2017年8月10日

(再録・日本一周記063)2003/09/06・湯はSHOCK! ザオウ究極露天「かもしか温泉跡」に散る!

(第63日目)宮城県大郷町~松島町~仙台市~蔵王町~七ヶ宿町~白石市

今日の分は無駄に写真が多いから ちゃっちゃと書こう・・・

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道の駅「おおさと」にて 朝4時半頃に起床。いつものように朝のコーヒーを飲んでHP作成、7時半に出発。
今日の予定は松島、青葉城あたりからはじめる予定なんだが こういう有名どころに行くときは何故か土日にかかることが多いんで 早めに動かないとエライ目に会いそうだな。

まずは「松島」。言わずと知れた日本三景の一つだな。
と、いっても わしのような西日本の人間には3つの中で一番馴染みの薄い場所なんだが・・・こんな場所にある、ということを再確認できただけでも良しとするか。
道の駅からそんなに離れてなかったんで8時前にはついちゃったんだが まだまだ人が来る前で空いていて助かったな。

ちらっと眺めるだけで良かったんだが 道路になかなか路上駐車できるようなスペースがなかったんで ここは「日本三景」ということに敬意を表して 素直にコインパーキングに車を入れて ぷらぷらと歩いて散策することに。

ま、このように 箱庭のようなちっちゃな島が 穏やかな松島湾に無数にプカプカ浮いておるわけだ。

あとで気が付いたんだが 多島美を鑑賞するだけだったら駐車場に車をいれなくても 「パノラマ線」とか近くの町に展望台がいくつかあるみたいだから そこから眺めた方がいいかもしれないな。メインと思われる場所からだと どうしても派手な観光船やボートがカメラに入ってしまうから。

でも 五大堂や瑞巌寺なんかを見るんだったら やっぱりどこかに駐車するしかないけど。

これは国宝 瑞巌時の1コマ。岩に掘られた洞窟にたくさんの仏像が鎮座しておられる。

とりあえず松島を見るだけは見たんで 次に向かおうかの。次はいよいよ仙台の青葉城跡だ。ここもどう考えても混みそうなんで 早めに行かないと・・・・

と、思いつつ車を進めていると 途中、吉野家を発見してしまう。横浜から地元に戻って滅多に行くこともなくなった吉野家なんだが 今 牛丼一杯280円のセールをやっているんだな、知らなかったぞ。

・・・・・・・・・・・・。



うぅ、朝にコンビニで「小倉ホイップドーナツ」なんてのを1個 朝食代わりにコッソリ食べてしまったと言うのに つい悪魔がささやいて吉野家なんぞに手を伸ばしてしまった・・・(しかも玉子付けて)

しかしながら吉野家って なんで久しぶりに食うとあんなに美味いんだろうな。特に朝一番とか夜食で食うと美味いぞ。
あ、そんなこと旅行記に全然関係ないか・・・



程なくして仙台市内に突入。

さすが東北随一の都市だけあってでかいわ、仙台・・・人も車も多いし こりゃ土曜の朝に来れて かえって良かったのかもしれんな。

仙台の街を迷いながらも ようやく仙台城跡地に到着~。
なにやら工事しているようだが 老朽化した城壁の修復工事の最中らしいな。


青葉城に来たら「まず神社にお参りしてください」とか言う看板があったんで 素直に従うことに。


これはどうやら戦没者のための神社みたいだったが とりあえず二重に縁が来るように22円を賽銭として投入。

で、ようやく政宗像にお目にかかることができたぞ。
この像の写真を撮るだけのために駐車場代400円を払ったと言っても過言ではないな・・・

むぅ~、しかしカッコいいな、伊達政宗・・・



さ、正宗像を見たからには もはや仙台の街にも長居は無用だな。 このとき時間は午前10時。混雑する前に松島・青葉城の2大観光名所を見終えて良かった良かった。

さ、次の予定なんだが、、、、なんとか天気も回復しそうなことをラジオで言っているし やっぱり内陸部に行くことにしようかの。まずはココから山の方に20キロくらい進んだところにある「秋保大滝」だっ!

仙台の都市部からけっこう離れた「秋保温泉」の更に先にあるんだが それでも仙台市の一部らしいんで さすがに観光客も多いぞ。

よくあるんだが ここでも滝を神格化しており、不動様を祭った神社なんかもあったぞ。


右の写真は木彫りの象の頭のついた賽銭箱。

今まで見てきた賽銭箱のなかではもっとも凝っていると思われる一品だったな。わしの選ぶ「日本賽銭箱百選」に堂々の入選じゃ。(なんでも選べばいいというもんじゃないと思うが・・・)

これが日本滝百選の「秋保大滝」だっ!

