2017年10月26日

(再録・日本一周記102)2003/10/15・ドライビング・奈良吉野路!

(第102日目)和歌山県かつらぎ町~高野口町~奈良県五條市~大塔村~十津川村~下北山村~上北山村~川上村~上北山村


今日はなんか寝つきが悪くて 夜中に1時間ごとに寝たり起きたりしてしたんで スッキリしないまま5時頃に起床・・・

今日から奈良県に向かう予定なんだが 天気も何とか回復したみたいなんで最初に山のルートを進むことにして 朝9時にかつらぎ町道の駅「紀の川万葉の里」を出発。
コンビニで軽くヤマザキの饅頭などを朝飯代わりに頂き、山に入る前に国道24号の高野口町のガソリンスタンドで給油。(ゼネラル 250.9K地点 26.4L / 2745円)

あらかじめ断っておくが 今日は一日のほとんどを運転に費やしてしまったんで たいした観光もしてないから画像も少なめだぞっ。(ほんとか?)

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10時前に奈良県五條市に突入。ここから新宮市に向かう国道168号に移り、最初のチェックポイント、大塔村道の駅「吉野路 大塔」に。



この道の駅は山の中にあって 街の余計な明かりが入ってこないから夜空が素晴らしく、隣に天体観測施設なんかがあったりするぞ。

で もってココはUFOをモチーフとした建物になっている、という ちょっと変わった道の駅だ。

それはいいんだが 今日は定休日ということで内部は見れなかったな・・・これから1日 山の中を彷徨うつもりなんで ここいらで飯でも食いたかったんだが・・・

まあ 休みならば仕方ないだろうな。次行こ、次ッ!



次にやってきたのは「日本一広い村」という十津川村だ。温泉や渓谷なんかもあっちこっち至る所にあるらしいぞ。

この村の最初のチェックポイントはこの「谷瀬の吊橋」。長さ297.7M、高さ54M。歩行専用の吊橋としては日本一なんだとか。
今までも「日本一」の吊橋はいくつか見てきたような気がするが まあ あまり深い追求はすまい。
それにしても この吊橋を見るためだけに駐車場の500円は高いと思う・・・

渡ってみるとこんな感じ・・・今まで渡ってきた吊橋の中では一番ワイヤーの数も多く、網もしっかりしているんで そんなに揺れたりすることはないんだが 通路に敷いてある木の板が一番脆そうだったのが少しポイント高いな。

多分 木の板が割れても下に落ちることは無いと思うんだが 歩道の底面に鉄のワイヤーなどで補強している様子が見えなかったんで 極端に体重のある人が一点集中で飛んだり踏みつけたりしたら 割れてしまうかもしれないな・・・

あと 揺れはしないんだが 今日はこの川の上の風が強くて 真っ直ぐ歩けなかったのが男心をくすぐったなあ。





この村には滝もあちこちにあるんだが その中で一番の目玉が「滝百選」のひとつ、「笹の滝」だ。これも見ておかねばならないな。

国道からわき道にそれて12キロほど進んだところに「笹の滝」はある。「秘境の滝」ということなんだが 狭い道でもちゃんと舗装はされているし 案内板や遊歩道もしっかりしているんでアクセスはかなり良い方だと思うぞ。

ほぉ~、、さすがに百選に選ばれるだけのことはあって 他に点在する滝とは格の違いを感じるわい。立派立派♪



ここは滝そのものも もちろん素晴らしいんだが、まわりの渓谷や岩山の景観も凄いな。渓谷の遊歩道はどうなっているのかよくわかんないが 少なくとも滝に向かうルートはよく整備されているんで 弁当なんぞを持ってくれば結構時間を潰せるんじゃないのかな?

