2024年1月24日

2024年に行くべき山口市について考える

 

今日のローカルニュースでやっていたが、現在絶賛改修中の山口市の国宝 瑠璃光寺五重塔の工事用外壁シートが一部 アクリル板に変えられて 改修作業の様子が拝めるようにする、という計画があるらしい。

あと、檜皮葺の吹き替え作業現場にカメラを仕込んで 庭園に設置するモニターから見学できるような工夫もするんだそうな。

何故 今になってそんな対策を検討し始めたかと言えば・・・今月9日にニューヨークタイムズ紙が「2024年に行くべき52か所」を選出して 1位の北米、2位のパリに続き3番目として山口市が選ばれたからなんだが、、、

52か所のうち日本からは山口市のみが選ばれたらしい。わしなんかはこのニュースを聞いたとき素直に「なんで?」と思ったものだが 選定理由は簡単に言えば「京都のミニマム版で マイナーゆえに混んでないから」という事らしい。

確かに山口祇園祭とか雪州庭とか見どころはあるとは思うが やはり一番のシンボル的存在は瑠璃光寺五重塔になるんだろうが・・・その五重塔が26年の工事完了まで拝めないのに「24年に行くべき」とか世界的に名の通ったメディアに紹介されたら そりゃ市や県としては「なんとかしなきゃ」と思うだろうな。

観光地トップ候補の瑠璃光寺が拝めないことは大きな痛手だと思うが そもそも山口市は 以前は「日本で一番人口の少ない県庁所在地」として君臨していたんだが、それじゃ恥ずかしいと思ったのか平成の大合併で 甲府、鳥取市を抜いて下から3番目にランクアップを果たした、という経緯があるからなあ。広さだけは県内最大の市なんで人口密度は県庁所在地としては最下位をキープしているんだが 正直わしは「日本で一番人口の少ない県庁所在地」という肩書は キャンベラやワシントンのような行政・教育機関に特化した都市みたいでカッコいい、と思ってた派だしなあ。下から3番目という中途半端な立ち位置は別に喜ぶべきことじゃないと思うんだが。

それはともかく、歴史も古いし史跡や観光地もコンパクトにまとまっているのは確かだが はるばる外国からNYタイムズの記事に釣られてインバウンド観光客がやって来ても 山口市だけではすぐネタが尽きそうな気もするな・・・

個人的には「県庁のすぐ前の小川に蛍が飛んでいる」という環境は素晴らしいと思うが 山口祇園祭もそうだが 季節モノはその時期じゃないと意味がないし やはり周辺の町との連携は必須になるだろうな。

そんなわけで先の日曜日 サウナに入りながら「これからの山口はどう対応を考えるべきなんだろう?」ということを ふにゃふにゃと考えてみたぞ。まあ わしは都市計画や観光の知識があるわけじゃないし 素人考えなんで「そんなことは言われなくても考えている」とか「そんなの無理」とかいう事ばかりだろうが・・・

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もう梅の季節も近いのぅ・・・(*´ω`)

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日本人の中にも このニュースを見て「山口に行ってみたい」と考える人が多いだろうが インバウンドの外人さん相手となると「彼らが何を目当てにくるのか、日本らしさをアピールできるのは何なのか」ということを考えなくてはなるまい。

西洋人ならサビエル記念聖堂とかもアピール候補になるんだろうが あの前衛的な建物を見てどう思うのか・・・わしなんて世代的に焼け落ちる前の記念聖堂を知っているからなあ。幼少の頃 クリスマスの番組で サビエル教会に中継に来ていた荒井注が「サビレテル教会」とか言って茶化したら CM後にいかりや長介が神妙な顔をして「お詫び申し上げます」と謝罪していた姿が妙に記憶に残っているが、そんなことはどうでもいいとして・・・。

一の坂川の風情とかも含めて何かしら日本ならではの体験ツアーなんかも考えられるんだろうけど やはり近隣市町との連携は必須だろうな。

わし的には防府天満宮、阿弥陀寺、国分寺、毛利氏庭園を擁する防府市を、どちらかといえば山口市よりもメインに据えた方が良いと思っている。そっちのほうがガイジン受けしそうだしな・・・

奈良や宮島は鹿と触れ合えるのが外人さんにはインパクトがあるらしい。そういえば竹原のウサギ島や蔵王のキツネ村も海外ではウケているし・・・これは悪手だろうが 向島のタヌキを餌付けして飼いならして「タヌキ島」としてアピールしたら絶対ウケるだろうな。天然記念物だから国内の批判がそれを上回るだろうけど。

