(第50日目)羅臼町~別海町~中標津町~根室市
羅臼の朝は早い・・・
朝三時すぎ、
道の駅「知床らうす」にて あまりの寒さに起床・・・と、いうか昨日の興奮もあったし しかも夜中じゅうカモメがギャーギャーとうるさくて眠りがあまり深くなかったような・・・
しかしさすがにこのあたりは朝が早いな。3時ころには東の方がうっすらと明るくなってきたし 4時にはライト無しで走行が可能なくらい明るくなってきたぞ。
既に昨夜 HPの更新は仕上げていたんで 寝起きにホットコーヒーを飲んだ後、4時に活動開始。予想に反して雲ひとつ無い晴天(そのせいで余計に冷え込んだんだろうなあ・・・)だったんで 昨日 霧で視界が100メートルくらいしかなかった知床峠をリベンジで見に行くことにしたのだ。
早朝にオープンカーで絶景の峠を走り飛ばす・・・う~ん、西風とか田中むねよしの世界だな。ふふふっ。
しかし人が活動をする前の早朝は人里にもシカが降りてきてウロチョロしているな・・・まあ 山道でキツネやシカの飛び出しだけは気をつけねば。
・・・意気揚々に出発したんだが 10分もしないうちにオープン走行を断念・・・よく見れば温度計の表示が10度を切っているではないかっ!こんな寒さの中 半そでシャツ一枚でオープン走行しようとした わしが馬鹿じゃったわい!
と、いうわけで 暖を取るために途中に昨日入った
「熊の湯」に再び向かうことに。ふふふっ、早朝風呂じゃあ♪
昨日は撮影が出来なかったが 今日は人が少ない時を見計らって断って撮らせてもらったぞ。
しかし やはり羅臼で一番人気の無料露天風呂だけのことはあるな。すでに客がチラホラいたぞ。
ただ ひとりのオッサンが若い人に向かって「そこに入ると昨日の汚れが浮き上がるだろ!」とか「桶はちゃんと並べて帰れ!」とか 説教と言うか仕切っていたんで キャンプやツーリングで来た若い兄ちゃんは居づらそうにそそくさと去っていったな・・・。
ま、地元の常連さんか この露天のツウ気取りの人なんだろうな。言っていることは別に間違いではないんだが 公共の露天風呂で いかにも自分が主みたいな物言いだったんで 「なんで威張っているんだ?」と思われていたんだろうな・・・
わしはといえば どう見てもキャンプ客やバイク乗りにも見えないし かといって地元の人でもないんだが 見ようによっては先住アイヌ民族のような雰囲気でノホホンと佇んでいたから 特に何も言われず被害も無かったが・・・
とりあえず体も温まったし、これならオープンにしてもしばらくは持ちそうだったんで ふたたび幌を開いて(暖房は全開で)峠をブッちぎってきたぞ。
これは知床峠の展望台からみた日本100名山のひとつ
羅臼岳。朝日を浴びてカッコいいぞ。
知床峠って半島のほぼ真ん中に位置するんだが この山が邪魔をしているから半島の先まで見下ろせる、というわけでもないんだな・・・
知床峠で折り返してふたたび羅臼の町へ。太陽が昇ると気温も徐々に上がってきたんだが それでもやっぱり体が冷え切ってしまったな・・・
幌を再び閉じてヒーターを効かせながら 今日は知床半島の反対側、知床公園羅臼線を走ってみることに。
まずは羅臼の中心部からすぐ近くにある
「ヒカリゴケ自生地の洞窟」を散策だっ!
| これがその洞窟らしい・・・いまにも落石事故が起きそうなくらいハングしているな。
それに朝早い時間帯なんで コウモリが出入りしているんですけど・・・
「洞窟」といっても 別に奥行きがあるわけではないし 苔は天然記念物なんで人が入れないようになっていて 金網越しに観察するだけなんだが・・・ |
| なんかよくわからないな・・・
てっきり蛍のようにピカピカ光るものだと思っていたが 実は苔の葉にあたる部分が光を反射するような構造になっているらしい。真っ暗闇だと逆に光らないわけだ。
で、フラッシュ撮影をしてみた結果がコレ。緑色の物体がヒカリゴケらしいが・・・
ま、そんなもんだろ。(←なげやり) |
この「知床公園羅臼線」は地図を見ても コレと言う観光地や景勝地があるわけでは無さそうなんだが 「道の駅」の情報ボードで2つほど露天風呂が有るらしい、という情報を得ていたのだ。
ま、海水温泉ということだし さっき「熊の湯」にも入ったから 無理して入らなくても見るだけでいいや。
まずは
「セセキ温泉」。 これは羅臼線の行き止まりまでいく少し手前、海に向かって豪快に流れ落ちている「セセキの滝」が近くにあるんですぐわかるぞ。
・・・あら、管理の人が掃除をしているんで この時間は入浴はできないみたい・・・
しかし無料の露天風呂でも こうやってちゃんと管理してくれる人がいるから 我々もノホホンと温泉を堪能できるわけだな。ありがたいこっちゃ。
マメ知識だが この「セセキの湯」、潮が満ちているときは閉鎖されているんで いつでも入れるというわけではないらしい。
それといちおうユブネは二つあるが どちらがどちらと決まっているのかどうかは不明だ。
ここは道路からもご覧の通り丸見えなんで 水着の着用が許されているのだ。
と、いうことは ほとんどの客は水着で入ると思って間違いなかろう。
簡単にいうと露天の温泉プールみたいな位置付けかな?「あったかい海水浴」とでも言おうか・・・
で、もうひとつの温泉は
「相泊温泉」。こちらはセセキ温泉の100メートルくらい先、羅臼公園線の終点付近にあるぞ。
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このテントがそうらしい・・・確かに中は申し訳程度に2つに仕切られているが やっぱり丸見えだぞ・・・
ちなみにココは道路から見えないようになっていることから判ると思うが 水着は厳禁。 いくら仕切りは有るとはいえ 形ばかりのものなんでココに入る若い女の子は相当な勇気を求められるな。わしはそういう(若い)女の子が好きさっ!
試しにちょっとお湯を舐めてみたが 思ったより全然塩辛くなくて「海水を暖めただけ」というものではないようだ。どう考えてもコレは一級の露天風呂の泉質だぞ。
むぅ・・・・ |
| 二度目の朝風呂~♪
うう、まだ6時にもなってないのに2回も風呂に入ってしまうわしって・・・ま、無料だから仕方がないな。
ちなみにこの温泉、かなり熱い部類に入るぞ。「熊の湯」も少し熱めで ゆっくりと入れない客もチラホラいたが そこで大丈夫だったわしでさえ「これは熱い!」と思ったからな。
写真はヘラヘラしているように見えるが 実はデジカメのセルフタイマー10秒が待ちきれなくて苦痛にゆがんだ顔なのだ。
なんでこんな朝早くから 心臓に病を持つ男がつまらない写真を撮るためにガンバルマンみたいなマネをしなくてはいけないんだ?わしよ・・・ |
いやあ、濃かったな、知床・・・今までの旅を振り返っても間違いなく3本の指に入るオススメ度だったな。これで晴天の紅葉シーズンだったりすると わしは感動のあまり泣いていたかも知れん。
名残惜しいが北海道もまだ半分近く残っているんで 次に進むとするかの。次は本土最東端、
納沙布岬を目指すのじゃ!
←ちなみにこの人は 散歩がてら子供と一緒に海岸に落ちている昆布を拾っているおっさん。
でっかい昆布が無造作に海岸のあちこちに打ち上げられているぞ。さすが羅臼・・・