2017年10月13日

(再録・日本一周記098)2003/10/11・キイハントー / アメフル大作戦!

(第98日目)三重県紀伊長島町~海山町~熊野市~
和歌山県新宮市~三重県紀和町~紀宝町~和歌山県熊野川町~本宮町



朝6時、紀伊長島町の道の駅「紀伊長島マンボウ」にて起床。

昨晩は結局 駐車場で起きた当て逃げ事件のために眠りについたのが11時過ぎ。寝る前にいつもならパソコンにデジカメの画像の整理くらいは済ませているんだが 何も出来なかったんで起きてからコソコソと作業を開始し、オマケに雨模様だったんでイマイチ行動も鈍く 結局10時頃まで車の中でウダウダと過ごしてしまう。

めんどくさいんで この道の駅で朝食を済ませることにしたんだが これはちょっと気になって購入した「海鮮おにぎりコロッケ」

さざえ、あわび、アサリなど 地場産の貝を大量に混ぜ込んで作った炊き込みご飯をオニギリにして なおかつそれをそのままフライにしたという、あっさりしてるんだかコッテリしているんだか良くわからない一品。
でも具はいっぱい入っていて味はなかなかグーだったぞ。



さて、今日から世間様は体育の日絡みの3連休、ということだが 外は生憎の雨・・・

今までは割と天気に恵まれていたんだが 結構世間様の休みの日に雨が降るパターンが今年は多いような気がするが?ま、だから何処に行っても さほど人ごみに巻き込まれずに済んでいるとも言えるが・・・

今日は連休の初日なんで 海岸線は混むだろうから、ホントは今日は山の方に進もうと考えていたのだ。

昨日も書いたが このあたりは「熊野古道」とか言って 伊勢と奈良、那智を結ぶ峠越えの道がイチオシの観光地らしい。で、適当な古道を散策してみようかとも思ったんだが やはり雨のなか山の峠をわざわざ歩くのもどうかと思うしなあ。
あと 無謀すぎるんで諦めてはいたんだが それでも心のどこかに少しひっかかっていた 秘境「大杉谷」の散策をするのもいいかな?とか思っていたが やはり雨ではどうにもなるまい。

この時間から和歌山に抜けて「那智の滝」を見に行くのも時間が中途半端だし、今日は三重と和歌山の県境にある「瀞峡」とかいうところを散策して和歌山には明日の朝から本格的な散策をするのが良かろう。



10時過ぎに道の駅を出発して 最初にやって来たのが海山町道の駅「海山」。聞いたこともない町なんだが 道の駅にある「町の紹介」を読むと ココは「種まき権兵衛」の生まれた町なんだそうな。

「種まき権兵衛」・・・「♪ゴンベが種蒔きゃ カラスがほじくる・・・」 で有名な あの権兵衛さんか・・・
「あの有名な」と書いたものの、わしなどは昔 ロッテだかハウスのライススナックのCMで流れていたロック調のメロディしか頭に浮かばないんだがな。

ちょっと気になったんで「種まき権兵衛のふるさと」とやらを調査に行ったんだが なんか単なる公園だったな・・・。
それにしても権兵衛さんは実在の人物、というか ちゃんとモデルになった人がいたとは知らなかったぞ。

なんでも働き者で銃の名手、そのくせ蒔いた種を次から次へとカラスに食われてしまうようなオッチョコチョイだったらしい・・・なんか そのまんまだな。




次に来たのは熊野市道の駅「熊野きのくに」。この先は食うところが無さそうなんで あまり腹は減ってないがここで「ウドンとめはり寿司のセット」(600円)などをいただく。

「めはり寿司」は前に関宿に行ったときにも紹介したんで 写真は撮らなかったんだが、高菜で酢飯をくるんだシンプルな寿司だ。ここのめはり寿司は出来たてで柔らかく それなりに美味かったな。

そのまま「瀞峡」に向かっても良かったんだが 熊野市の海岸沿いに「鬼ヶ城」とかいう風光明媚な観光地がある、という情報をつかんだんで それだけチェックしておくことに。

今日は雨なんでデジカメもさほど活躍してないし、山の中を流れている瀞峡でも 景色がまともに見れるかどうかわかんなかったしな。 それに看板の写真でみた「鬼ヶ城」も 普通のリアス式海岸の風景とは少し違っていて なんか妙にカッコ良かったし・・・

雨で観光客もまばらな「鬼ヶ城」に到着~♪

どんなところかもわからずに駐車場代500円を払うのは多少の勇気が必要だったが まあココまで来てしまっては仕方あるまい。おとなしく駐車代を支払って散策してみることに。

この島の岩は砂が固まって出来たような感じで それが波風と雨に浸食されて このようなイイ感じの風景を作っているようだ。なかなか変わっていて見応えはあったな。

遊歩道は片道30分程度の切り立った崖や波の打ち寄せる岩の上を進むルートなんだが 風が強くて傘が役に立たないから歩く人もまばらだ。 おじさんやおばさんの観光客集団は岩が波で浸食されてできた巨大なくぼみに集まって 弁当などを広げてくつろいでいたな・・・。



