2024年4月9日

長門峡 切籠切窓散策記 その2・切籠切窓沢の滝編

 

大原谷山、切籠へのアプローチを途中の「峠」まで行ったところで諦めて 再び切窓の手前まで舞い戻って来たわし。

切窓分岐を黄色の谷のほうに降りていけば 目指す「切籠切窓沢の滝」のある沢に到着するわけだが、

足元がガレで浮石もあるから危険度は高いんだが、木々の合間から滝が見えるぞ。

この急斜面も なんとなく進むのが無理だと思っている箇所にはトラロープが仕込まれていたり・・・いったい誰が?


とりあえず何とか降り切ってみると 目の前に「すだれ滝」と呼ばれるF3が。

お~、なかなか立派な一品だな。

このF3の真上に岩の間を流れるF4,そして「切籠切窓沢の滝」メインとなるF5が流れているわけだが 奥行と落差がありすぎてここからでは全体を一望することはできない。ココに来るまでのガレの斜面からなら木々の隙間から全体を見ることもできたんだが、「流れているな」と判る程度で写真に撮ろうとは思わなかったしなあ。

とりあえずメインのF5を拝む前に、下流のF2、できれば阿武川ダムの阿武湖から遡上して最初に現れるF1が拝めるかどうか 沢を下ってみよう。

苔が生えまくった岩を降りていく。もし足を滑らせて頭を打ったりしても誰も発見してくれないのは必至なんで とりあえず足元注意じゃ。

だんだん岩が大型化してくるし、左右は切籠切窓の大岩の絶壁に挟まれているし なかなかハードな沢歩きだぞ。足場になると思っていても枯草で空間が隠されているだけだったり 結構大きな岩でも浮石だったりするから怖い怖い。

途中、どうにもこうにも進めなくなったんで ここでやむなくロープ投入。

ひぃ~・・・

沢の先の湖面が見えてきたが なにやら滝らしい水しぶきが・・・

こちらがどうやらF2になるらしい。岩自体が巨大だし 全体の落差で数メートルはありそう。

数メートルの大岩の一枚板を滑り落ちているが 綺麗な平面で急角度だからココから先に進むことは わしの技術では不可能。この角度の横からの撮影が精いっぱいじゃ。

F2より再び遡上して 先ほどのF4まで戻り・・・

ここからメインのF5を拝むには・・・やっぱり左の岸壁から沢を巻いて進むしかあるまい。

距離にすれば10Mくらいなんだが 足を置くスペースが狭いし滑らせると危ないんで ココでもロープを使ってちょっとずつ進むと、

F4流れる岩場に。

綺麗な形のF5・・・「切籠切窓沢の滝」メインがその姿を現したぞ!

ホントは真下から滝を見上げる位置まで行きたかったが 前日までの雨で水量が増えているし 岩もコケまみれで危険層だったんでココまでで断念。わしとしては全体の姿が拝めれば それ以上マニアックな要求はしないんで とりあえずは満足じゃ!

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滝を見た後は 浮き岩だらけの斜面をヒーヒー言いながら登りきり 登山道に戻ることに成功。

難度か足元の石が崩落したり 掴んだ木の枝やツタが枯れていたりで 危ない思いもしたんだが ケガもなく戻れて幸いじゃ・・・

炭焼窯跡。

かつては杣人がこういうところで炭を作って 炭治郎のような少年が川上の村、あるいは萩の城下町に売りに出向いていたんだろうな・・・

4時間半くらいかかって無事にスタート地点に戻ってきたが あまりにハードな山行と沢歩きでニューバランスのトレッキングシューズが寿命を迎えてしまったな・・・

まあこれも購入してロクな手入れをしないまま結構年数がたつから 寿命なんだろうな。

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下山後、切籠切窓の対岸にある「発昌寺跡」を見学。

切籠切窓の絶景を眺められるように 萩出身の第26代内閣総理大臣 田中義一が菩提寺として創建した名刹、とのことだが 現在は廃寺になっている。

ココを見学するのも初めてだが、さすがに朽ちかけているな・・・ 
文化財ってわけでもないのかな?

ココを見学するのも やっぱりマムシのシーズンを外した方がよさそうだな。

いやいや、さすがに疲れたな・・・
帰路に阿武川温泉で汗を流して今回の散策も終了。

とりあえずケガもなく無事に戻れて良かった良かった・・・ふぅ・・・

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