2022年2月15日

ボクらの泳ぎ方 ~「男(おのこ)なら小野湖に飛び込め!」

 2月3連休の中日の土曜日、わしとTARO先生の中年二人組は宇部市小野湖の「アクトビレッジおの」のすぐそばに居た。

なんでも山口県初となる手作りサウナが週末不定期で営業している、という謎情報をゲットしたからなんだが こちらの古民家・・・というか古い住宅を改築した店が 今回紹介する「ボクらの泳ぎ方」さんじゃ!!

ドアに書いてある屋号を見るまで不安だったが 一見さんが知らないで入るような店ではないことは確かじゃ。

営業は週末のみの不定期で11時~15時。この日は「野菜の日」ということで 入り口を入ったところに数種類の野菜が置かれていたぞ。

店内はこんな感じ。月に何度か週末にお好み焼き屋として営業しているらしいが・・・

基本的なメニューはご覧の通り。

よくわからんがこだわりのアイテムを扱っているようじゃ。ヴィヒタを販売している店が山口県にあるとは初めて知ったな。

サウナの予約は13時からだったが やって来るのが少し早くて先客がサウナを堪能していたんで コーヒー(500円)などをオーダー。サウナ料金の一人2000円とコーヒー代を払って一服しながら待つことに。

ちなみにサウナの営業は不定期で ストーブに火が入っている日時は公式インスタグラムにてアナウンスしているから そちらをチェック。予約客がいないと火入れ自体が中止になる可能性もあるから SNSメッセージか電話で予約を入れて訪問するのが吉じゃ。

そんなこんなで 予約していた時間にもなったんで いよいよ噂の手作りサウナとご対面じゃ!!

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こちらがその手作りの赤土壁サウナ。イグルー式というか釜風呂式というか・・・

公式インスタを見ると製造過程がアップされているが この赤土サウナは去年完成したものらしい。(それまではテントサウナの営業だったようだな)。
たぶん土壁にすることで保温性なんかが期待できると思うんだが、雨が降ったら外壁が溶け出して大変そうだな・・・(雨が降ったらブルーシートを被せてしのいでいるらしい・・・)
屋根付きの小屋にして内壁を土壁にするのがベストだと思うんだが 手作り感と見た目のワクワク感は確かにずば抜けているぞ。

備品としては椅子が2つと サウナ内で座る場所に敷くサウナマットは貸してくれるが そのほかには特になし。
水着着用は必須だが、その他最低限スリッパとタオルは持参すべし。あとリラックス椅子やサウナハット、ポンチョ、飲料水などの持ち込みは自由。

わしは「サウナハットを使っても恥ずかしくないような施設にはあまり行く機会がないだろう」、と割り切って 未だにサウナハットは所持してないんだが こういう施設にリピートするようなら購入を考えた方が良いかな・・・

そういえばTARO先生はいつの間にかサウナハットを購入していたが なんか以前はわしがサウナ室に籠るのを遠目に見ているだけの感じだったが 去年の秋に稲積鍾乳洞のテントサウナに連れて行ってから急激にサウナの沼にハマり始めたな、この男・・・

こちらは水シャワーと水風呂のバスタブ。定員は1名だが、ここにはもう一つ水風呂があって

階段を下りていくと小野湖に直接ダイブできる趣向となっている(!)
木の枝に括り付けているロープを使ってターザンのように飛び込むのが絵になるんだが あいにく今は渇水期なんで岸が離れているし水深もやや浅め。
ちなみにこちらの水風呂の定員は370万人だそうだ・・・

サウナ室内部の様子はこんな感じ。定員は数名だと思うが3人くらいなら寝転がってサウナを堪能することができるぞ。

室温は窓近くの温度計で60℃だが 目の前にでかいストーブが鎮座しているんで体感温度は90℃以上。ロウリュは小野茶のほうじ茶を使ったアロマ水となっている。
こういう施設なんで他の人を気にすることなく ロウリュ掛け放題じゃ♪

サウナの妖精、トントゥ様もちゃっかり鎮座されているな・・・(´▽`)
サウナストーンはもしかしたら山陽側でよく見かける花崗岩じゃなかろうか?

あと ヴィヒタもしっかり置かれていたな。だいぶ使い込んでいて葉っぱも少なく海藻のようにシナシナになっていたが わしは実はヴィヒタ初使用だったりするぞ。

ほうじ茶ロウリュのやりすぎでアロマ水がなくなったから 最後の方はヴィヒタを漬けている水がロウリュに使われていたような・・・

普通のスーパー銭湯のサウナ室では「あまみ」と呼ばれるまだら模様が浮かび上がることはないんだが ここではしっかり現れたぞ。

しかしながら暑苦しさや息苦しさは感じないんで しっかり15分程度蒸しあがったあとは・・・

とぉっ!!

