2016年10月13日

2016秋・熊本一人旅② 青井阿蘇神社~旅館たから湯

さて、今回訪問した人吉市とその周辺の錦町、あさぎり町、多良木町、湯前町、水上村、相良村、五木村、山江村、球磨村をまとめた「人吉球磨」エリアは「相良700年が生んだ保守と進取の文化~日本でもっとも豊かな隠れ里 人吉球磨」ということで 文化庁から「日本遺産」として認定されていて その関連の文化遺産もあっちこっちにあるわけだ。

「日本遺産」って 要は世界遺産のパクリ的なイメージもあるけど 外人さんには理解されなくても日本人の感性に訴える何かを持っているところがチョイスされていて わしは最近の・・・特に石見銀山以降に選定された世界遺産なんかと比べると 案外と上手いところがピックアップされているし 妙に商業的な思惑もしないんで好感度は高かったりするわけだ。もちろん「観光に箔が欲しい」という地元の意思はあるんだろうけどな。

で、人吉球磨エリアでは この9月から来年の4月2日まで 日本遺産関連や温泉施設を88ヶ所めぐるスタンプラリーをやっていて、観光案内所なんかに行くと そのパンフレットが入手できたりする。

この「球磨川温泉郷八十八箇所巡り旅スタンプラリー」の案内ガイドブックがなかなかスグレモノで、これをみれば人吉の立ち寄り可能な共同浴場や温泉施設、そして日本遺産関連のスポットやビュースポット、グルメスポットなんかが紹介されていて それに記載されている場所に置かれているスタンプをコンプリートしていく、という趣向だが わしはスタンプラリーに参加する余裕は無かったが 行動計画を決める上で非常に役に立ったな。

で、相良藩願成寺温泉でサッパリした後に向かったスポットなんだが、このガイドブックにも最初に掲載されていた人吉を代表する文化遺産、「国宝・青井阿蘇神社」じゃ!!



なんでも平安時代初期の大同元年(806年)に創建され 平成18年に1200年の節目を迎えたという一品。
熊本県としては初、九州でも宇佐神宮に次いで2番目、萱葺社寺建築としては全国で初めて国宝に指定されたという 由緒正しき神社なのじゃ。



・・・そんなことはココに来てパンフレットを読むまで知らなかったことだけどなッ!!



早朝で参拝客は少なかったが 神社の関係者と見られる集団がなにやら打ち合わせをしていて 祭りの準備をしていたが・・・



どうやら青井阿蘇神社を中心とした「おくんち祭」なる祭りの期間で、一週間くらい何かしらの行事があるらしい。



もちろん わしはそんな祭りの存在などココに来てたまたま知ったんだが、大きな祭りであればどんなものか鑑賞していっても良かったんだが 祭りのメインの「神幸式」なるイベントは翌日の日曜日に行われるらしい。

さすがにそこまで時間に余裕は無いんで 今回は境内を眺めて適当に賽銭を放り込んで拝んでおくに留めておいたぞ。



ご神木も立派じゃのぅ・・・(´ー`)




神社の駐車場の隣に「人吉温泉物産館」なる土産物屋があったんで ちょっと覗いてみると



この物産館のオリジナルゆるキャラで「ひとまる(仮)」と言うらしい・・・

たぶん兜の飾りが「し」の字になっていて「御人好し」と「人吉」を掛けているんだと思われるが・・・

ちなみに このキャラクターの名前を調べようと「人吉」「ゆるキャラ」のキーワードでググってみたが 人吉市はエロゲーの舞台となっているらしく その関連記事ばかりヒットしたな。

わしはゲーム関連は全くしないから知らなかったが、日本遺産にエロゲーは似合わないよなあ・・・(-゛-;)



最近はこーゆーコラボ商品も目立ってきたが、観光地のアピール度を削ぐような気がしてならないんだが。
今回は珍しくお土産もいくつか購入したんだが、基本 くまモンのシールが貼られた商品は避けてしまうぞ。



なぜニャンコ先生?



