2017年11月19日

(再録・日本一周記109)2003/10/22・大阪で揉まれた男やさかい・・

(第109日目)大阪市太子町~堺市~大阪市~吹田市~箕面市~能勢町~
兵庫県神戸市~宝塚市



太子町道の駅、「近つ飛鳥の里太子」を朝4時に起床。
どうでもいいけど「近つ」って なんて読むんだろう?普通に「ちかつ」でいいのか?

この太子町には太子温泉をはじめ 聖徳太子ゆかりのスポットがいくつかあるらしく、聖徳太子の陵とか あと道の駅の裏に孝徳だか孝明だか忘れたが天皇さんの御陵なんかもあるみたいだな。

それらを回ってみるのも面白いかと思うのだが、今日の予定は大阪市の縦断なんでパス。
大阪のような大都市圏は車が混み出す前の なるべく早めの時間に済ませておきたいから まだ日が登らないうちに進めるだけ進んどこう、ということで 雨の降りつづける午前五時に道の駅を出発。大阪の車もマナーが悪そうだからなあ・・・

しかし昨日は移動だけで特に何もしなかったんで 日記が早く片付いたな。朝の作業がないのはラクだが 4時におきて寒さを我慢しながら日が昇るのを待つのも なかなか辛いな・・・




最初のチェックポイントは堺市の仁徳天皇陵だ。もちろん日本で、というか世界的に見ても最大級の墓として有名なアレだな。
わしもかつて大阪に住んでいながら、この教科書にも載っているような有名なポイントには来た事が無かったから、一度見てみたかったのは確かだが・・・

・・・朝の6時前に 雨の降る中やって来ておいて 今更言うのもなんだが、もしかしてココは 空から見た航空写真のような環境で眺めないと全く意味が無いんじゃないのかなあ・・・
前方後円墳のまわりには巨大な堀があるから遠くから眺めるだけで 行ける訳でもなく、それ以前に あまり不審な行動をとると宮内庁の監視の目が厳しそうだしな・・・

何度も書いているように わしは多感な大学時代を大阪で過ごしていたんで 大阪にはそれなりに思い出もあるわけだ。目を閉じると走馬灯のように昔の記憶が甦ってくるぞ。では わしの思い出と共に 大阪の風景を2~3 紹介しようかの。

・・・・・・・・・・・・・通天閣打法かぁ・・・。(←それが思い出か?)

わしは当時、住んでいた東淀川の方から難波や大阪城周辺まで原付バイクにまたがって颯爽とやって来てたんだが やっぱこのあたりはあまり近付かなかったな・・・用も無かったし、少々物騒だったしな。

それに わしが原付でうろついていたのは 主にゼ○プロ方面だという記憶も・・・おっとと、、それ以上は言えないな。


、、、、、キツネ目の男かぁ・・・(´ー`)  (←スーパーの菓子コーナーをうろついていたら ずっと監視されてしまった経験あり)

そりゃそうと「飛び込まないで下さい」という垂れ幕がなかなか旬でいいな♪良く見たらグリコのおっさんも縦縞のユニホームを着せられているし。当然 街で見かけるケンタッキーのおじさんやピカチュウ、不二家のぺコちゃんなんかも みんな縦縞ユニフォームを着せられているぞ。確認はしてないが きっとそういうコン○ームもあるに違いないな。

そういえば前の優勝のとき わしはしっかり大阪にいたっけなあ・・・。次に阪神が優勝するのは統計によれば わしが56になったときか・・・

大阪城も何度も見てはいるんだが、全国を回って他の城と比べても やはりその大きさは際立っているな。規模、風格共に他を圧倒するものがあるぞ。

いつも眺めるだけなんで 今回くらいは中に入っても良いかな?と思ったんだが 駐車場がまだOPENしてなくて やっぱり外から眺めるだけだ。
まあいいけど・・・

右の写真は公園内でキャンプをする人たち。
オートキャンプ場でもないのに沢山の人が野営を張っていたぞ。しかもみなさん なぜか同じテントを使用しているが・・・

わしが仲間になる日も近いかな?(現に今、似たような生活だし・・・)

**********************

折角久しぶりに大阪に来たんで ついでに学生の時に わしの過ごしていた下宿なんかにも立ち寄ってみたが、さすがに15年という時の流れは長かったな・・・

あれほど面白いように治安の悪かった下町、東淀川区も それなりに小奇麗になっていたぞ。わしの住んでいた家賃7000円の4畳半一間のアパートなど もう借り手がいないからか完全に消滅していたなあ。

きょうびの学生は贅沢だから みんな小綺麗なワンルームマンションなんかに住みたがるし・・・わしの母校程度のランクの大学でワンルームマンションに住みたいとか GFでも作って学生生活をオシャレにすごしたいとか そのようなイッチョマエのことを言うなどチャンチャラ可笑しいな。己の身分を知れィ!!(←学生時代にあまりいい思い出は無かった様子・・・)

しかし そんなことはいいとして 周りの風景も全然違っていたから 元あった場所を探すのにも手間取ってしまったな。なんとか大家さんの家を発見したが 御主人も7年前に亡くなったというし・・・さみしいものよのぅ。