そしてこれはわしのほんとに個人的な意見なんだが・・・温泉は湯田温泉を推していたが・・・もちろん宿泊は湯田温泉がメインになるだろうけど、「他では味わえない日本文化」をアピールするなら わしはサウナブームの今こそ 水害で閉鎖されてしまった玉泉湖温泉を復活させるチャンスだと思っている。
山口県独特の、歴史的にも「石風呂」は貴重な存在だが 実際に入れる阿弥陀寺や岸見の石風呂は文化財なんで 大量の、わけのわからない外人さんが一気に押し寄せても対応できまい。
その石風呂をモチーフにして営業していたのが かつての玉泉湖温泉なんだが、復活させるなら今風のオシャレなスーパー銭湯にしてもいいし、ジェンダーレス、ボーダレスを意識した水着着用のサウナ施設としても良いと思う。これにレストランやカラオケなんかの他の娯楽施設も楽しめる総合施設として企画すれば立派な観光拠点になると思うが・・・これは山口県などの石風呂文化があった地域の特権だと思うし インバウンドのブームが去ったとしても国内のサウナ―へのアピールポイントになると思うんだがな。

観光拠点といえば道の駅だが 阿知須・秋穂地域の車エビや海鮮丼を目玉にするのも良かろう。防府はハモが名物だが 外人さんはハモなんて知ってるかどうかわかんないが ウナギは割と知られているから「そんな感じの魚」といえば案外ウケるんじゃないかな?湯引きとか珍しいし。
ハラールに対応してないような気もするけど。

あと、SLやまぐち号の運行を増やして津和野との連携はもっと増やすべきだろうな。これも個人的な主観だが 古き良き日本の風情を外人さんにアピールしやすいのは 萩より津和野だと思う。世界遺産の松陰神社より太鼓谷稲荷のほうがSNSでは映えそうだし。日本らしさと言えば神楽や鷺舞神事を定期的に行うのも良かろう。

しかし改めて考えたら SLと新幹線が同じ駅から出ていることって すごいことじゃないかな?案外と一番のアピールポイントになるのは山口市街地から津和野に向かう途中の阿東地域の田園風景だったりするかもしれないし。

アウトドア要素を求める外人さんには 秋吉台は当然だが、この機会に右田が岳、あるいは陶が岳~火の山、ヤマシャクヤクシーズンの十種ヶ峰なんかのトレッキングもアピールできよう。

まだまだ提案できることは思いつくし わしも山口県民として せっかくのこのチャンスをなんとかしたいと願っているわけだが、最後に一つだけ希望を言えば 山口市か防府市のどこかにドン・キホーテを誘致すれば とりあえずOKのような気もするなあ。

・・・と、これくらい案を尽くしてオモテナシすれば きっと「山口市ってどんなところだろう?」と予備知識なしでやって来た外人さんも 「1兆万倍いい~!」と外に聞こえるように喜んでくれんるんじゃなかろうか?(←何かのドラマを見たらしい・・・)

ふぅ・・・

2 件のコメント:

  1. 10年くらい福岡に出向していて、山口に帰ってきたので久しぶりにこちらを訪問させて頂きました。
    先日、犬を連れて秋吉台に行き、帰りに山口の商店街を訪れました。欧米の団体客が歩いていらしたのですが、見る所あるのだろうか?と少し不安を感じ、悲しい気分になりました😅
    中々難しい問題ですよね。しかし、距離はあるものの、見所はそれなりに存在しているので、どうにか上手いことやって欲しいですね。角島大橋なんて、シン仮面ライダーのエンディングに使われてたし・・・。スクリーンで見てビックリ😮でしたよ!

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    1. 権現様>お久しぶりです。私は普段下関なんで外国人といっても中国・韓国の人くらいしか見ないのですが インド系留学生以外の、ハッキリ人種の違う観光客もこれから増えてくるんでしょうかね?団体客ならツアー会社がある程度は見どころを押さえてくれるんでしょうけど 彼らが何を求めているのか、山口にそれに応えることが出来るのか確かにちょっと不安になるところはありますね。

      鎌倉でも日本的な名所よりスラムダンクの踏切に観光客が押し寄せる時代ですから 案外宇部の何でもない街中に外人さんがやってくるようになるのかもしれませんな。

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