2015年4月23日

下関せいりゅう・和楽の湯




てなわけで 下関インターに程近い「ゆめモール下関椋野」敷地内、ゼビオスポーツの隣に 4月21日にスーパー銭湯風の立ち寄り温泉施設、「下関せいりゅう・和楽の湯」がオープンしたんで、昨日さっそく偵察に行ってきたぞっ!!

卸団地のゆめモールは帰宅ルートから行きやすい位置にあるんで、実はココに入浴施設が出来るという情報を聞いて以来、オープンを心待ちにしていたのじゃ。サウナは確実にあるだろうから もしそれなりの施設なら会社帰りにしょっちゅう行くことになるだろうしな。

が オープン直前に知った情報では 入浴料金が平日1200円、土日祝日1400円と言う 都会価格に愕然として、「下関で営業するのに この価格は果たしてマーケティングをしているのか?」という疑問も隠し切れず・・・

いずれにしても地元に新しく出来た「天然温泉」を名乗る立ち寄り入浴施設なんで 無視するわけにもいかないし、おそらくどんなに内容が良くても通う頻度はそんなにないと思うんだが 一度は内容を確認せねばなるまい。くぅ・・・

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内部は当然 撮影禁止。て、いうか カメラ付き携帯も一応は持込み不可となっているんで浴室や館内の様子はせいりゅうのHPを参考にしていただくとして・・・

入り口を入ると目の前にチケットの自販機が置かれていて まずココで入浴券を買うんだな~、と思ったが、、、ココにあるのは下関市の入湯税一人50円の券売機。 入浴する人はまずココで入湯税を買い、食事など入浴しない人は購入する必要は無いわけだ。

その後 下駄箱のキーと引き換えにバーコード付きのロッカーキーを渡される。 ここの清算は全て後払いで、館内の食事やジュースの自販機はロッカーキーに付けられているバーコードをスキャンさせて購入するというシステム。わしは何度かこのシステムの施設を利用したことがあるが、やっぱ慣れてないと戸惑うかな・・・

館内では財布を使わずにモノが購入できるため、無意識に財布の紐がゆるくなる、というシステムということだろう。慣れてないと逆に財布の紐が緩めたくても緩まない状況になってしまうかもな・・・

浴室は男女入れ替え制ではないようだが、 男湯の方はメインの天然温泉「白湯」とジャグジー・電気風呂、真っ白に細かい泡を発生させている絹の湯、水風呂、高温サウナと低温の塩サウナ、露天は温度差のある岩風呂と竹の湯、そして湿った岩盤浴という趣の寝湯がある。

天然温泉なのにメインが「白湯」というのは・・・泉質についてはあとで解説するが、まあ正直言って感想は「白湯」の名前の通りじゃ。
サウナはさすがにオープン直後でヒノキの香りがプンプンして気持ちいいぞ。

塩サウナはこのあたりではそんなに馴染みがないのかもしれないな・・・わしと同席となったオッサン二人は 目の前の容器に盛られた塩を見て どうして使うのか判らない様子だったが、わしが水戸泉のごとく塩をバンバン使うと ようやく使い方を理解したのか 体に塩を塗り始めてたな。

ところで このせいりゅうの浴槽はどれもこじんまりとしたもので 1200円も入浴料を取るからには さぞかし豪快・豪勢な大浴場なのかと思っていたが 実際は数名が入れば一杯になるくらいのサイズだったりする。

この「和楽の湯」を運営している親会社「リバース東京」は全国各地に立ち寄り入浴施設、あるいは温泉地のホテル・旅館に温泉や岩盤浴などのスパリゾートを200箇所以上プロデュースしているんだそうな。 
(4/24 訂正:親会社は福岡市の不動産会社で リバース東京はボディケア部門のテナントとして参加しているようじゃ。)

この「下関せいりゅう」も 最初は他の都会の施設と同じ感覚で、あるいは会社側の規定料金という値付けなのかな?と、思って居たんだが それほど多くの実績を持つ会社が運営する施設が現地のマーケティングを無視して価格設定するわけでもないし、もちろん設備投資の回収と施設の運営は第一に価格設定しているんだろうが、、、

