2017年8月5日

(再録・日本一周記060)2003/09/03・思えば遠野に来たもんだ~♪

(第60日目)岩手県田老町~宮古市~山田町~遠野市


朝(?)2時半に田老町の道の駅「たろう」にて起床・・・HPを作成しながら明るくなるのを待って8時に陸中海岸の南下を開始する。
この辺りは複雑なリアス式海岸に沿って走っている県道と国道をグニャグニャ走ったんで 時間の割に距離は進んでないような気がするぞ・・・

険しい山や岩がゴロゴロしているんで景勝地も多いし、いちいち見て回ったんでなおさらだな・・。サラッと写真と解説だけ簡単に載せていこう。
まずは田老町の奇岩、「三王岩」だ。
ま、見てのとおり、3つのでっかい岩があるだけで特にコメントすることもあるまいな。

でも折角だからココに来た記念にわしが 右からタンバリン、ピッコロ、シンバルとでも命名してやろう。

我々の業界(?)ではすっかり定番ジャンルだが、次は宮古市の崎山の「潮吹穴」だ。
ネーミングを聞いただけで様々な思いをはせたコメントが 次から次へと脳裏に浮かぶわけだが ここでは割愛させていただこう。

打ち寄せる波が岩の下の空洞に入ると圧力で潮を吹き上げるのだが 時には30M以上も吹き上げるらしい。この日は波が低く ご覧のとおり、1Mくらいの高さで霧のようなものがかすかに舞い上がるだけだったな・・・まあ体調の悪い日もあるんだろう。(体調?)

なんでも全く吹かない日もけっこうあって 地元では「ほら吹き穴」と呼ぶ人もいるんだとか。なんだかなあ・・・本番はNGか?
こういうのはロマンなんだから 男としては擬似でもいいから吹いて欲しいよなあ。(擬似?)
次は陸中海岸国立公園の代表的な名所で 松と岩と浜のコントラストが飛びぬけて美しく、「三陸の珠玉」とまで言われる「浄土ヶ浜」だ。

この辺りは道路も一般車の乗り入れが規制されて 国立公園のエリアの中でも特に手厚く守られているエリアだ。

・・良く見ると ココだけ岩の色が他の場所と違うな・・・石灰質でも含んでいるのか 白っぽい岩が立ち並んでいるぞ。だから砂浜もひときわ白いんだろうな。

この辺りの海岸線もやっぱり観光船が運営されているんで 時間と金に余裕があれば そういうのを利用するのも面白いと思うぞ。

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ここで宮古市に入ったんで 市街地に入ってHPのアップとガソリン給油。(エネオス・430.0K地点 37.5L/4095円)

さて、次はいよいよ宮古市の外れにある本州最東端の地、「とどヶ崎」だ。

ほんとは「魚に毛」と書いて「とど」と表記するらしいんだが ウィンドウズのIMEパットでも上手く変換できないぞ。まあいいけど。

この最東端の地は重茂半島と言うチョコッと飛び出た半島の先っぽにあるわけなんだが 国道45号から県道41号に入り 「細い道をかなり走ったんで いいかげんに着いてもいいだろ?」・・・と思い出した頃に ようやく漁村の港らしき場所に到着する。



だが ここは本州最東端に建てられた「とどヶ崎灯台」に向かう遊歩道の入り口にすぎない。

ここからとどヶ崎に向かうには 遊歩道と言う名の山道を3.8キロ進まなくてはならない。大人の歩く速度がおよそ時速4~5キロとして 平坦な道ではないことなどを考慮すると 片道に約1時間かかるな。

ちなみにわしが戻りのルートを腕時計のストップウォッチで計測したところ しっかり50分かかっていたぞ。

今まで訪問した「端っこ系」のポイントの中でも ピカイチで時間と体力を奪われる場所だな。


「山道」と書いたが 実はそんなにアップダウンがあるわけではなく 最初と最後だけ少し坂を上り下りする程度だ。
トコトコ歩くだけなら いい散策コースになると思うぞ。

ただし 今回 訪れたときは この写真のようにあちこちで崖崩れや陥没がおきていたな・・・。
でっかい松は根元から道をふさぐ形で倒れているし 倒れた木や落石に当たって電柱は折れ曲がって送電線が手の届くところまで下がっていたぞ。歩道だけはなんとか人が通れるように処理されていたが・・・。

