2015年3月12日

一ノ俣温泉荘

さて、椿祭りとハイキングを堪能した後にやって来たのは 豊田町の名湯、「一ノ俣温泉」

下関市の旧郡部から長門市へのエリアには大河内温泉・川棚温泉・菊川温泉・俵山温泉・油谷湾温泉・湯本温泉・・・などなど なかなか優れた温泉が密集しているんだが、なんだかんだで久しく一ノ俣には来てなかったんで 思い出したようにやって来たぞ。

わしはほぼ毎週のように 萩の実家から下関のアパートに戻るときは豊田町の道の駅併設の「西の市温泉」には入っているんだが 泉質は似ているとは思うが久しく遠ざかっていると違いもあまりよく思い出せなくなってしまったしな・・・



基本的に一ノ俣温泉の立ち寄り湯はホテル・旅館を利用することになる。

かつては小学校を改造したという「一ノ俣温泉保養所」、自家源泉を持ち蛍を眺めながらの入浴が可能だった「もとゆ旅館」、唯我独尊の佇まいでわしに一ノ俣温泉の懐の深さを教えてくれた「大衆浴場」という 超個性的なスポットがあったんだが、その3つはすでに廃業。

で、今回選んだのは「一ノ俣温泉荘」じゃ。

一ノ俣温泉と言えば「にっぽんの温泉100選」にもエントリーされている名湯なんだが、一般的にはグランドホテルと観光ホテルという2大巨頭が知られていると思う。

この温泉荘はこの2大ホテルの姉妹店でありながらベクトルは全く違う存在だったりする。まあ一言で言えば「昭和の名残を色濃く残した温泉宿」というところかな。

普通の旅館系・ホテル系より わしは雰囲気が好きだし敷居も低く感じているんで 一ノ俣にくるとどうしてもココに来ちゃうんだよなあ・・・



今の山口県の温泉地で 昔ながらの「歓楽街」という雰囲気を持っているのは山口市の湯田温泉くらいしかないが、この一ノ俣温泉は世俗からの隔離感がかなり高い。

まあ 現在工事中の油谷からの道路が延びて来ると雰囲気もガラッとかわるかもしれないが、やはりこの温泉地に宿泊で来る人と言うのは 都会暮らしや人間関係に疲れた人、あるいは本気で湯治をしようという人なんじゃないかな?ホントに山と温泉旅館以外に何も無いからな・・・



中庭を眺めるとこんな感じ。いちおう宿泊施設なんで部屋数はけっこうあるぞ。



では早速、浴場にフェードイーン!!

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更衣室はこんな感じ。

棚があるだけで他には特に装備は無いかな・・・



浴槽全体図。



右と左にカランがあってシャワーは左手に一つ。いちおうシャンプーはあるが固形石鹸がメインじゃ。



男女の浴室は上では敷居がないんだな。



大浴槽が一つと 横に申し訳程度の源泉浴槽が。

源泉浴槽は一人が丸まって入って目いっぱいのサイズで 源泉温度が低いんで完全に水風呂じゃ。
しかし水道水と違ってマロヤカと言うか 入っていると肌になじむと言うか 今の時期でも辛くないから不思議だな(´ー`)

肝心のお湯なんだが トロミがあるツルツルのアルカリ泉で 西の市や湯本温泉のものとはまた違う肌触りじゃ。 西の市の場合は湯に浸かると肌にツルツル感を感じるが どちらかと言えばサラサラ感のほうが強いかな?

ただ 掛け湯の段階ではコチラのほうがツルツル感というよりヌルヌル感が強いように思う。あと、しっかり硫黄の匂いが感じられるのがポイント高いな(´ー`)

ココのお湯の良さを一番感じるのは弱った肌や粘膜部分だと思うが わしがオススメするのは体を洗うついでに剃刀で髭を剃ることじゃ。 
髭剃り後に湯に浸かると驚くほどのツルツル感を得られるんで他の湯との違いもすぐに判るぞ。

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一の俣温泉荘

山口県下関市豊田町大字一ノ俣28
泉質 :アルカリ性単純硫黄温泉 PH9.65 24.3℃
効能 :慢性関節リウマチ、神経痛、慢性皮膚病など
営業時間 :7:00~21:00
料金 :600円

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まあ、ちょっと設備に対して価格が高めなのは やはり宿泊客メインと考えると仕方ないのかな・・・

間違いなく良いお湯なんだが やはり敷居が高い感じもするし だからこそ鄙びた雰囲気が保たれている、という面もあるのかもしれないが・・・

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