2020年4月26日

【山口県の滝データ】岩国市・木谷峡の滝

岩国市錦町広瀬

別名もみじ峡といい、源平合戦の哀史を秘めた木谷川沿いに広がる峡谷です。
 秋の紅葉はひときわ美しく、鹿落の滝をはじめ、平家落人伝説の平家屋敷跡、木谷川・錦川の合流地点には2000m2に及ぶ一枚岩の「猿飛の石庭」があります。
 緑地環境保全地区に指定され、その自然のおりなす峡谷美はとてもすばらしいものです。
 平成7年全国水源の森百選に指定。

※文章は掲載当時(ダム工事開始前)のままのため 現在では立入禁止等の処置により鑑賞できないものもあります。

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【初瀬の滝】
落差 18M+20M+10M

初瀬の滝・メイン
木谷峡に入ると一番最初にある滝。
道路から少し奥に入るんだが この滝の水が道路の下をくぐって木谷峡本流に合流する地点にも小さい滝がある。 でもこのメインの滝の上にもう一本 20Mクラスの滝があることまでは頭に入ってなかったんで見逃してしまったな・・・今度来るときは忘れないでおこう。

【追加情報 06.04.01】

と、いうわけで ウカウカしていたらダム工事でしばらく通行止めになりそうなんで さっそく上の滝も拝んできたぞ。


初瀬上滝
さらに上の2段
メインの滝も正統派のなかなかカッコいい滝なんだが、滝下の右側から上に伸びている細い道があるのがわかる。下から見たら滝の水を溜める水槽のようなものが見えるが、トコトコ登ってそれを超えると「初瀬上滝」と呼ばれる2段の滝が現れる。
少し扇形に広がった形をしていて なかなか趣のある素晴らしい滝だ。少し残念だったのは 倒木が多いし山肌も崩れかけていたんで、どうやっても上の末広がりの滝の真下に近づけなかったことかな・・・

先ほどこの滝まで登ってきたケモノミチは ココから上に向かうには少しわかりにくくなってはいる。初瀬上滝を横目に見ながら巻いて上がると その上にさらに2段になって落ちている斜滝がある。2つあわせて落差は10Mというところだが、これも正統派のなかなか綺麗な滝だ。
これを2段と数えると 初瀬の滝は「上段の上」の2段、「上滝」の2段、「下滝」、の五段構造ということになる。初瀬の滝から下の「城の宮淵」に流れ込むところも滝と考えると 結局何段になるんだろうな?

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【城の宮淵】
落差 5~6M



初瀬の滝の真下にあたる川の淵。狭い岩の間に急流が流れ込む石渓になっているんだが なかなか豪快で下手な滝よりも迫力はあると思う。

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【黒滝】
落差 ?M(未見)



「黒滝→」という看板があったんで いちおうそれらしい方向を撮影したんだが、本当の「黒滝」はどうやらこの対面の沢の上流にあるみたいだ。
「防長四十八滝」によれば この先の分岐林道から1キロくらい上流に沢に下りる小道があって そこに「黒滝」があるらしい。三段構造で下が15M、中が22M、上が17Mというから この写真のような2~3Mの落差の連続とは全く違うものみたいだ。

ちなみに その黒滝のさらに1キロ上流に「大滝」があるらしい。この本の情報もかなり古いから 今はどうなっているのかはわからないが これも機会を見てトライしてみたいと思っているぞ。
とりあえず単独では熊やマムシが怖いから無理だろうな・・・

黒滝・大滝レポ(R3/5/15UP)
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【宮もみじの滝】
落差 M



香椎神社の手前にある滝。恐らくは滝そのものよりは周辺の木々の紅葉が見事なんだと思う。

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【鹿落ちの滝】
落差 40M



木谷峡の中で最大の落差を誇る滝。
昔 平家の落ち人に追われた鹿がこの滝を越えられなくて落ちたことから付けられた名前らしいが 近くの香椎神社に その時の鹿の頭蓋骨が安置してあるんだそうだ。
道路の対面を見上げれば一望できる滝で こういう形で しかもそれなりにインパクトのある滝って山口県では珍しいと思う。

なにげに気に入ってしまったが やはりこの木谷峡は「モミジ峡」という別名もあるくらいだから 秋の紅葉の時にもう一回見てみたいと思うぞ。(その時は車が多くてゆっくり見れないかもしれないが・・・)

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【赤滝】
落差 M

赤滝
道路の上から見た赤滝

鹿落ちの滝から平家が岳に向かう途中に広い河原が見えると その先が「赤滝」だ。 車1台ほどの駐車スペースがあって そこに河原に降りる階段があるんだが この階段は下で崩壊しているから自己責任で。

河原の奥に飛び散る飛沫が見えるんだが 正面から見ようと思えば半分泳ぐくらいの覚悟が必要。 ちなみにわしはパンツ一丁で進んでみたが 4月ではまだ水温も低く、「膝くらいかな~」と思っていた水量も見た目よりは深くて ちんちんを直に冷やしてしまいそうな危険に陥ったんで途中で止めておいたな。

真上は道のカーブになっていて そこから乗り出して見ると まわりの岩が少し赤かったんで この名前が付いたんだろうな。飛び散る水しぶきがあまりにもカッコよくて いつかは正面から拝んでみたいと思うが、やっぱ夏じゃないと無理っぽいな・・・

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【八幡の滝】
落差 6M



長野山への分岐点から少し平家が岳方面に進んだところにある 大きな釜を持った一本滝。落差は5~6Mといったところか。
この手の滝はこの木谷峡にならば もっとあっても良さそうな気もするし、こんな上流よりも「初瀬の滝」付近の下流の石渓のほうが自然な気もするんだがな。

しかし この「木谷峡」、なかなかツウ好みの滝や渓谷が連続していて なかなかオススメなスポットではあるな。
気になるのは こんな山奥でも容赦なく道路工事が進められているし 噂ではダム建設の話も進められているらしい。

開発は確かに大切なことかもしれないが 本当にこんなところまで誰が使うのか判らないような立派な道路や 必要かどうかわからないダムを作らなければいけないのかなあ?自然がウリの地域の自然を破壊して業者の利権以外に誰が得をするのか 税金を使って取り返しが付かないことをすることだけは止めて欲しいな・・・

過去ブログ記事

4 件のコメント:

  1. 記事を拝見、素晴らしい滝ですね!「初瀬の滝」から「八幡の滝」まで車で移動可能でしょうか?ご教授お願い致します。

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  2. 初瀬の滝はダム工事関係で通行止めです。八幡の滝は車で行けます。
    道は狭いので自己責任でお気をつけて。

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    1. ありがとうございます!参考になりました!

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  3. Veinさん、フォローありがとうございます(´▽`) 初瀬の滝も工事が始まってからは再訪してないんで どんな塩梅なのかはわかりませんが・・・歩けば見れるという話も聞いたような聞かなかったような・・・(←どっちだ?)

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