2015年10月3日

乙九日炎の祭典

さて、龍頭山トレッキングと温泉を済ませた後は 今宵の野営地となる二川キャンプ場に出向いて あとは焚き火を楽しんで寝るだけなんだが・・・

二川に向かう途中、北広島の雄鹿原地区にある神社でなにやら祭りの準備をしているのを目撃ッ!

けっこう人が集まっている様子だったし どうせ夜もヒマなんで せっかくだからキャンプ場にテントを設営した後に見学することにしたぞ。なにやら「これは見ておいたほうが良さそう」と わしの旅の勘がうずいていたしなっ!



日も暮れた頃、キャンプ場から会場に到着~♪

すでに駐車場もいっぱいで停めるところを探すのに悩んだが、なんとかテキトーに置き場所を見つけて祭り見学じゃ。



偶然やってきたんで どんな祭りか知らなかったんだが、「炎の祭典」と謳っているから 火祭りの一種なのかな?

幟や幕に書かれた文言、そしてスマホで調べた結果、どうやら「乙九日(おとくんち)炎の祭典」というのが正式名称なんだとか。

ここ雄鹿野地区は室町時代の1421年頃、安芸国太田奥山庄「地頭栗栖」石見国今市城主「福屋」が繰り広げた「雄鹿原合戦」のあった場所と言うことで、それを偲ぶお祭りなんだとか。



ここが祭りの中心、亀山八幡神社。





会場はこの亀山八幡神社と 田んぼの傍の広場に設けられたメインステージの2箇所に分けられていて 昼の3時過ぎから踊りや神楽なんかのプログラムが行われていたらしい。

こんな長閑な集落に どこからこれだけの人が集まったのか?と思うくらい 結構な賑わいじゃ。
カメラを抱えている人も多く もしかしてかなり名の知れたイベントなのかな?

で、祭りのメインイベントとなる「松明行列」が始まると言うんで 田んぼの畦のテキトーな場所を陣取ってカメラを構えて待つことしばし・・・

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メインの松明行列は向こうの「物見が丘」から神社までの約5キロの「松明ロード」を 松明を持った人々が練り歩く、というもの。
その行列は1.5キロとかナレーションで言っていたが 祭り会場だけでも結構な人が居るのに 更にまだそんな人数が山の裏に潜んでいたのか・・・



だんだん神社のゴールに向けて 松明の波が向かってくるぞ。
なかなか幻想的な光景で わしなどはジブリの映画に使われるようなBGMの効果で ちょっとウルッと来てしまったぞ(゚ーÅ)



近づいてくると 案外 灯油の匂いが凄いんだな・・・(-_-;)

松明行列の一番最後の人が来るまで眺めていたら メイン会場で行われていた「火牛の舞」とか武者行列とか いろいろ見逃してしまったな・・・

で、メインは神社で行われる「大松明奉納」らしいんで 神社の一角で待ち構えて居たんだが なかなか始まる気配が感じられず ずっと待ち続けていると



花火の打ち上げが始まったな。

すぐ傍の田んぼから打ち上げられているんで 規模は小さいながらなかなかの迫力じゃ。



45分くらい待っていると でっかい松明に火をともした神職の方がやってきたぞ





ほぅ・・・



神楽のようなものを想像していたが 意外とゆっくりな動作なんだな・・・まあ あれだけの松明を3人がかりで上げたり下げたりするのも筋力が必要なんだろうが。

まあ、どんな感じの祭りかわかっただけでも意義はあったと思うが なかなか感銘を受けるイベントだと思うぞ。

ちなみに「乙九日」は29日のことで 元々はその日に秋の収穫祭という意味で行われていたらしいが 「炎の祭典」は毎年9月第4土曜日に行われているらしい。ちょっと覚えておいたらいい情報かもな。

わしは第2・第4土曜が社休日だから 9月後半に二川キャンプ場でキャンプをすることもあったんだが、山の向こうからドンドンと聞こえてくる火薬の音は この祭りの音だったんだな・・・

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