2020年5月6日

【山口県の滝データ】周南市・瀬戸兼の滝(モミジの滝)

※文章は掲載当時のものをそのままコピペしています。

周南市大道理
落差 18M

下から眺めた瀬戸兼の滝(?)
鹿野から旧 新南陽市に向かう県道3号、「大道理」にある滝。 川上ダムに流れ込む富田川に掛かる滝で 結構な水量があって音は凄いんだが 藪に囲まれて道路から姿を見ることはできない。

大道理の交差点から川上ダム方向に向かって 約500M進むと道路の左手に広い駐車スペースがある。山のほうから水が中国電力が作った溝を通って流れているんだが、この溝のすぐ傍に馬頭観音が鎮座しているのを発見。



恐らくは「瀬戸兼の滝」に絡んで祀られたものだと思うのだが 道路の通過で滝から離されてしまったんだろうな・・・
その駐車スペースから50Mくらい新南陽方向の右側に 少し小さい 数台くらいの車が駐車可能なスペースがあって、滝はこの真下にある。

ガードレールの隙間から雑木の中を無理やりくぐって沢に向かって降りていけば 滝の真上に到着するのだが、危険を冒した割に滝の全体像は全く見えないから 止めたほうが良いだろうな・・・。

滝の全体像を拝みたければ さらに100Mくらい川下方向にある杉の植林地帯を降りていくしか無いと思う。 杉林の前にもガードレールの隙間があって ここから杉林に進入。
斜めに突っ切って行けば滝の下流近くにアプローチできるのだが そこからはいかにも崩れそうな 瓦礫状に堆積している岩の上を歩いていくしかない。 夏場は絶対にマムシが出るだろうな、ここは・・・。何かあっても恐らくは誰も気付いてくれないと思うから この滝にアプローチする時は単独行動は避けたほうが無難かもしれないな。

滝の正面には崩壊しかけた石垣があって 昔はココに何かしらの建物があったことがわかる。もしかしたら馬頭観音を祀ってあった祠でもあったのかもしれない。

今は川の上に県道が通っているが 地元の人に聞いたところ、昔は川上ダム付近から大道理に抜ける旧道があって川の両端には畑が広がっていたようだ。 
実は先日、この旧道からのアプローチを試みてみたんだが、今は竹やぶと雑木によってすっかり荒れ果てて通れなくなってしまっていたぞ。

高低差は大したことが無いが 水量も迫力もあってなかなか面白い滝なのに この立地条件ではなかなか整備する、というわけにもいかないんだろうな。 

駐車スペースの真下ということもあって 車から崖に向かってゴミを不法投棄する輩もいるのだろう。滝の周辺は上から投げ捨てられたと思われるゴミが やたらと目立っていたのが見ていて悲しかったぞ。

この県道3号沿いの渓流には これだけじゃなくて他にもいくつもの小瀑があるようだ。数メートルのものなら何個か確認できたが なにせ藪が多くて良くわかんないのが難点だな。

この写真のものが いわゆる「瀬戸兼の滝」「モミジの滝」なのかは断定は出来ないが 「防長四十八滝」の記述にある「高低差18Mの斜滝」という記述と符合する滝はこのくらいじゃないかと思うんだが・・・
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情報訂正

H22年に瀬戸兼にある滝に地元住人有志が遊歩道を整備した、というニュースをやっていたが 平成23年GW直前にチェックしに行く機会を得たぞ。
その結果、上で紹介した滝は「瀬戸兼の滝」とは別物だったことが判明したんで ここで追加記事という形で訂正させていただこう。

現在、幹線道路沿いの川に沿った部分は雑木が綺麗に払われて沢が道路から確認できるようになっているが それに伴って「瀬戸兼の滝」も全貌が簡単に拝めるようになっているぞ。




こちらが案内板によると「瀬戸兼の滝」ということだが、落差は4M程度か。正統派の直瀑だが 滝というには少し規模が小さいようだ。
ただ 周囲の紅葉の樹が見事で 確かに「モミジの滝」という別名がぴったりな一品ではあると思う。

情報によると「瀬戸兼の滝」は沢を流れる3つの滝の総称で、上に通っている道路の3箇所のカーブのそれぞれ真下に流れ落ちている。

この「瀬戸兼の滝」はそれらの最上部に当たるんだが 2番目の滝が わしが見つけて上で紹介した滝、そして三番目の滝が「防長四十八滝」で紹介されている「瀬戸兼の滝」で 地元では「魚切」と呼ばれているようだ。





魚切へ向かう遊歩道はガードレールの切れ目から杉植林エリアを下って 200Mくらい歩いたところにある。
確かに防長四十八滝で紹介されている「落差18Mの斜滝」にピッタリ符合する 実に立派な一品じゃ。

遊歩道が整備されているんで迷うことは無いが あくまで手作りのルートで傾斜もかなりあるし距離も長く 滝付近は水場と岩場なんで それなりの靴や服装がないと厳しいかな?

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