2020年7月25日

【山口県の滝データ】下関市(旧豊浦町)の滝・鳴滝 / 白滝

【鳴滝山竜泉寺・鳴滝】

下関市豊浦町石印寺白滝
落差 3M



川棚温泉から吉見温泉に向かう途中、「鬼ヶ城山」登山道より川棚寄りにある「竜泉寺」の境内にある 修行用の小さな滝。

まわりは仏像や観音様が置かれて、霊験の高い滝なんだろうけど、なにせお寺も仏像も最近になって設置されたものらしい新しさがあって 「もしかして作られた滝じゃないのか?」という疑問も無きにしも非ず・・・

いちおう自然石で天然のものを観音様に見立てて宗教に取り入れているんだとは思うが 小さいながら なかなか雰囲気はあると思う。

ちなみに滝の上部に飛び出した筒が見えるのだが おそらく雨が降らないと水の流れが岩を濡らす程度に減ってしまうんで ああゆう細工でもしないと「打たれ滝の修行」ができなくなるんだろうな・・・

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【白滝】

下関市豊浦町吉永白滝
落差 5M+5M(?)+5M



川棚温泉から少し下関寄りに進んだ吉永・白滝地区の山に流れ落ちる滝。 

地区名の由来にもなっている由緒正しい滝なんだが、全く観光ナイズされていないので地元民以外には知られることも無くひっそりと山の中を流れ落ちている滝だ。

川棚方面から県道244号の下関川棚線を進み、「ベストライフ川棚」なる養護施設を過ぎたあたりで左折。(下関方面からだと鬼ヶ城登山道入り口を通り過ぎて次の山を超えたあたりで右折) 

そのあたりが「白滝」の集落なんだが、山の方に進んでいくと小川を越えて畑が広がる地域に出る。未舗装の道を300Mくらい進むと 林道入り口に到着。

ココから先はジムニーのような走破性の高い軽四輪なら進入可能だが 普通車では無理なんで素直に歩いていくように。200Mくらい進むと沢が流れているんだが、その沢は上流を進むとすぐに二手に分かれている。

どちらの流れに「白滝」があるのか不明だったんだが、とりあえず勘を頼りに「水量が多そうな」右の沢を登っていくと・・・
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少し進むと段々に流れ落ちる滝を発見っ! 事前の情報では5M+5M+5Mということだが、3M+5M+7M+3Mってところかな?トータルで落差はゆうに20M以上ありそうな 実に立派な滝だ。

特に上から2段目の滝は5~6M程度の直瀑で姿かたちもなかなか。

よく見ると右手の斜面の上に遊歩道だか林道だか参道みたいなものもあるのを発見。それを登っていくと さらに上流に斜滝だが3段で落差15Mクラスの滝が隠されていたな。

上の斜滝と下の段滝のどちらが「白滝」なのかはわからないが、想像以上に立派だったんで 満足満足・・・・♪


・・・と、勝手に納得してしまったんだが、わしより先にこの「白滝」を訪問したと言うAさん(仮名)からの事前情報によると、「白滝」は岩肌を湿らす程度の滝で 傍には祠が祀られているんだとか。

この滝は山口県西部のものとしては類を見ないほどの規模を誇っていると思うんだが、それにしても何処を探しても祠らしきものが見当たらないのが引っかかるな・・・
で、念のために沢の分岐点まで戻って 今度は左側を流れる沢の遡上を開始することに。

沢の遡上を開始してすぐに このような3Mクラスの大岩が立ちはだかっているのを発見。

チョロチョロと水が滴り落ちていて これも滝と呼べないこともないか・・・

ここで引き返しても良かったのだが、「もしかしてこの上に祠が安置されているのかな?」という期待を胸に ヒーコラと乗り越えてみると・・・・

そこはコレまでの風景とは全く違った 異質な空間が広がっていたぞ。

下段の曲がって落ちる斜滝。落差は5Mくらいか。水量はやはりチョロチョロ。




白滝

斜滝の上は開けた空間になっていて 正面の巨大な岩肌にチョロチョロと水が滴り落ちているのがわかる。

かつては何か建造物があったのか、崩壊した石垣なんかがあちこちに見られるが 祠もちゃんと祀られているのを確認。
そう、これこそが噂の「白滝」だったのじゃっ!!

このメインの大岩が落差7~8M程度かな?
上に2~3Mの段があるが 下の滝は少し離れているんで一つの滝として考えるのは無理がありそうな気も・・・
それにしても想像以上の大迫力の岩盤で このような大岩がこんな山に隠されていたとは 外見からは全く想像できなかったんで驚いたな。

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この白滝、普段は岩肌が湿った程度で 水量は非常に乏しいらしい。この日は前日に多少の雨があったんで 申し訳程度に水が流れていたな。
話によると この滝は「雨乞いの滝」として信仰されていて 現在でも日照りが続くと塩水なんかを汲んで雨乞いをしているんだそうな。

で、年に一度 地域の方が掃除なんかをして 参道も藪を刈ったりして整備しているらしいが ちょっと日にちが経つと参道入り口は藪に覆われて非常にわかりにくくなる。 Aさん(仮名)からの情報によると「行きは難儀するけど帰りはスタスタ」というコメントを頂いていて、「どういう意味だろう」と思っていたんだが、参道の入り口が判りにくいんで行きは沢登を強いられるけど 滝まで行けば帰りのルートはすぐわかる、と言うことだったんだな。

ちなみに 帰りに山で芝刈りをしている地元のご老人に聞いたのだが、右の沢にあった立派な滝については 特には名前は付いてないらしい。わしはてっきり「雄滝」「雌滝」の関係かとも思ったんだがなあ・・・

それにしても わしは相当にショボイものを想像していたんだが 確かに水量は少ないものの、思った以上に立派で迫力もあり歴史も感じられる滝だったんで嬉しかったな。雰囲気的には白滝山の「三味線滝」に似ているが 負けず劣らず個性的で面白い一品だと思うぞ。

こういう地元の人だけにひっそりと信仰されている滝って 下関付近でもこれだけのものがあるくらいだから 県内全域で考えると まだまだ探せばいくらでも出てきそうだな・・・



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