たしかに百選に選ばれるだけあって なかなかの迫力があるのう。デジカメの映像を縮小した写真だから いまひとつわかんないかもしれないが・・・

やっぱ久しぶりに滝を見ると新鮮なものがあるのう。おほおほおほ・・・・

ちなみにこの秋保大滝はマイナスイオンの発生量が日本一なんだそうな。マイナスイオンとはよく聞く言葉だが 実際に各地でその量を測定していたとは知らなかったな。

次っ!山形との県境、蔵王の麓にある「三階の滝」だっ!

知らなかったんだが 蔵王って山形県にある山なんだが 蔵王町は蔵王の宮城県側にある町なんだなあ。このあたりは「宮城蔵王」として少しマイナーなスキーや温泉の行楽地となっているみたいだ。

「三階の滝」は宮城から蔵王に登る県道12号、通称「蔵王エコーライン」という道路からアプローチするんだが 「滝見台」という広場から見下ろすことができるんで わざわざ山の中を歩かなくてもOKだ。

多少 遠目に見えてしまうが どうせ高低差が181Mもあるんで近くに行ってもカメラに入りきらないしな。

ココからでは少ししか見えないが この滝見台は近くにある「不動滝」も一緒に見ることができて たいへんオトクなスポットだと言わざるを得まいな。




・・・さて、遊びはこれまでだな。

実はネットを調べていたときに この宮城蔵王に「かもしかの湯」なる秘湯スポットがあるらしい、という情報をつかんでいたのだ。

と、言っても 今日は朝に小雨が降っていたんで 蔵王に来ることは全く行動予定には考えておらず それがどういう場所でどのような温泉なのかチェックをしてなかったんだが・・・

おぼろげな記憶では「賽の磧」とかいう駐車場から徒歩1時間くらい歩いたところに 昔「かもしか温泉」とかなんとかいう旅館だかペンションがあって そこの湯船が残されたままになっている、というくらいかな。もちろん建物は既に無いし 残された浴槽に勝手に入るわけだから無料の露天風呂なんだが・・・

まさか今日 蔵王にくるとは思っていなかったんだが まあエコーラインを走っていて ほんとにその「賽の磧」なる駐車場があれば 時間次第で散策してみてもいいかな?

・・・・・。

う~ん、あっさり「賽の磧駐車場」を発見してしまった・・・・

名前から想像していたとおり 賽の河原を思わせる荒涼としたところだな、ここは・・・変な寺院までちゃんとあるし。

温泉が近くにあるところは硫黄がきつくて草木が生えないから どうしてもこの手のスポットになりやすいんだろうな。

一応 看板に「かもしか温泉跡(噴気穴)」なんて書かれているから ネットにあった「かもしか湯跡」がこの先に存在するのは間違いあるまい。

「ロバの耳コース」とかいう登山ルートは落石のため通行禁止らしいが 仮にも旅館なりなんなりの建物が建っていたからには 多分 そんな場所からは離れているだろうし。

見ると遊歩道もちゃんと舗装されているみたいだし ま、危険なこともあるまい。じゃ、行ってみようかのっ!

いやいや スキー以外で蔵王に来ることになろうとは 一年前までは想像もしてなかったなあ~。


♪ハイキング ハイキング ヤッホー ヤッホー♪

・・・なんて妙な替え歌を口ずさみ 高原植物を見ながらノホホンと遊歩道をしばらく歩いていたら このようなロープウェイの朽ち果てた謎の現場に行き着いたぞ。

なるほど これを使って問題の旅館に物資を運んでいたわけだな。だからココまでの道は舗装されていたわけだ。

・・・と、いうことは「かもしか温泉跡」というのは 谷を隔てた向こう側になるわけだな・・・・
こっからは写真がメインになるんで マスを左上から右に向かって見て行って下され。


ここを過ぎると遊歩道は登山道に名を替えてしまう。滝も見えてかなりカッコいい光景に喜ぶ余裕もこの時はまだあったけど・・・

途中 開けた場所に来たかと思うと 下はこのような断崖絶壁が・・・谷風が強くて油断すると吹き飛ばされそうになるぞ。

ちなみに上を見上げればこんな感じ。
落石注意というか すでに落石しておる・・・

これはだいぶ下がってきたところを谷の反対側の道から撮影したところ。赤いのが登山道だ。
上に今にも落ちそうな巨大な岩があるのが気になるな。

いかにも土石流が流れ込みそうな谷の様子。
言っちゃあなんだが こんなところに旅館を建てたら そりゃ経営難になるわ。

谷間に流れる川を渡る橋。
・・・らしい。
川の石が赤く染まっているんで温泉があるのは間違いないようだ。

道か?これ・・・

しばらく登りつづけると上部に湯気が噴出しているのを発見!あれが噴気孔か?