そういえばこの辺りって 夏の頭の頃に 地震と台風のダブルパンチを食らったんだっけ・・・



「まだか~まだか~」と思いながら歩いた末にたどり着いた ここが本州最東端の「とどヶ崎」だ!!
奥が東北一の高さを誇る「とどヶ崎灯台」、手前に転がっている岩が「本州最東端の碑」だ。
なんでも映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台となったのがココなんだとか。「へえ60」くらいか?


最東端の碑の前で記念写真を撮るときは 体力の殆どが放出されていたんで まったく覇気の感じられない だらしない写真が出来上がったな・・・

「むぅ!昼飯を食う前に ちらっとトドヶ崎を見ておくかっ!」・・・なんて軽く思っていたんだが、体力も想像以上に消耗したし、2時をすでに回っているしで腹がペコペコじゃ!
さっそく次の道の駅に向かわなければ・・・!


車は重茂半島を抜けて山田町に突入。山田湾が眼下に見えてきたぞ。

この山田湾とやら、なかなか情緒がある漁港で 見ていて懐かしい雰囲気があったな。何気に気に入ってしまったぞ。

ちなみに海上に浮いているでっかい島は「オランダ島」と言うらしい。 「なんでオランダ?」と思ったが なんでも360年程前にオランダの船がココに漂着したからなんだそうな。

山田町の道の駅「やまだ」に到着。 妙に素朴でアットホームな雰囲気の道の駅だが ここで食料を調達することに。なぜか沖縄物産を多量に扱っていて ゴーヤとか黒砂糖、泡盛なんかがいっぱい置いてあったな・・・
ここで沖縄の名物を買っても仕方ないんで やっぱり少しセレクトして買うことにしよう。

 

上の写真 左から

スナックコーナーで頂いた「めかぶうどん」(350円)。その他に「めかぶラーメン(350円)」もあったんだが 「昨日ラーメンを食ったからな・・・」ということでウドンをチョイス。
しかし このあたりのウドンは関東式のつゆが真っ黒い奴と言うことを すっかり忘れていたぞ。そうと判っていたならラーメンにしたのになあ・・失敗じゃ!
でも めかぶのヌルヌル成分のおかげか、濃い汁のわりにそんなに辛くなかったな。

次は郷土銘菓の「うんぺい餅」(120円)。見た目から味が想像できなくて つい買ってしまったんだが 米の粉をカルカン風に蒸し揚げたお菓子だったな。
ちなみに黒い筋は黒ゴマで作られた餡。



そしてデザートに買った洋ナシ。一個40円という安さにつられて ついつい買ってしまったんだが 良く考えたらこの手の洋梨って 指で押すとブニュブニュになるくらい熟すまで置いておかないといけないんだっけ?
一口かじってそのことを思い出したんだが 青りんごより固くて味もそんなに無かったな・・・なんか固い瓜でも食っている感じだったぞ。
同じく一個40円だったリンゴにしておけば良かったな。・・・こんな洋ナシ、もう用無しじゃ!(←ベタ)



最後は「ひゅうず」とかいう 巨大な餃子のような謎のお菓子(1パック250円)。見た目からも何だかさっぱり判らずにレジのオバチャンに聞いてみたら 「そのまま食べる甘いお菓子」というんで ほいほいと買ってみたぞ。(←甘党)

要は小麦粉で作った団子のなかに黒蜜と胡桃の入った饅頭のような 出来そこないの蒸しパンのような 素朴なお菓子だ。
とにかくスイトンの団子のような単なる小麦粉の塊が 妙にボリュームがあって腹は膨れるぞ。 これを運転中に食いながら移動しよう、なんて思ったんだが 黒蜜の粘性が全くなくて 一口かじると黒い汁がダラダラと流れてしまうので 運転しながら食うのは不可能だったぞ。
・・・さて、山田町を離れ、このまま海岸線を進むと釜石市、さらに宮城県の気仙沼まで もうすぐなんだが・・・

ここで少し県道35号に乗って海岸線を離れ 内陸の遠野市に向かうことに。 やっぱり海側ばかりと言うのも飽きるし せっかく岩手県なんて縁もゆかりも無い土地を走るんだから 少しくらい山の方を見ておいてもバチはあたるまい。

それに遠野といえば日本の民話のふるさととしても少し有名だし、うまく行けば妖怪の長なんかにも会えるかもしれないしな。(←何の影響を受けているんだ?)