「ゆべし」

東北のほうでは胡桃をつかったものを食ったことがあって その印象が強いんだが、 西日本では柚子を使ったものが主流なんだとか。
一般的にはお菓子というイメージがあるが 元々は保存食で 人吉のものは「味噌と唐辛子がマッチしている」らしい・・・

とりあえず興味があったんでお買い上げしたが まだ旅の初期段階で今から土産を買いこんでもアレなんで 次のスポットへ進むとしよう。

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で、やってきたのは知る人ぞ知る人吉温泉の名湯・「旅館たから湯」

ここの存在は前々から知ってはいたが、見るからに老舗の上品な旅館で ハナから宿泊など考えてないわしには不釣合いというか 妙な敷居の高さを感じてしまったのだ。

そんな理由で前回来たときは150円で入れる隣の老人福祉センターをチョイスしたんだが・・・

老人福祉センターも渋くて安くてお湯も良かったんで それ自体は満足したんだが やはり「たから湯」をパスしてしまったことに後々まで後悔することになろうとは・・・それから何度か機会を伺っていたが今回は満を辞してその湯を堪能させてもらうことに。



玄関を入ると受付でご主人と思われる紳士が出てきたんで 立ち寄り湯をお願いすることに。

ちなみにココは口コミサイトの評価もすこぶる良くて 料理なんかも素晴らしいらしいが 一泊20000円以上という価格なんで庶民にはなかなか・・・

しかし、「立ち寄り湯」ということで500円払って 高級旅館がなんたるかの片鱗でもお目にかかれるというのは 一種の社会勉強といっても差し支えなかろう。

なんというか、接客態度一つとっても いかにも「気品がある」というか「風格がある」というか、格式とか佇まいというか、一朝一夕には真似できない奥深さがあるのは庶民代表のわしでも感じるものがあるぞ。



本館の浴室はこんな感じ。

立ち寄り湯であれば他の人と入ることもあろうかと思うが ネットで見ても「他の人と一緒になった」という記事を見たことが無いが、単に訪問者が少ないのか浴室が狭いから貸しきり制度にしているのかは不明。

旅館の佇まいを見ると どうも後者のような気もするが とりあえず貸切で温泉を堪能じゃ♪





階段を下りて半地下が脱衣所になっていて その下が浴槽。

数名入れる程度の浴槽は2つに仕切られていて 源泉がそのまま注がれる湯船と温度差が付けられている。



明治40年の創業当時からそのままの木製の浴槽には新鮮で泡付すら感じる源泉がトウトウと注れて 大体30分で浴槽の湯が全て入れ替わるんだそうな。

いや、実に素晴らしい!!

わしは旅館系より共同湯系のほうが、きれい目な施設よりゲロ渋な施設のほうを好む傾向にあるのは否定しないが、たまにこういう湯に浸かると それはそれで心が洗われるような感覚になってしまうよなあ・・・(´ー`)


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人吉温泉 たから湯

熊本県人吉市温泉町2482

泉質 :ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 PH7.81 46℃
効能 :切り傷・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病 他
営業時間 :9:00~21:00(日帰り)
料金 :500円

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むぅ~~~・・・

2 件のコメント:

  1. まあ
    夏目友人帳の舞台が人吉なんですよね。
    だからニャンコ先生グッズとか置いてあるんだと思いますよ。

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  2. まあさん>修学旅行などの「観光」ということにさして興味の無い年齢層向けの商品なんでしょうが コレ目当てに聖地巡礼にやってくる人もいるということでしょうね。ワンピースとかのご当地バージョンは欲しいとは思いませんが 美少女キャラの商品だったら買わずとも写真には収めたい欲求が・・・

    夏目友人帳、そういえば山都とか地名が出てましたね。アニメをみてもそんなに方言とかも出てこないんで気にしたこともなかったです・・・

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