2017年8月28日

(再録・日本一周記069)2003/09/12・♪草津よいとこ 一度はおいで~

(第69日目)群馬県草津町~長野原町~長野県軽井沢町~群馬県松井田町~妙義町~藤岡市



←草津温泉のマスコットキャラ・ゆもみちゃん。

このキャラを見ただけでも草津温泉には大きな期待を寄せてしまうわけだが ともかく今日の散策は草津からはじめることにしよう。
草津は噂ではかなり良いと聞くんだが わしはまだ来たことが無かったんで日本の三名湯に数えられるほどの湯がどの程度のものなのか 少し試させてもらおうかのぅ。おほおほおほ。

てなわけで朝7時に道の駅「草津運動茶屋公園」を出発。あっという間にまだ本格的に活動する前の草津の温泉街に到着してしまう。

まず最初にやってきたのは源泉のひとつで温泉街のど真ん中にある「湯畑」だ。
わしもこの旅でいろいろ温泉は見てきたが これを見ただけで既に今まで見てきたものと規模が全然違うことがわかるな。

詳しい仕組みはわかんないが お湯を幾つもの木の箱にくぐらせて湯の花を採取しているようだったな。
周りにはいかにも老舗というような旅館や饅頭屋、漬物屋が並び立ち 情緒とか格式もうならせるものがあるぞ。
つい 出来心で買ってしまった草津温泉の温泉まんじゅう(70円)温泉玉子(100円)
二つともごくごく普通の饅頭と半熟玉子で 特にココでなくては、というものでもないんだが やっぱこーゆーものは情緒だからな・・・

玉子はわからないでもないが なんで温泉地には必ず「温泉饅頭」があるんだろ? そしてどうしてわしはついつい買ってしまうんだろう?どの温泉でも味はそんなに変わらないのに・・

ちなみに わしは欲望に耐え切れずに饅頭をバラ売りで一個買ってしまったが、この後 温泉街をうろうろ散策していたら「味見してください」とあちこちの饅頭屋さんから声をかけられて 2つほどタダで食べることが出来たぞ。
こういうのはバラで買う人はあんまりいないし お土産としてまとめて20個とか30個を買っていくのが普通だからな・・・そうとわかっていたらわざわざ買うんじゃなかったな・・・。

草津には旅館やホテルはもちろん 色んなところに日帰り温泉施設が立ち並んでいるんだが やはりこういう歴史ある本格的な温泉は公衆浴場なんかを試してみるのが一番だと思う。
まあ 見ず知らずの人と入るわけだから ゆっくりとはできないかもしれないけど お金ないし・・・(←本音)

草津にも湯畑の傍に公衆浴場があるんだが 「西の河原」というところに公衆露天風呂があるという情報をゲットしたんで 当然のごとく そこに行ってみたぞ。


これが「西の河原公園」とそこにある公衆露天風呂だ。

ここも源泉のひとつで あっちこっちにお湯が沸いている池があって 例によって観音様やお地蔵様が祭られておる。

こういう温泉地って 硫黄ガスとかなんとかで草木が生えないから かならず「地獄」に見立てられて宗教の対象になっちゃうんだよなあ。まあいいけど。

では さっそく500円払って露天風呂を堪能するかのぅ。
これが草津温泉の「西の河原 大露天風呂」だっ!!

これほどでかい露天風呂は さすがに初めてだな・・・500平方メートルほどあるらしいが これが公共湯というのが驚きだな。

ちなみにこの写真は 人が少なくなったころを見計らって盗撮したものだ。盗撮と言いつつ けっこう堂々とカメラを構えていたんでお湯に入っている兄ちゃんと目が合ったりしたんだが・・・ま、恥ずかしがる歳でもあるまいし 見られても減るモンじゃないから良いだろ。(←罪悪感なし)

おじさんはHPのネタのために やむなくそんな事をしたけど 良い子のみんなはそんなことはしちゃダメだよっ。

次に向かったのは草津の湯の源、100名山にも数えられる草津白根山だ。温泉街から車で30分、国道が頂上付近まで走っているんで割と簡単にアクセスできるぞ。

さすが温泉が噴出しているだけあって 荒涼とした独特の風景が広がる変わった山だな。

ちなみに中腹には左の写真のように「殺生河原」と呼ばれる危険地域がある。ここでは有毒の硫黄と硫化水素の蒸気が噴出しているんで小動物や小鳥が迷い込むと死んでしまうことから その名がついたらしい。

もちろん人間も立ち入り禁止、車も駐停車厳禁のゾーンだ。

そういうわけで どうやってこの写真を撮ったかは ヒ・ミ・ツ♪ ウフッ。
てなわけで ここが白根山の頂上付近にある駐車場だ。
どうでもいいけど 今回の旅行では わしが行こうとする山は大体ガスで覆われてしまって良く見えないな・・・雨に祟られることは少ないから まあ良いと言えば良いんだけど。

