山口市阿東の国道9号を徳佐から木戸山の方に向かうと 地福の駅の向こうにずんぐりむっくりした山塊を見ることができるが これが大蔵ヶ岳。登山口は大蔵嶽神社なんで 国道9号から神社の看板の指示通りに進めば悩まずに到着することができるぞ。
実はこの山は12年前に一度登ったことがあって その時は5月だったが頂上では景色がほとんどなかったし なによりコバエのような虫が大量に顔面にぶつかってくるんで 全然落ち着くこともできずにそそくさと下山した記憶があるぞ。
延々と植林地帯を進むせいか 登山ルートに関しては登山口の神社と9合目の岩屋くらいしか記憶が残ってなかったし、登ってきた反対側にテレビ塔があるんだが そちらの林道工事を行っている最中で 頂上付近に重機が入っている様子を見て興ざめしてしまった・・・というんで 「もう登ることもないかな~」なんて思っていたんだが・・・
実はこの大蔵ヶ岳、わしが所属する「山道開拓団」の団長Nさんの地元の里山ということで Nさんがちょこちょこと草刈りなど登山道の整備をしているんだが、近年になってNさんが発見してルートを開拓した「大展望岩」なるスポットがあることが発覚。
全く展望のない記憶しかなかった大蔵ヶ岳にそのような見どころができたと知ってしまったからには やはり再度登ってみるしかなかろう、、、ということで 今回の山行と相成ったわけじゃ。
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大蔵ヶ岳のキモは9合目にある「権現窟」なる岩屋なんだが これは元々 熊ヶ瀬神社の奥の院という位置づけだったものらしい。
昭和30年頃に「夢のお告げ」と称してやって来た新興宗教が この奥の院を「人面岩に見える」ということで「ご神体」として取り込んでしまい 昭和63年に神社を建立したのが「大蔵嶽神社」ということらしい。
山のふもとに立派な神社が新しくできていたが 狛犬の土台に刻まれた文字を見ると「平成27年建立」とか書かれていたんで ほんとに最近出来上がったんだな・・・
こーゆーものを建てられる資金力を見ると 信者はそれなりに集まっているようじゃ。
恋愛関係とか有名人をダシにしたオチャラケた神社ならよく見るが 遷宮や老朽化による建て替え以外の新規でこのテの神社が新しく建立されるのって あんまり見たことないかもな・・・
林道の終点まで車を走らせると辿り着く「大蔵嶽神社」。
ここからが登山道になるが 駐車場は広いぞ。
この神社の遥拝所から奥の院と おそらくは「大展望岩」が拝めて それが人面岩に見える、ということで もう10数年前にTARO先生とミステリー調査に向かったことがあるんだが、今は正面の植林が成長しまくって人面岩の欠片も見えなかったな・・・
いちおう車を駐車場に置かせてもらうんで 安全祈願の意味も込めて神社を拝んでいくと 神主さんが居る場合には高い確率で安全祈願のお祓いをしてもらえるんで 賽銭くらいはケチらずに払っていこう。
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この大蔵ヶ岳宮の原コースは基本的に9合目の岩屋まではヒノキの植林地帯を進んでいく 展望もないコースだが、沢はけっこう高いところまで続いていて 渓流沿いを歩くんでそれなりに趣はあるかもな。
道は整備されているが人があまり歩かないのか ところどころ荒れているような雰囲気。まあ、迷うことはないと思うが 何度も沢を渡渉しながら進むんで夏場にはマムシの危険は高そうだな・・・
小滝の傍をとことこ登っていくと・・・
7合目に鎮座する樹齢400年超のオニイタヤカエデの巨木。
なんか異空間というか やはり樹齢のある巨木には生命というか 霊力みたいなものを感じるわけだ・・・(´ー`)
この辺りから巨岩がゴロゴロと目に付きだして傾斜もだんだんキツくなってくるぞ。
9合目・・・分岐があって正面に岩屋が見えてきたぞっ!
こちらが権現窟なる熊ヶ瀬神社の奥の院の岩屋。けっこう規模がでかいが長居できるような感じでもないか・・・
ここから先は頂上まで笹の中を歩くことになる。
一昔まえは藪漕ぎルートだったらしいが 今はハッキリと踏み跡の残るルートなんで安心して歩けるぞ。
ここでN団長が取り付けた大展望岩への案内板が。
これは最後に拝むとして まずは頂上を踏んでおこうかの。
一旦 作業林道と合流するが、このまま直進すると いよいよ頂上じゃ♪
まだ雪が残っているとは思わなかったが、まさか日中に雪がパラついてくるとは思わなかったぞ・・・
正面に十種ヶ峰の雄姿がカッチョイイ 大蔵ヶ岳山頂(834M)。
真の山頂はもう少し先にあるらしいが、ルートがややこしいのか 便宜的にいちおうココが山頂ということになっているんだそうな。
ホントは展望岩での食事を考えていたが 風が吹き曝しだったら嫌なんで ここでカップ麺などで昼食を♪
小雪がチラつくんでサッサと平らげて移動しなくては・・・
では最後に大展望岩からの景色を拝んでから下山しようかのぅ・・・
案内板から約80M進むと一気に視界の開ける大岩の上に出てきたぞっ!
足元は断崖絶壁で足を滑らせると一気に天まで急上昇すること間違いないが、地福の集落を見下ろせる 確かに大絶景じゃ!!
むぅ・・・SLでも走る時間がわかれば もしかしたら隠れたスポットに成りえるかも・・・
標高の高いエリアは花などはまだまだ気配を感じないが 麓に近いエリアだと馬酔木などの蕾も膨らんでいたな(´ー`)
そろそろ山野草の季節になるのぅ・・・植林地帯ばかりの山口県の低山だと 花の魅力よりスギ花粉の脅威のほうが上回ってしまうのがネックだけどな。
ふぅ・・・
オニイタヤカエデはターゲットのひとつなんだが、山桜の巨木は無かったかのぅ?
返信削除ヤマザクラの存在を知らなかったから気にしてなかったが、オニイタヤの傍に有ったもう一つの巨木がもしかしたらそうだったかも・・・花も葉っぱもなかったからあんまり気にしなかったけど そういうのがあると知ってればマジマジ観察したんだけどな。
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