2017年8月7日

(再録・日本一周記061)2003/09/04・温泉が呼んでいる!!

(第61日目)遠野市~平泉町~一関市~秋田県皆瀬村~湯沢市~岩手県一関市


遠野市の道の駅「遠野風の丘」にて・・・・

昨夜は夜中に警察の職務質問に叩き起こされたわけだが もう一度寝なおして朝5時に起床。昨日は7時過ぎに寝たから途中で起こされた時間を省いても9時間くらいは寝たことになるな。二度寝すると どうしてトコトン寝ちゃうんだろうな?

例によってHPの作成などを車内でしていたら 7時頃になってまたパトカーがやってきたぞ。2~3度わしの車のまわりをウロウロ回ってから警官が降りてこっちにやって来た。
う~ん、また職務質問みたいだな・・・わしは職務質問されても職応答しか出来ないんだがのぅ・・・

「ありゃ、昨日の夜も同じ事をおまわりさんに聞かれたんですがねぇ~」などとイヤミの一つでも言ってやったら 「そりゃ こんなところに山口ナンバーの車なんてめずらしいからねえ。誰でも2~3、聞きたくなるさぁ」などと言い返されたぞ。

・・・そりゃそうだわなあ。今のわしは無精ひげを生やして見るからに怪しいし 「この男に聞かなければ警察はいったい誰に職務質問するんだ?」というような風体だからな。
「仕事を辞めて日本一周?うらやましいねえ~」などと言われたが ホントにそう思っているんなら立場を代わってやろうか?おまわりさんよ・・・。

確かに今のわしは見た目が怪しいし 傍から見たら不審人物そのものだと思う。でも自分で言うのもおこがましいが わしほど純粋な気持ちで旅をしている人間など そうそういないと思うぞっ!
てなわけで今日はココ、遠野市の探索から始めるわけなんだが これからもこのHPをご覧になっているみなさんに「旅愁」を感じてもらえるようなレポートを心がける所存じゃ!

じゃ まずは遠野の謎スポットその1、「山崎のコンセイサマ」じゃ!

「コンセイサマ」は「根精様」とか「金勢様」とか書くらしいが 要は子孫繁栄とか豊作祈願なんかの神様じゃ。難しく書くと学術っぽく感じられるが 要はちんちんだな。(←ミもフタもなし)



ひひぃ~!くはぁ~!!どひゃあ!!(←興奮しておるらしい・・・)

 次っ!謎スポットその2、「程洞のコンセイサマ」じゃ!



ふふぅ~!うひぃ~!くはあ!!(←純粋な旅人・・・・)

・・・・むぅ、さすが「日本の民話のふるさと」と異名を取る遠野市だけのことはあるな・・・。充分堪能させていただいたわ。もはやこの町に用は無いなっ!

しかしそれだけでは わしが「本当に純粋な旅人なのか?」と疑問を持つ人も若干名いるかもしれないから 他のスポットもちょこっと紹介しておこう。まあ わしも時間の大部分をコンセイサマ探しに費やしてしまったんで怪しげスポットのほんの一部しか回れなかったんだが、、、
簡単な解説しか書かないから詳しく知りたい人はネットなり実際にこの町に来るなりして自分で調べてくだされ。

「五百羅漢」・・・
ゴロゴロ転がっている岩に羅漢がたくさん彫ってあるぞ!
「卯子酉様」・・・
赤い布を結ぶと恋愛成就するらしいぞ。
わしには願う相手がおらんわっ!

「さすらい地蔵」・・・
地蔵にさすらわれても困るわいっ!地蔵なら少しは落ち着けっ!
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その後 町の中心部に出て パンをかじりながらHPのアップロードを行った後、はてさて この後の行動なんだが・・・

しかし今日はズバ抜けて快晴じゃのぅ・・・こういう天気のいい日にはスカッと露天風呂なんかに行きたいな。 と、いうわけでネットに繋いだついでに近場に穴場がないかどうか調べてみることに。 いやいや こういうときにインターネットというのは便利なツールよのぅ。

北海道の露天風呂にハマってから あーゆーのに今更ながら興味を持ってしまったんだが もう少し早くあの魅力に取り付かれていたら この旅の内容も少し変わっていたかも知れないな。
北海道の露天風呂だって わしが把握していた数などホンの一部にすぎなかったみたいだし、わしが少なからず衝撃を受けたカムイワッカやヌプントムラウシの2つも「超有名」とか「もはや俗された」とか書いているサイトもあるし・・・何事も極めると奥が深いもんじゃのぅ・・・

・・・う~ん、岩手や宮城には そういうツウな穴場は あるのかもしれないがネットでは発見できなかったな・・・ま、本州で北海道みたいにそんな穴場がゴロゴロ転がっているわけもないか。

しかしながら秋田県でなかなか面白そうなスポットがある、という情報をGETしたんで 今日はここに行くことにしよう。
ちょっと距離もあるし中途半端に越境してしまうのが引っかかるが どうせ通り道となる中尊寺や厳美渓なんかには行くつもりだったから まあいいか。ここから反転して安比や八幡平、雫石なんかの岩手県の観光スポットに向かうよりはラクそうだし。(八幡平の「地熱発電所」には少し興味もあったんだが・・・)

今日を逃したら今後行けなくなるような位置にあるし 知ってしまったからには見過ごすわけにもいかなさそうだしな・・・じゃ、レッツゴーだ!!