ここから山頂の湯釜や芳ヶ平、本白根山にアクセスできるが ここらあたり一帯は国立公園ということもあり また 有毒ガスの出ている危険地域も点在しているんで 遊歩道以外は完全に立ち入り禁止だ。

しかし平日だというのに この客の多さは一体・・・? おまえら 仕事しなくていいのか?
頂上にある見事なエメラルドグリーンの酸性湖、「湯釜」。 直径300M、水深25M PH1.2で世界一の規模らしい。
いやいや、大したものだな。

白根山レストハウスで頂いた 名物の「ぶどうソフトクリーム」。 

観光地価格で350円は少し高めだが 味はそれなりにイケたぞ。
実は白根山の麓には 滝百選の「常布の滝」なる瀑布があるらしいんだが 山の中にある秘滝ということで興味もあったが登山口が見つからずに今回は断念してしまった。 それらしい遊歩道の入り口は発見したんだが 車を置くところも無かったしな。

普通 百選に選ばれるほどの滝があれば 地元の観光協会なんかも熱心にPRするんだが 草津の場合は温泉に全ての情熱を注いでいるんで あまりこの滝には力を注いでないみたい・・・

ま、滝好きなわしとしては少々残念ではあるが それにしても草津温泉、かなりのインパクトがあって 「さすが」と感心してしまったなあ。 歴史・風格・情緒・泉質 どれをとっても明らかに他の温泉地とは格が違うわ。

あと 有馬温泉なんかも わしは見たことが無いんで比べることは出来ないんだが さすが日本の名湯中の名湯だな。歌にもあるように機会があれば一度は行ったほうが良いと思うぞ。うん。
 あ、これはスキーでも有名な草津らしく スキー板のリサイクルで作られたベンチだ。 そのうちスノボで作られたブランコなんかも出来るのかもな。





草津を後にして次に向かったのが やっぱり活火山、浅間山の麓にある「鬼の押出し」だ。
やっぱり浅間山はガスがかかっていて はっきりと見えなかったが・・・

「鬼の押出し」とは 簡単に言えば写真のように溶岩石がゴロゴロしている場所だな。チケットの半券に書いてある説明によると「1783年の浅間山大噴火のときの溶岩の名残で 当時の人がこの噴火を『火口で鬼が暴れて溶岩を押し出した』という印象で見ていたことに由来する」・・・らしい。

ほんとに単に溶岩がゴロゴロしているだけの場所だが それとなく迫力はあるぞ。 なんでも「世界三大奇勝の一つ」なんだとか。

なんか言っちゃいけないことかもしれないが 全国の何処に行っても「日本三大・・」とか「世界三大・・」とかいう肩書きの名所があるような気がするぞ。そういうのってどのくらい信憑性があるんだろうな?



あと 忘れてはならないのが この「鬼の押出し園」の傍には「花木園」なる公園が併設されていて、そこにはシカ牧場とかトナカイ牧場、リスなんかが飼われていることかな。

わしはウサギの放し飼い牧場の中に入り込んで30分くらいウサギ相手に戯れていたぞ。
だって草を持ってると 何匹もひょこひょこ寄ってくるんだもん・・・

ひげ面の謎の中年が 一人でウサギたちとメルヘンに浸っている姿は 傍から見たら どんな光景だったんだろうな?



鬼の押出し園から国道146号を通り南下すると 何時の間にやら長野県の軽井沢に突入してしまう。

ま、有名な場所ではあるが 特に記録しておかねばならないポイントも無さそうだな・・・それより動き回ったせいもあって空腹に苦しんでいたぞ。白根山も鬼の押出し園も ちょっと何かを食うにしても物価が高かったから手が出なかったのだ。

こういう「ちょっと小腹がすいた状態」をいかに長く持続できるかが ダイエットには必要な要素だとは思うのだが、空腹になるとどうも気弱になってしまって 「この歳になって仕事も探さずに こんなフラフラと旅を続けていいのだろうか・・・?」と心に疑問をもつようにもなってしまうな。

ましてや軽井沢みたいなハイソな場所で たむろしている女子大生やOLの集団なんかをみていると そういう空しさが押さえきれなくなるのだ。こんなことでは何か犯罪にでも走ってしまう可能性も捨てきれまい。

やはり心のイラツキは心身ともに悪影響を与えてしまうので ここで健康を考えて炭水化物とカルシウムを摂取すべく セブンイレブンでホイップメロンパンと牛乳を買って一時的に精神状態を落ち着かせることに成功。(←単に意志が弱いだけでは?)



