2020年6月15日

【山口県の滝データ】山口市(旧阿東町)の滝・弁慶瀑(猿渡の滝 / 猿渓瀑)

山口市阿東町生雲中(蔵目喜川下流)
落差 10M



阿武川の支流、蔵目喜川の下流に掛かる滝。 巨大な岩盤の上に流れる川がココで一気に落ちるんだが 岩の形がUの字になっていて あちらこちらからドバドバと水が流れ落ちる様子は何ともいえないものがあるな・・・。

形としては旭村の「淵が平の滝」、むつみ村の「蛇淵」に似ているが規模はこちらのほうが一枚も二枚も上手で「滝の幅は間違いなく県下一」と「防長四十八滝」にも書かれている。

左側の落差
この滝のある渓谷は「金郷渓」と呼ばれ 広義では「長門峡」の一部なんだが、この渓谷は萩から長門峡に向かう県道293号から見ると阿武川の対岸に合流する支流にあたるんで 通常のルートではアプローチは不可能。

かつては観光用に橋があったらしいが今は無くなっているんで 一番簡単なアプローチの方法は ボートを持ち込んで「湯の瀬温泉」の辺りから川を渡れば約1時間で到達可能らしい。 


右側の落差
今回は自然観察員の方が「調査のために金郷渓へのルートを切り開きに行く」という情報を聞きつけて お願いして同行させてもらったんだが、川を渡るのではなく山越えルートだったな・・。阿東町の白井谷・蔵目喜地区から川を下りヤブ漕ぎをしてルートを作りながらアプローチしたんで 到達するまで実に5時間近く掛かってしまったぞ。

直瀑あり、段瀑あり、斜滝あり、と 複雑な流れを作っているんで正確な落差はわからないが だいたい10Mくらい、幅は50Mくらいではないかな? 

たぶん この滝を見た人っていうのは数少ないと思うんで 阿武町の「千滝」、美東町の「布滝」に続いて この滝の写真をゲットできたときは さすがにちょっと嬉しかったな。ふふふ・・・

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