3ナンバーとか高さが1700以上の車は来るのは不可能だろうな。対向車が来たらアウトだし 途中 倒れている木をくぐらないとダメだし。

わしもそれまで知らなかったんだが道路標識を見ると「加賀潜戸」って「かか くけど」って読むらしい。
どういうものかというと 要するに岩に穴があいた洞門なわけだな。

ここには新旧2つのトンネルがあって 観光船はこの中をくぐっていくルートで運行しているらしい。

で、左がその洞あな。


ちょうど引き潮だったから観光船も来れなかったみたいだが 逆にいえば満ち潮だったら わしもここまで来れなかったんだろうな。

釣り人は何人かいたが ここの海岸線は透明度は凄いんだが少々危険すぎるな。日本海の岩肌はもろいんであちこちコンクリで補強してはいるが なんか崩壊しそうだし波が高いと簡単にさらわれそうだ。

やっぱここは基本が「船で楽しむ観光地」なんだろう。

←で、これがちょっと離れたところにあった「加賀新洞戸」。陸上からは2つ同時に見るのは角度的に少々難しそうだな・・・



意外に時間を取ってしまったんで この時点で12時を回ってしまったぞ。先を急がなければ。
次は半島の先っぽ、「美保関灯台」を目指すことに。この頃から天候も回復しだして晴れ間が見え出したぞ。では一気にいくぞっ!

・・・と、途中でこのような看板を発見・・・。



  ・・・・。そーか、美保関って隕石が落ちた場所だったっけ。たしか一般人の民家に落ちたような気がしたが 観光地になっていたのか?これは確かめなくては恐らく今後 二度と見る機会はないだろうな。

で、これが松本さんち。どうみても一般民家そのものだが隕石で破壊されたんだろう、それなりに新しく建て替えられているな。

で、落下地点にはこのようなモニュメントが設置されているわけだ。
松本さんそのものは見学してもしょうがないんだろうけど 突然 家を破壊されたかと思うと一躍有名になってツイてんだかツイてないんだか わかんない人だな・・・まあ「ロマン」という一言で片付けられても困るんだろうな。

どうでもいいけど こーゆー場合、家の建て替え費用は個人負担なのかな?

実は後日(04.01.14)、この隕石が落ちた家の人が 「美保関隕石」でこのページを読んでくれて、BBSでこの文章に注釈をつけてくれたぞ。ここにその一文を掲載しておこう。

「こんにちわ。「美保関隕石」で検索したところ、ここにたどり着いてしまいました。 美保関隕石が直撃した家のものです。m(._.)m ペコッ
家は修復されているようだ、とのことでしたので補足です!
まず、隕石は屋根と2階床と1階床をぶち抜いただけですので、家そのものを建て替えまではしていません。穴があいたところだけ修理した、といった感じです。 それと費用ですが、ちょうど災害保険に入っていましたので、保険適用してもらって直しました。隕石での適用は初めてだったそうですv(^o^")v」


いやいや、勉強になるなあ・・・。ありがとうございました。


これは美保関灯台に行く途中の美保湾にあった「男女(めおと)岩」

このような大小2つの岩が仲良く存在している「めおと岩」は 「夫婦岩」と表記するのが一般的だと思うが あえて「男女岩」と表記するのはこの辺りが古事記の舞台になっているほどの古くから栄えた土地だからかな?

それとも わしの想像どおり その形状によるものなのかな?

とりあえず「どっちが男岩」なのかハッキリしてほしいのぅ・・・

で、なんとか今日の(当初の)メインイベント、「美保関灯台」に到着だ。

おお~っ、こ、これは・・・!!