大家さんの奥さんと20分くらい話をした後、 わしが優秀な成績をおさめて卒業した母校へと行ってみたぞ。
さすがに15年もたつと 新しい建物が増えたりして(オシャレではないが)立派になっていたな・・・

当時はこの大学の近くを歩いていたら タレントの遥 洋子なんかを見かけたりして喜んでいたものだが・・。今も彼女は関西のTVに出ているのかな?東京や山口では全然見なかったが・・・

そういえば わしの所属していた「映画研究部」の顧問の先生が たしか北朝鮮に旅行に行って身柄を拘束されていたような気もするが、そのくらいしか話題の無い大学だからなあ・・・

わしは当時、この大学内の生協食堂でバイトをしながら生計を立てていたんだが もうすっかり職員のメンツも変わっていて 知ってる人も一人しかいなかったぞ。まあ 大学の生協職員なんて ほとんどが学生と主婦のパートだもんなあ・・・



その後は吹田の上のほうにある万博公園に行って 岡本太郎の「太陽の塔」の写真でも撮ろうと思ったんだが、万博公園の駐車場って入るだけでも1200円取られてしまうんだな・・・たかが写真を撮るためだけのために そこまで金を使う気にもならなかったんで却下だな。

で、いよいよ今日のメイン、箕面の山に滝を拝みに行こうかのぅ・・・



わしが大阪に住んでいた当時、千里とか江坂とかいう地区は ハイソなイメージがあって なかなか近付かなかったんだが、今見ると そうでもないな・・・当時のわしが余程のイナカモンだったんだろう。今もそうだけど。

ま、それはともかく、トコトコと山を目指して進んでいると だんだん車も減ってきて緑が多くなってきたな。坂をさらに登り続け 大阪の街が見下ろせるようになると いよいよ箕面山に到着だ。

当時は貧乏学生で車など持ってなかったから ココに来るのは初めてなんだが こんな大都市の近くにこれほどまでの山があったんだな~。

・・・しかし こりゃ猿の無法地帯だな・・・

大阪の紅葉の名所らしいが さすがにまだまだ早くて もみじも青々としているぞ。。

これが箕面にある「日本滝百選」にも選ばれている その名もズバリ、「箕面大滝」だ。

くわしくは調べてないが 落差は6~70Mくらいか?百選の滝としては小ぶりだが なかなか堂々としているし 周りの風景も 都会の近くとは思えない大したものだ。

大都市から近く 気軽なトレッキング公園として府民に人気があるんで 平日にもかかわらず人が多いのが気になるが・・・

しかしこの箕面山、自然の散策をするには遊歩道はしっかりしてるし 低い山で都会のすぐ近くの割に 妙に鬱蒼としているから ハイキングなんかには面白いと思うぞ。
めんどくさいんで わしは滝を見ただけで それ以上は歩かなかったがな。ふふぅ~




箕面を離れ 次にやってきた能勢町道の駅 「能勢・くりの里」で頂いた「ひだまり御膳」(1000円)。

わしが たかだか一食の昼食のために1000円を投入するのも珍しいんだが、この道の駅の名前にもあるように この能勢町の名物は「栗」らしい。

ま、季節だからなあ・・・わしも久しぶりに「栗ご飯」が食べたくなったのだ。あくまでこのメニューのメインは栗ご飯ではなく天ぷらなんだろうけど。



むぅ・・・・お昼を食べた時点で大阪ではもう 「これ」という所を思いつかないなあ・・・
もちろん生駒山とか信貴山とか岸和田とか ほじくり返せばそれなりの所もあるんだろうけど すでに兵庫県との境にいるし もう大阪は良かろう。もともとサッと通り過ぎて終わる予定だったからな・・・

朝早くから動いているんで 昼過ぎに行くところがなくなってしまったが、なんとも中途半端な時間だな・・・。

で、予定では明日にでも行こうと思っていた有馬温泉にやってきたぞ。

日本の三名湯に数えられる有名な温泉なんだが わしは当然今まで入ったことは無いし、どの程度のものなのか凄く楽しみだったのだ。

ここにある立ち寄り湯は「金の湯」「銀の湯」の2箇所。
「金の湯」は街の中心部にあって 客も多く混んでいたみたいなんで 「銀の湯」の方をセレクトしたんだが・・・

他の3名湯、草津と下呂温泉は アルカリ泉質でヌルッとした感じの 言ってみれば「わかりやすいお湯」だったのに対して この有馬の湯はラジウム泉で 見た目は普通のお湯。
建物も新しく、なんか普通の銭湯、という雰囲気も無きにしもあらず・・・たしかに雰囲気とか情緒というのは 歴史がある温泉場なんでそれなりのものがあるんだがな。

後で知ったんだが、銀の湯は入浴料550円なのに金の湯は何故か650円と少々高い。「安い方を知らず知らず選んでしまうとは さすがわしだなっ!」と自画自賛して喜んでいたんだが、なんか同じ有馬温泉のクセして金と銀では全く泉質が違うみたいだ・・・
どちらかと言うと「金の湯」が有馬独特の温泉らしく、鉄分の多く含まれている湯で 名前のとおり金色のお湯なんだとか・・・

うぅ、そうと知っていれば迷うことなく「金の湯」に入っていたのに・・・これは後悔してもしきれないんで 明日にでももう一度入る必要があるだろうな。
温泉は別に何度入ってもいいんだけど そのたびに市営駐車場に車を入れて500円かかるのが痛いな・・・


これは有馬温泉の温泉饅頭、「よい湯(と)まんじゅう」。一個60円。

よくある普通の温泉饅頭なんだが やっぱ蒸かしたては美味いぞっ!!