弁当か・・・・そういえば腹減ったな・・・。

このあと道の駅「十津川郷」に立ち寄ってみたが ここには蕎麦専門の店がテナントとして入っていたな。地域に密着した道の駅のテナントらしく 申し込めば手打ち蕎麦の体験なんかもさせてくれるらしい。

わしは蕎麦アレルギーなんで うどんやどんぶりメニューでもないかな?と思ってたんだが 純粋に本格手打ち蕎麦のメニュー(なんか ざるそばとかそばセットの数種類しかなかったような・・・)しかなくて 食えるものがなかったぞ。そう思うと余計に腹が減るよなあ・・・



国道168号から奈良県をぐるっと回るために今度は国道425号に。ホントは十津川温泉湯泉地温泉に入りたかったんだが先のことを考えると時間が中途半端だったからな。さすが日本一の面積を誇るだけあって 行けども行けども山が続くぞ、十津川村・・・


この国道425号は十津川村から隣の下北山村に抜けるルートなんだが、峠道が延々と続くぞ。十津川村の方は道の周りを高い木々で囲まれて 今ひとつ景色も見れないんだが 白谷トンネルを抜けて下北山村に入ったあたりの景色がスンバラシイ。吸い込まれるような風景、というのはこういうような景色を言うんだろうな・・・

よそ見をしていたら ほんとに崖から落っこちてしまいそうだが この景色にほんとに吸い込まれて崖から墜落したとして、今のわしなら「社会に悲観した」とか「将来に不安を感じて」とか 警察もどうとでも理由をつけられるんで注意しなければならんな。

なんかパターンが決まってきたような気もするが、この下北山村の最大の見所は「不動七重滝」に尽きるだろうな。(わし的には)
ここは わしの地図にも「観光地マーク」の赤い注意書きがしてあるんだが 八剣山の麓、沢山の山に囲まれた断崖絶壁を落差100Mの滝が豪快に折れ曲がって落下する、紅葉の名所ということだ。

でっかいダム湖の横からここも滝に向かう林道が伸びているんだが、整備はされているものの細く落石のあとがたまにあって 気をつけないと漬物石程度の大きさの岩が道路に転がっていたりするぞ。7キロくらい進めば「滝展望台」まで車でラクラクだ。

紅葉の名所というだけあって 林を通り抜けて滝のすぐ傍までいける という遊歩道もあるんだが 今回は時間も無いしめんどくさいしで 林道の展望台から見下ろすだけにしておいたぞ。

むむぅ~、まだ少し時期は早いが さすがに見せるだけのものはあるな。



峠やら林の中やら滝やら走り回って 治山事業に従事している工事のオッサンやら野性のシカには出合ったんだが いいかげん空腹をなんとかしないと このまま夜になってしまうな。そうとわかってたなら朝 コンビニに立ち寄ったときにオニギリでも買い込んでおくんだったな。

で、たどり着いたのが 道の駅「吉野路上北山」だ。

ここはすぐ目の前の川を渡ったところに「上北山温泉」という公共の温泉施設があるし 和歌山県の瀞峡と奈良県の吉野山を結ぶ国道169号の 山の中のちょうど中間にあって「ここで休まなければ何処で休む?」というような良い位置にあるから客も多そうだな。

ここの道の駅はちゃんとレストランがあったんだが 日替わりの唐揚定食が1000円という立派な観光地価格だったな・・・

まあ どうしようもない空腹なら それを注文するのも止むを得なかったんだが やはり一回の食費に普通のメニューを頼んで大台に乗せてしまうと 腹はともかく心がゲンナリしてしまうんで 多少は高めでも地元の滅多に食えないものを頼んだ方が良かろう。
体力作りと思い出作りを天秤に架けるのは難しいのぅ・・・(←そんな旅行・・・)


で、頼んだのが このあたりの名物、「ゐざさ寿司」の詰め合わせセットとやら。(800円)

どうも紀伊半島に来てから「めはり寿司」とか「柿の葉寿司」とか 似たようなものばかり食べているような気がするな・・・

この弁当に入っていた栞をみて ようやく正体がわかったんだが、昨日も食べた「柿の葉寿司」というのは やはりこのあたりの名物料理らしい。

その昔、南朝再興を目指した後亀山天皇が北朝の厳しい追ってから逃れて この地に隠れていたときに、里の婦女が天皇を慰めようと熊野灘で取れたサバの塩漬けにしたものをネタに寿司を作ったんだが 盛り合わせる食器がなかったんで柿の葉を利用した、というのが始まりだそうな。

そんでもって三角形の笹に包まれたのが「ゐざさ寿司」は 今から1500年前に この地に現れた仙人が飯を笹で包んで作った「除病延命不老長寿の妙薬」なんだそうな。ほぅ・・・

桜の葉っぱで鯛を載せた寿司を包んでいるのは このメーカーが作り出したオリジナル商品の「桜寿司」。吉野といえば桜だからなあ・・・味は桜餅のあんこが無いものと思っていただければよいかと思うぞ。(そうか?)