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遠野から国道283、107号を通って東北のど真ん中を走る国道4号を南下。まず最初にやってきたのは平泉町中尊寺だ。
平泉は藤原文化が栄えたところで中尊寺の金色堂は歴史の教科書にも載っているくらい有名なところだから わしも名前くらいは聞いたことがあるぞっ!
と、いうか 社会科の教員免許を持っていながら「名前くらいしか聞いたことが無い」と言うのもアレなんで この際 少し見ておきたかったのだ。コンセイサマはじっくりと見てしまうが それはまあ良いとして・・・

「月見坂」という杉並木の坂を登っていく このあたり全体が中尊寺のエリアになるんだが この坂を登りきったところに金色堂はあるぞ。

その他にも本堂をはじめ能楽堂とか経堂、弁慶堂、薬師堂、鐘楼などなど・・・さすがの風格の建物が目白押しだ。

なんでも度重なる火災で 創建当時のままの姿で残っているのは金色堂だけなんだそうな。本堂とか 見た感じ 相当古そうで風格もあるんだが あれより古いのか、金色堂・・・これは期待できるなっ!


では ご覧頂こう!これが金色に光り輝く 中尊寺金色堂だぁっ!!

・・・・ありゃ? なんか遠目で見る限り どこからみてもよくある近代建築の建物のような気がしてならないが・・・

わしは金閣寺みたいに まばゆいばかりの金色に光り輝く建物を想像していたんじゃがのぅ。もしかして金箔が張られて光り輝いているのは内部の話なのか?

これ以上近づくには 別途入場料800円を払わないといけないみたいなんで 却下だな。駐車代400円がなければ払ってもいいと思ったが まあ外から「どんなものか」というのが判っただけでも良しとするか。「少し見る」という目的は達成したし・・・



平泉町を後にして 車は一関市に。ここに「厳美渓」なる景勝地があるらしいんだが、ま、それは後回しにして、と・・・

国道342号を走らせて ロードスター号はカーブの連続する山道に突入。宮城、山形、秋田 そして岩手の4県の県境と言っても差し支えなさそうな「栗駒山」というところに差し掛かる。

ふふぅ~、天気もいいし まさに「オープンカー日和」だな。

少し栗駒峠の山頂付近を散策してみたが ちゃんと遊歩道もあって花畑や湿原なんかもあるらしい。いやあ、いいところだな~ここは。

360度 山、山、山・・・なんか峠を走り回っていた 旅の最初の頃の九州・四国を思い出すよなあ・・・
遊歩道を歩いていると 時折 硫黄のにおいがしてくるんだが やっぱりこのような温泉施設が存在していたぞ。

これは峠のホテルが経営しているらしい蒸し風呂なんだが 別に宿泊者じゃなくても 言えば誰でも利用することができるみたいだぞ。タダで。(遊歩道の真ん中でシートを敷いて寝そべっていたオバチャンからの情報)

むぅ~、少々入ってみたい気がするが 今日の目的はココではないからなあ・・・

もう少し早くこういうスポットに気がついていたら 秋田に来たときにそれなりにルートに組み込んでいたんだがなあ。
この栗駒峠を境に秋田県に突入。細くて曲がりくねった県道382号を通って 小安峡という渓谷に到着。
「大噴湯」とかいう怪しげな看板が目に入ったんで 少し散策してみることに。



むぅ!壁から滝もあちこちで流れているし なかなか圧巻な渓谷だぞ!赤い橋とのコントラストも見事じゃ!
これで紅葉の時期だったら もっと映えるんだろうな。

「ほふぅ~、なかなか綺麗な渓谷だな。小安峡は・・・」

・・・なんて感心しながら渓谷の遊歩道をノホホンと歩いていくと そのうち異様な光景が・・・・

おや?向こうから湯気が・・・・?


おおっ!渓谷の岩の壁から熱湯がシューシュー言いながら噴出しておるではないかっ!

