2017年7月16日

(再録・日本一周記047)2003/08/21・意表突くオホーツク!

(第47日目)天塩町~豊富町~稚内市~猿払町~浜頓別町~枝幸町~雄武町~興部町~紋別市



天気予報によると 道北は今日も引き続き快晴らしいぞ。最高気温も25度くらいだから これまた絶好のオープンカー日和だなっ!

と、いうわけで意気揚々に朝4時に起床。今日はいよいよ北海道前半の節目となる本土最北端、宗谷岬に向かう予定なのだ。(ちなみに北海道は前・中・後編のだいたい3つに分けられると思ってくれぃ。今の予定で、だけど。)

しかしながら朝は雲が多く 今にも雨が降りそうな天気・・・それに風も強そうなんでオープンにするのもアレだし、とにかく日光が射さないと少々寒いんですけど・・・



まずは天塩町から程ないところにある「サロベツ原野」だ。
北海道は全体的に国立公園やら国定公園に指定されていて手付かずの自然が残されている場所がまだまだ多いのだが ここももちろん国立公園の一部だ。やたら広い面積の湿地帯が手付かずで残されている 興味津々のエリアなのだっ!

これは展望台から見た絵。中央から左にかけて見えるのがペンケ沼だかパンケ沼だか そんな名前の湖だ。

雲が広がっていたんで昨日は良く見えたはずの礼文・利尻島が全く見えないのが残念無念じゃ。
これは中に入っての写真。遥か彼方まで見事に何にも無いぞ。まあ 原野だからなあ・・・

実際は川や沼が点在していて それなりに楽しめるんだが なんせ面積が山手線2つ分、その周りには同じくらいの面積で牧場やら牧草の畑があるし 3つの町にまたがって原野が広がっているんでマクロな目で見ないと全然わかんないぞっ!
3時間くらい原野の中の道をあっちこっち彷徨った後、オロロンラインをぶっ飛ばして稚内市に突入。

オロロンラインが終わって 稚内に入ると 今度は「無事カエルライン」という怪しげな道路になるのだ。

道沿いに住んでいる住人は家の前にこのような怪しげな人形を置いているんだが どの家も妙に不気味な人形で統一されているし なんか異様な雰囲気だぞ・・・

わしのような男が「おやおや」と人形に気をとられて蛇行運転をしてしまうから 効果はどの程度あるのかわからないな・・・

稚内市に入ってからは それまでの平原が姿を消し、今度は「宗谷丘陵」とかいう小高い台地に囲まれた風景に変わるのだが この風景はなかなかいいな。丘陵地帯も延々と続くんで 見ていてもやはり圧倒されるぞ。


とりあえず宗谷岬のちょっと手前のノシャップ岬で記念撮影など・・・

ここで正直に告白するが わしは今まで「ノサップ岬」と「ノシャップ岬」は同じモノだと思っていたぞ。
このわしともあろう者が まるで「男」と「お琴」を聞き間違えたような そんな恥ずかしい失敗をするとは・・・(まだ他に具体例はあるんだが 割愛させてもらうぞ)

よく考えたら本土の最東端が納沙布岬なんだが 同じものならこんな場所にあるわけがないからな。(ここにくるまでそれに気がつかないというのも・・・)

しかし納沙布岬とノシャップ岬、佐多岬と佐田岬といい本土の先っぽの地名はややこしいのが多いな。
漢字で書けばノサップは「納沙布」で ノシャップは「野寒布」だが わし的には発音からして当て字が逆だったとしても別に違和感がないような気がするな。

このあと稚内市のガソリンスタンドで給油。(出光 516.7K地点 36.5L/4330円)
北海道は何もないところはホントに一本道を適当なスピードで止まることなく延々と走ることが多いんで かなり燃費があがっているな・・。
燃費がいいのはありがたいんだが その分 距離は走っているから金銭的には変化はあまりないような気も・・・




♪ヘイヘイヘイ~・・・
俺が昔 宗谷岬だった頃、弟はノシャップ岬だった・・・わかるかな? 稚内だろうな~・・・
イエ~イ!


むぅ・・・そういう低レベルなことは「書いちゃダメだ、書いちゃダメだ・・・(←シンジ風に)」と思いながらも やっぱ衝動を抑えきれなかったな・・・。今 書かないと この先 二度と書く機会など無いだろうからな。

いや、無理に書かなくてはならない理由など無いんだが・・・。

 そんなことはともかく、ようやく本土最北端、宗谷岬にたどり着いたぞ!

