2014年7月5日

【備忘録】大分県の温泉 3

過去のブログ、サイトで紹介した温泉で ブログの記事と言うより個人的な記録として。
データが数年前のものもあるため施設によっては廃業や改装、料金等の変更の可能性があります。

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  • 筋湯温泉・筋湯うたせ大浴場
    玖珠郡九重町湯坪筋湯



    ※筋湯温泉は九重九湯の一つで くじゅう長者原から車で程近い山麓の小さい盆地のなかに佇む 958年開湯という非常に歴史のある湯治場。 その名の通り、筋肉の筋によく効く、というんで登山客にも人気があるらしい。

    筋湯温泉には「うたせ湯」「せんしゃく湯」「岩ん湯」「薬師湯」の4つの公共浴場があって 筋湯の代名詞と言うべき存在がこの「うたせ湯」。



    最大の特徴は正面の壁のかなり高い位置からドバドバと流れ落ちる滝のような打たせ湯で、2本の竹から流れるお湯はちょうど両肩に当たる様に設計されている。

    結構な勢いがあるし温度もそこそこ熱いんで これは見た目もそうだが筋肉をほぐす効果は高そうじゃ♪
    温泉は湯の花が大量に舞っているが泉質そのものは癖の無いサッパリしたもので 温度は加水してあるのか少し高め。長湯をするとすぐに逆上せそうじゃ。 

    湯舟は木製で浴槽の底や洗い場は石板が敷き詰められている。たぶんそんなに古くは無い建物だと思うが 風情があって歴史を大切にしているのが判るな。印象は非常に良かったな。

  • 筋湯温泉・岩ん湯
    玖珠郡九重町湯坪筋湯



    ※岩ん湯は温泉街にある「薬師湯」と日替わりで男女入れ替えとなる。この日 岩ん湯に入れた確率は1/2だから たまたま運がよかったということか。

    やっぱり貸切で堪能できたんで 時間の許す限りゆっくりさせていただいたぞ。設備は湯舟一つと脱衣所のみのシンプルな造りで うたせ湯用の筒も2本出ているが 落差と勢いが無いんで「うたせ湯大浴場」のような豪快な滝行はできない。

    肝心の温泉だが無色透明・無味無臭で特に特徴のあるものではないものの ややヌルメの源泉がチョロチョロと注がれていて 長時間ゆったり出来るのが嬉しいな。




  • 塚野鉱泉
    大分市大字廻栖野



    ※民宿が3軒あるだけで 歓楽街やレジャー施設は皆無という鄙びた湯治向け温泉。

    温泉街の一番奥にある共同湯の真裏に塚野鉱泉の源泉が湧き出ている。特に何か快適装備があるわけでもなく 湯舟が一つ シャワー用のカランが数個あるだけのシンプルな作りじゃ。



    塚野鉱泉は源泉温度が17度の冷泉なんで加熱されているが 湯は左の筒からチョロチョロと流れていて それを右の蛇口から出る水と源泉、お湯で好きなように温度を調整して入るようになっている。



    ちなみに数字だけでは判りにくいが、この塚野鉱泉の硬度は1743という超硬水。(ちなみに硬水の代名詞「コントレックス」の硬度は 1468)

    驚異的ともいえる高濃度の成分は胃腸などの消化器病に薬効があるとされ 九州はもちろん 近畿圏や韓国からも湯治やツアーで水を汲みに来る人が居るほど 知る人には知られている存在らしい。

    地元のオッチャンが「ビールよりも喉越しがさわやか!」と言っていたように 口に含むと同時に炭酸がじゅわ~とはじけ、鉄分を含んだ塩気のある味が広がっていくぞ。


  • 鷺来ヶ迫温泉・俵屋旅館
    臼杵市藤河内六ケ迫1827-1



    ※六ヶ迫温泉は一羽の傷ついた白鷺がこの谷あいに湧き出る鉱泉で湯治をしていたことから発見された温泉で「鷺が来た谷(迫)」ということで”鷺来ヶ迫温泉”と呼ばれている。
    そしてその鷺が湯治をしていた温泉こそ 今回訪問した俵屋旅館さんの「鷺の湯」。