仮に入浴料金を半額の700円程度にすれば この立地条件であれば倍以上の集客が望めると思うが そうなると浴室はたちまち芋の子洗い状態になるだろう。そうすると回転率も上がるだろうし食事や買い物、エステや岩盤浴で入浴以外の収入を望めるかもしれないが もしかしたらそうしなかったのは限られたスペースの浴室で利用者に快適に過ごしてもらうために マーケティングを煮詰めた結果として 選別の意味を兼ねてあえてこの金額を設定したのかもしれないな。(あくまで「かもしれない」、という話だが)

施設の作りはなかなか手が込んでいるし雰囲気も上手く出しているし、シャンプーなんかの備品もなんかランクが高さそうなものを使っているし、シャワーの水の出方も大衆浴場のそれとは違うし、単に高いだけではなく 温度や衛生管理など 気が付きにくいところにそれなりの工夫が読み取れる。洗面器もちゃんとケロリン桶を配備していたしな・・・(´ー`)

ちょっと前のわしなら まず「1000円オーバー」という料金だけで「評価に値せず」と一刀両断だったはずだが、最近は「存在意義があれば温泉ではないスーパー銭湯でも喜んで利用する」という考え方なんで 案外と否定的な感想は持たなかった、というのが正直なところじゃ。

もちろん だからと言ってここが会社の思惑通り 地元に受け入れられて安定経営ができるかどうか、は また別の話になると思うがな。こーゆーのは経営者側の努力や工夫とは別に 地元民の理解や感覚がキーとなるからなあ。
下関も郡部に行けば良質な温泉が色々あるが 市街地圏は温泉文化は根付いてないし 山口県下一の都市ということにはなっているが 経済的には案外とガタガタなエリアだしなあ。

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で、肝心のお湯なんだが・・・

地下から汲み上げた天然温泉と言うことだが、瀬戸内海側なら海水を含むラドン温泉、響灘側ならやはりラドンを含むアルカリ泉が多いというイメージだが、この「せいりゅう」のある位置はちょうど真ん中で どういう成分なのか想像もつかなかったが、フロントの近くに掲げられた成分表を見ると、成分別の泉質は「特になし」という見たことのない表示になっていたな。

あと、PHは7.2 源泉温度は16.6度・・・メインの湯船は「白湯」と名付けられていたが、それって一体・・・

確かに何も特徴らしい特徴は感じないし、天然温泉を名乗るからには それ相当の成分があってしかるべきだが、これって単なる地下水とどう違うんだろう? いちおう成分表があるんだから温泉には間違いないんだろうけど こういうパターンははじめて見たぞ。

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下関せいりゅう・和楽の湯

山口県下関市新椋野一丁目2番15号
泉質 : 不明 PH7.2 16.6℃
効能 : 不明
営業時間 :10:00~24:00(最終受付23:00)
料金 :平日1200円 土日祝1400円(入湯税50円別)

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料金にはタオル代が含まれていて これは買わされているみたいだから 持込タオルは不要じゃ。

ちょっと気になったのは まだスタッフが馴れていない様子だということか。 
更衣室のロッカーの数は結構たくさんあるんだが、少ない利用者の割に脱衣所が混みあうのは改善して欲しいぞ。

こーゆー施設の場合、普通は番号はランダムに渡してバラけるようにすると思うが、わしが35番のキーを貰って入ったときは すぐ上の34番のロッカーの利用者が居て、隣のロッカーも利用者が居て 風呂上りの人も20番台のロッカーを利用していたから 広々とした脱衣所の偏った一角だけに利用客が集中して混みあっていたぞ。
どうも来客順に番号を渡しているんじゃないかな?

ちなみに バーコード付きロッカーキーを身に着けている間は何度でも入浴可能。そのバーコードを使って買い物や食事をしてくれ、という趣向だと思うから 普通の入浴施設のように単純に風呂に入って帰るだけでは割に合わない。おそらくココの正しい利用法は 少なくとも1時間半以上は湯船に使ってノンビリとして できれば半日くらいはココでリゾート感覚で過ごすことだと思う。

確かにショッピングモールの一角に存在しているが 中に入れば囲いで隔離されて そこが商業エリアだとは思えない空間造りは徹底されていると思う。
高めの価格設定は 近場でちょっとしたお出かけ気分を味わうための演出料金だと思えば なんとなく納得できるかもしれないな。

もちろんそれが下関市民にどこまで受け入れられるかどうかは未知数だがな・・・

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