この「最北端の碑」の前にも観光客やライダー達が群がって 記念写真の順番まちで賑わっていたぞ。わしもちゃっかり記念撮影じゃ!

この塔を境にして左が日本海、右がオホーツクのはずじゃ!さすがに「ここまで来たか・・・」と感慨にふけってしまうな。

まだ北海道は半分も見てないんだが この旅の全体でみれば大体半分くらいと思うし、「よく頑張った!感動した!」と自分で自分を誉めてもいいんではなかろうか?

・・・と、言うわけで 昼食は自分をねぎらう意味をこめて 最北端の店で満を持しての「いくら丼」だっ!

一杯1500円・・・うぅ、舌の上でプチプチとはじける食感と 一回の昼食ごときに1500円もの大枚をはたいた勿体無さで思わず胸が熱くなるのぅ・・・

これが東西南北の4枚集めると神龍が現れて 何でも願い事を聞いてくれるという伝説を持つ「最北端証明書」(100円)だっ!

すでに南と西はゲットしているんで あとは東の納沙布岬で証明書をゲットすれば ギャルのパンティ~は わしのものだな!(願いはパンティなのか?)

道の駅「さるふつ公園」(猿払村)の牛たち・・・



さて これからは「オホーツクライン」を東に突き進むんだが 宗谷岬からはしばらく何も無い「観光無風地帯」を走ることになるぞ。
特にコメントを書くこともないから ザッと簡単に通った道のりを紹介しよう。

まずは浜頓別町の「クッチャロ湖」。ラムサール条約にも登録されている湖で白鳥がやってくることでも有名らしい。
当然 今の季節には白鳥など一匹もおらず静かなものだったな。
枝幸町の「ウスタイベ千畳岩」。「ウスタイベ」という怪しげな響きが気になって見に行ったんだが 単なるでっかい岩場なだけなような・・・解説も何もなかったから どういうものなのかは不明。たぶん解説することも無かったんだろうけど。

北海道の地名はほとんどアイヌ語に由来しているんで 名前を聞いただけで「おや?」と思ってしまうものが多いな。
雄武町の「日の出岬」。ココから見るオホーツクはなかなかのもので 名前の通り東の方角から登る太陽もバッチリ見えそうだな。おそらく日の出の観察スポットで初日の出のときなどは展望台も賑わうんだろうな。

ちなみに わしのように日没時にやってきても展望台には誰もいない、というレアな情報を皆さんに伝えておこう・・・

そっか、日本海を抜けたら「夕日のスポット」というのは やっぱ極端に減るんだろうな・・・

興部町で食べた その名も「おこっぺアイス」
これは「チコリ」というバージョンで 根っこの部分を材料に加えているらしい。

なんかキャラメルっぽい味がして なかなかオツだったな。

ちなみに店員さんに聞いたところ 観光客にはやっぱ北海道らしく「ミルク味」が一番人気なんだそうな。
そう言われれば そうか・・・
ちょっと前はこのあたりも鉄道が走っていて JRの発足当時に合理化でバスに切り替わったりしたらしい。そういえば忘れていたが そういう歴史もあったよなあ。

で、興部町あたりの「道の駅」もそうなんだが 昔の鉄道の駅を そのまま「道の駅」として再利用しているパターンも面白いと思ったな。
前にロータリーがあって正面道路に商店街が並んでいる、という道の駅は たいていが旧国鉄の駅の再利用かもしれないな。



日も暮れてきたんで今日は紋別市の道の駅「オホーツク紋別」まで足を伸ばし、今日はココで夜を過ごすことに決定。オホーツク海が綺麗に見渡せるわい。

そういえば紋別って この前の台風でかなりの被害が出て 土砂に流された人たちの亡骸が海で発見された、とかラジオでやっていたな・・・あれはこの紋別だったっけ?(←【注】 後日に十勝地方の「門別町」と勘違いしていたことに気づいたけど・・)

コンビニで安い弁当を買ってきて 9時前に就寝。

どうでもいいが 北海道には「セイコーマート」なるコンビニがセブンイレブンやローソンを押さえて かなりのシェアを持っているんだが 最近はそのセイコーマートの弁当が続いているような気がするぞ・・・



今日の一枚・・・
右にサロベツ原野、左に日本海。どこまでも一直線なオロロンライン

走行距離391K
出費金額ガソリン給油(36.5L)・・・4330円
イクラ丼・・・1500円
最北端証明書・・・100円
おこっぺアイス・・・240円
お茶・コンビニ弁当・その他・・・1406円
計・7576円

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