2022年3月28日

萩市明木・見定の滝 / ドウドウの滝

 3月最後の週末・・・

土曜日は天気が崩れる、ということは予報を見てあらかじめわかっていたんで 島根県まで足を延ばして1日サウナでも入ってのんびりしようか、とか考えていたんだが 朝 起きてみると台風並みの暴風で どこかに出ようという気持ちにはならず・・・

結局 いつもの近場の湯免温泉で適当にサ活をして土曜日は終了。

で、今日の日曜日なんだが 兄貴が60になって今年度で定年退職する、ということで 兄貴一家と親兄弟が実家に集まってしめやかに(?)仕出しを頼んで食事会が執り行われたわけだ。
飯を食うだけのイベントだが 冠婚葬祭以外に親族が集まる機会もそんなにないんで わしも参加したわけだが、そのあとは特に何も予定がなく・・・

ふと、「そういえば山口のケーブルテレビで明木の滝を紹介していた」ということを思い出したが、明木エリアなら萩市街地からも近いし 滝を探すだけなら1~2時間で片付くだろうから、と ちゃちゃっと出向いてきたぞ。それが今回紹介する「矢代・どうどうの滝」じゃ!

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山口ケーブルビジョンで放送されている地域ローカル番組「にんげんのGO!」なる番組で県内の滝探しのコーナーをやっている情報は以前から知っていたが 下関や萩では視聴することはできない。が、番組ブログでどんな滝が紹介されるのかはチェックすることができるんで 今回の明木の滝のこともそれで知ったんだが・・・

正直、萩市の旧旭村・明木エリアに「ドウドウの滝」なる滝が存在している、という情報は初耳だったぞ。
「萩市 ドウドウの滝」でググッても福栄村と阿武町との境に流れている「ドゥドゥの滝(または「どうどうの滝」)」しか出てこないしな・・・

で、萩市の明木エリアを紹介しているサイトエリアの名所を載せている地図をゲットしてみたが

残念ながら滝があるという矢代(やだい)地区に滝の表記はなく・・・

石の巷山の滝の表記もないが 代わりに惣田川上流に「見定の滝」の表記が。
この「見定の滝」なる名称も初耳だったが これはおそらく以前 調査に出向いた「大切の滝」と位置的に同じなんで たぶん同一のものだと思うが・・・

まずはこの「大切の滝」から調査じゃ!

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明木の農産物直売施設「つつじ」あたりから集落エリアに入って惣田川に沿って北上。道路端に⑤番・惣田観音様を拝んでさらに進むと・・・

見定のバス停が。ここには④番・見定観音様がいらっしゃるが ココまで来たら行き過ぎなんで少し戻ることになる。

ちょっとわかりにくいがガードレールの下に「見定の滝」が流れているぞッ!!

やはり想像通り、「見定の滝」は「大切の滝」の別名で間違いないようじゃ。

ここは惣田川本流ではなく見定川という支流に当たるらしい。川の名前で呼ばれているのが「見定の滝」で「大切の滝」はおそらく形状からつけられた名前で魚切と同義なんだろうな。

こぶしの花もちょうど見頃のようだが いよいよ次は「どうどうの滝」の散策に向かうぞッ!!

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さて、前述したようにこの「どうどうの滝」、今まで聞いたことも無くネットで探しても「にんげんのGO!」サイト以外には全く情報は無いわけだが その「にんげんのGO!」サイトにも大した情報があるわけでもなく・・・判っているのは「矢代」なる集落に流れている、ということと 「滝カード」の画像だけ、という状態じゃ。

とりあえず「矢代集落」に行って 地図で描かれている川の源流に近い位置まで行ってみるしかなかろう。

萩・明木から美東方面に向かう県道32号を進み、雲雀峠手前から矢代集落に向かう県道312号を進む。

左手に地図に掛かれた「矢代神社(疫神社)」が見えたあたりで畑作業をしているおじさんがいたんで聞き込み調査を。
「あのぅ、このあたりに『どうどうの滝』ってのがあると聞いたんですが・・・」と尋ねると あっさり「あるよっ!」という返事が。

むぅ、思ったより簡単に見つかりそうだな・・・(-゛-;)

なんでも集落最後の民家の手前、右手に山に向かう林道があって そこをしばらく登っていくと流れ落ちているらしい。

・・・訪問した時刻の関係で逆光になっているが こちらがその林道入口。

林道河原谷線、というらしいが・・・この林道のどこに流れ落ちているのか、簡単に道路沿いの目立つ所にあればいいんだが 残念ながら道から少し隠れたところに流れ落ちていたんで 少々探すことになってしまったぞ。

林道入口からわしの車の距離メーターで1.1キロほど登った地点に少し広くなった離合場所があるんだが そこの樹木になにやらビニールのリボンの痕跡が。

怪しい・・・と思って谷側を覗いてみると

ガードレールにテープが巻かれて その奥の樹木に

・・・むぅ、藤田さんがこの目印をつけてくれなかったら たぶん発見は難しかっただろうな。ただ どのくらいの人がこの目印を発見できるのかは未知数だと思うが。

この看板の表記はひらがなで「どうどう」となっているが ひらがな、カタカナのどっちの表記が正解なのかはわからないな・・・

「にんげんのGO!」滝カードの画像を見る限り おそらく渓流瀑みたいな感じじゃないのか?と想像していたが 名前が「どうどう」だからなあ。
たぶん阿武町の「ドウドウの滝」や錦町の「ドードーの滝」のように 名前の由来は水の勢いの音の大きさだと思われるが そんな大きな滝があるようには思えないが・・・

周囲に何やら石垣のようなものがあって かつては何かの建造物があったような雰囲気だな。
このエリアは高羽山や男岳の尾根違いになるんだが かつて寺院のようなものでもあったのだろうか?

この石垣エリアの先に目指す「どうどうの滝」は流れているぞッ!!

むぅっ!!想像していたよりはるかに立派で ちゃんと滝のテイを成しているな。

落差は8M程度だと思うが 前日の雨の影響なのか水量も多いし なるほど「どうどうの滝」と呼ばれていてもおかしくない一品だと思うぞ。

どうでもいいけど 滝の前に流れ落ちているバスタブは・・・

「なぜこんなところにバスタブが?」と考えても「不法投棄」以外の答えは無いんだろうけど 困ったものよのぅ・・・

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さて、滝も拝むことができたし、最後に矢代神社だけお参りして帰ることにしようかの。

「明木おたからマップ」には「矢代神社」と書かれているが わし所有のマップルには「疫神社」の記載となっている。

実際 鳥居には「疫神社」の表記があるが、元々は3つの神様を一か所に祀ったという珍しい神社で かつては結構な広範囲から参拝客がやって来たらしい。

現在の鳥居は2基しかないが 本殿に登る階段の傍にかつて立っていたと思われる鳥居の残骸が置かれていたぞ。
ただ、「疫神社」の他の2つが何の神様だったのか 手掛かりは残ってなかったけどな。

本殿にはけっこう大きな絵馬が掲げられているが 残念ながら文字がかすれて何の絵が描かれているのかは不明・・・
明治期に奉納されたもののようだが 官軍らしきものと青い服の兵士が争っているように見えるし 後ろの山は萩城と萩城址のようにも見えるんで「萩の乱」を描いたもののような気がするが・・・後ろの茶色い建造物が何なのかわからないし 「明治参拾貳稔」とか書かれているから日露戦争じゃないと思うんだが。

なんか貴重なものっぽいから ちゃんとしかるべき手法で保存するとか なにか解説のようなものを付けるようにしたほうが良いような気がするんだけどな・・・

ふふぅ~・・・

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