2014年8月5日

【備忘録】大分県の温泉 12(別府八湯 / 観海寺・堀田・柴石他)

過去のブログ、サイトで紹介した温泉で ブログの記事と言うより個人的な記録として。

データが数年前のものもあるため施設によっては廃業や改装、料金等の変更の可能性があります。

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【観海寺温泉エリア】



  • いちのいで会館
    別府市上原町14-2



    ※観海寺エリアを代表する施設で 別府の町を見下ろす絶景露天風呂とブルーに染まるお湯が有名。



    ここは入浴施設と言うよりは仕出し屋で、だご汁定食か松花堂弁当のどちらかを注文することで サービスとして入浴が出来る、というシステム。別府にきたら名物のだご汁は食べておきたいところだし、お湯も別府では知られた一品なんで その両方が堪能できると言う意味でもオススメ度は高いぞ。



    お湯は小高い丘の上にあり絶景が楽しめる「景観の湯」とかつての坑道をそのまま活かし 滝を眺めながら入浴のできる「金鉱の湯」の2つで 男女日替わりで提供される。我々が立ち寄ったときは奇数日だったんで 実は景観の湯には未だ入ったことは無いのが心残りなんだが・・・


【堀田温泉エリア】


  • 堀田温泉
    別府市堀田2組



    ※掘田地区は江戸時代から湯治の町として知られていたらしいが この堀田温泉は平成15年にバリアフリーなどに対応してリニューアルされた市営の共同浴場。
    お湯はやや白濁して白い湯の花がチラホラと舞う熱めのものがかけ流しで使われている。

    市営共同浴場の中でも小奇麗でお湯も良い、ということで 結構お客さんで賑わっているから 時間帯を選ばないと居場所に困ってしまうかもしれないな・・・


  • さわやか別府の里
    別府市堀田4-2



    ※ハートピア明礬などを経営している「さわやか倶楽部」の運営による 宿泊施設&老人養護施設で 日帰り入浴の一般客にも対応していると言う珍しい形態の施設。こーゆー施設だけあってバリアフリー対応・アメニティも充実でご老人にも優しい設計になっているが それゆえお湯は殺菌&循環っぽい使われ方をしている。

    小さいながらもサウナがあって お一人様用みたいな小ささだが申し訳程度に露天風呂もある。ただ 露天に関してはお湯の特徴は全く感じられなかったかな・・・

  • 桜湯
    別府市堀田4-2



    ※「別府の里」隣にある立ち寄り入浴施設。 元々は三井物産の山荘だった、というものだが メインは20室ほどある貸切湯。もちろん我々のような庶民のために大浴場もあるぞ。



    こういう施設なんでアメニティもしっかりしているし 作りも上品な雰囲気が感じられる。さらにお湯も上品なもので やや塩味を感じるサラサラ系のものが掛け流しで提供されている。立ち寄り利用の場合、土日は200円ほどアップしてしまうのがネックだが ま、その分 上品で落ち着いた雰囲気が味わえると思えば仕方ないかな?

【柴石温泉エリア】


  • 柴石温泉
    別府市野田4組



    ※895年に醍醐天皇、1044年に後冷泉天皇が療養にやって来て 江戸時代には「紫の化石」が発見された、という歴史を持つ 由緒正しき温泉。国民保養温泉地・国民健康温泉地にも指定され 平成9年には「ふれあい・やすらぎ温泉地」としてリニューアル。良質な温泉と充実施設で人気もあるらしい。

    施設的には受付・休憩棟と別に温泉棟があって、「内湯」「露天風呂」「蒸し湯」がある。
    3源泉の混合湯はうっすらと白濁し金気臭のする一級品で 「ぬるい湯」と「熱い湯」があるが こーゆー施設なんで温度は入りやすいレベルで調整してある。

    「蒸し湯」は55度くらいのリラックスを目的としたもので 石造りの湯小屋がシブいんで入っておくのが吉。 

    いやいや、これほどの充実施設が210円(2009年当時)という格安料金で堪能できるのは流石 市営というところだが、その反面、時間帯によっては芋の子洗い状態になるのは覚悟しておかないとダメかもしれないな・・・

  • 血の池地獄(足湯)
    別府市亀川野田778



    ※別府地獄巡りの一つ、「血の池地獄」園内に併設されている足湯。 足湯そのものは無料だが園内に入るには当然 入場料が掛かってしまう。
    まあ、血の池地獄は地獄巡りの中でもマニア向けなんで 一度は見ておいたほうが話のネタにはなるんじゃなかろうか?