・・・と、ここで問題発生。

周りの風景を眺めながらノホホンと遊歩道を歩いていたら 遊歩道の柵が張ってある低い鉄柱に全然気づかずに腰を強打してしまったぞ。
わしの腰は打ち身程度で済んだんだが ポケットに入れて持ち歩いていたデジカメに直撃してしまい液晶画面が割れてしまった・・・

♪ポッケットをたたくと デジカメが破裂~ o(^-^)o

・・・いや、陽気に歌など歌っている場合ではあらへんがな。 この旅ではデジカメが大きな役割を果たしてきたから コレが使え無いことには今後どうしようもないではないかっ!
くそぅ~ わしの不注意とはいえ これは予測できない事態に陥ってしまった・・・このデジカメも購入して半年も経ってないというのに・・・(ToT)

しかしデジカメで液晶が壊れたと言うのは致命的だな。おそらく修理しても安いデジカメが一台買える位の金額が掛かってしまうだろうし だいいち旅先なんで修理が完了するまで何日もここに留まっているわけにもいかないしな。

画面オフモードにして撮影可能かどうかシャッターを押してみたが なんかランプが点滅を続けて作動しているのかどうかわかんないぞ。 あとでパソコンに繋いでみたら いちおう画像は撮れていたが その場でどんな絵が撮れたか あと何枚撮影可能なのか、はたまた望遠もできるのかどうかわかんないし 夜景や逆光などのモード設定もできない。なんといってもメディアのフォーマットができないというのが致命的だな。

いずれにしてもデジカメがないと これから何処に行っても仕方が無いんで安物でいいから、と熊野市街の電気屋に直行することにしたぞ。くそぅ~ こんなところでこんな出費が待ち構えていようとは・・・



しかし山の中の僻地じゃなくて いちおう市制都市でデジカメが壊れたのは不幸中のプチ幸い、というところか。 早速この町のどこに電気屋があるかチェックする意味も兼ねて この町でガソリン給油。(出光 255.4K地点 24.47L / 3005円)

ガソリンスタンドの兄ちゃんによると「BAX」なる家電量販店しかこのあたりには無い、ということだ。・・・関西ではメジャーなのかもしれないが 全然聞いたことがないチェーン店だな・・。できればヨドバシカメラかヤマダ電機でもあればポイントがたまって良いと思ったんだが。

で、その「BAX」なる店に行ってみたんだが・・

う~ん・・・おそらく価格は大差ないと思うんだが さすがにヨドバシやヤマダに比べたら取り揃えている機種が少なすぎるぞ。わしはできれば2万以内で200万画素程度、手持ちのコンパクトフラッシュメディアが使えて乾電池も併用できるタイプが所望だったんだが・・・
仕方無しにちょっと先を進んで 熊野市より少し規模の大きめな 和歌山県の新宮市に向かうことに。まさかデジカメを求めて県を越境するとは思わなかったな・・・

新宮市にはマツヤデンキがあるという話だったが 市内をくまなく回り あと市民にも聞き取り調査をしたところ この町にはマツヤデンキと先のBAXなる店しか電気屋はない、ということらしい。「PCデポ」とか「コンプマート」みたいなパソコン屋でもないかと思ったんだが あっさりと否定されたぞ。

しかし こういう地方の電気屋で扱っているデジカメは売れ筋商品に在庫を絞っているんだな。200万画素の商品など数点しかなかったし、どれも4~500万画素の高い商品ばかりじゃ。ま、それが今のスタンダードみたいだから仕方がないんだろうが・・・

店を可能な限り、ジャスコの電気売り場まで行って検討した結果、200万画素以下の商品も300万画素クラスとほとんど値段がかわんないし それ以前に選択肢が無さ過ぎるんでしょうがないんだが 結局は壊してしまったNIKONのクールピクス3100、まったく同じ機種を購入・・・今は定期収入も無く貯金を崩して生きているからローンを組んでも仕方ないんで 銀行で金をおろして即金で購入じゃい!

ほんとはフジの300万画素モデルが一万円近く安かったんだが ちょっとデカすぎて海山の持ち運びには不便だし メディアを追加購入したりすると差も縮まるしなあ。ジャスコで見つけた単焦点のデジカメが安かったんだが その場しのぎではなく今後も使うことを考えると どうも今ひとつだし 風景を撮るのに望遠が無いというのも不便だし・・。

300万画素、コンパクトフラッシュ、乾電池併用可能、サイズも小さくて 何より使い方を把握していてパソコンに取り込みソフトをインストールする手間のかからない それでいて価格もIXYやパワーショットより安かったからベストバイとは思うんだが・・・(あくまで少ない選択肢の中では、だけど)