車は軽井沢を抜けて 再び群馬県に入る。ここからクネクネと曲がりくねった山道に突入するんだが 車の通る道端で毛づくろいなどを呑気にしている猿の親子に出くわす。
いや、気が付けば辺りにウヨウヨと猿がいて 木の枝があっちこっちでガサガサと揺れているではないか。良く考えれば野生の猿を見るのも久しぶりな気がするな。いやいや ほんとにたくさんいるわ、サル・・・。

やっぱわしはハイソな軽井沢より ちょっとアレな群馬県の山の中のほうが好きだな~。


この長野と群馬を結ぶ国道18号は中山道にあたり このサルの出没する急なカーブが連続する山道は有名な碓氷峠だ。昔の鉄道の名残のレンガの陸橋があったり 麓に下りると関所の跡なんかもあって非常に趣があるぞ。

わしも10年以上昔に一度 スキーの帰りにココを通ったことがあるんだが もうすっかり忘れていたなあ。ま、ここいらあたりを通りかかったのが夜だったし スキーで疲れ上げて景色まで見てなかったもんな・・・。

この碓氷峠を下ってくると 時折 木々の間からカッチョ良い岩肌の山が見えてくる。これが妙義山だな。
相変わらずガスがかかっていて はっきりと見えないんだが なんちゅうカッコ良さなんじゃ、妙義山・・・

荒々しい岩肌が今にも崩れそうで 見るものを圧倒させるな。あのてっぺんが「丁須ノ頭」と呼ばれるところらしいが あそこにチャレンジする登山家もいるんだろうな・・・もはや登山というよりロッククライミングだもんなあ。

この妙義山、大分の耶馬溪を連想させることから日本三大奇勝の一つに数えられているんだとか。 ・・・だから そういう肩書きの名所が多すぎるって。

さて 先ほどは一時しのぎでパンなどを食べてしまったが ここいらで昼食兼夕食としようかの。

もちろん碓氷峠といえば 有名な「おぎのや」製の横川の釜めし(900円)に尽きるわけだ。これになめこ汁(200円)をプラスした 定番中の定番だな。

正直言って ドライブインでこの横川の釜めしを見て ようやく自分が過去にこの道を通ったことがあるという事実に気が付いてしまったぞ。

この釜めしの釜はお持ち帰り自由で 一合の米を炊くのに良い器になるんだが 荷物になるんで返却してしまった。 まあ 実家を探せば 灰皿と化したこの釜をたぶん見つけることができるだろうし。



今日は妙義山ふもとの道の駅「みょうぎ」で過ごすことにして ちょっと早めだが5時くらいには到着してしまう。中途半端に時間もあいたんで 道の駅近くにある町営の温泉施設、「もみじの湯」などに入ることに。

←相変わらずモヤがかかっている妙義山。 う~ん、残念・・・

今朝 草津温泉に入ったばかりだが やっぱり露天風呂が続くんで 体中をナイロンタオルでゴシゴシと泡立てたい欲求を押さえきれなかったのだ。あと 頭も2日シャンプーを使わないと フケが出まいかと気になって仕方がないしな。

ちなみに妙義温泉「もみじの湯」に関しては 特に感想はなし。 まあ草津の露天風呂の後では少し書きにくいわなあ。

あえて言うなら600円は少々高いんで できれば町民価格で町民以外の客も入浴させて欲しかったな・・・でも露天風呂は見上げれば妙義山 見下ろせばふもとの町並み、とロケーションはまずまずだったぞ。



すっかり暗くなって 温泉から道の駅に戻ってみると 人っ子ひとり居らずに非常に寂しい光景がそこに・・・
妙義山を見上げる風景は素晴らしく 明日は目覚めとともに妙義山の姿を拝もうと思ったんだが これじゃあまりに寂しすぎて怖いな・・・わしは余りに静かだとかえって眠らないから やっぱり少しくらい五月蝿い国道沿いの道の駅を探そうかの・・・

そんなこんなで さらに国道を進み 結局 夜の8時過ぎに高崎市の傍にある藤岡市の道の駅「ふじおか」で夜を過ごすことに。

しかしここはまるでトラックステーションみたいにアイドリング運転で停車しているトラックがわんさかいるなあ・・・どうしてこうも極端なんだろうな? まあこっちの方が わしは眠れるからいいけど・・・



今日の一枚・・・
草津白根山・弓池園地

走行距離210K
出費金額草津町営駐車場・・・550円
温泉玉子・・・105円
温泉饅頭・・・70円
西の河原大露天風呂・・・500円
ロッカー代・・・100円
ガソリン給油(30.88L)・・・3502円
白根山駐車場・・・410円
ぶどうソフト・・・350円
鬼押出し園・・・600円
パン・牛乳・お茶・その他・・・613円
おぎのや横川釜めし・・・900円
なめこ汁・・・200円
妙義温泉もみじの湯・・・600円
入浴後の牛乳・・・130円
計・8630円

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