くはあっ!!

しかし50半ばを過ぎたこの歳になって しかも真冬のこの時期に 海パンをはいて小野湖に飛び込む経験をしようとは思いもしなかったぞ。その前に、小野湖って人が飛び込んで良いものなのか?

さすがにこの時期だと水温は数度ってところだろうから 1分も入れるものではないんだが・・・逆に夏場だったら匂いや変な虫なんかが気になって入れないかもしれないな。

いやいや、良い経験をさせてもらったぞ。最近はスーパー銭湯系のサウナ施設もブームでゆっくり入れなかったりするから たまにこういう施設を借りて楽しむのも良いかもしれないな。

サウナ情報を提供しているサイト「サウナイキタイ」によれば この「ボクらの泳ぎ方」はさんは山口県内の施設では今現在で人気度3位。

1位はどこかといえば周防阿弥陀寺の石風呂だったりするんだが、実はこの赤土製の手作りサウナは古来日本のサウナ「石風呂」「釜風呂」を系譜的に継承しているのではないかと思うわけだ。

今のサウナブームでも山口県で「どこのサウナが良いか?」と聞かれても 正直 隣の福岡県、広島県、そして前回紹介した島根県の「四季荘」のように サウナーの心をくすぐる施設は それこそ阿弥陀寺や岸見の石風呂くらいだと思う。この2つも商業施設ではなく いわゆる文化財なんで ちょっと変わった経験をしたい、というサウナーが押し寄せても困る部分があるんだが・・・

温泉ブームでも今回のサウナブームでも 山口県が観光客を呼び込むために常々思っていることなんだが、施設の充実や趣向では人口と需要の多い福岡県、広島県に今更対抗したところで勝てるわけがないし 資本という面でも都会には勝てまい。で、あれば何か「山口県らしいもの」を取り入れてアピールすべきだと思うんだが、西日本に点在する「石風呂文化」はもう少し脚光を浴びても良いような気がするし 面白いと思うんだがなあ。

防府市にかつて「玉泉湖温泉」という施設があって そこでは阿弥陀寺の石風呂にインスピレーションを得た「かま風呂」があったんだが、そういう趣向を県内のこれからサウナを新設、あるいは改装しようとしている施設に積極的に導入してもらう、というのはどうだろう?「山口県に行けばフィンランド式でもロシア式でもない 古式和風の石風呂に入れる」とアピールすれば サウナーや観光客にもアピールできると思う。

もちろん本格的にゴザの下に石菖を敷いた薬草蒸し風呂を常時運営するには難しかろうが ぶっちゃけ熱源はガスや電気のストーブで良いと思うし 石でもタイルでも外観がかま風呂風で室内に申し訳程度の薬草でも吊るしておけばごまかせると思う。遠赤外線の100℃オーバーの設定でもいいし 六日市温泉のようなミストサウナでもよかろう。
要は「ゴザの上に寝転がれる」というのがかま風呂、石風呂のキモだと思うし、実際 玉泉湖温泉もそんな感じだったし かつて門司にあった「かま風呂」もそんな感じだった記憶があるぞ。 

かま風呂、蒸し風呂といえば わしは未入湯なんだが香川県のさぬき市や琴平町のものが有名で あとは別府の鉄輪むし湯も同じような趣向だな。数えるほどしか思いつかないのは やはり普通の遠赤外線サウナに比べるとコストに問題があるのかな?
今あらためて思うに、玉泉湖温泉と門司のかま風呂は廃業前に入っておくことができて良かったなあ・・・

そういえば京都のお土産に「かま風呂」という和菓子があって 京都に母方の親戚がある我が家では年に1~2度は食う機会があったんだが、最近そういえば食ってない、と思ったら 製造元の大原女家(おはらめや)さんは倒産して生産中止になったんだな・・・実物のかま風呂だけでなくお菓子まで姿を消してしまうとは、やっぱ時代の流れなのかのぅ・・・

2 件のコメント:

  1. こんにちは。

    この時期に湖に飛び込まれるとは...。往年のドリフの様ですね。(褒め言葉です。)
    久々に笑いました。有難うございます。

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    1. 次元大介様>どもです。この時期に好き好んで海や湖に飛び込む人はなかなかいないと思いますが 何か機会があれば(普通ないけど・・・)一度試してみることをおススメします。ただし自己責任で・・・

      さて、明日から本格的に引っ越し作業に入りますんで しばらくネット環境はスマホのみとなります。落ち着いたらブログも再開しますので その際はまたよろしくお願いします。

      まあ、ヒマだったらスマホから何か投稿するかもしれませんが・・・

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