ホントはこのタイプの200万画素の仕様があれば それが一番良かったんだがなあ。2時間くらい検討して 納得して購入したにもかかわらず、こんな虚しい思いをしてデジタル機器を買うのは初めてだな・・・

しかし予想外に痛い出費だな。しかしパソコンや車もいつ壊れるかわかんないし そう考えるとデジカメも酷使していたし機械モノは油断ならんな。
あと 今日 雨の道を走っていて気が付いたんだが そろそろタイヤにも限界が来そうなんで この出費も頭に入れておかねばならんなあ。長旅をしているから そういう予期せぬ出費があるのは止むを得ない話なんだが 食費やガソリン代、入場料など以外で高額な金が掛かると やっぱショックが隠せないのぅ。

心の動揺が隠せないまま、とりあえずデジカメの問題も解決したんで次に進むことに。

何かウヤムヤのうちに和歌山県に入ってしまったんだが すでに夕方になってしまったんで何処に行くわけにも行かず とりあえず今日 宿泊地として考えていた熊野川沿いにある道の駅「瀞峡街道熊野川」に向かうことに。 

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・・・・川の風景と山並みを見ながら 何も考えずに熊野川に沿って国道168号を進んで行ったんだが、なんかこの街道は意外とカッコいい風景の連続だぞ。

切り立った山の尾根、あちこちに見える名も無い滝、異様にエメラルドグリーンが映えている川の流れ・・・なんか夕方の景色が良く見えない時間帯に走るには勿体無さげな雰囲気がプンプンと漂っているなあ。

この道も熊野古道なんだろうな。十津川街道とかいう旧道らしい。道路わきには昔の名残と思われる道祖神や遺跡みたいなものも転がっているし 「なんでこれほどの滝が地図に名前が載ってないんだ?」というような滝が あちこちで轟音を上げて流れ落ちているぞ。

・・・この道は明日 もう一度通ってチェックしておいた方がよさそうだな。その前に三重県にある百名瀑のひとつ、「布引の滝」への看板を見つけたんで 今日はこれだけチェックしておこう。

ちなみに写真の解説など。
上が熊野川の流れ。ここは観光地である瀞峡からみると随分下流に位置するんだが それでもこの景観だ。どういう条件を満たせば ここまで水がエメラルドグリーンになるんだろうな?

真ん中は その名も「少林寺」というお寺の傍にあったお地蔵さん。なんかいい雰囲気だな。

下の写真は わしの地図には名前すら載ってない紀宝町の「飛雪の滝」とやら。このほかにも多数の滝を目撃したんだが 昔の道なんで幅が狭く、思うように路上駐車ができなくて記録に残せなかったな・・・



これは川丈街道という やはり熊野古道の一つらしいが いくつかある古道のなかでも難所だった場所らしい。今は道の整備と引き換えに半分くらいなくなってしまったルートなんだが 渓流を見ながら車で流せる、という点でオススメかもしれないぞ。

日本百名瀑の一つ、「布引の滝」は この熊野川に掛かる橋から10キロほど山の中に車で進んだところにあるらしい。夕方なんで人の通りも少なく 「ギャー!ギャー!」とケモノだか鳥だか良くわかんない生物の叫び声を聞きながら奥に進むといくつかの滝があるんだが その一番上流にあるのが「布引の滝」だ。

三段か四段の構造なんだが さすがに百選だけあってたいしたものだ。画像は下の「今日の一枚」で載せておこう。

滝壷まで行く遊歩道もあったんだが 夕方だったし雨も降っていたんで今日は止めておいたぞ。

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このあと熊野川町道の駅「瀞峡街道熊野川」に行ったんだが 周りは真っ暗で店も何も無く、車の往来はあって一夜過ごすのに怖くもない環境だったんだが 空腹に耐え兼ねてさらに上にある本宮町道の駅「奥熊野古道ほんぐう」まで進み ここで本宮大社の前にある商店でパンなど買って過ごすことにしたぞ。

この本宮町の道の駅まで行くのに かなり迷ったんだが 真っ暗で明かりがない道だったにも拘わらず その周りの風景には何か「これは見逃してはダメだ」という雰囲気がプンプンと漂っていたなあ・・・なんか旅を長く続けると そういう雰囲気が匂いでわかるようになってきたぞ。

明日は「那智の滝」をメインにするつもりだが、デジカメも新調したことだし 朝は今日暗くて見えなかったこの周辺をもう一度散策するつもりだ。
和歌山は当初 南紀白浜くらいしか見どころが思いつかなかったんだが こりゃ少しハマるかもしれないな・・・


今日の一枚・・・
なんだかんだで今日の一番マトモな写真、日本の滝百選の「布引の滝」

走行距離218K
出費金額海鮮おにぎりコロッケ・・・400円
お茶・パン・その他・・・1295円
めかり鮨・うどんセット・・・600円
鬼ヶ城駐車場・・・500円
ガソリン給油(24.47L)・・・3005円

(特別出費・デジカメ・・・33390円)
計・5800円
(特別出費・33390円)

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