確かにこれは綺麗な灯台だな。灯台そのものは低いんだが周りの景観がなんとも素晴らしいぞ。

運良く晴れていたんで遠くに隠岐の島が浮かんで見えて申し分ないシチュエーションじゃ。

これだけの風景なら やっぱり人気のドライブ&デートコースなんだろうな・・・ふぅ・・・



さて、次は鳥取県境港市の「水木ロード」を目指すんだが 島根県ほどの(自然しかない)県を一日で終わらせるのは何となく心苦しいんで その前に宍道湖のとなりの「中海」に浮かぶ「大根島」に足を伸ばすことに。わしの所有する地図によると どうやらココには天然記念物の「溶岩トンネル」というものがあるらしいのだ。

想像するに溶岩でできたトンネルなんだろうな・・・いや、それは想像でもなんでもなくて名前のまんまか・・・とりあえずそういうものは見ておいたほうが良かろう。根拠はないけど。

船が通るたびに上下に稼働する橋をわたって大根島に侵入し、ヒーコラ言って探した「溶岩トンネル」がこれだ・・・・

見学には役場へ申請しないといけないらしい。そんな悠長な時間は無かったんで 今回は入り口だけだな。(次回はあるのか?)

しかしこの溶岩トンネルも観光地ナイズされてない、というか 発見にやたら手間取ったぞ。ここは道路工事で最近になって偶然発見された「第二トンネル」らしいんだが 結局「第一トンネル」は発見できなかったからな。

ま、これだけでも何となく全貌がわかったんでいいだろ。
さ、次っ!いよいよ境港市の「水木ロード」に行ってみるかのぅ。






15時頃、鳥取県境港市に到着・・・。

すっかり有名なんだが ここ境港の駅前通りは地元出身の漫画家、水木しげる氏の描く妖怪たちを町の活性化に利用した 「水木しげるロード」という名所になっているのだ。

わしも知ってはいたんだが ここまで町ぐるみで妖怪を盛り上げているとは なかなか面白い地域だと思ったぞ。

「鬼太郎」というのが誰もが知っているキャラだし 「妖怪」というのも数が無尽蔵にあるからネタがつきないし 日本人の生活に浸透している存在だから受け入れやすいのかもしれないな。他の漫画キャラクターではバリエーションに変化をつけるのが難しそうだからな・・・。

ここでは折角なんで「水木しげる記念館」を見学。

さすがにメイン展示物が水木先生の漫画の原稿と妖怪たちの解説なんで 見ごたえ、というか読みごたえがあるな。

じっくり観ていると時間がどんどん過ぎていくぞ。下手すれば一日でも過ごせそうだな・・・

こちらはこの商店街にあった「妖怪神社」
とりあえず賽銭として10円投入。

やっぱ夏休みということもあって ストリートには着ぐるみの鬼太郎とねずみ男がウロウロして愛想を振り撒いていたな。ねずみ男は握手を求めてきた小学生にコブラツイストをかけたりしていたが・・・

わしも携帯のカメラで一緒に記念ショットを頂いたんだが デジカメで撮ろうとしたら忙しいのかそそくさと立ち去ってしまったぞ。う~ん、残念・・・

で、記念写真がコレ・・・

まあ わしのような怪しげな中年に構うより 子供たちの相手をしなければいけない立場だから無理に引き止めるわけにもいくまい。

それにしてもバイトか商店街のスタッフかは知らないが これから暑くなると思うが着ぐるみを身に付けての道化役も大変よのぅ・・・



う~ん、水木ロードで時間を潰していたら もう4時をとっくに回っているではないか。これは今日の鳥取砂丘入りは難しかろうな。

どうでもいいが気が付いたら朝からジュース以外 何も口にしてないな。とりあえず次の「道の駅」で今後の計画と何か軽く食事でもしよう。

延々と弓ヶ浜の海岸線を走り抜け 米子市を通過。国道9号に出たところでガソリン給油。(前回給油から436K地点、38.0L、4229円 JOMO石油)
しばらく走って道の駅「ポート赤碕」に到着。

ここのレストランは「年中無休の24時間営業」と わしの所有する「全国道の駅地図」には記載されているんだが それでも容赦なく「準備中」の札が・・・

まあ 確かに中途半端な時間なんで 今食うと夕食まで兼ねてしまうからな・・・しょうがないんで駐車場に出ていた屋台で「ポート赤碕名物」という「手にぎり天ぷら」なるものを購入。300円。



普通の練り物揚げなんだが 形がいびつで いかにも「手作り」をアピールしている一品だ。味はまあまあ(と、いうか よく高速道路のパーキングで売られている普通の「かんぼこ」と同じ・・・)だが300円はちょっと高いか?

