2021年7月24日

キツネノカミソリ&桜郷銅山跡農村公園

 さて、オリンピック開催に伴う4連休なんだが 昨日から今日にかけてキャンプなどにいそしんでいたわけだが・・・

キャンプネタは次の機会に紹介するとして 今日はキャンプを終えて萩に戻る途中、阿東町で観察してきたキツネノカミソリの様子をご紹介しておこう。花のシーズンは短いから もう来週には遅いネタになってしまうからな・・・

ホントは福岡・佐賀県境の井原山とか由布岳 猪の瀬戸とか多良岳とか それなりの名の知れた群生地に行きたい、とは思っているんだが 今の時期に山歩きなんかをする体力もないしな・・・

以前・・・と、言っても もう10年くらい前の話になるが 北浦自然観察会のN会長に 阿東町銅(あかがね)エリアにあるキツネノカミソリ自生地の場所を教えてもらっていたんで 今回も手軽に観察できるそこを目指したんだが、

すっかり行き方を忘れてしまったが、迷い込んだ道の途中、たぶん萩市と阿東町の境目くらいだと思うが 「雨後の滝」なる看板を発見。

・・・どうみても人工物なんだが 雨が降ったら滝みたいになるんだろうな。

そしてやってきた、「蔵目喜ふれあいセンター」。

この蔵目喜エリアはかつて鉱山開発で栄えていて ここは旧蔵目喜小学校の跡地を利用した当時の資料を展示している資料館、なんだそうだが 正直オープンしているところを見たことがないぞ。前回来た時も土日だったろうから 平日営業しているかどうか確かめたこともないけど。

ここから蔵目喜川に沿って歩いていくんだが 徒歩でしかアプローチできないんでここに車を置いて・・・

この八幡様の右横の道を進むんだが、久しぶりに来たらすっかり荒れ放題じゃのぅ・・・

以前はもう少し歩きやすかったんだが たぶんやってくる人もいないんだろうな。ご覧のような有様じゃ。

前回やってきたときも荒れているのは荒れていたが、それでも竹藪の中と左側の藪の中にかなりの数のキツネノカミソリを見ることが出来たんだが、今回はすっかり藪に押されて駆逐されたのか 数株しか見ることが出来なかったな・・・

キツネノカミソリは彼岸花の仲間で イメージとしては自生といっても人の手が入ったお寺とか杉林とか山道沿いとか そんな場所に花をつけている感じかな。彼岸花同様 ちょっと人の手が入らないと雑草や藪に対して競争力は弱い感じがするわけだ。

せっかくの群生地なんで 少し藪を整備してやれば球根で増えるキツネノカミソリは復活できそうな気もするが、このままではここも壊滅してしまうだろう。しかしながら どうみても老人しかいない集落だし キツネノカミソリを生かして町おこし云々、といってもどのくらいの集客があるかは未知数だし、どうしようもないのかもしれなあ・・・

キツネノカミソリは彼岸花ほどではないけど気づいたときにはちょこちょこ見かける花だが、それでも名所となりえる「自生地」となると 正直 県内ではあまり思い浮かばない花だったりする。同じ仲間の彼岸花、水仙はどこでも見るし 夏水仙みたいな完全な園芸種でもないから マイナーな存在といえば確かにそうかもしれないが。

そういえば周南の莇ヶ岳にキツネノカミソリの自生地がある、という話を最近小耳にはさんだんだが、この時期に莇ヶ岳に登ることを考えると 規模から考えても九州に行きたくなるわなあ。

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さて、銅(あかがね)集落の橋を渡ってもう少し進むと「白井谷・平蕨・萩」方面に進む道案内板を見ることが出来る。

地元に近いエリアながら「白井谷」なんて集落は足を踏み入れたこともないし このルートで萩に戻れるみたいだから そのまま進んでみたら・・・

通り沿いに「桜郷銅山跡農村公園」を発見ッ!

そういう公園がある、というのは知っていたが 来るのは初めてだぞ。こんなところにあったんだな・・・

字が薄れてよく読めないが、なんでも古くからあった鉱山で 銅・鉛などを産出。昭和38年に閉山されるまで1200年もの歴史を誇っていたらしい。

この公園はその桜郷鉱山跡を山一つまるまる公園化したスポットで 坑道跡や露天掘り跡を観察する遊歩道がつけられているらしい。

真ん中の遊歩道入り口に点々とキツネノカミソリが咲いているぞ。こりゃ先ほどの銅集落の群生地よりよっぽど数も多いし 何より観察しやすいぞ♪

あまり来る人もいなさそうな公園なんで いっそのことキツネノカミソリをもう少し手入れして名所にすれば良いのにな・・・

気温30度を超える炎天下で山歩きなどしたくもないが せっかくこんなところまで来たんでどんな感じなのか 見学していこうかのぅ・・・

こんな感じで坑道跡がちょこちょこあるんだが、

メインは尾根付近の露天掘り跡じゃなかろうか?

神社跡なんかもあって やはりそれなりに鉱夫なんかもいた規模だったんだろう。

頂上には立派な東屋なんかもあるが この先にこの銅山最大の露天掘り跡があるぞ。

深さ30Mを誇る この鉱山きっての大迫力なんだが なぜか写真を取り忘れたんで「あとう観光情報ブログ」から勝手に拝借・・・

そして展望台から眺める阿東の山々・・・何という山なのかはさっぱりわからんが。

こちらは「シデシャジン」なる花。県内では珍しい一品らしいが花が細すぎてピントが合ってないのが悔やまれるぞ・・・

ついでに「水選鉱跡」なる史跡を見学して

これにて桜郷銅山跡農村公園の全貌紹介は終了なんだが ハッキリ言えばなかなか面白いスポットではあるものの 気温30度を超える今の時期に散策するような場所じゃないかもな・・・今回はデジカメだけ持ち込んでの散策だったが キツネノカミソリだけなら遊歩道を歩く必要もないし 低山だから登っても風が吹かなければ全然涼しくないし もう少しで熱中症で倒れるかと思ったぞ・・・

入り口真正面に「風穴」があるんだが、ここから吹く風がかなり涼しくて 散策した後はしばらく穴の前でうずくまって体を冷やしていたな。萩市笠山の風穴くらい規模が大きければ良い避暑スポットになると思うが いかんせんピンポイントでは・・・まあ 他に訪問客もいなかったから独占できたけど この風穴がなければほんとに倒れていたかもしれん。

できれば飲用可能な湧水でもあれば良かったんだが 鉱山だから飲用水の湧水を期待するのは無理かもな・・・ふぅ・・・

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