2017年9月28日

(再録・日本一周記089)2003/10/02・蕎麦アレルギー男、信州に行く!

(第89日目)愛知県半田市~長野県平谷村~下條村~南木曽町~日義村


朝8時 愛知県半田市の友人TARSHIのアパートにて起床・・・

昨日 愛知県の予定をほぼ終了したんで 今日は彼を会社まで車で送った後、そのまま北上して長野に向かうことにする。ほんとは半田市が付け根に位置する知多半島も(いちおう「先っぽ」なんで)くるりと回っても良かったんだが まあ時間も無いし大して見どころも無さそうなんでいいだろ。

しかし知多半島から長野か・・・思いっきり動きが無駄だなあ。 今更言っても仕方の無いことだが、仮に「車のメンテナンスで神奈川の藤沢に寄る」というアクシデントがなければ 東京から埼玉に向かったときにそのまま栃木経由かなんかで長野に入ることができたな・・・。
そうすれば横須賀にもよらずに長野→山梨→静岡→愛知→岐阜・・とスムース・インして なんだかんだで4日分くらいは時間と金を節約できたんではなかろうか?
まあ この旅は「いかに安く効率よく回るか」も大きなテーマなんだが 「わしの見聞を深める」というのが一番の目的だから 遠回りも別にいいんだけどな。

愛知県の縦断は名古屋に向かう通勤客やら日本の輸送の要である国道1号を使うトラッカーで混むだろうな、とは思っていたが 予想通り大渋滞・・・
なんとか国道153号に乗って豊田市を抜け 足助町あたりからは順調なペースで進めるようになったが 今度は延々と山の中を走るルートになって ヒーコラ言いながら3時間走りつづけて 何とか昼前に長野県に突入。



「長野県」に来たのは良いんだが これから県内をグルッと散策するに当たって 「どこを見ようか」と思ったときに やっぱりわしには山と田中知事と蕎麦くらいしか思い浮かばないわけだ。今まであんまり縁もゆかりも無かった場所だからな・・・

で、例によって道の駅に立ち寄って県内のめぼしい名所が無いか 資料を集めてルートを検討することに。

国道153号で北上して最初にぶち当たるのが この道の駅「信州平谷」だ。

今日は他にも2~3 道の駅に立ち寄ったんだが やはり山の中を縦断する街道沿いにあるんでトラックや旅行者の休憩を考えているような作りになっている気がするな。

北海道の道の駅と同様 どこも割と快適で過ごしやすそうだぞ。

ただ軽食コーナーのオススメメニューが この道の駅オリジナルの「平谷丼」とかいう海鮮どんぶりだったのには首を傾げたが・・・

別に長野で海鮮丼を食っても悪くはなかったんだが、今回は平凡に「スタミナ丼」(800円)などを昼食として注文。

しかし改めて地図を見ると 嫌になるくらい広いな、長野県・・・

わしの所有する「全国道の駅地図」は55万分の1の縮図なんで もちろんこれ一冊で旅をするには無理があるんだが、普通の県なら見開きページで収まってしまうんで 道の駅を渡り歩きながら旅行する時に ある程度の位置関係が一目でわかるから意外と重宝しているのだ。

それでも長野県は縦に長いから見開きに収まらないし、全体像を把握するには結構苦労するぞ。何も見ないで県をぐるっと回るだけでも3日くらいは掛かりそうだな・・・





だいたいのルートを決めたんで さっそく移動することにしよう。まずはここから程近い「天竜峡」に行くことにする。
静岡に寄った時も天竜川のライン下りは見なかったしな。

まだまだ紅葉は少し先だし 週の真ん中の平日ということもあって天竜峡駅前はひっそりしていたな・・・

これが天竜峡なんだがエメラルドグリーンの水がとうとうと流れていたぞ。山の中の渓流にしては水深がありそうだったな。

ここは道が狭く 川下り客以外には無料駐車場というものが無さそうだったんで 遊歩道も歩かないで橋の上から川を眺めて終わりじゃ。木曽路は移動が全て山の中なんで 次を急がないとあっという間に日が暮れそうな気がするからな・・・
南アルプスをどうしようかと思ったんだが あんまり見るところが無さそうだし やはり木曽のメインは中山道だろうから北上には国道19号を使うことにしよう。