どーりで川の色が微妙にバスクリンみたいに緑色に染まっていると思ったぞ。あれは旅館が垂れ流しにしているバスクリンの残り湯ではなく 天然のバスクリンだったんじゃ!!(←結局バスクリンか・・・)

よもやこのような光景を本州で拝むことが出来ようとは思っても無かったな・・・
「これは早速 記念写真を撮らなくてはなるまいッ!!」


と、いうことでセルフタイマーを駆使して撮った写真がこれ。 
なんだかなあ・・・・
この小安峡温泉から細くて曲がりくねった県道51号に入り さらに細い山道を10数キロ突き進んだところに 「川原毛地獄」なる霊場があるらしいんだが、今回の目的地はその霊場の傍にある「川原毛温泉・大滝湯」だ。

秘湯ブームもあって 最近密かに人気のマル秘スポットらしいぞ。
うぅ、楽しみ楽しみ♪

この道路は霊場や地熱発電所なんかもある関係で 曲がりくねって細い道ではあるが ちゃんと舗装されているんで 我がロードスターやバイクなんかではお得意の道だな。
途中で道端にチョロチョロしているリスなんかも見かけたが あれは何と言う種類のリスなんだろう?ホンドリスかな?





沼や湖を時折ながめながら延々と車を走らせると ついにやって来ました、「川原毛霊場」

恐山に行ったときに「三大霊地の1つ」とか言いながら 他の二つは何処なのか知らなかったんだが この「川原毛」「立山」が残りの2つらしいな。 また一つ おりこうになったぞ。

ちなみに上に写っている怪しげな黒い影は どうやら霊ではなくて わしの指らしいな・・・



ちょっと河原を覗いてみると・・・・

おおっ、入ってる入ってる♪
と、いうかこの場所は本来「熱湯につき危険」なはずなんだが?




しかし今日の目的地はここではなく 右の写真の遊歩道を15分ほど歩いたところにあるのだ。下りなんで行きは良いが帰りは少々しんどいぞっ!


ではご覧頂こう!!これが今日の最終目的地、秋田の秘湯・「川原毛温泉」だぁっ!!

知床のカムイワッカ同様、熱湯の温泉が川を流れる過程で ちょうど良い按配の温度となって ここに滝となって落ちてくるのだ!

ちょうどわしが行ったときにはオッサンが一人だったんだが、このオッサン 果敢にもチ○ポ丸出しで上の滝壷に登ろうと試みていたぞ!




頑張れオッサン!!わしも下から見守っているぞ!!(デジカメ持って)
絶対無料!絶対混浴!絶対露天!!

ちなみにココもやっぱり水着はOKみたいなんだが わしが来たときはフルチンのオッサン一人だったんで 当然わしも全裸でお付き合いしたぞ。
しかしそのうち人がドヤドヤとやってきて 最終的には十数人に・・・

ギャルも数名ほどいたが やっぱり男はみんなフルチンなんで 最初に来た女の子は恥ずかしがりながらも水着を着けずに入ってくれたな。
ま、そのかわり 男どもにやすやすと柔肌が見られないように バスタオルを体に巻きつけていたが・・・それでもわしは大満足だ!あとはこっちの頭の中で勝手に組み立てるから心配しなくていいぞ!

いやあ、温泉たるもの これが本来の姿だよなあ・・・ヽ(´ー`)ノ  一番最初にフルチンで入ったオッサンに感謝じゃ。  ただ そのあと上の岩から降りるときに 秘部をギャルの頭上でプラプラさせながら降りてきたんで ギャル達は歓喜の悲鳴をあげながら逃げてしまったが・・・

ココのお湯もカムイワッカ同様、少々成分がきつくて 目とか粘膜にビシビシと刺激が来るタイプだ。 ぬるいお湯なんでゆっくりとくつろぐことができるんだが 滝壷のあたりは目が開けられなくて全然落ち着かないぞ。
わしも長湯がしたかったんだが 足に出来た血マメとツブラな肛門がヒリヒリとして耐え切れずに20分くらいで脱出。

あ、そうそう、ここでもギャルと混浴写真が撮りたかったんだが ちょっと彼氏の目が怖そうだったんで言い出す勇気がなかったぞ。けっこうカワイイ女の子だったのに それだけが残念じゃ。



そのあと 日の暮れた駒栗峠を逆戻りしながら 再び岩手県一関市に舞い戻る。

今日は道の駅「厳美渓」で夜を過ごし 明日はココからスタートして また海岸線に戻り 宮城県に向かおうかのぅ。

しかし良い温泉だったなあ、川原毛温泉・・・わしは何気に満足したぞ。ふふぅ~。



今日の一枚・・・
本物の打たせ湯のあまりの凄まじさに 顔をゆがめてしまう男。
首の骨が折れるかと思ったぞ。(撮影協力・フルチンのオッサン)

走行距離292K
出費金額寝起きの野菜ジュース・・・110円
コンビニ弁当・パン・お茶・その他・・・1411円
中尊寺駐車場・・・400円
ガソリン給油(31.8L)・・・3272円
計・5193円


↑おまけ・・・コンセイサマのスタンプ。

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