ほんとに丸々一時間かけて「かもしか温泉跡」を発見!
でも なんか遺跡化しているような気がするが・・・


しかしながらココから先は立ち入り禁止区間で 噴気している方へ行くのは無理みたい・・・。
どうやらこのホースを使って湯船に温泉と川の水を引き込んで入るらしいな・・・

あれほど危険っぽかった今までがOKな登山道で あえて立ち入り禁止になるのはどの程度のレベルなのか とても怖くて立ち入る気にならないな。

ここまで来ておいて今更言うのもなんだが そんな冒険をしてまで温泉に入るのに何の意味があるんだ?わしよ・・・
だいいち湯船の底が腐ってるから 補修しないと湯がたまらないんじゃないのか?

むぅ・・・残念だがこりゃ諦めざるを得まいな・・・まあ温泉に入りたいのはやまやまなんだが そんな危険をおかしてまで露天風呂に入る、というのは この旅行の趣旨ではないしな。
と、いうか 最近「オープンカーで名所を見ながら日本一周」という本来の目的をすっかり忘れていたような気がするぞ。まあいいけど。(いいのか?)

しかしネットでしっかりココの名前があるというからには ちゃんとここに来て この湯船に浸かった人もいるんだろうな。
いやいや、奥が深いのぅ 温泉道は・・・





結局 蔵王はもう少し上にある展望台まで行って引き返し、折角だから、ということで麓の蔵王町にある「遠刈田温泉」の公衆浴場「寿の湯」とやらに入ることに。

露天風呂ほどワイルドさには欠けるものの、ま、これはこれでええのぅ。入湯料も250円と安いし 昔ながらの外湯温泉らしい情緒もあるぞ。

少し白濁していて鉄のにおいがするな・・・わずかに塩辛いんで塩化ナトリウム系の温泉だと思うが よく温まるいいお湯だ。 

蔵王で製造されたと言う「飲むヨーグルト」をコンビニで買って 日も沈みそうなんで さっさと今日の夜を過ごす道の駅に向かうことにしよう。




やってきたのは七ヶ宿町にある道の駅「七ヶ宿」

ここはダム湖のそばにあって このダム湖が結構きれいで大変良かったんだが、なんせ周りに店が何も無いのが痛かったな。レストランもとっくに終わっているし このまま寂しいこの場所で空腹を我慢しながら過ごすのも ちょっと厳しいものがあるぞ。

と、いうわけで 白石市の国道4号まで出てきて コンビニで食料を調達したあと、福島県に入る手前のパーキングに入る。

地方にくると都市と都市との間が長いんで 国道などの大きな道路沿いには「ゆとりパーキング」とか「ひとやすみパーキング」などの名目でちょっとした駐車スペースが設けられているから便利よのぅ。どうしても道の駅が無いときは利用できるし トイレもついているところが多いしな。

今日はめんどくさいし 福島県に入って道の駅を探すのもキリが悪いんで このままココで夜を明かすとしよう。

さて、明日はいよいよ福島県に入るぞ。関東圏ももう少しで突入だ!!
この福島あたりから茨城、群馬、栃木と なにげに濃いスポットが点在しているんだが 福島の後にどのようなルートを進んで良いやら頭を悩ます部分があるよなあ・・・



今日の一枚・・・
刈田岳登山口から見た蔵王の山々。けっこう強風が吹き荒れていて寒かったぞ!

走行距離247K
出費金額目覚めのコーヒー・・・120円
松島町パーキング・・・300円
(朝食として)吉野家の牛丼(玉子付き)・・・330円
仙台城跡駐車場・・・400円
賽銭・・・22円
遠刈田温泉・寿の湯・・・250円
風呂上りの蔵王ヨーグルト・・・80円
コンビニ弁当・お茶・パン・その他・・・1539円
計・3041円

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