豊前市老人福祉センター・汐湯の里

最近は秋雨前線や台風の影響もあるし　盆ごろのような灼熱地獄はなくなったし　朝夕なんかは半袖なんかだと寒さすら感じるようになって徐々に秋めいてきたんだが、そうは言っても晴れた日は　まだまだじっとりするような暑さを感じることも　ままあったりする。

先の大分遠征の際も　キャンプ場では天気も崩れて夜は肌寒かったが、朝風呂でアチチの湯とサウナを堪能して汗を流したし、まだまだ水風呂も大丈夫だろう、という判断で　やってきたのは豊前市の「畑冷泉」。



ここは湧き水を利用した水風呂の入浴施設なんだが、去年　それなりに感銘を受けて何気に気に入っていたのじゃ。夏の間はどうしても地元に戻っての海遊び・川遊びがメインになってしまうし、今年は地震の影響もあって九州へ来る機会が少なかったこともあって　なかなか訪問ができなかったんだが・・・

来て見て思い出したが　ここって冷泉浴が可能なのは7～8月の間だけだったんだっけかな(･ω･）・・・同じような趣向の寒の地獄温泉は確か7～9月の営業（冷泉浴）だったと思ったが　ごっちゃになって記憶していたようだな。

まあ、入れないなら仕方ないんで諦めるしかないんだが、入浴そのものを諦めたわけではないんで　どこか適当な施設がないか脳内一人会議をした結果・・・



同じ豊前市の海側の工業団地の端っこに位置する「汐湯の里」をチョイス。

中津にも「汐湯」という渋めでマニア好みの入浴施設があるが、この辺りには温泉も個性的なものが点在しているが　海に近いエリアでは汐湯という文化も昔からあったんだろうな。まあ　今みたいにボーリングしてポンプで汲み上げることができなかった時代には　海水を沸かすのが手っ取り早いし　保温や皮膚病などの薬効は間違いないしなあ。



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豊前市老人福祉センター・汐湯の里

福岡県豊前市八屋322-50
泉質　：海水
効能　：アトピー・あせも・肌荒れ・肩こりなど。
営業時間　：11：00～18：00　月曜休み
料金　：200円


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ここは「老人福祉センター」という名のとおり、老人の健康増進を目的とした公共の施設。ゆえに料金も格安だし、日中から多くのご老人で　浴室はもちろん休憩室もダラリンと幽体離脱したように横たわっている人、将棋台を並べて打ち合っている人とそのギャラリーなんかで賑わっている。

そんなわけで残念ながら浴室の撮影はできなかったが、設備としてはドアをくぐってすぐに洗い場と普通の白湯。その奥の部屋が数名程度が入れる汐湯の浴槽があって　さらにその奥に畳2枚程度の大きさの露天風呂がある。

メインの汐湯はもちろん海水を温めたものだが、普通の海水に熱湯を混ぜて温度を上げて　その湯を浴槽内で循環させて保温しているようじゃ。ゆえに塩辛さもマイルドになっていて　良く温まるものの海水特有のべたつきもそれほど感じない。

予想外だったのは露天で　こちらは海水そのままの水風呂だったな・・・もともと水風呂に入りたかったわしにとっては　この露天の存在はラッキーだったが、果たして夏以外の季節は利用者が居るのかどうか不明じゃ。

まあ、汐湯は普通の湯に比べて保温効果が高いから　長湯をしてのぼせてしまう人にはいいのかもしれないが・・・それとも夏季以外は少しは加温しているのかしら？

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・・・と、まあ　確かに手ごろで面白い施設だとは思うが　「温泉」ではないし　ジモティ老人の保養施設には違いないんで　わざわざ他のエリアから来るなら　隣の中津市の汐湯を勧めたいところだが、わし個人としては海水を利用した施設というのは　効能は確かで侮れないと思っている。

わざわざ観光資源が欲しくて地下をボコボコとボーリングして枯渇しそうな　さほど特徴もない資源を搾取するような馬鹿なことをするより　ずっと手ごろだし資源も無尽蔵だし　理にかなっていると思うんだがな。

いくら効能が確かで体があたたまるといっても　「天然温泉」というキャッチコピーがないと来る人が居ない、というのも判るんだが、、、地熱で熱せられた海水は「温泉」と認めても　ガスなんかで加熱した海水はダメだというのも　間違った認識だと思うんだが、難しいところよのぅ・・・