    足湯は熱湯の血の池地獄の源泉を少し冷まして利用しているという一品。鉄分が多いから血行促進なんかに効果がありそうだが、園内の土産物屋には「血の池軟膏」などの いかにもツウ好みのアイテムが置かれているから そちらもなかなか購買意欲をそそると思うぞッ!

  • 長泉寺・薬師湯
    別府市野田800-6



    ※別府地獄巡りの一つ、竜巻地獄の駐車場前にひっそりと佇むお寺、長泉寺。
    薬師湯はこの長泉寺境内に存在する湯小屋なんだが、お坊さんと檀家以外の一般人でも参拝者ノート記帳と心ばかりのお賽銭で入浴可能になるという いかにも別府らしいシステムの一品。



    湯船は3人くらいでいっぱいになる小さいサイズで、そこに竜巻温泉からの引き湯がナミナミと注がれている。お湯はやや金気臭のする酸味の利いた一級品じゃ。
    多少マニアックな要素があるんで 初めての人や普通の観光客には敷居が高いと思うが お湯は間違いなく素晴らしいし雰囲気もさすが。オススメじゃ!




【その他のエリア】
  • 如意輪温泉
    別府市南須賀1組



    ※別府駅と亀川駅のほぼ中央に位置する住宅地の、「こんな細い路地の中を?」というようなルートで辿り着く ある意味いかにも別府らしい秘湯。目立つような、目立たないような独特の味のある看板が路地の入り口にはあるが、その気になって探さないとフラッと辿り着くのは無理ではなかろうか?



    サイケにカラーリングされた小さいコンクリ小屋には男女別の入り口があって 中には2~3人用の小さい浴槽が一つ。源泉は地下300Mからポンプでくみ上げているらしいが 後からツルツル感が味わえる正統派アルカリ泉。



    残念ながら「別府八湯温泉道」からは脱退してしまったらしいが、いかにもジモ専らしい雰囲気と立地条件で 3野湯と比べても謙遜の無い秘湯だと思う。
    管理人のおじいさんもかなりお年を召してらっしゃったんで 現在も存続しているかどうかすら自信が無いけどな・・・


  • 市の原共同温泉
    別府市新別府7組



    ※誰が呼んだか「別府一のB級湯」との異名を持つ 独特の雰囲気が素晴らしい共同湯。元々は組合員専用の湯だったが「温泉道」加入により一般にも開放された一品。

    この温泉は対面にあるコンビニ風酒屋で受付をして入浴チケットをゲットするシステム。温泉道の合言葉やスタンプもこの酒屋さんで受け付けてもらえるぞ。



    浴室にはコンクリート打ちっぱなしの湯船が一つだけ、という 基本的な別府スタイルでお湯は無色透明のアルカリ泉。別府の温泉の中でも上品な部類に入る源泉は 浴槽そばの湯口の栓を開けば熱い源泉が出てきて その開け閉めで自分で温度を調整するようになる。

  • 七ツ石温泉
    別府市荘園2組



    ※別府温泉エリアと観海寺温泉エリアの中間くらいの位置にぽつんとある共同湯。
    元々は古戦場だったという神社(安産の神様らしい・・・)の境内にあって「謎の雰囲気」という評価がマニア受けする要因だろうな。



    4人位用の小判型湯船に注がれる温泉は堀田温泉からの引き湯らしいが、別府の温泉の中では個性が少ないかな・・・?ただ 鮮度は高そうな一品じゃ。




  • 塚原温泉 火口乃泉
    由布市湯布院町塚原1235



    ※モクモクと噴煙を上げる「塚原地獄」、伽藍岳麓にある入浴施設。火口付近から湧出する源泉をそのまま利用したという温泉は 日本第二位というPH1.4という酸性度の含硫黄・鉄・アルミニウム・カルシウムー硫酸塩泉。



    皮膚病全般に薬効があることで知られ 全国から湯治客がやってくるほどの有名な一品でレモネードを鉄のスプーンで飲んでいるような味わいのある成分の濃い一品。 これを10分くらい入ったあとに体を乾かし、乾いたら再び湯船に浸かる・・・という入浴を何回か繰り返し、温泉成分を体に取り込むのが正しい入浴法らしい。



    ちょっと有名になったんで かつてのような湯治客向けの敷居の高さはだいぶ薄くなったが、それでも湯の個性という意味では別府で、いや 九州でも指折りの存在だと思う。入浴後は伽藍岳の地獄を直接利用して作ったと言う温泉たまごを購入するのを忘れずにッ!!

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