さて、今日の宿泊先は ネット友達で宝塚市にお住まいのH・Tさん、宝塚のOさんファミリーのお宅にお邪魔をする手はずになっているんだが、時間が少し早いんで その前にかねてからの懸念事項であったタイヤの交換をすることにしたぞ。

わしのロードスター号は 旅を始める前はタイヤはまだまだ何とも無かったんだが さすがに3ヶ月を過ぎ、その短時間のあいだに2万5千キロを越えてしまうような過酷な使い方をしていると劣化が激しくて、雨なんか降った日に山の坂道なんかを登るとツルツル滑るしブレーキも怪しくなってきたからな・・・それに未舗装の道や わざわざ山道なんかを選んで走っているし。

旅の方もそろそろゴールの山口県も見えてきたし 慎重に注意して走れば旅の間にそんな出費をしなくても持ちそうな気もするんだが、わしの場合、別に旅が終わるまで待とうが 来月まで延ばそうが そのときに収入があるわけではないし、どうせタイヤはいつか交換しなければならない必要な経費だしな。それならば山口のイナカで交換するよりは このあたりのちょっと都会で替えた方がよかろう。

今後の旅行ルートでも変に気を回さずに山道に行けるしな。(←どうしても僻地を中心に走りたい様子・・・)

今回はイエローハットでオリジナルブランドの安物のタイヤを購入。

安物とは言っても 再生タイヤというわけでもなく イエローハットがどこぞに委託して作らせたブランド商品らしいんで 性能的には問題ないし むしろ普通のブランド品よりは性能や耐久性は上だ、とのことだ。あくまでイエローハットの店員の話だが。

まあ わしもそんなに拘るほどの運転もしないし タイヤの違いがわかるほどの薀蓄もないから これで充分だろ。
4本の交換賃金とか廃棄費用、消費税なんかもあわせて35280円。
185/60タイヤにしては安いのかな?よくわかんないや。

ちなみにこれはタイヤ交換の際にジャッキで持ち上げた車体の底が見ることができたんで その記念写真だ。

未舗装の山道を走って さんざん岩に乗り上げたりしたんで プラスチックのカバーがボロボロだったな・・・かわいそうに、我が愛車・・・。



夜 7時過ぎ、散々迷いに迷った挙句、宝塚市のHさん夫妻のお宅に到着~♪。

で、いつものように記念写真などを・・・左の方がH・Tさん、謎の仙人を挟んで 右が宝塚のOさんだ。
例によってこのようなどこの馬の骨かわからないような放浪者に気を使ってもらって恐縮することしきりだな。

ふぅ・・・ (-.-)y-゜゜゜(←そうは見えず・・・)

あとお姑さんやお子さん達も居たんだが、子供達はさすがに「ある方面」の教育が行き届いていて 会話にもなかなかマニアックな単語が飛び交っていたような・・・
見ているTV番組が わしが子供の頃 リアルタイムで見ていたものと変わんないんだもん・・・。いやいや、ケーブルテレビの力は凄いな。

しかし奈良に入ったあたりから結構 そういう生活が続いていたりするんだが、今日の夕食でも野菜や肉をたらふく頂くことが出来たぞ。いやいや、気を使ってもらって申し訳ないというか ありがたいのぅ・・・

もう少し旅の途中にハードな散策をしないと 運転席に座ったままでは栄養過多で太ってしまうな。う~ん、、、



夕食後、阪神が勝ったのを見届けて部屋に戻ると ビールが入ったのも手伝って ものの数分で意識がふっとんで そのまま熟睡してしまう。

さて、明日も兵庫県を散策する予定なんだが、また有馬に行かねばならないし 山側や海側にも何点かチェックポイントがあるんで どう動くか また頭をひねらないとな・・・



今日の一枚・・・
有馬温泉にあった 秀吉の正室、ねねの像。
のりぴーを思い出すなあ・・・

走行距離236K
出費金額寝起きのココア・・・100円
コンビニにておにぎり・お茶・その他・・・606円
コイン駐車場・・・200円
陽だまり御膳・・・1000円
有馬温泉駐車場・・・500円
銀の湯・・・550円
風呂上りの牛乳・・・100円
よい湯まんじゅう・・・60円

特別出費(タイヤ交換)・・・35280円
計・3116円

(特別出費・35280円)

0 件のコメント:

コメントを投稿