わしが購入したのは「イカ」なんだが 「かんぼこ」と違うのは具につなぎとなる野菜が多いこと。あと「チーズ」とか「たこねぎ」とか バリエーションがかなり多く 十種類くらいはあったかな?もう少し安けりゃいろいろ試したのにな・・・。



この「道の駅」で 周辺に適当に時間を潰せる観光地がないかどうか調べてみたんだが どうも鳥取砂丘までの数十キロは延々と海岸線を走るだけで とくにこれと言った観光スポットもなさそうだな・・・。

ま、「何も無い」というのは語弊があって 大山の方とか広島との県境まで行けば それなりのスポットはちゃんと点在しているのだ。

しかし山陰の日本海ルートから一歩 中国山地側に入る、というのは それだけでかなりの時間を要するので「ちょっと寄り道」というわけにはいかないのだ。
四国や九州なら寄り道をしても そこから目的地に軌道修正するのも簡単だったんだが 中国地方は瀬戸内街道と中国山地と日本海ルートの3つが平行して走っているからな・・・

やはりここは一気に「砂丘」まで行くしかあるまい。

だが 観光地図を見ているうちに 鳥取市に向かう途中の「大栄町」というところにある「妙なスポット」に気がついてしまった。


「コナン大橋」


・・・・う~ん、、、、写真も解説も載ってないんだが どういうものなのか何となく想像できるなあ。 
しかし果たして想像どおりの物体なのかな?なんとなく そういう話も過去に聞いたことがあるような気もするが そんなベタな観光地が存在しているものだろうか? 
これは確かめて見るしかあるまいっ!時間もちょうど余ったように中途半端だからなっ!

で、大栄町とやらに到着・・・

この何の変哲も無い普通の橋が「コナン大橋」だ。橋のあちこちに右のようなオブジェが・・・

う~ん、水木ロードを見た後なんでそうじゃないかとは思ったんだが・・・直球というかベタというか・・・

それにしても観光資源というのは歴史や自然だけではなくて「行政の知恵」というのも加わるわけだ。



「人は資源なり」ということが しみじみ伝わるなあ。

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このあと すっかり薄暗くなってきたんで「行けるとこまで行こう」と北上を開始。
ホントは「東郷池」のほとりにある羽合町の「ハワイ温泉」を堪能して「ハワイア~ン」と叫ぶつもりだったんだが 立ち寄りの湯が見つからなくて断念。

ねぐらと食事をする場所を求めて鳥取市に向かうんだが いやあ 夜の山陰線は一直線で交通量も適度なんで距離が稼げる稼げる。あっという間に鳥取市を通過して砂丘にたどり着いたぞ。

明日は砂丘から調査する予定なんで 砂丘パーキングに車を止めて夜を過ごそうと思ったんだが 誰もいない砂丘があまりにも寂しいんで 怖くなって明るい海岸線の国道9号まで戻ることに。

結局 鳥取の手前まで逆戻りして 気高町あたりにある「白兎海岸」沿いの名も無きパーキングに駐車。山陰道みたいな田舎の一本道は 「道の駅」が無くても無駄な土地が余っているんで道のあちこちに広いパーキングがあるから好きさっ♪

コンビニ弁当を買い込んで 今日はこのパーキングで一夜を過ごそうかのぅ。やっぱある程度 騒音がないと 海とか山とかのパーキングは何が出るかわかんないからな・・・(←怖がり)
どうでもいいけど 明日から8月というのに 夜は風が冷たくて寒いぞ・・・。



あ、あと 全然関係ないけど 島根県でずっと聞いていたFM出雲の夕方のパーソナリティのお姉ちゃんは 非常にたどたどしくて 聞いていると妙な間が不意に襲ってきたりして とても新鮮だったな。

ふふぅ~・・・


今日の一枚
水木しげるロードを闊歩する怪しげな二人組・・・

走行距離273K
出費金額寝起きのコーヒー・・・100円
水木しげる記念館・・・700円
妖怪神社に賽銭・・・10円
ガソリン給油(38.0L)・・・4229円
手にぎり天ぷら・・・300円
お茶・その他・・・522円
ローソンにて弁当・・・514円
計・6375円

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