    この源泉は飲むと体内の宿便を洗い流してくれるという有り難い効能があるらしく、やはり観光旅館というより湯治目的のお客さんがメインになっているようだ。



    俵屋旅館の名物、源泉「鷺の湯」は残念ながら現在は老朽化のためか入浴不可。




  • 明野アサヒ温泉
    大分市明野東1-2-10



    ※大分市内のスーパー銭湯。内湯はメインの浴槽(熱い湯・バイブラ付き・ぬるい湯、の3種)、ジェットバス、冷水 そしてサウナは塩、ミスト、赤外線の3種。露天は一番成分の濃さそうな感じで 打たせ湯と壷湯が併設・・・と、さすがに充実している。

    こーゆー施設なんで塩素殺菌・循環は当然だが、それでもそんなに気になるレベルでもない。
    源泉温度がそれなりにあるんで水から沸かすことを考えれば燃料代も少なくて済むんだろうが 当然加水は必要だろうし、サウナをはじめとする装備の充実度から考えると やはり光熱費は結構掛かっているはずなんだが この内容で350円は立派。もしわしの住むエリアにこのような施設があれば 絶対入り浸っていると思うぞ。

    肝心なお湯なんだが、スーパー銭湯と言うことで期待もしてなかったが そこはやっぱり大分県で「天然温泉」を謳っているだけあって黄金色に染まっているそれなりに本格的なもの。

    なんでも 「大深度地熱温泉」を名乗る植物性モール泉というなかなか面白いお湯で フミン酸をたんと含んだ美肌作用のあるものらしい。



  • ぶんご温泉・高田の湯
    大分市下徳丸36-1



    ※ちょっと年数が経っている様な感じは否めないが 施設はやっぱり充実していて 内風呂、バイブラバス、電気風呂、遠赤外線サウナ、ミストサウナ、水風呂、露天風呂、打たせ湯となんでもござれ。

    特に人気のあるのはマイナス5度に調整された「コールドサウナ」なる冷蔵庫のような部屋で、確かにサウナの後に心臓をきゅんとさせて冷水風呂に入るより心臓のショックが少ないんで 普通のサウナとコールドサウナの繰り返し入浴をすれば 何度でもサウナに入ることが可能じゃ。

    お湯が特に良いのは露天風呂で こちらは湯舟に湯の花の膜ができていてそれなりに濃さを感じることができる。

    まあ この手の施設なんで当然 循環・殺菌・加水だから源泉の鮮度は相当に落ちているんだろうが それが悪いというわけではなくて こーゆーものだと割り切って使えばいいんじゃなかろうか。


  • 湯平温泉・橋本温泉
    由布市湯布院町湯平



    ※鎌倉時代からの歴史があり かつては湯治湯の「西の横綱」として種田山頭火にも愛され 別府温泉と人気を二分していた鄙びた雰囲気の「湯平温泉」

    ここには「金の湯」「銀の湯」「砂湯」「中の湯」「橋本温泉」の5つの共同浴場があって、わしが5年前に購入したガイドブックの写真ではどれもこれも味のある建物だったんだが、実はこの2~3年で全て快適にリニューアルされていたな。



    橋本温泉はは共同湯の中では一番広い浴槽を持っているらしいんだが、ご覧の通り湯舟が二つに仕切られて 湯の温度がお好みで選べるようになっている。 
    熱い湯は確かに熱いが ヌルメの湯で体を慣らせておけば入れない温度ではない。



    掛け流しの湯はやや黄色っぽい感じはしたが透明で無味無臭。
    肌に優しくさらりとした感じで 別府近辺のお湯にしては個性が少ないが、先に「塚野鉱泉」でガツンと効き過ぎる湯に入った後なんで なんか落ち着けるというかノンビリと入ることが出来たぞ。



  • 竹田温泉 岡城天然温泉・月のしずく
    竹田市飛田川3435-20



    ※この「岡城温泉・月のしずく」は 「花水月」が観光客をターゲットにした造りなのに対し どちらかといえば地元民向けじゃないかな?