山道をぐるんぐるん走って 笛吹峠とやらを越えて 遠野市に到着~。

・・・むぅ、なんという素朴な風景じゃ。一応「市」なんで それほど僻地と言うわけでもないんだが 田舎者のわしにでも「どこか懐かしい風景」と思わせるものがあるわい。

街中を国道に沿って適当に進んでいたら さっそく有名な「かっぱ淵」の看板が目に入ったんで、今日の宿泊場所の道の駅に行く前に ここだけ見てみることにしよう!

この「常堅寺」なるお寺の中に「かっぱ淵」があるらしい・・・

わしはてっきり山の奥か林の中のような 鬱蒼とした場所にあると思っていたんだが・・・
頭に皿のある「かっぱ狛犬」なんだと・・・
ジャーン!!これが一部で有名な遠野の「かっぱ淵」だ!淵と言うより小川といったほうが正解かもしれん。それなりの雰囲気はあるけど。

噂には聞いていたことがあるが まあまあの脱力度だな、うむ。
それでも一応 祠と陶器のカッパとともに記念写真など・・・

脱力しきって写っているんで なんかカッパが3匹いるみたいだな・・・

まだまだこの遠野市には 「キツネの関所」とか「デンデラ野」とか「サムトの婆」とか「さすらい地蔵」とか、謎めいたポイントがいくつかあるんだが 全部回ってもキリが無いし それにもう日も暮れ始めてきたんで明日 ピックアップして散策するとして・・・

それにしても「コンセイサマ」なるスポットが妙に気になるな・・・(←本能的に気づいてしまったらしい・・・)

6時頃、今日の宿泊場所となる道の駅「遠野 風の丘」に到着。
ここで遠野の簡単な観光地図をゲット。こりゃ散策に役に立ちそうだわい。ふふふっ!

3時くらいに食べた「ひゅうず」が効いているんで あまり腹も減ってないんだが せっかくレストランが開いていたんで夕食を取ることに。 



メニューのなかで一番安かった「いなづま丼」をセレクト。500円。

単なるとろろご飯に玉子が載っていて それに味噌汁と漬物がセットになっているものだ。最初は「タダのとろろ飯だけで500円はやっぱ高いな・・・」と思っていたが 定食にはサラダバーがサービスと聞いて なんかお得な一品になってしまったぞ。

わしはこういう定食の方が カレーやラーメンで6~700円払うより好きだな・・・。これで焼き魚でも付いていたら満点をあげるんだがなあ。

あ、あと特筆すべきは ここのレストランのウェイトレスが妙に可愛かったことだな。 
たぶん高校生のバイトだと思うんだが 小さくて妙に元気が良くてちょこちょこ走り回っていたぞ。あれはマンガに出てくる典型的なドジっ娘キャラだなあ。
東北訛りも素朴で思わずほのぼのしてしまったなあ・・・ヽ(´ー`)ノ

飯も食って満腹になったし、7時過ぎに就寝。

その後 警察の職務質問を受けるために叩き起こされるが 12時過ぎに二度目の就寝・・・まさか次の朝に また違う警察官に職務質問をこの駐車場で受けるとは そのとき想像もしてなかったな・・・



今日の一枚・・・
白砂青松百選・渚百選の浄土ヶ浜。

走行距離158K
出費金額寝起きのコーヒー・・・120円
ガソリン給油(37.5L)・・・4095円
めかぶうどん・・・350円
うんぺい餅・・・120円
ひゅうず・・・250円
洋ナシ1ヶ・・・40円
いなづま丼・・・525円
ジュース・その他・・・390円
計・5890円

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