一気に三種類の特徴ある地元の寿司を食えて 満足度は高かったんだが、今ひとつ満腹感に乏しかったんで ついでにポテトチップスなどを買ってしまったぞ・・・なんか油っぽいものが恋しくてのぅ・・・
それならば最初から1,000円の唐揚定食にしておけば良かったんではないかという疑問もあるが・・・



この時点で時間は3時半・・・う~ん、何をするにも何処に行くにも中途半端な時間だな・・・

ホントは近くの「大台ケ原」に行こうと思ったんだが だんだん夕方が近くなって日が傾いてきたし、なにより山の中腹あたりで雲が出てきて 雨がポツポツと降り出したからな・・・

今日、この大台ケ原を済ませておけば 明日は吉野あたりから行動が起こせるんで 非常に楽なんだが なんかこの薄曇りの状態で100名山の一つの大台ケ原山を2時間程度で済ませるのは あまりに勿体無い気がするぞ・・・

やはり今日は近くの道の駅で夜を過ごし、大台ケ原は明日の朝から散策するとしよう。



一旦登りかけた山を途中で引き返し、川上村道の駅「杉の湯川上」まで進むことに。

ここは村が経営するホテルに道の駅の機能を持たせたもので わしの「道の駅地図」によると 湯盛温泉とやらが食事付きで600円で入れる、と言うことだったんで 喜び勇んで行ったんだが・・・
「入浴のみのホテル入館はお断り」ということだったな・・・宿泊して初めてその値段で温泉が堪能できるらしい・・・ま、安すぎるとは思ったんだが・・・


折角 わざわざ来た道の駅なんで 何か変わったものは無いかと買ったのが この「葛ようかん」
このミニマムなサイズで一個170円くらいしやがったぞ。

まあ 「吉野」といえば葛が有名だもんな。(確か172円と記憶しているんだが 消費税を考えても今ひとつキリが悪いんで信憑性に乏しいな・・・)




結局 この道の駅は駐車場がホテルと兼用だったし、せっかくの温泉も入れないし オマケに隣に派出所まであったんで 一夜を過ごすには今ひとつ居心地が悪いと判断。なんだかんだで再び上北山村の道の駅まで戻ってきたぞ。

「上北山温泉」を堪能して6時を回った頃には さすがに山の中なんで真っ暗けっけ・・・う~ん、まわりにコンビニも商店も無さそうだし 食堂はおろか民家の明かりも見えないなあ・・・温泉の真っ赤な看板だけが妙に闇夜に浮かんでいるぞ。

そうそう、この上北山温泉も なかなか肌にしっとりして良いお湯だったな。そんなにメジャーな温泉ではないと思うが 道の駅のすぐ傍なんで入りやすいし この辺に来ることがあれば ちょっと試してみても損はしないと思うぞ。

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さて、明日は「大台ケ原」に向かうんだが 夜空には(まわりに明かりがないせいで)星座が綺麗に見えるぞ。何の星座かはド忘れしたが・・・こりゃ明日は天気の心配は無さそうだな。ふふふ・・・

それよりも何かこう たまには油っぽいものを食べたいな・・・
ダイエットを目指すんなら 今が耐え時なのは判ってはいるんだが・・・(←ちょっとヒモジイらしい・・・)



今日の一枚・・・
前鬼山・不動七重滝

走行距離264K
出費金額お茶・パン・ポテトチップ・その他・・・862円
ガソリン給油(26.4L)・・・2745円
谷瀬の吊橋 駐車場・・・500円
ゐさざ寿司詰め合わせ弁当・・・840円
くず羊羹・・・172円
上北山温泉・薬師湯・・・500円
風呂上りのジュース・・・150円
計・5769円

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