    店の案内看板も控えめだし 場所も国道から少し入った目立たない住宅街の一角にぽつんと存在している。

    浴室はメインのバブルジェット・電気浴装備のある大浴槽と、低温サウナ、露天、そして変わっているのが11mの長さを誇る「歩行浴」があることか。

    肝心のお湯は源泉がギリギリの温度なんで加温がされているのは仕方ないが 塩素殺菌ありのごくごく普通の湯。 低温サウナは怪しげな遠赤外線効果のある天然鉱石が壁一面に埋め込まれて それなりの効果がありそうだが、やっぱわしには少し温度が低め・・・

    あと 露天が四方八方を壁で囲まれ 屋根までも覆われているから 露天の意味が全く無いのがちょっとな・・・お湯は露天のほうが塩素臭が感じられないんでよりピュアな源泉に近いと思うんだが・・・



  • 宝泉寺温泉・石櫃の湯
    玖珠郡九重町町田宝泉寺



    ※九重九湯の一つ、1000年前に空也上人なる坊さんが杖をついたところから湧き出たという伝説のある「宝泉寺温泉」
    露天風呂は10人くらいは楽々で入れる広さがあるんだが、何人で入っても貸切1000円だから 家族やグループで借りたらかなりオトク感があるなあ。



    特に記述がなかったんで泉質は定かでないが、わしの所有するガイドブックには「単純泉」と書かれている。 

    確かに余り特徴は感じられないが、雰囲気も温泉の重要な要素であることは間違いないんで やはり山口あたりの温泉とはワンランクもツーランクも格が上だと思うぞ。

  • 星生温泉・九重星生ホテル 山恵の湯
    玖珠郡九重町田野230



    ※山恵の湯は「九重星生温泉ホテル」の日帰り温泉施設。サウナなどは無いが ここのウリは何と言っても泉質の良さと 目の前に三俣山を見上げる露天風呂の絶景に尽きる。

    この「山恵の湯」のお湯は4種類あって 内湯・打たせ湯・ジャグジー湯は単純泉、岩風呂は加熱の硫黄泉と水風呂の硫黄泉、そして桶風呂には酸性緑礬泉が使われている。

    サルファの匂いが強力で いかにも体にズシンと効果がありそうな硫黄泉も素晴らしいが 活火山の証ともいえる酸性の緑礬泉が 温度・泉質・効能と3拍子揃っていて特に素晴らしい!飲用もOKということで備え付けのコップで飲ませていただいたが 意外と飲みやすいものだったな。

    単純泉は硫黄泉と緑礬泉と比較すると どうしても個性が薄くなるが、硫黄泉で体に染み付いた匂いを洗い流せるから有り難い存在でもあるぞ。

    いや、実に素晴らしい!!ヽ(´▽`)/

  • 長者原温泉・長者原ヘルスセンター
    玖珠郡九重町田野260



    ※長者原のくじゅう登山口にドドンと存在しているドライブインの経営する入浴施設。

    浴室には内部を仕切られて2つに分割された大き目の浴槽がひとつあるだけ。奥の方が「熱め」で手前は「温め」ということだろうが あまり温度差は感じないな。

    源泉が80度超なんで 源泉そのままではなく加水されているようだが、結構熱めのお湯で長湯はできないかも。しばらく浸かっては湯舟の外でダラ~ンと時を過ごし、しばらく経ったらまた湯舟に浸かる・・・そんな感じの入り方しかできないぞ。

    お湯は単純泉で掛け流しだが特に特徴のあるものではない。しかし登山の後やドライブの途中で汗を流すには すぐ近くの星生温泉のような「ザ・硫黄泉」よりもこっちの方が良いのかもしれない。

    遊び心というかレジャー性は乏しく無骨だが 質実剛健というか まさに登山客が帰宅前に汗を流すための施設で そう考えれば わしはこーゆータイプの温泉もけっこう好きだし存在価値も高いと思う。

     

  • 長者原温泉・くじゅう倶楽部
    玖珠郡九重町大字田野字西の小池228



    ※くじゅうの登山基点、長者原にある会員制別荘サイト。

    1号館から7号館までの宿泊棟とレストラン・大浴場・露天風呂なんかがある。基本的には出資した会員限定なんだが、年間に配られるチケットは名義人(オーナー)以外にも譲渡可能なんで わしのようにたまたま譲ってもらったり オークションなんかにも出ていたりする。



    各部屋にも温泉が供給されているが 露天風呂は宿泊客であれば入り放題。くじゅうの火山性の温泉だが意外と硫黄の匂いはきつくなく サラッとした癖の無い入りやすいお湯だと思うぞ。

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