山越えに大平峠というルートを通ったんだが さすがに見渡す限り森と山しか見えなかったな・・・。

わしはどちらかというと漁村の育ちなんで こういう2000m級の山々に囲まれた生活、というのは少しあこがれたりもするわけだ。


左は大平峠の展望台からふもとの村を見下ろした絵。相変わらずの逆光だ。

このあたりは斎藤茂吉の故郷らしくて 右の写真は茂吉の句碑だな。


さて 峠を下って南木曽町に到着したんだが いちおうココには「田立の滝」なる百名瀑選定の滝があるらしい・・・。
例によってどのような滝なのか全く予備知識が無かったんだが まあせっかくココまで来たし見ておくことにしよう。

国道19号沿いに車を進めると いとも簡単に「田立の滝」の看板が見えてきたんで それを頼りにほいほいと進んでいくと のどかな集落が見えてきた。

 う、、、、工事中で車両通行止めとは一体・・・まあ観光オフシーズンにあわせて工事をしている光景は今までもいろんなところで見てきたが 紅葉シーズンに間に合わせるために何かの突貫工事をしているみたいだな。

案内板によるとココから2キロ先に滝の駐車場とキャンプ場なんかがあるらしい。むぅ・・・ここまで来たら二キロくらいは歩いてでも滝を見ないで引き返すわけにはいくまいな。

・・・などと思って こっから先は誰もいない 絶対車も通ることの無い山道を一人で歩いてみたんだが、肝心の「田立の滝」は どうやら その先を更に1時間半かけて遊歩道を歩くルートになるらしいのだ。

さすがに夕方の5時近くになって (車両通行止めだから)おそらく誰もいないであろう山中の滝の遊歩道を片道1時間半かけて見て回るのは無理だな。わしにはそんな体力もないが その前に根性がないぞ。

それに遊歩道の案内板をみて初めて知ったんだが 「田立の滝」という一本のでっかい滝があるわけではなく 田立川の流れに沿っていくつか点在している滝をまとめて「田立の滝」と呼んでいるみたいだな。(違うかも知れんが)



しょうがないんで再び国道沿いに戻り、先ほど通り過ぎたときに少し気になっていた「妻籠宿」とやらに立ち寄ることに。
 


国道19号は中山道、いわゆる木曽路なんで 国道から少し外れた集落にはこのように昔の宿場町が点在していたりするのだ。

「妻籠宿」はその宿場町の中でも一番最初に官民と学者が一緒になって保存・再現に着手したところなんだとか。なんか時代劇のセットみたいな雰囲気もあるが ちゃんと各種文化財に指定されている場所らしいぞ。

ここはもちろん車両通行禁止なんで フラッと見て回るだけでも駐車場代500円が掛かってしまうんだが どうやら今の時期は5時を過ぎると 町営駐車場の管理人もいなくなるみたいで 無断で置かせてもらったぞ。代わりに宿場町もみんな雨戸を閉めてしまうんで寂しい限りなんだが・・・

実際に今もこの昔風の建物に住民が生活しているんだが 文化財保護のためにわざわざこういう風な家に改築した人も多いんじゃないかなあ。そう考えると文化財保護って やっぱり地域住民の理解と協力がないと絶対不可能だろうな。





ちなみにこれは 国道19号と木曽川をまたぐように架けられた巨大な木製吊橋、「桃介橋」とやら。文化財の復元なのか 単に公園の一部なのか、観光目的でわざわざ作られたものなのかは不明じゃ。

さすが山に囲まれた町だけあって 日が暮れるのが少し早いぞ。日が照っている間はTシャツ一枚で快適な気温だったが 少し日が隠れると急に寒くなるし 峠道を行けば小雨がぱらつくし、我が愛車ロードスター号もオープンにしたり暖房をかけたりと やっぱり山の天気は先が読めないんで苦労するな。

この時間帯で道路の電光表示によると気温は12℃・・・どうりで寒いわけだ。6月から始まったこの旅行で一番の冷え込みだな。先日 鎌倉に行った時にイトーヨーカドーで安いジャンバーを買っておいて正解だったな。

今日は木曽路をもう少し進んで 100名山の御岳木曽駒ヶ岳に挟まれた日義村の道の駅「日義木曽駒高原」にて一夜を過ごすことにして あとは明日 諏訪湖方面に進んでみることにしようかのぅ。



今日の一枚・・・
南木曽村の中山道・妻籠宿の街並み

走行距離268K
出費金額(昼食として)スタミナ丼・・・800円
コンビニにて弁当・お茶・その他・・・887円
計・1687円

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